ステーブルコイン$USDT、過去最高の時価総額を記録

ステーブルコイン$USDT、過去最高の時価総額を記録

テザー社が手がけるステーブルコイン$USDTの時価総額が880億ドルを超え、過去最高を記録しました。

全期間でのUSDTの時価総額の推移を示したチャート| 画像引用元:CoinGecko

現在、仮想通貨全体の時価総額でBTC、ETHに次ぐ第3位に位置しているUSDT。glassnodeのデータによると、ステーブルコインの流通供給量(Circulating Supply)では$USDTが2位の$USDCの3倍以上の差をつけ1位を記録しています。

先日公開されたテザー社の2023年Q3レポートによると、USDTの準備金の8割が現金または現金同等物で構成されており、この比率は過去最高になるとしています。

同社はビットコインのマイニング事業に約750億円の投資を行うことを計画しており、ウルグアイ、パラグアイ、エルサルバドルにおいて、マイニング施設の建設を進行中です。

米ドルと連動するステーブルコインを手がける同社は米規制当局にも協力的な姿勢を示しており、同社は米司法省の捜査を受け犯罪グループが保有していた2.25億ドル(約334億円)相当のUSDTを凍結したことを先日発表しました。

凍結されたのはターゲットに対して最大まで資金を出させた上で全額を奪取する手口から「豚の屠殺詐欺」とも呼ばれる詐欺行為を行なっていた東南アジアの国際人身売買シンジケートに関連するウォレット内で保管されていたUSDT。捜査はブロックチェーン分析会社Chainalysisのツールを使って行われたとしています。

過去最大規模のUSDTの凍結を行った同社CEOのPaolo Ardoino氏は下記のコメントを出しています。

“「グローバルな法執行機関との積極的な関わりと透明性へのコミットメントを通じて、テザーはクリプトの空間における安全性の新たな基準を設定することを目指しています。司法省への最近の支援は、安全な環境を育成することへの当社の献身を強調するものです。私たちは、違法行為に積極的に対処し、業界における最高水準の誠実さを維持することを確信しています。」”

記事ソース:Coingecko、Tether

ニュース/解説記事

Enable Notifications OK No thanks