【トークン発行予定】分散型クロスロールアップブリッジ「Orbiter Finance」を解説

2022/07/24・

m_crypto

【トークン発行予定】分散型クロスロールアップブリッジ「Orbiter Finance」を解説

イーサリアムのスケーラビリティ問題が課題となっており、解決に向けて沢山のレイヤー2プロジェクトがローンチされていますが、レイヤー2で使われる技術の中にロールアップと呼ばれるものがあります。

ロールアップの技術を採用する事で、データ処理のスピードが上がる、手数料が下がるといったメリットがありますが、本記事で紹介するOrbiter Financeは、分散型クロスロールアップの技術を備えるプロトコルのため早く・安く、各ネットワークへのブリッジが可能です。

斬新な技術を備えるOrbiter Financeですが、執筆時点でトークン発行がされておらず、今後発行する可能性もあるので興味のある方は是非読んでみてください。

Orbiter Financeとは

Orbiter Financeは、L1とL2の間でイーサリアムブロックチェーン上のアセットをブリッジするための分散型クロスロールアップブリッジです。

Orbiterは、従来のブリッジにありがちなミントとバーンを行わずにOptimisticなメカニズムを採用することで、安価で高速なクロスロールアップ取引を高セキュリティで行えるとしています。

現在、Orbiterでは10種類以上のネットワークに対応しており(上記画像参照)、「Loopring → Immutable X」など、自由度の高いブリッジが可能。

Orbiterはサポートするアセット、ネットワークを今後も増やしていくと予定としています。

*StarkNetは現在アルファ版のため、未知の問題がブリッジに影響を起こす可能性もあるので、少量で体験してくださいとDiscordでチームの方がコメントしています。

ブリッジの最小~最大枚数について

ドキュメントのFAQにETHのブリッジの最小~最大枚数が細かく記載されています。

最小は全てのネットワーク間で0.005ETH。最大は0.02~10ETHです。(各ネットワークによって異なる)

USDCは最大10,000USDC、USDTも同じく最大10,000USDTのブリッジが可能とのことです。

Makerの機能とは

MakerはOrbiter Financeに流動性を提供し手数料を稼ぐ事が出来ます。

流動性は現在Orbiterチームによって提供されておりMakerの機能は開発中のため使えません。

ですが、将来的にローンチする事が決定しており、流動性提供をすることで手数料を得る事が出来るようになります。

Orbiter Financeの使い方、手順を解説

以下の手順に沿ってOrbiterを触りブリッジを体験してみましょう。

①MetaMaskのウォレットを用意する

②サポートされているネットワーク&アセットを準備する

③OrbiterにMetaMaskを接続する

④アセットをネットワーク間でブリッジする

①Metamaskのウォレットを用意する

Metamaskのウォレットのインストール方法など使い方は、下記記事で解説していますのでインストールされてない方は、ご覧になってください。

⇒MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単

②サポートされているネットワーク&アセットを準備する

Orbiterが対応をしているコイン(トークン)はETH、USDC、USDTですのでMetaMaskにいずれかのアセットを保有しましょう。

ネットワークでは、適切なチェーン&ネットワークIDに接続出来るChainlistを使いarbitrimやoptimismなどサポートしているネットワークを追加します。

③OrbiterにMetaMaskを接続する

orbiter.financeにアクセスし、メタマスクを繋ぎますので「connect wallet」をクリックします。

引き続き「Connect」をクリックします。

メタマスクが起動したらパスワードを入力してロック解除を行い接続出来ている事を確認します。

④アセットをチェーン間でブリッジする

今回は、Ethereum⇒zksyncのネットワーク間でETHをブリッジしてみましたので手順に沿って解説していきます。

0.4ETHをEthereumネットワークからzksyncのネットワークへブリッジした場合、ガス代が引かれた0.39994ETHがzksyncのネットワークへ転送されます。

枚数を確認しましたら「SEND」をクリックします。

こちらがブリッジを実行する際の詳細です。0.0013ETHが手数料としてかかり、受け取るのは0.39994ETHとなっています。

詳細を確認しましたら「CONFIRM AND SEND」をクリックします。

proceedingでは、実行中のブリッジを各ネットワークエクスプローラーで進捗を確認する事が出来ます。

ブリッジが完了するとトランザクションが生成されデータとして記録されている事が分かります。

履歴のカテゴリーでは、ブリッジした履歴を月日時間・銘柄・ネットワークを確認出来ます。

OrbiterのYouTubeチャンネルでは、アセットをチェーン間でブリッジする手順が解説されているので、こちらを参考にしてみても良いでしょう。

Ethereum⇒zksyncのネットワーク間でブリッジしてみて分かった注意点

執筆時点でMetamaskに追加出来るzksyncのネットワークは、アルファテストネットバーションになります。

Orbiter FinanceはzkSync1.0のMainnetに対応しているので、アルファテストネットネットワークでブリッジしたETHは反映されません。

なのでこちらのドキュメントの手順に従って、zkSync1.0Mainnetにメタマスクを接続しzkSync walletでアセットが反映されているか確認します。

zksyncネットワークへブリッジしたアセットは、zkSync walletのL2残高に反映されますので確認してみてください。

トークン発行はあるのか

ディスコードのFAQカテゴリーでチームが答えていたQ&Aによるとトークンは発行予定とのことです。

トークンはいつ発行されるのか?という質問に対して、”現在は製品開発とユーザーエクスペリエンスの向上に注力しているが、アナウンスはTwitterないしDiscordで行う”と回答。

執筆者の予測ですが、流動性提供のMakerを行うと手数料を稼ぐ事が出来ると公表していることから、Makerを行うサポーターや他のエアードロップを配布したプロジェクトのように、プロダクトを触っているユーザーがエアドロを受け取る条件として独自トークンを得る事が出来るのではないかと考えています。

ただし、Orbiterは現在アルファ版の状態なので、ご利用はご自身の余裕のある資金内で自己責任でお願い致します。

まとめ

分散型クロスロールアップブリッジOrbiter Financeについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか?

Orbiter FinanceをつかうことでEthereum⇔zksync、optimism、arbitrum等へ早く安くブリッジを行う事が出来ます。

また将来的に使う事が出来る予定のMakerは、流動性を提供し手数料を稼ぐ事が出来る機能ですし、気になるトークンについては、前述の通り”発行予定”とコメントされているので、続報を得るためにもTwitterフォローやDiscordに参加して注目すると良いかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


免責事項

本記事は情報を伝えることが目的であり、投資等の勧誘、または推奨を目的としたものではありません。本記事により発生、誘発されたとされるいかなる損失についてもその理由やプロセスに関わらずCryptoTimes、筆者及び全ての関係者は一切その責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。

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