最近書いた記事
プロジェクト
2022/11/19Sorare NBAとは?概要・遊び方を解説 | 現実と連動したブロックチェーンゲーム
2022年9月、サッカーやメジャーリーグのブロックチェーンゲームを提供するSorareは、アメリカのプロバスケットリーグであるNBA、NBPA(NBAの選手労働組合)とパートナーシップを締結しました。 https://twitter.com/Sorare/status/1567481971953045512?s=20&t=SXCEhofjQafP5o5BcUB-0A 提携先であるNBAは、バスケの神様であるマイケルジョーダン、通算歴代得点で一位の偉業を成し遂げたレブロン・ジェームズ等の多くのスーパースター達が歴史をつくってきたバスケ界最高峰のバスケットボールリーグです。 Sorare NBAでは、ゲームでの勝敗が"現実世界での選手のパフォーマンス"によって決まるユニークなゲームモデルが採用されています。 本記事ではSorare NBAについて始め方を解説してみたので、興味がある方は是非読んでみてください。 Sorare NBAとは = 現実世界のゲームと連動したブロックチェーンゲーム 「Sorare NBA」について触れる前に開発元であるSorareについて簡単に説明しましょう。 Sorareは、サッカーやMLBといった伝統的なスポーツに焦点をあてたブロックチェーンゲームを開発しており、185ヵ国で200万人以上のユーザーが利用しています。 サッカーやMLBの選手をNFTカードとして発行することで、選手カードをマーケットプレイスで売買したり、Sorareが提供するブロックチェーンゲームで利用できます。 「Sorare NBA」もSorareのサッカーやMLBのブロックチェーンゲーム同様、選手のカードを集めてチームを構築し他プレーヤーとスコアを競い合うゲームとなっています。 [caption id="attachment_83499" align="aligncenter" width="455"] Sorare NBAのイメージ | 画像引用元:Sorare NBA[/caption] エントリーした大会の戦績によって、選手カードや$ETH(イーサリアム)が報酬として手に入ることから「好きなスポーツに関連したゲームで稼ぐ」ことが可能となっており、各種スポーツファンを魅了させています。 また選手のカードは、NFTなので不正改ざん出来ないよう設計されており、レアリティが高い限定的な選手カードには希少価値が存在するため、ファンはコレクターとしてNFTカードの保有も出来、高値がついた選手カードを販売して利益を得ることも可能です。 Sorareの選手カードの一部は、国内の暗号資産取引所であるコインチェックのNFTマーケットプレイスで取り扱われているので、より身近なブロックチェーンゲームへと展開を繰り広げています。 Sorare MLBとは?概要・遊び方を解説【大谷翔平も登場】 スコアリングシステムについて Sorare NBAでは、試合中のアクション毎にポイントが採点されスコアが確定するスコアリングシステムが採用されています。 あなたがチームメンバーとして選出した選手5名が、"Game Weeks"期間内の試合でアクションを起こし、その活躍に応じてスコアが採点され、チーム全体のポイントとしてカウントされます。 大会のスケジュールサイクルについて Sorare NBAの"Game Weeks"は 以下のような3~4日のサイクルで、隔週のトーナメントスケジュールとなっています。 1.月曜日~木曜日 2.金曜日~日曜日 各Game Weeksは、2022年10月のSorare NBAのリリースから順に番号が付けられています。 大会へ参加の申し込みはゲームが始まる10分前までが締め切りとなります。 例えば、月曜日の19時に試合が行われる予定となっていれば、18時50分までに申し込みを済ませればエントリーは完了です。 Game Weeks終了後に全てのスコアの採点が確定し報酬の配布が開始されます。 トーナメント数と出場資格について トーナメントは、最初からエントリー出来る「コモンコンデンター」と「コモンチャンピオン」があるので初心者でも気軽に遊ぶ事が出来ます。 また希少性の高いNFTカードを保有するユーザーのみがエントリー出来る大会などもあり、Sorare NBAは複数の大会で構成されています。 大会に参加するために必要とされるレアリティカード及び必須枚数は以下の通りです。 リミテッド トーナメント:リミテッド カード5枚 レアトーナメント:最小3枚のレア カード、最大2枚のリミテッド カード スーパーレアトーナメント:最小3枚のスーパーレアカード、最大2枚のレア カード ユニーク トーナメント:最小2枚のユニークカード、最大3枚のスーパーレアカード NFTカードの種類は4種類 Sorare NBAのNFTカードは、無制限で手に入るコモンカードと4種類のレアリティカードの合計5種類あります。 ・無制限コモンカード(グレー) ・5000枚のリミテッドカード(黄色) ・1000枚のレア(赤) ・100枚のスーパーレア(青) ・1枚のユニーク(黒紫) 上記のように初めてSorare NBAをプレイする時に入手出来るコモンカードの他に希少価値があるNFTカードが存在します。 レアリティをもつ各種カードは、 NFTマーケットプレイスで購入 トーナメントで上位に入る報酬 にて手に入れる事が出来ます。 コモンカードはゲームを遊ぶ時のみ使えるカードなので、売買出来ません。一方でレアリティをもつカードはマーケットプレイスで売買ができ、前述の通り保有することで限定トーナメントへの参加が可能です。 NFT選手カードの購入場所は? Sorare内でカードを購入できるNBAマーケットプレイスでは「ニューカードオークション」と「マネージャーセールス」があります。 どのような違いか解説していきます。 ニューカードオークション ニューカードオークションは、新しく作成されたカードをSorareマーケットプレイスから直接購入できるマーケットです。 各カードは販売期限付きでオークションに出されているため、販売期限が終わるまでに最高額をつけているユーザーがNFTを購入出来ます。 マネージャーセールス マネージャーセールスでは、Sorareマーケットプレイスに出品されているNFTカードを購入できます。 リストされたカードは、NFTカードを保有するプレーヤーが出品価格を提示しており、買いたい場合はピアツーピアで提示された価格で即購入が可能です。 支払い方法は「ETH」と「クレジットカード」に対応 Sorare NBAの支払い方法に関しては、現在「ETH」か「クレジットカード」で購入出来ます。 ニューカードオークション、マネージャーセールスともに下記のようなシンプルな手順での購入が可能です。 購入したいNFTカードを選択 bid(入札)またはbuy(買う)ボタンをクリック クレジット カードまたは ETH の支払いを求めるポップアップが表示 支払い方法を選択、購入額を確認しbid(入札)またはbuy(買う)をクリック ※マネージャーセールスにてクレジット カードで購入する場合、手数料 (10%) がかかりますので注意してください。 ゲームで利用するMetamaskウォレットをインストールしていない方は、下記記事で解説していますのでご覧になってインストールして使い方を学んでみてください。 MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 Sorare NBAの始め方 Sorare NBAを始めるとNFTカードを20枚無料で手に入れられ、最初からマーケットプレイスでNFTカードを調達する必要がありません。そのため参入障壁は非常に低く気軽にプレーヤーになる事が出来ます。 Sorare NBAを始めるにあたって最初にアカウントを登録していきますので手順に沿って作成していきましょう。(※サッカーやMLBでSorareのアカウントを作成している方は、サインアップをする必要がありません。) また本ゲームは日本語に対応していないため英語画面を操作することになるので、英語が苦手で読めない方は、Google chromeのGoogle翻訳を活用することをオススメします。 登録からエントリーまで まず、公式サイトにアクセスしてトップ画面上部右にある「sign up」をクリックします。 アカウント登録は、 メールアドレス登録 Googleアカウント登録 Facebook登録 の3つから選択出来るようになっており、今回はGoogleアカウントを使った登録手順で進めていくので、Googleアイコンをクリックします。 使用するGoogleアカウントをクリックします。 利用規約などが記載された画面が表示されるので読みながら下へスクロールしていきます。 最下部にチェックボックスがあるのでチェックを入れてボタンのクリックし進めていきましょう。 ログインするとパスワード設定画面が表示されるのでお好きなパスワードを設定し「submit」をクリックします。 Sorareの遊ぶゲームが一覧で表示されるので中央の「NBA」をクリックします。 好きな選手のNFTカード(コモン)を1枚選ぶ画面になりますので、お気に入りの選手をクリックして「I’ll take this one」をクリックします。 無料で手に入るコモンカード以外にレアリティのあるカード告知があるので「Continue」をクリックします。 チームを構築するために、新たなNFTカード(コモン)を取得する事が出来ますのでカードをクリックするか「Claim all card」をクリックしましょう。 最初の1枚含めて全枚数で20枚をGETする事が出来ます。 カードを取得出来た事でトーナメントに参加する事が出来ます。 コモンカードがあれば、Common Championにエントリー出来ますので、「Enter Tournament」をクリックして参加していきましょう。 チャンピオン大会では、ポイントキャップの下でチームを構成することになります。 「COMPOSE TEAM」をクリック。 エントリーする5名の選手を選択したら「Submit」をクリックします。 エントリーが完了したので後はGAME WEEKが終了するまでチームメンバーの活動状況、トータルスコアなどを確認しましょう。 各種トーナメント、エントリーした大会の見方について ロビーの「Play」の画面では、全てのトーナメントを閲覧する事が出来ます。 各種トーナメントが一覧で反映されていますが、エントリー出来る大会は、「REGISTER」をクリック出来るようになっています。 エントリーしたゲームで、開始されているゲームを「Live」から確認する事が出来るので見てみましょう。 初回エントリーしたGAME WEEK 4は、11月1日~11月4日までゲームが行われ、この期間内で選手はスコアを稼ぐことになります。 以下のように選手1人1人が稼いだスコア、トータルスコア、現在のチームランキングが表示されます。 トーナメント終了後、報酬の請求 エントリーした大会の終了後、ロビーの「Play」の画面で報酬を請求出来るようになっています。 「CLAIM REWARDS」をクリックして確認してみましょう。 エントリーしたCommon ChampionのGAME WEEK4でのポイント、ランク、NFTカードが表示されます。 HAUSERのNFTカードを報酬としてGETする事が出来ました。 選手のコンディション、戦績の見方 TOP画面の「My Cards」では、保有している各選手カードの戦績を閲覧出来ます。 例として報酬でGETした選手カードHAUSERをクリックして今までの戦績を見てみます。 参戦している試合のスコアが試合別で表示されます。 5つの試合の中でCeltics VS Wizardsの試合が高いスコアを獲得しているのが分かります。 このように選手のコンディションや試合の活躍の詳細を確認する事が出来ますので、今後の大会に向けたデータとして役立てていく事が可能です。 実際にプレイしたみた感想と今後の考察 Sorare NBAをプレイし触ってみた感想は、楽しみながらお金(暗号資産)を稼げるゲームは、純粋にバスケが好きな人やNBAファンの一般層も取り込んでいける画期的なブロックチェーンゲームであると感じました。 ゲーム自体がシンプルな操作性で分かりやすく、大会のエントリー1つとっても難しくない事から参入障壁は低い設計となっています。 またNBAコミッショナーのアダム・シルバー氏は、今回のSorareとの提携に対し「NBAチームや選手と関わる全く新しい方法をファンに提供する」「ファンのコミュニティを拡大し、世界でNBAを発展させる大きな機会になると考えている」と発言していることから、ブロックチェーンゲームを通してNBAに触れる機会を展開させていくと考えられます。 そんなSorare は、ヨーロッパやアジアの市場を含む世界185か国で展開し、登録ユーザー数は200万人を記録しているため、Sorare NBAによって登録者数は更に拍車がかかるでしょう。 まとめ Sorare NBAの概要・始め方について解説してきました。 ゲームの概要や遊び方はSorare MLBとほぼ同様の設計となっており、カードゲームが初心者のバスケ、MLBファンが飲み込みやすいような優しいブロックチェーンゲームとなっています。 プレーヤーは、お気に入りの選手カードをコレクションする楽しみ方が出来ますし、大会にエントリーし賞金を狙う事も醍醐味ではないでしょうか。 またニューカードオークションのユニークカードでは、ドノバン・ミッチェルが最高値の$25,400を付けているようにトーナメントに参加してゲームを純粋に楽しむだけでなく、現実のバスケリーグでも有名で実績を残している選手のNFTカードをリサーチしてトレーディングしていく点においても攻略し甲斐があると感じました。 バスケが好きだったり、MLBファンの方は、楽しみながら稼ぐことが出来るSorare NBAを是非プレイして体感してみてください。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 ―Sorare NBA公式リンク― 公式サイト:https://sorare.com/nba/market/ ガイド:https://nbaguide.sorare.com/ Twitter :https://twitter.com/SorareNBA Discord :https://discord.com/invite/STdWv5Dr79 Medium:https://medium.com/sorare
プロジェクト
2022/10/15クロスチェーンアグリゲーター「Rango」の概要や使い方を解説
Rangoは、チェーンをまたいで仮想通貨の交換が出来るクロスチェーンアグリゲーターです。 EthereumやBSCといった主要チェーンだけではなく、レイヤー2ソリューションのArbitrumやOptimismなど40以上のチェーンに対応しており、Rangoはローンチ後急速にエコシステムを拡大しています。 https://twitter.com/RangoExchange/status/1503725992807911424?s=20&t=uPexOgcGsWIGMElAd1vsXw Rangoはトークンのエアドロップ実施を発表しており、配布分の15%に関して、スナップショットが2022年10月31日に行われる予定です。 本記事では、注目のRangoについて実際の使い方も含めて解説していきます。 Rangoとは?=複数のブロックチェーンをサポートするクロスチェーンアグリゲーター Rangoは、複数のブロックチェーンをサポートしているクロスチェーンアグリゲーターです。 クロスチェーンアグリゲーターとは、資産を出発点Aから到着点Bに送金するために、複数あるDEXやブリッジプロトコルの中から最適なルートを提案してくれる機能を1つのプラットフォームに集約させたサービスです。 ブロックチェーン市場が成長を続ける中、幾多のブロックチェーンネットワークが市場を賑わし、ブロックチェーンネットワークの数だけトークンの運用方法の幅が広がりました。 しかし、チェーン間の資産を移動させるのは容易ではなく、例えばUniswapではEthereum(ERC20)規格の資産の交換しか出来ません。 資産を他のチェーンへ変更したい場合、特定のチェーンに対応しているCEXに資産を送金して変更したいチェーンへ送金するか、クロスチチェーンスワップのサービスを利用してチェーンを変更する方法等があります。 しかし、チェーンの変更までに多くの工程を経なければならぅ、ブリッジの選択肢の数だけ最適なルートを探す手間がかかってしまう悩ましい点がありました。 しかし、Rangoのようなクロスチェーンアグリゲーターを特徴としたプロジェクトを活用すると、チェーン間の資金移動の手間が解消され、様々なトークンやチェーンに触れることが可能となります。 Rangoの概要 現在市場には複数のクロスチェーンアグリゲーターのプロジェクトがローンチされていますが、Rangoは、クロスチェーンアグリゲーターの中でも多くのチェーンに対応しており、2022年9月現在で40のチェーンをサポートしています。 またチェーン間の資金移動をより簡単に行えるように15のブリッジ、27のDEXを統合しているため、ユーザーは資産の交換やチェーンの変更の際に最適なルートで自由自在にスワップが行えます。 対応している40チェーン BSC、Polygon、Ethereum、Osmosis、Juno、Avalanche、Arbitrum、Cosmos、Fantom、Optimism、Solana、Cronos、MoonRiver、MoonBeam、Heco、Aurora、Harmony、Evmos、Sifchain、Thorchain、Binance Chain、Stargaze、Bitcoin、Crypto.org、Chihuahua、Comdex、Regen Network、IRISnet、Gnosis、LiteCoin、Bitcoin Cash、Fuse、Akash、Persistence、Sentinel、Starname、BitCanna、Desmos、Lum Network、Boba 統合しているブリッジプロトコル Thorchain、1inch、Binance bridge、Osmosis zone、Across protocol、Hyphen、Via protocol etc.. 統合しているDEX Uniswap、SushiSwap、Bancor、Paraswap、1inch、horchain、Quickswap etc... この他にもTron、Polkadot、Near、ADAなどのブロックチェーン、プロトコルを統合するために大規模な開発が行われています。 Rangoは、クロスチェーンアグリゲーターとして最も使いやすく、どのような資産も簡単に交換出来るよう、究極のUXを追究してユーザーに提供する事をミッションとして掲げています。 上記ミッションを実現するべくフォーカスしているDeFi分野では、全てのDEXとブリッジプロトコル、DEXアグリゲーターを統合し、全ての流動性を集約することを目的に取り組んでいます。 Rangoの3つの注目ポイント 1. Celerのプロダクトと統合 | ワンクリック&ワントランザクションで取引を完結 2. シードラウンドで100万ドルを資金調達 3. 多数のウォレットを統合 Rangoの注目ポイントとして上記3つについて解説していきます。 それぞれチェックしていきましょう。 Celerのプロダクトと統合 | ワンクリック&ワントランザクションで取引を完結 Celer Networkのプロダクトであるインターチェーン・メッセージ・フレームワークと統合したことで、チェーン上のトークンの相互運用性を促進する事が可能になりました。 この統合によって取引の際に生じるブロックチェーン上の複雑な相互作用がなくなり、ワンクリック&ワントランザクションで取引を完了出来ます。 シードラウンドで100万ドルを資金調達 Rangoは、シードラウンドで、分散型クロスチェーンのインフラストラクチャを構築するTHORChainの構築および流動性を提供しているNine Realms 、北京に拠点を構え多数のブロックチェーン企業に投資を行っているD1 Ventures、またVCだけではなく小規模なDAOや個人投資家から100万ドルを資金調達しています。 多数のウォレットを統合 Rango.exchangeでは、以下のウォレットがサポートされており、Rango.exchangeのアクセスで使用する事が出来ます。 各種ブロックチェーンネットワークに対応した8つのウォレットを簡単にみていきましょう。 WalletConnect WalletConnectは、分散型金融(DeFi)などのDAppsとウォレットを、安全に接続して通信できるようにするためのプロトコルです。 総接続数は2022年9月時点で1,107,304,399に達しており、サポートしているウォレットは170、DAppsは450以上を統合しています。 DeFi、NFT、DAOといったWeb3への接続をシンプルに行えるweb3のインフラストラクチャです。 XDEFI Wallet XDEFI Walletは、14のブロックチェーンをサポートしており、暗号資産やNFTを安全に保管、交換、送受信できるマルチチェーンウォレットです。 対応しているチェーンは、主要チェーンであるBitcoinやEthereumをはじめ、THORChain、Avalanche、Fantom、Arbitrum、Polygon、Bitcoin、BNB Smart Chain、Dogeに対応しており、ウォレット内で10,000以上の資産をクロスチェーンによって交換する事が出来ます。 Metamask Metamaskは、2,100万人以上のユーザーがインストールし使用しているEVMをベースとしたウォレットで、ブラウザ拡張機能版とモバイルアプリ版があります。 EVMをベースとしていることからイーサリアムブロックチェーンの資産、NFTを保管・管理できます。 CRYPTO TIMESでは、MetaMaskの使い方に関する記事も公開中ですので是非参考にしてください。 MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 Keplr Wallet Keplr Walletは、Interchainエコシステム向けに開発されたオープンソースのIBC対応ウォレットです。 CosmosエコシステムのDappsに接続するウォレットの中で、最適なウォレットと評価されておりCosmos公認のウォレットになります。 Binance Wallet Binance Walletは、BSCやEthereumのチェーンに接続し、資産の交換を行う事が出来るバイナンス公式ウォレットです。 Binance Walletをサポートしているブラウザは、Chrome、Firefox、Braveがあり、Googleのchrome拡張機能に追加する事で簡単に使えます。 バイナンスのアカウントを作成し口座開設する事で、Binance Walletとバイナンスアカウントを直接リンクすることが可能です。 Phantom Wallet Phantom Walletは、Solanaのチェーンに対応したウォレットで、SPL規格のトークン及びNFTを安全に保管出来ます。 ウォレット内で高速のスワップが可能で、低い手数料で資産の交換が行えます。 Solanaブロックチェーンで構築されたDappsに接続し使用する事が出来るため、Solana上のプロジェクトを利用する多くのユーザーから支持を集めています。 【使えると便利】Phantom Wallet | ウォレットの概要や使い方を解説! Coin98 Wallet Coin98 Walletは、32のブロックチェーンに対応しているマルチチェーンウォレットで、Dapps内でイーサリアムベースのUniswap、BSC上のPancakeSwap、Polygon上のQuickSwapなどへ接続する事が出来るDeFiゲートウェイとしても活用出来ます。 Coinbase Wallet 米国のユニコーン企業であるCoinbaseと連携をとっているCoinbase Walletは、何十万銘柄の暗号資産、イーサリアム&ポリゴンブロックチェーンで構築されているNFTを保管出来ます。 またAMM DEXのUniswap、DeFi protocolのAAVE、自社のNFTマーケットプレイスのCoinbase NFTといったDappsへアクセス出来ます。 Rango Exchangeの使い方 Rangoの特徴で統合されたウォレットを紹介してきましたが、今回はEVMベースのMetaMaskを使い、クロスチェーンスワップの手順を解説していきます。 以下の手順に沿ってRango Exchangeを使ってみましょう。 ①MetaMaskのウォレットを用意する ②サポートされているネットワーク&アセットを準備する ③Rango ExchangeとMetaMaskを接続する ④ネットワーク間でアセットをスワップする ①Metamaskのウォレットを用意する Metamaskのウォレットのインストール方法など使い方は、下記記事で解説しているのでインストールしていない方は、参考にしてください。 MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 ②サポートされているネットワーク&アセットを準備する Rango Exchangeに対応している資産をMetaMaskで保有します。 ネットワークを追加する場合、適切なチェーン&ネットワークIDに接続出来るChainlistの利用をオススメします。 Chainlistは、ほとんどのチェーンを網羅しており、簡単にネットワークの追加が可能です。 ③Rango ExchangeとMetaMaskを接続する Rango Exchangeにアクセスしたら、右上にある「Connect Wallet 」をクリックします。 MetaMaskをクリックします。 接続が完了すると右上のメタマスクアイコンが緑色に表示し、自身の総資産が反映されるようになります。正常に接続出来ているかチェックしましょう。 ④ネットワーク間でアセットをスワップする 今回は、Ethereumネットワークの0.1ETHをArbitrumネットワーク上のWETHへスワップしてみます。 最適なルートとして提案された転送手順は、 EthereumネットワークのETHをAcross protocolにてArbitrumネットワークへブリッジ Arbitrumネットワーク上のETHを1inch経由でWETHへスワップ のルートが最適と提案されています。 手数料(0.37$)とスワップにかかる時間(4分45秒)が表示されていますので、確認したら「Swap」をクリックします。 EthereumネットワークのETHから、ArbitrumネットワークのWETHへ、スワップする最終確認をして「Confirm Swap」をクリックします。 先ず、EthereumネットワークのETHを、Across protocolにてArbitrumネットワークへ、ブリッジする際のトランザクションの承認を行います。 消費するガス代を確認後、「確認」をクリックします。 続いてArbitrumネットワーク上で受信したETHを、DEXである1inchでWETHへスワップするのでネットワークを切り替えます。 一定の時間が経過するとポップアップでMetaMaskが立ち上がるので、1inchでETHをWETHへスワップするトランザクションを承認してスワップを完了させましょう。 以下のようにArbitrumネットワークに、0.09986547WETHの保有を確認出来るので、スワップが完了したことが分かります。 またTx Historyでは、「Inbound tx」、「Out bound tx」、「Swap tx」をクリックすることで、各種ネットワークのスキャンツールにアクセス出来るので詳細を閲覧出来ます。 ユーティリティトークン「RANGO」について Rangoは、独自トークンRANGOを発行しています。 ティッカーシンボル:$RANGO 総供給量:100,000,000 $RANGO 公式ミディアムによると今年の5月頃にIDOを行う予定でしたが、市況により延期されています。 RANGOトークンの主なユーティリティは、ガバナンストークンとしてガバナンス投票に使用出来るだけでなく、Rango.Exchangeを利用した際の手数料の支払いに活用出来るようになるとのことです。 したがって、現在ではトランザクションの承認の際に、EhereumネットワークであればETHをガス代として消費していますが、今後、消費するガス代を独自トークンRANGOで支払う事が可能となり、ガス代をサードパーティーから調達したり、手数料で発生するガス代分のネイティブトークンを残すといった作業が必要なくなる予定としています。 今からでも狙えるエアドロップについて 冒頭でも触れましたが、9月現在の今からでも狙えるエアドロップキャンペーンがあります。 2022年10月31日時点でスナップショットが取られ、Rango.Exchangeを利用したユーザーにRANGOのエアドロップが行われます。 エアードロップの配布量は、取引の量、頻度に応じて配布されます。 まとめ クロスチェーンアグリゲーターRangoについて解説してきました。 Rangoのエコシステムを見ても分かる通り、ほとんどのチェーンを統合しており、統合していないチェーンの統合計画も進んでいます。 プロダクトのRango.Exchangeは、各種チェーンのブリッジプロトコル、DEXを統合しているため、ストレスなくシームレスにトークンのチェーン間移動、スワップを実現出来ます。 既にクロスチェーンアグリゲーターとして頭角を現しているRangoの今後に期待です。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 ―Rango公式リンク― Webサイト:https://rango.exchange/ dApps:https://app.rango.exchange/ ツイッター:https://twitter.com/RangoExchange 日本語ツイッター:https://twitter.com/RangoJapan テレグラム:https://t.me/rangoexchange Medium:https://medium.com/@rangoexchange
プロジェクト
2022/09/20Phiとは?概要や特徴、使い方を解説 | ENSで独自メタバースを構築
2022年8月30日、独自メタバースを構築できるWeb3プロジェクト「Phi」がPolygon Mumbaiテストネットでローンチしました。 https://twitter.com/phi_xyz/status/1564402546642366464?s=20&t=HfQiq01iV68fjH8LFX9wgQ 2つのハッカソン (NFTHACK2022 & BuildQuest)で入賞したPhiには、ENS(イーサリアムネームサービス)とオンチェーンのアクティビティで独自メタバースランドを無限に作成できるといった特徴があり、既存メタバースプロジェクト(The Sandbox等)とは異なるアプローチを取っています。 本記事では、そんな注目プロジェクトPhiの特徴や実際の使い方まで解説していきます。是非最後まで読んでみてください。 Phi = ENS × オンチェーンアクティビティのメタバースプロジェクト Phiは、ENSのドメインやオンチェーンアクティビティによってメタバースを構築する事が出来るプロジェクトです。 ENSのドメインがメタバースの土地の役割を担うPhiでは、ウォレットのアクティビティ(実績やステータス)によって、オブジェクト(アイテム)が付与される仕組みが採用されており、付与されたオブジェクトをメタバースランドに装飾・配置し独自の世界観でメタバースランドを自由にカスタマイズ出来ます。 メタバースで土台となる土地の所有権をENSのドメインを用いて保有出来るPhiプロジェクトですが、ENSのドメインを用いた理由を下記のように述べています。 "「人々のオンチェーン ID に関連する最も分散化された一般的な資産であるためです。他のメタバース ランド NFT プロジェクトのように、非常に高価な NFT を購入した所有者だけがプレイできる独占的なものにしたくはありません。私たちは、web3 のメタバースはより分散化され、誰にでも開かれているべきだと考えています。これが、土地の生成に ENS を使用する理由です。」”- 出典:Introducing Phi, Visualizing Your Web3 World that evolves with your On-Chain Activities Phiは、オンチェーンアイデンティティを可視化し、ENSドメインやウォレットアクティビティといった普遍的なWeb3を構成している要素に基づく包括的なメタバースランドシステムの構築をプロジェクトのミッションとして掲げています。 Phiのチームメンバーについて Phiのコアチームメンバーは、多くの日本メンバーで構成されています。 Co-founder & CEO Shugo Co-founder & COO Consome Co-founder & CTO Zak Frontend engineer Oji3 Pixel artist eboy Pixel artist ta2nb Pixel artist Fuzuki UI/UX designer Oz Backend engineer J Growth Litchman 共同創業者のShugo氏は、This Week in DAOsの共同創設者であり、DAOを構築、追究している業界の創設者や投資家をゲストとして招き、ポッドキャストを行ったりニュースレターの配信を行っています。 また2022年6月22日には、ピクセルアートのゴットファザーであるeBoy氏がコアメンバーとして加わりました。 https://twitter.com/eBoyArts/status/1532150443308027904?s=20&t=INmcwiJBLmpTf0rp6KCPgQ eBoyは世界的ブランドであるPaul SmithやBalenciaga等とコラボしてきたバックグラウンドがあり、web3領域ではNFTをベースとしたオンチェーン・アバターコミュニティNounsを共同設立し、有名ピクセルアーティストとして名高い人物です。 Phiとコラボレーションの申し込みも行える Phiの公式サイトにコラボレーションの募集フォームが設置されています。 プロトコルのオブジェクト作成 共同マーケティング Twitter スペース その他の統合 などを希望する方は募集フォームに記載の上、コラボレーションを申し込めるようになっています。 質問があればメールアドレス宛へ送る事も出来るようなので興味のある方は是非チェックしてみてください。 Phiの始め方を解説 Phiを始めるにあたり、 サポートされているウォレット(メタマスク、コインベースウォレット、ウォレットコネクト) テストネットトークン ENSドメイン 上記3つが必要となります。 本記事では、メタマスクを利用して解説してきますが、メタマスクのウォレットのインストール方法や使い方に関しては下記の記事を参照してください。 MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 また、テストネットトークンであるMATICは 、Mumbai テストネットへ自動で付与されますが、必要に応じて下記リンクからご自身で請求してみてください。 ・MumbaiテストネットのMATICを取得 ・GoerliテストネットのETHを取得 ENSドメインに関しては下記の手順に沿って取得していきましょう。 ①ネットワークにPolygon Mumbai Testnet、Goerli Testnetを表示する ②PhiにMetaMaskを接続する ③ENSのドメインを取得 ①ネットワークにPolygon Mumbai Testnet、Goerli Testnetを表示する メタマスクの設定のカテゴリーに「高度な設定」があるので「テストネットワークを表示」をONにします。 イーサリアムのネットワーク一覧にあるPolygon Mumbai Testnet、Goerli Testnetが表示されている事を確認しましょう。 確認をとれましたらテストネットワークの表示が完了です。 ②PhiにMetaMaskを接続する 公式サイトにアクセスをしましたら「open app」をクリックしてください。 ウォレットを接続するので画面の右上にある「connect」をクリックします。 接続するウォレットが表示されましたらメタマスクをクリックしましょう。 接続は完了です。 ③ENSのドメインを取得 メタバースを構築するにあたってENSのドメインが土地になりますので、ENSのドメインを取得する必要があります。 ENSのドメインを既にテストネット上で保有していると土地の画面に切り替わりますが、本記事の解説ではENSのドメインをテストネット上で保有しておらず、直ぐにドメインを取得したいので「get ENS quickly」をクリックします。 Ethereum Goerli Testnet で ENS ドメインを所有する際は、下記を参考にしてみてください。 ⇒Goerli TestnetでENSを取得する テストネット用のENSドメインである「~phidemo.eth」を取得出来ます。 ENSドメインを設定しましたら「create land」をクリックします。 接続しているメタマスクで取引を確認します。 更新中は待機しておきましょう。 メタマスクが起動するのでトランザクションの承認をクリックするとプロダクトを触れるようになります。 Phiの使い方 メタマスクの接続&ENSドメインの取得を出来ましたのでメタバースランドを構築出来る様になっています。 どのように独自のメタバースランドを構築出来るのか解説していきます。 ①オブジェクトをショップで購入 ②オブジェクトをメタバースランドで配置出来るようにする ③メタバースランドを装飾してみる ④Twitterで自分のメタバースランドを共有 ⑤オブジェクトをウォレットへ撤退する ⑥クエストを行いオブジェクトを請求する ①オブジェクトをショップで購入 オブジェクトをショップで購入する事が出来ます。 テストネットでは、フリーのオブジェクトを入手出来るので、ホーム画面のショップをクリックして試しに入手してみましょう。 購入したいオブジェクトがあれば、「add to cart」をクリック。そして、いくつ購入するか数量を決めて「purchase」をクリックします。 今回は、Phiのロゴがついているストリートを選択してみました。 メタマスクが起動するのでトランザクションの承認を行いオブジェクト(ストリートPhi)を手に入れましょう。 購入したオブジェクトは、ウォレットで保管されるので確認してみてください。 以上がオブジェクトをショップで購入する手順です。 ②オブジェクトをメタバースランドで配置出来るようにする ウォレットに預け入れたオブジェクトをメタバースランドで配置できるようにしていきます。 オブジェクトは、合計3点を揃えてみました。 オブジェクトをウォレットからメタバースランドへ移行するので、ウォレットのアイコンをクリックします。 移行したいオブジェクトを選択し「deposit」をクリックします。 メタマスクが起動するのでトランザクションの承認を行い、オブジェクトをメタバースランドで配置出来るようにします。 ③メタバースランドを装飾してみる それでは、Phiの醍醐味であるメタバースランドにオブジェクトを装飾していきましょう。 「edit」をクリックします。 装飾できるオブジェクト一覧が表示されるので、装飾したいオブジェクトをクリックしてメタバースランドへ移動させましょう。 実際に用意したオブジェクト3点をメタバースランドに装飾してみました。 装飾を完了する時は「keep」をクリックしてメタマスクが起動するのを待ちトランザクションの承認を行います。 メタバースランドのデータがブロックチェーンに保存されランドのイメージが更新されます。 ④Twitterで自分のメタバースランドを共有 作成したメタバースランドをTwitterで必ず共有する必要はありませんが、プロダクトを初めて触った際のガイドにTwitterで共有してみましょうと案内が出ていたので、実際に作成したメタバースランドをTwitterで共有してみました。 https://twitter.com/badhop0603/status/1571171318242115584?s=20&t=2XLwZPwpqx6jVcBoPCfILg ツイート内にアップされているリンクは、直接メタバースランドへアクセス出来るENSドメインになっています。 このように自分が作成したメタバースランドをTwitterのフォロワー様へ公開する事が出来ます。 ⑤オブジェクトをウォレットへ撤退する メタバースランドで装飾していたオブジェクトの撤退手順を行っていきます。 まず「edit」をクリックします。 Twitterツリーをメタバースランドから撤退してみますので削除アイコンをクリックします。 LANDに撤退したことを確認します。 「save」をクリックするとメタマスクが起動するのでトランザクションの承認を行います。 続いてランドのアイコンをクリックします。 Twitterツリーを撤退してみますので「withdraw」をクリックします。 ウォレットにTwitterツリーが撤退されているのを確認出来ます。 以上でオブジェクトをウォレットへ撤退する手順です。 ⑥クエストを行いオブジェクトを請求する クエストで手に入るオブジェクトの一覧、クエストの詳細をみてみましょう。 まず、「quest」をクリックします。 このようにクエストの一覧が表示されます。 今回はこちらのPHI Cabのクエストを行ってみたいと思います。 クリックするとオブジェクトを請求できる要件が記載されていますので確認しましょう。 PHI Cabのオブジェクトを取得出来る要件は、「自分の土地に異なるphi landのハイパーリンクを1つ作成する」とのことです。 一見難しそうな上記クエストですが、同じようにPhiのメタバースランドを構築しているユーザーの土地のリンクを何らかのオブジェクトに貼り付ければOKです。 つまり、上記クエストではリンクを貼り付けたオブジェクトを通して、他のユーザーが構築するメタバースランドにアクセスする事が出来る機能が紹介されています。 こちらの要件をクリアするためには、Phiのディスコードに「share-ur-land」というカテゴリーがあるので、シェアしているユーザーの土地リンクを借りるか、Phiのプロダクトを触っている知人から土地のリンクを教えてもらうことで要件を満たす事が出来ます。 ハイパーリンクの貼り付け方は、土地の編集の画面でオブジェクトにカーソルを合わせてクリックするとオプション表示がされますので、真ん中のリンクをクリックします。 「タイトル」と「土地のURL」を入力してチェックマークをクリックします。 こちらのようにオブジェクトにリンクを貼り付ける事が出来ました。 ワンクリックでリンク先のメタバースランドへアクセスする事が出来ます。 続いて要件を満たしたことでオブジェクトの請求が出来る様になっています。 詳細画面を表示し「claim」をクリックしましょう。 トランザクションの承認を終えるとウォレットにオブジェクトのPHI Cabが付与されているのが確認出来ます。 以上でクエストを行いオブジェクトを請求する手順です。 Phi Connectを使用するとランドを接続して、好きな世界観を構築することが可能です。Phi Connectについてはこちらの記事で解説しておりますのであわせてご覧ください。 メタバースプロジェクト「Phi」ランドを繋げる機能「Phi Connect」を公開 Phiのロードマップ Phiはこれまでに、2022年1月のNFTHACK2022 でENS賞を受賞。 2022年3月にはBuildQuestでIPFS/Filecoin & Covalent 賞を受賞し、同月にはStarkNet Goerli テストネットで最初のデモを開始しました。 次いで8月にMumbai Testnetで2番目のデモが開始となったPhiは、今後のロードマップとして下記を掲げています。 公開されている今後のロードマップ ・2022 年11月:Polygon mainnetでPhi をローンチ ・2022 年 12 月~ 2023 年第 1 四半期 :初期のコミュニティに向けた大規模なイベント 2022年11月にユーザー待望のメインネットローンチに加え、年内から来年である2023年第一四半期までに大きなイベントを開催するとのことで、Phi Landの住人やPhiプロジェクトにとって大きく変化が起きる時期となりそうです。 プロダクトを触ってみた感想 市場に出回るメタバースプロジェクトには、プロジェクトが土地をユーザーへ販売するのが一つのキャッシュポイントとなっており、それらを踏まえて転売目的で土地を買うユーザーもいるのが現状です。 Phiのプロダクトを触ってみて、ただ利益を求めて土地を保有や売買を行うのがメインの目的ではなく、ENSのドメインがあれば無限にメタバースランドを作る事が出来て、さらにウォレットのアクティビティによってオブジェクトを追究でき、独自の世界観を創造できる思想と設計がまさにweb3という印象を受けました。 またクエストの難易度に応じて取得出来るオブジェクトもグレードアップしていくことから、純粋にメタバースを楽しむ探求心がくすぐられ、特定のオブジェクトに他のユーザーの土地リンクを貼り付けるハイパーリンク機能があることで、Phiユーザー同士が繋がるメタバース空間が実現されていると感じました。 メタバースプロジェクト「Phi」がCC0を発表 まとめ ENSドメインに関連させてメタバースを構築できるプロジェクトPhiについて解説してきました。 昨今、The SandboxやDecentralandに様々な大手企業や著名アーティストが参入する事例が増え、世の中全体がメタバースの最適解を探っているなか、独自のアプローチをとるPhiは是非今後も注目したいプロジェクトです。 本記事を参考に是非一度実際にあなたもプロダクトを触ってみてはいかがでしょうか。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 ―Phiの公式リンク― Webサイト: https://philand.xyz/ Web app : https://mumbai.philand.xyz/ Twitter:https://twitter.com/phi_xyz blog:https://medium.com/@phi.xyz discord:https://discord.gg/BNNF2KUYg5 github:https://github.com/PHI-LABS-INC
プロジェクト
2022/08/29分散型投資プロトコル「Syndicate」の概要・特徴について解説 | a16z、スヌープ・ドッグらも出資
2022年5月3日、「投資を民主化する」を使命に掲げる分散型投資プロトコル「Syndicate」が600万ドルの資金調達を実施しました。 https://twitter.com/SyndicateDAO/status/1521483151406600192?s=20&t=o7spfbLPlQbl5UCyLlxQzw Syndicateは1年間で2,800万ドルの資金調達を行ったプロジェクトで、自律分散型組織(DAO)として、コミュニティ主導で投資クラブの立ち上げが可能なプロダクトを提供しています。 「コミュニティ主導の分散型投資プラットフォーム」という従来の投資モデルを変えうるソリューションを提供するSyndicateですが、プロジェクトへの期待を裏付けるように、業界の著名人や企業による資金調達は数百名を超えています。 本記事では、そんなSyndicateの概要や特徴、注目プロダクトについて解説していくので是非最後まで読んでみてください。 「投資を民主化する」Syndicateの概要 Syndicateは、2021年2月にIan Lee、Will Papperによってサンフランシスコのシリコンバレーで設立されたプロジェクトで、「投資の民主化」を使命とし、投資の世界を変革する分散型投資プロトコル、ソーシャルネットワークを構築しています。 具体的には、コミュニティ主導で投資家から資金調達を行える公正で自由な新しい形の投資プラットフォームを提供しています。 「投資クラブ」の概念は、1898年にテキサスで行われた投資クラブが始まりとされていますが、Syndicateが構築する投資クラブは、コミュニティ主導でDAOのように資金調達や投資管理を行えることから、従来の資金調達より時間とコストを省く事が可能です。 Syndicateの3つの特徴 Syndicateの特徴を以下の3つの観点から解説していきます。各ポイントをチェックしていきましょう。 ・有名企業、著名人から合計2,780万ドルの資金調達 ・web3 Investment Clubがβ版でローンチ ・低コストで簡単に投資クラブの立ち上げが可能 有名企業、著名人から合計2,780万ドルの資金調達 Syndicateは5月に行われた戦略的ラウンドの他にも資金調達を行っており、a16z主導のシリーズA資金調達ラウンドでは、多数の投資家からの支援を受け、2,000万ドルを調達しています。 初期の投資家の数は150以上を超えていますが、その中でも暗号資産・ブロックチェーン業界では、グローバル最大手の米国企業Coinbaseの投資部門であるCoinbase Ventures、暗号資産の貸し借りを行えるDeFiレンディングプロトコルのAAVEなどが参加しています。 またヒップホップMC兼俳優であるSnoop Doggといった著名人も参加しており、クリエイティブを仕事としている層からも注目を浴びています。 web3 Investment Clubがβ版でローンチ Syndicate protocol上に構築された初となるプロダクトweb3 Investment Clubが1月26日にβ版としてローンチしました。 web3 Investment Clubは、イーサリアム、ポリゴンブロックチェーンで展開しており、MetaMaskなどのウォレットとSyndicateを使用して、ガス代のみで投資クラブを作成・管理出来ます。 7月12日に12,000の投資クラブが立ち上げられていましたが、7月22日には、20,000のクラブが立ち上がり、僅か10日で8,000のクラブが作成されています。 低コストで簡単に投資クラブの立ち上げが可能 Syndicateの投資クラブは、現在イーサリアムとポリゴンのブロックチェーンで展開されていますが、他のブロックチェーンや L2 に展開するための準備を積極的に進めているとのことです。 他のチェーンを触るユーザーにも投資クラブを立ち上げる機会を提供し、投資の民主化を拡大するべくインフラストラクチャを構築しています。 ちなみに7月6日のツイートによると、イーサリアムブロックチェーンで投資クラブを立ち上げるのに20ドルのガス費用を見積もっていたところ、ポリゴンブロックチェーンで投資クラブを作成した場合だと0.01ドルで出来たとのことです。 https://twitter.com/SyndicateDAO/status/1544335400516194304?s=20&t=Hj-rjagSIWsdT2i_FopN0w 投資クラブの立ち上げ方、手順を解説 MetaMaskなどのウォレットがあれば、投資クラブを立ち上げてコミュニティ管理が出来るようになっています。 今回はMetaMaskでポリゴンネットワークをつかい、投資クラブの作成を行う手順を解説してみました。 (ウェブサイトでは、実際に作成されている投資クラブのデモが見られるのでこちらも参考にしてください) MetaMaskのウォレットを用意する 最初にウェブサイトを開き「Get started」をクリックします。 SyndicateとMetamaskを繋ぐために「Metamask」をクリックします。 Metamaskのウォレットのインストール方法や使い方は、下記記事で解説していますので、インストールされてない方は、ご覧になってください。 ⇒MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 SyndicateとMetamaskの接続が完了すると、参加している投資クラブの確認や新たな投資クラブを立ち上げが出来ます。 今回は、新しく投資クラブを立ち上げたいので「Create an investment club」をクリックします。 投資クラブの名前とティッカーシンボルの設定 投資クラブの名前と投資クラブで活用するトークンのティッカーシンボルを設定していきます。 投資クラブの名前は、オンチェーンで公開されるため、名前を公開したくない場合は、「Randomize」をクリックしましょう。 投資クラブを管理するために作成するトークンのティッカーシンボルを設定しますが、投資クラブに参加する参加者は、参加の証明として作成したトークンを受け取ることになります。(トークンは譲渡不可にデフォルト設定されています) クラブの名前とティッカーシンボルが決まったら「Next」をクリックします。 入金を受け付けるトークンの選択と上限枚数の設定 入金を受け付けるトークンでは、ETHやUSDCなどのERC-20を選択出来、資金調達の総額も自由に選択可能です。 今回は、入金受付のトークンにMATICを選択し、上限は100,000MATICに設定してみました。 トークンの入力が完了したらそのまま「Next」をクリックします。 入金受け付け期間の設定 次に資金調達がいつ終了するのかを設定します。 1週間 1ヵ月 3ヶ月 カスタム 上記の4通りから選択する事が可能で、カスタムは来年や再来年など長期に設定する事が出来ます。 今回は、2024年の8月11日23時59分に入金受け入れが終了するように設定しました。 投資クラブの参加人数の設定 続いて投資クラブに参加出来る人数を設定します。 Syndicateでは、SEC(米国証券取引委員会)が公式サイトで公開しているファイリングに基づいており、最大人数は99名まで参加可能なので、人数を入力し「Next」をクリックします。 人数を設定しますと上記の同意を求める注意書きが表示されます。 注意書きですが、「Syndicateを証券法に違反しないように使い、誹謗中傷・違法・不法行為を行いません」等の記載がされているため、しっかりと確認して問題がなければチェックを付けて「Confirm wallet」をクリックします。 次に、接続しているウォレットアドレスを投資クラブとして使用するウォレットとして使うか、新しいウォレットを使うかの確認画面が表示されます。 継続して使用する場合は、「Yes,continue with this wallet」をクリックします。 投資クラブで使うウォレットアドレスは、クラブメンバーに中身が開示されること、入金されるトークンは全てこちらのアドレスに集まる事になります。 Metamaskが起動しますのでガス代を確認してトランザクションを生成しましょう。 「confirmation」をクリックします。 これでオンチェーンで投資クラブ(yellow monkey)を作成出来ました。 投資クラブの立ち上げにかかった費用は、ガス代で0.0182008MATIC、日本円で約2.2円です。 投資クラブのダッシュボード Syndicateでは投資クラブの管理状況や設定変更を行う事が出来ます。 資金調達は、最大1,000,000MATICで、投資クラブ用のトークンYEMOの最大枚数が1,000,000、資金調達の受付は2年後まで可能と、設定した通りに作成出来ている事が分かります。 また資金調達用の入金リンクを生成する事が出来るので、クラブに参加したい人へリンクを共有する事が可能です。 非公開でのリンク共有をする事に同意することでリンクを生成出来ますが、入金リンクを公に公開すると証券法に違反する可能性があると注意書きがあります。 こちらについてはSyndicateがSEC(米国証券取引委員会)が公式サイトで公開しているファイリングを確認しますと、公にリンクを公開して入金を受け付けるのは、投資クラブが新会員を探していることを示唆していると見なされる可能性があるため違反になるとのことです。 投資クラブを立ち上げてみた感想 Syndicateで実際に投資クラブを立ち上げてみた感想は、 Metamaskを利用 費用はガス代のトークンのみで作成可能 簡単操作で数分で作成可能 といったシンプルな操作で完結するので、Syndicateの技術に驚きを隠せないですし、「〇〇のような事をやりたい、〇〇を変えたい」といったビジョン、ロードマップを掲げてブロックチェーン・暗号資産で、資金調達が可能になることからWeb3の今と未来は、誰もが主役になれる可能性に満ち溢れた未来がもうそこにきているように感じました。 しかしながらSyndicateの課題として見えた点もあります。 Syndicayeで立ち上げた投資クラブではトークンを取り扱う事になります。自社のサービスでしか使わないトークンは、暗号資産に当てはまらないといった見解もありますが、資金調達後、参加の証明としてトークンを参加者に配布することになることから、現在の日本の法律上、暗号資産交換業の登録を受けなければいけない可能性があります。 DAOとして投資クラブが透明性を維持し賛同者から資金調達を行えるプロダクトは、とても素晴らしくweb3ならではですが、日本の現行法を考えると暗号資産・ブロックチェーンにまつわる法律を全てクリアにしてから投資クラブの立ち上げ、運営をする事が望ましいように感じました。 世界の先進国はweb3に力を入れていますが、日本も経済産業省がWeb3政策推進室を設置して、暗号資産・ブロックチェーンの事業環境整備に取り組む姿勢をみせてきていますので、日本のweb3の未来に期待したいところです。 まとめ 投資の民主化を構築するSyndicateの概要・特徴について解説してきました。 クリプト市場では日々様々なプロジェクトが誕生していますが、Syndicateが手掛ける分散型投資プロトコルはブロックチェーンや暗号資産と相性の良い金融分野であり、今後も成長が期待できる領域です。 今回の記事をきっかけにSyndicateに興味を持った方は、今後も公式Twitterなどで情報を追ってみても良いかもしれません。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 ―Syndicate の公式リンク― Web site: https://www.syndicate.io/ Web app : https://www.app.syndicate.io/ Git book: https://syndicatedao.gitbook.io/syndicate-guide/ Twitter: https: //twitter.com/SyndicateDAO mirror: https://syndicate.mirror.xyz/ 免責事項 本記事は情報を伝えることが目的であり、投資等の勧誘、または推奨を目的としたものではありません。本記事により発生、誘発されたとされるいかなる損失についてもその理由やプロセスに関わらずCRYPTO TIMES、株式会社ロクブンノニ、筆者及び全ての関係者は一切その責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。
プロジェクト
2022/08/23金利スワップAMM「Voltz Labs」とは? | The Mergeの戦略も紹介
イーサリアムのThe Mergeが近づくにつれて、業界ではイーサリアムの大型アップデートに関する情報が頻繁に話題に上がっています。 これまでにテストネット段階である「Ropsten」、「Sepolia」が完了し、8月11日には最後のテストネット「Goerli」で Mergeの実装が完了したことから、メインネットでのMerge実装への期待感がますます高まりつつあります。 そのような状況下で金利スワップを提供するVoltz Labsは、イーサリアムメインネットでのThe Mergeの実装が行われるにあたってVoltz Labsによる取引戦略で収益を得れる機会があるとツイートしました。 https://twitter.com/voltz_xyz/status/1547518179789996033?s=20&t=zqYRFV0w7NtWMcgpJFEk1Q 本記事では、そんなVoltz Labsについて概要や特徴、The Mergeに向けたVoltz Labsの戦略を解説しています。 Voltz Labsの概要 Voltz Labsは、レバレッジを効かせた金利スワップ(IRS)を提供する真新しいDeFi プロトコルです。 金利スワップとは、ユーザーによって望む金利のタイプ(変動か固定か等)が異なる点を利用して、利害が一致したユーザー同士でお互いの金利を負担し合い、実質的に自分の望む金利で取引が行える仕組みです。 合成資産の金利スワップを可能とする自動マーケットメーカーであるVoltzは、他の金利スワップモデルの数千倍資本効率の高い市場を作り出します。 現在はα版のVoltz AMMがローンチされており、流動性があるプールを選択し金利をスワップしたり、流動性を提供して手数料を稼ぐ事が出来ます。 Voltzのユースケースについて Voltzのユースケースは、レバレッジを使った金利の取引です。 金利には「固定金利」と「変動金利」の二種類があり、金利のスワップが可能なVoltzでは、「変動金利を固定金利に」または「固定金利を変動金利に」交換出来ます。 Voltzでは、 Fixed Takers(FT) Variable Takers(VT) Liquidity Providers(LP) の3種類の役割が存在します。それぞれ見ていきましょう。 Fixed Takers(FT) Fixed Takers(FT)は、変動金利を固定金利にスワップできます。 下記は、FTによる合成資産のcDAIを例にした解説です。 1.アリスは $10,000 相当の cDAI を保有しており、現在の変動金利はAPY10%です。 2.アリスはその金利が下がるリスクを冒したくないので、金利を90日間固定したいと考えています。 3.アリスは現在固定金利が10%である90日間のcDAI プールに参加します。 4.アリスは 10,000ドル相当のcDAIを入金し、90日間10%の固定金利でロックします。 出典:公式ウェブサイト:(Voltz Use Cases) FTのメリットは、Aliceが保有しているcDAI の変動金利が、今後90日間10%を下回っても10%の固定金利にスワップしたため、変動金利を気にすることなく10%の固定金利を得られる点です。 Variable Takers(VT) Variable Takers(VT)は、固定金利を変動金利にスワップできます。 続いてVTによる合成資産のcDAIを例に解説してますので見てみましょう。 1.現在のcDAIの変動金利のAPYは10%で、Voltzの90日間のcDAIプールの固定金利も10% です。 2.ボブは、cDAI の変動金利が20%に増加すると考えているため、利益を得れる機会にレバレッジをかけたいと考えています。 3.ボブは10,000ドルのDAIを証拠金として入金し、15 倍のレバレッジを選択してスワップを開始します。 4.これによりボブは、スワップに参加した時点で、cDAIの基礎金利から固定金利10%を差し引いた $150,000を想定したエクスポージャーを得る事が出来ます。 (この例で10%) 仮にcDAI の金利がすぐに APY の 20% に跳ね上がった場合、ボブは大きな利益を上げる事になりますが、以下が例の計算式になります。 (簡単にするために、ボブはプールが作成された時点でスワップに入ると仮定) 上記の様にボブが証拠金として入金した$10,000は、90日後に$13,699になっているということになります。 出典:公式ウェブサイト(Voltz Use Cases) 例のようにレバレッジをかけて、固定金利から変動金利にスワップをした後、金利が跳ねてAPYが増えれば大きく利益を上げる事が出来ますが、逆に金利が下がるとボブの資産は減る事になります。 ちなみにVoltz AMMの固定金利は、変動金利から固定金利にスワップする取引が増えれば増えるほど下がるようになっています。 Liquidity Providers(LP) Liquidity Providers(LP)は、Fixed Takers(FT)とVariable Takers(VT)がVoltz AMMで取引するために必要な流動性を提供します。 流動性の提供は、他のAMMモデルでは、2つの資産を預け入れる必要がありますが、Voltz AMMでは、固定金利と変動金利が両方とも同じ原資産 (eETH、aUSDなど) で行われるため、1つの資産の預け入れで流動性を提供したことになります。 またVoltzは、uniswap v3が搭載している集中流動性を採用しています。 プロトコル内でUniswap v3コードを使用出来る許可を、uniswapコミュニティのガバナンス投票で可決されたためコードの追加を許可されており、Voltz AMMでも導入されています。 この集中流動性により流動性の資本効率が向上し、少ない資本で多くの手数料を発生させる事が出来る様になっています。 Voltz Labsの3つの特徴 ①利益を得るための教育コンテンツを製作 ②シードラウンドで600万ドルを調達 ③ガバナンストークンの発行を計画 これからVoltz Labsの特徴について上記3つのポイントから解説していきます。 Voltz Labsの特徴を1つずつ見ていきましょう。 ①利益を得るための教育コンテンツを製作 Voltz Labsは、多くのトレーディングチームと連携し、トレーダーが金利スワップでどのようにマーケットからリターンを得られるか理解できるような教育コンテンツを制作しています。 またVoltz Labsのクオンツ(数学的手法を用いて市場動向を分析、金融商品開発を行う)チームは、トレーディング戦略の策定に多大な投資を行っているとのことです。 こちらがベアマーケットでAPY100%を獲得するトレード戦略の一例です。 https://twitter.com/voltz_xyz/status/1533775905100812288?s=20&t=-Uz-nOYnTlJvX3qCyOa7Lg ②シードラウンドで600万ドルを調達 2021年12月8日、Framework VenturesがリードするシードラウンドでCoinbase Ventures、Fabric Ventures、Amber Group、Wintermute、Robot Ventures、Mgnr、Entrepreneur Firstなどから600万ドルの資金調達を行いました。 調達された資金は、製品開発やVoltz Labs チームの成長のサポートに使用するとのことです。 ③ガバナンストークンの発行を計画 ガバナンストークンの発行については、6月9日に行われたVoltz Labs× CryptoKudasaiJP AMAのQ&Aで以下のような回答をしております。 Q.企業やプロジェクト、著名な開発者などとの契約はありますか? A.VoltzとUniswapは、Voltzの将来のガバナンストークンの1%と引き換えに、Uniswapのv3コードの使用ライセンス(「追加使用許諾」と呼ばれる)をVoltzに提供する、史上初のDAO2DAO取引の先駆者となりました。これはすべてオンチェーンで実行されました。 出典:Voltz Labs× CryptoKudasaiJP AMA内容まとめ このような回答をしていることから、まだ具体的には発表されてませんが、Voltzはガバナンストークンの発行を将来的に計画しており、Uniswapへ配布する契約を行っているとのことです。 The Mergeについて 8月12日のvitalikのツイートによると、9月15日頃にEthereumのアップデートであるThe Mergeがメインネットで行われる事が決まりました。 https://twitter.com/VitalikButerin/status/1558072902972473344?s=20&t=F8cLM37DSDyuTerC3HpkLQ The Mergeは、6月8日に取り上げたコチラの記事の通り、ブロックチェーンをプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へ移行する一大イベントであり、検証作業に必要となる電力が削減されることから環境に優しくなるとされています。 ⇒イーサリアムのエネルギー消費について また、アップグレード終了後、ETHの新規発行枚数が90%減少する可能性が高く、デフレトークンになることからETHの価値が上がる可能性がると一部では言われています。 上記に加え、The Merge終了後に実施予定のアップデートThe Surgeでは、ロールアップの膨⼤なデータを圧縮して記憶するシャーディングが予定されているため、スケーリング問題の解決に近づく大型アップデートです。 The Mergeの詳細については、CT Analysisの『Ethereum 2022年夏 次期アップグレード「The Merge」とその後のロードマップを理解する』で、詳しく解説しています。 CT Analysis The Mergeレポートへ そのようなブロックチェーン業界、暗号資産市場の今後に影響を与えるイベントThe Mergeで、金利スワップを可能とするVoltzはどのような戦略を練っているかみていきましょう。 Voltzの取引戦略について Voltz protocolでは、stETHとrETHの金利スワッププールがローンチされていますが、Voltzの強みであるレバレッジをかけて固定及び変動金利の取引を行なう事が出来るのが今回の取引戦略のポイントになります。 現在イーサリアムのステーキングの利回りは4%ですが、The Merge後にPoSへ移行するため、利回りが増加する可能性が高いと予想されています。 そのための影響かVoltz protocolでは、The Merge後の利回り上昇を見据えて、LidoのstETH 、RocketのrETHのプールで固定金利から変動金利へレバレッジをかけ、スワップするユーザーが増えているとのことです。 金利スワップのやり方もシンプルでLidoのstETH 、RocketのrETHを保有する必要がなく、証拠金として預けるETHを用意すればレバレッジをかけて行う事が出来ます。 The Mergeでは、利回りの増加は50%以上、100%も考えられると強気な見解も一部ではあります。プルーフ・オブ・ステーク(PoS)へ移行により、新たなロードマップへの進行が始まりますし、利回りが高ければ高いほどイーサリアムエコシステムの景気が良くなるためこの部分は注目しておきたいです。 まとめ 金利スワップを提供するVoltz Labsについて解説してきました。 Voltzの概要やユースケース、取引戦略について分かっていただけたと思います。 イーサリアムの大型アップデートであるThe Mergeの実装が9月15日頃に行われる事が決まっていますが、運営によるとイーサリアムステーキングの金利スワップの戦略は他にもあり、更なるスワップ戦略の最新情報はTwitterで注目してくださいとのことです。 イーサリアムのThe Merge自体も注目ですが、Voltzのようなその周辺での動向も是非注目していきましょう。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 -Voltz Labs公式リンク- Webサイト:https://www.voltz.xyz/ アプリケーション:https://app.voltz.xyz/ ツイッター:https://twitter.com/voltz_xyz ディスコード:https://discord.com/invite/KVWtUGRumk Medium:https://medium.com/voltz ドキュメント:https://docs.voltz.xyz/getting-started/introduction
Web3ゲーム
2022/08/16Sorare MLBとは?概要・遊び方を解説【大谷翔平も登場】
2022年7月19日NFTサッカーゲームを手掛けるSorareは、MLB版であるSorare MLBをローンチしました。 https://twitter.com/SorareMLB/status/1549382017346936835?s=20&t=7WgskUc6_Y_UX4fs0zfu8g Sorare MLBは、選手のNFTカードを集めてチームを組み、選手の現実世界でのパフォーマンスに応じてスコアが反映される新感覚のユニークなゲームです。 そのため、Sorare MLBは選手を起用するマネージャーのように、通常のMLB観戦では味わえない視点でメジャーリーグを楽しむことができます。 今回は、Sorare MLBのNFTゲームの登録方法を行い、実際にエントリーをして遊んでみました。 「好きなスポーツ(MLB)で遊んで稼ぐ」ことに興味がある方は是非読んでみてください。 ブロックチェーンゲーム企業「Sorare」について Sorareは、NFTで発行されているフットボール選手のカードを取引したり、ゲームで使う事が出来るブロックチェーンゲーム「Sorare」を開発する企業です。 フランスのパリにて2018年12月1日にエイドリアン・モンフォール、ファビアン・エストラーダ、ニコラス・ジュリアにて立ち上げられ、全ての人がNFTフットボールを通じて暗号資産へアクセスできるようにすることを使命としています。 ニコラスは、以前800万ドルをVC から資金調達したブロックチェーン企業であるStratumnで事業を運営していたキャリアをもつことから業界に対するリソースや知見がある人物であるといえます。 Sorareの仕組みで面白いのが、現実世界の試合のパフォーマンスがNFTゲームのスコアに反映される点で、斬新なゲームスタイルであることからSorareにアクセスしているユーザーは140ヶ国で60万人以上に及びます。 選手のカードは、イーサリアムブロックチェーン上でNFTとして発行・管理されており、これまでに1億5000万ドル(約164億円)分のNFTカードが販売されてきました。またカードにはランクが付けられていることから各カードにレアリティがあり、レア度が高いカードはマーケットプレイスにて高値をつけています。(アーリング・ハーランド選手のNFTは約7000万円で落札) 過去に大型資金調達を行っている 2021年9月にSorareはソフトバンク主導の出資グループからシリーズBで6億8000万ドル(約745億円)の資金調達を行っています。 サッカーNFTファンタジースポーツ「Sorare」、ソフトバンク主導の約745億円分”大型”資金調達を正式発表 当時、シリーズBで調達した資金は、「雇用」「パートナーやアスリートとのマーケティングキャンペーン」「米国でのオフィス開設」等に使用されると共に2022年に別のスポーツでもサッカーNFTゲームのように横展開すると述べていました。 そのため上記で調達した資金を使ってローンチしたのが、今回紹介する新ブロックチェーンゲーム「Sorare MLB」となります。 Sorare MLBとは Sorare MLBは、Sorare NFTサッカーゲームのMLB版で7月19日に公開されました。 7人のMLB選手のNFTカードを集めてチームを結成し、他プレイヤーのチームとの対戦が楽しめ、ゲームで獲得出来るポイントの上位ユーザーには賞金としてNFT選手カードが付与されます。 またチームの結成メンバーはどの球団のメンバーでも結成可能ですので、チームメンバーにしたい選手をマーケットプレイスで収集して自由にチームが作れます。 マーケットプレイスで高値がついているレアなNFTカードを販売することも可能のためNFTカードの売買でも収益を得ることが可能です。 NFTカードの種類について Sorare MLBには、5種類のカードタイプがあり、限定カードやレアカードを手に入れる方法は下記の2通りあります。 マーケットプレイスで買う トーナメント上位にランクインし報酬として獲得 枚数が限定されていることから希少性があり、カードタイプによって以下のようにレアリティが異なります。 リミテッド:5000枚(黄色) レア:1000枚(赤色) スーパーレア:100枚(青色) ユニーク:1枚(黒色) ポイント:希少性がある選手カードは参加出来る大会が多くなりますし、希少性があるカードのチームでしかエントリー出来ない試合は、獲得出来る賞金額が大きくなる傾向があります NFT選手カードの購入場所は? Sorare内でカードを購入できる場所は2つあります。 MLBマーケットでは、「ニューカードオークション」と「マネージャーセールス」があります。 どのような違いか解説していきます。 ニューカードオークション Sorareから直接新しいカードを買う事が出来ます。 各カードは販売期限付きでオークションに出されているため、販売期限が終わるまでに最高額をつけているユーザーがNFTを購入出来ます。 マネージャーセールス セカンダリーマーケットでは、マーケットプレイスに出品されているNFTカードを購入できます。 リストされたカードは、NFTカードを保有するプレーヤーが出品価格を提示しており、買いたい場合は提示された価格で即購入する事が可能です。 支払い方法は「ETH」と「クレジットカード」に対応 支払い方法に関しては現在「ETH」か「クレジットカード」で購入出来ます。 Metamaskのウォレットのをインストールしていない方は、下記記事で解説していますのでご覧になってインストールして使い方を学んでみてください。 ⇒MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 大会開催のスパンはどれぐらい? Sorare MLBの大会が開催されるスパンですが、週に2回がベースとなります。 第一回目の開催は月曜日から木曜日で、二回目の開催は金曜日から日曜日で設定されています。 大会へ参加の申し込みはゲームが始まる10分前までが締め切りとなります。 例えば、月曜日の18時に試合が行われる予定となっていれば、17時50分までに参加の申し込みを済ませればエントリーしたこととなります。 Sorare MLBの始め方 Sorare MLBを始めるにあたって最初にアカウントを登録していきます。 本ゲームは日本語に対応していないため英語画面を操作することになるので、英語が苦手で読めない方は、Google chromeのGoogle翻訳を活用することをオススメします。 まず、公式サイトにアクセスしてトップ画面上部右にある「sign up」をクリックします。 アカウント登録は ・メールアドレス登録 ・Googleアカウント登録 ・Facebook登録 3つから選択出来るようになっており、今回はGoogleアカウントを使った登録手順で進めていきますのでGoogleのアイコンをクリックします。 お使いのGoogleアカウントをクリックします。 利用規約などが記載された画面が表示されるので読みながら下へスクロールしていきます。 最下部にチェックボックスがあるのでチェックを入れてボタンのクリックを行い進めていきましょう。 ログインするとパスワード設定画面が表示されるのでお好きなパスワードを設定し「submit」をクリックします。 しばらくするとアカウント画面に自動で切り替わりますが、サッカーかMLBどちらで遊ぶかを選択出来ます。 今回はMLBの「play now」をクリックしましょう。 好きな選手のNFTカード(コモン)を1枚選ぶ画面になりますので、お気に入りの選手をクリックして「I'll take this one」をクリックします。 表示された選手を変更したい場合、リロードを行うと表示される選手が変更が出来ます。 今回はマックスシャーザーを選びました。 続いて「Continue」をクリックします。 チームを構築するために7名の選手カードが必要になりますが、追加で12名のNFTカード(コモン)を無料で入手する事が出来ます。 1枚ずつリビール出来るようになっていますので開封にワクワクと楽しみがあります。 「claim all cards」をクリックし12名の選手カード(コモン)を取得しましょう。 最初に入手できる選手カード(コモン)12枚は、下記ポジションで配布される枚数が決まっています。 Starting Pichers(先発投手):4枚 Relief Pichers(リリーフ投手):2枚 Corner Infielders(コーナー内野手) :2枚 Middle Infielders(中堅内野手):2枚 Out Fielders(外野手):2枚 カードが揃ったら他のユーザーと対戦する準備が整いました。 ちなみに最初に入手できる無料カード13枚は、ゲーム用のカードでNFTではないため売買・取引は出来ないので注意してください。 Sorare MLBの遊び方 無料で手に入れたNFTカード(コモン)をつかい大会にエントリーしていきます。 最初は無料で手に入るコモンカードで遊び方に慣れてから、新たなNFTカードを購入したりチーム戦略を考えてみるのも良いかと思います。 PlayタブからCommon All Starの「Enter tournament」をクリックします。 トーナメントへに参加を表明したら、ピッチャーやバッターに指名する選手を決めていきます。 *ポイント:現実世界の試合で活躍している、活躍しそうな選手を選定しましょう 合計7名の選手カードを選び「SUBMIT」をクリックして完了です。 今回参加を表明したトーナメントは、GAME WEEK 3(7月30日~8月1日)のCommon All starです。 このように、エントリーから選手の指名の流れで、7名の選手を選定しチームを組んでトーナメントに参加。 GAME WEEKが終了するまで試合結果を楽しみに待ちましょう。 試合結果によるスコア、ポイントの確認をしよう エントリーしたGAME WEEK 3が終了していましたので詳細をチェックしてみましょう。 今回のCommon All Starでは、惜しくも14,672 / 28,711という結果になり101.33ptsでした。 1位のチームの成績が295.08ptsだったのでおよそ3倍近くのポイントの差が出ているのが分かります。 下記画像の赤枠で囲っている数字が選手別による現実世界のパフォーマンスによる反映されたスコアですので、高ければ高い方が良い結果となります。 1位のチームメンバーで見てみるとヤンキースのAaron Judgeが84点でハイスコアを獲得しているのが分かります。 それでは、GAME WEEK 3で今回組んだチームのパフォーマンスをみていきましょう。 一番パフォーマンスが良かったのがスコア28を獲得したジャイアンツのFloresでした。 詳細を確認してみるとCubs④点、Giants②点で負けた試合で27.3スコアを獲得しています。 内訳を見てみるとホームランを打ってスコア10を叩き出したのが分かります。ナイス!素晴らしい! このように試合中のパフォーマンスに基づきスコアを獲得出来るようになっており、各カテゴリーのスコアの採点は以下のようにポイントに反映される仕組みになっています。 【打者部門】 【投手部門】 選手が現実世界の試合に出ていないとスコアは付かないので ①レギュラーで試合に出ている選手、出そうな選手 ②試合で活躍している、活躍しそうな選手 に重点をおいて、カードを保有している選手の現実世界の活躍を日頃から調べてみるのが良いでしょう。 賞品(NFTカード)を請求してみる GAME WEEK 3では、順位に関係なく賞品(NFTカード)が1つ付与されたので請求していきます。 参加賞としてカードを1枚ひけるのでカードをクリックして請求してみましょう。 ASTROSのChas Mccormickが当たりました。 マイカードのカテゴリーで過去のスコア等を閲覧する事が出来ます。 このように大会にエントリーしていく事にも意味があるのでチームを結成して参加していきましょう。 トーナメントの参加資格について トーナメントは、7つ存在し保有しているNFTカードのレア度によって参加資格が異なります。 COMMON All Star:Commonカードのみで参加出来る LIMITED All Star:7枚のLimitedカードで参加可能 RARE All Star:最低4枚のRareカード、最大3枚までLimitedカードで参加可能 SUPER RARE All Star(近日公開):最低3枚のSuper Rareカード、最大4枚まではRareカードで参加出来る UNIQUE All Star(近日公開):2枚以上のUniqueカードと最大5枚までのSuper Rareカードで参加可能 LIMITED PRO、Rare PROも近日公開のトーナメントで、トーナメントの種類や詳細は、ロビーでいつでも閲覧できます。 実際にプレイしたみた感想と今後の考察 ファンのようにNFT選手カードを収集しながら、マネージャーのように大会のエントリーを行える設計は、コレクターやMLBファンにとって待ち望んだゲームかと思います。 現実世界の選手のパフォーマンスによってSorare MLBのゲームスコア、ポイントが確定する点は、Sorare MLBと現実世界の試合を点と点で結んだ強固なパートナーシップを現にしているように感じました。 今回のSorare MLBのローンチによって、米国のMLBファン、将来のMLB選手に夢を見る子供にとって、Sorareブロックチェーンゲームは斬新なゲームスタイルで、MLBとブロックチェーン業界へ多大な影響と参入のキッカケをつくったのではないかと思いますし、Sorareが掲げる「プロダクトを通じて暗号資産へアクセスする人口を増やす」という使命に、更に拍車がかかり近づいていくのではと感じました。 また、実際にSorare MLBを触ってみて、MLBについて詳しい野球ファンは現実世界のMLBとゲームの追究次第で、大会の勝率を高め楽しみながら稼ぐ事が出来る可能性があるかと思います。 というのもSorare MLBは、前述の通り選手のパフォーマンスによってスコアが決まり、エントリーした大会の戦績にダイレクトに反映されるので、NFT選手カードの選定がとても重要です。 保有しているNFTカードの選手実績や最近の試合での活躍状況についてMLB情報サイトであるMLB.JPやNATITUDEでリサーチし、チームを結成していくなど戦略を立てながら大会へエントリーしていくと上位へランクインする事が出来るでしょう。 上記であげた情報サイトは、選手一覧から選手1人1人の過去の戦績など細かく見れるのでチーム編成のみならず、選手カードを購入する際も有効活用出来る事間違いなしです。 まとめ Sorare MLBの概要・遊び方について解説してきましたがいかがでしたでしょうか? 最初に入手できるコモン(無料)カードは売買取引には使用できないですが、気軽にゲームを体験出来るカードになっているため「野球は好きだけどカードゲームは初心者です」というユーザーに対して触りやすい優しい設計となっています。 また、大会のスコア及び獲得ポイントに応じてレアリティのあるNFTカードを獲得出来るのも、ゲームにやり甲斐をもつことが出来てファンにとって嬉しいものです。 日本選手の大谷翔平も勿論NFTカードになっているので、日本の野球ファンにとってもたまらないでしょうし、選手が現実世界で在籍しているチーム関係なく、自分独自のチームを結成し大会にエントリー出来るので、マネージャー要素があることから、マニアックに追究出来るのではないでしょうか。 まさに好きなスポーツ(MLB)で遊んで稼ぐを可能としておりMLB、野球ファンは楽しめると思います。 是非プレイして体感してみてください。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 ―Sorare MLB公式リンク― 公式サイト:https://sorare.com/mlb ガイド:https://mlbguide.sorare.com/ Twitter :https://twitter.com/SorareMLB Discord :https://discord.com/invite/99BNrkTXZG Medium:https://medium.com/sorare
プロジェクト
2022/08/05「冬が終わる頃に誕生する」世界トップ企業が予想する次なるWeb3ユニコーンとは?
今後数年間によるベアマーケットが終わりを迎えた頃、Web3のユニコーン企業が誕生する可能性があると世界トップ規模の企業であるKPMGとHSBCが公開した共同レポートの中で発表しました。 アジア太平洋地域である12の市場(中国、シンガポール、インドネシア、マレーシア、インド、オーストラリア等)では、6,000社を超えるテクノロジー系スタートアップ企業が活動しており、その内の4分の1がNFTとDeFiの仕事に携わっており、その中でも本記事で紹介する3つの企業がユニコーン企業として注目を浴びる事になると期待が込められています。 今回の記事は、相場が不況の今こそ注目しておきたい企業について、概要や特徴をまとめてみたので興味がある方は是非ご覧ください。 KPMGについて 本題に入る前に本記事の題材となるレポートを公開したKPMGとHSBCについて解説します。 KPMGは、会計監査、税務、経営コンサルティングサービスをグローバルに提供するプロフェッショナルファームです。 世界154カ国に約23万6千人の専門家をもつ国際組織であり世界4大会計事務所のひとつです。 1870年にウィリアム・バークレイ・ピートによって設立されましたが、非公開会社として法律上の本部はロンドン、実際の本部はオランダのアムステルフェーンにあるといわれています。 日本では1949年に国際会計事務所として日本展開が始まり現在8つのプロフェッショナルファームに計9千名が在籍するKPMGジャパンが各サービスを提供しています。 KPMGのWeb3への動向 KPMGのカナダ部門であるKPMGカナダは2月7日初めて暗号資産に投資したと発表しました。(投資した銘柄は、ビットコインとイーサリアム) 暗号資産およびブロックチェーンサービスの共同リーダーであるカリーム・サデックによると、DeFi、NFT、メタバースは今後数年間で大きな成長が期待出来ると分析しています。 2022年6月には、Web3領域として3,000万ドルを投資しメタバースへ参入しました。長期的な目標は、小売り、ヘルスケア、メディア、金融サービスなどの分野でメタバースのユースケースを調査することですが、従業員やクライアントなどをつなぐコラボレーションとなるサービスも開設するとのことです。 HSBCについて HSBCは、数兆円の資産を有する世界最大の銀行及び金融サービス機関です。 本拠地は、イギリスのロンドンに構えており創設者はトーマス・サザーランドで現在のCEOはノエル・クインが務めています。 顧客はヨーロッパ、アジア・太平洋、南北アメリカ、中東、アフリカなど64ヶ国で約4,000万人のクライアントを抱えグローバルな事業展開を行っています。 HSBCのWeb3への動向 同社は、以前から暗号資産の投資に懐疑的でしたが、2022年3月16日にNFTプロジェクトであるThe Sandboxとの提携を発表しています。 メタバースの仮想土地の一画を取得し、既存・新規顧客に創造的で新体験となるようなサービスの提供を目的としているようです。 またアジアの富裕層、香港とシンガポールのプライベートバンキング部門の顧客を対象としたメタバースファンドを設立しました。 名称は「メタバース・ディスクレショナリー・ストラテジー」でポートフォリオ分野は以下の5つです。 インフラストラクチャ コンピューティング バーチャル エクスペリエンス インターフェイス HSBCのウェブサイトで閲覧できるブログでは、デジタル&データ部門ディレクターのラジーブ・タムマラが、「企業はいつweb3に参入するか決めなければいけない」と主張しており、HSBCを含む金融サービス機関が、CBDCに関するプロジェクトや暗号資産に関するサービスに既に力を入れていると説明しています。 暗号資産ベアマーケット明けにユニコーン企業誕生か KPMGとHSBCの共同レポートによると、デジタル革命によりアジア太平洋地域全体の成長が促進されライフスタイルやビジネスが変革しているとしています。 アジア太平洋地域の 12 の主要市場における経済指標と投資指標を分析、スタートアップ企業の創業者や幹部にインタビューを行い、将来お手本となるようなビジネスモデルを特定していると述べられています。 また同社は、今後 10 年間にわたって世界のビジネス環境に永続的な影響を与えると考えられるアジア太平洋地域全体の新しい経済ビジネスを調査しているとのことです。 KPMG Asia Pacific兼KPMG Chinaの会長ホンコン・トーのコメントによると、アジア太平洋地域は世界の中でもデジタル化の道を切り開いており、「10憶ドル規模のユニコーン企業が誕生する地域として北米に追いついてきている。」急成長しているテクノロジースタートアップ企業によって2030 年までに考え方、働き方、ライフスタイルを一変させているだろうと述べています。 それでは、本記事の主題であるKPMGとHSBCがベアマーケットが明けた頃に10億ドル規模のユニコーン企業として誕生する可能性が高いプロジェクトである、 Stader Labs Catheon Gaming Hex Trust について解説していきます。 Stader Labsの概要・特徴 2021年5月にシンガポールを拠点としてアミテジ・ガジャラによって設立されたStader Labsは、市場を牽引するパブリックブロックチェーンのDPoS ネットワークのセキュリティ、分散化、流動性、ガバナンスを強化するDeFiプロトコルとプロダクトを構築しながら、ステーキングインフラストラクチャになることを目指しています。 Stader Labsについて抑えておきたい特徴を以下の3つの観点から解説していきます。 ①シードラウンドで主要財団やVCから400万ドルを資金調達 ②ステーキングサポートするブロックチェーンネットワーク ③Stader トークン (SD)について それではStaderの特徴をチェックしていきましょう。 シードラウンドで主要財団やVCから400万ドルを資金調達 シードラウンドでは、Pantera Capital、Coinbase Venturesなど大手VC、暗号資産&ブロックチェーン業界を牽引している主要チェーンであるSolana、Near財団から400万ドルの資金調達を行いました。 調達した資金の使い道は、 複数のブロックチェーンでのプロダクト開発 世界の暗号資産ユーザーに向けたマーケティング活動の促進 (委任者がステーキングのリターンをより簡単に最大化できるよう)多くのプロダクトと機能のリリース としています。 ステーキングサポートするブロックチェーンネットワーク Staderのステーキングプラットフォームには執筆時点で合計$63,490,167がステーキングされています。 ステーキングをサポートしている(する予定)のブロックチェーンネットワークは、 Ethereum(2.0) Terra(2.0) Terra classic Polygon Solana cosmos binance Hedera Near Fantom となっており、今回は例としてPolygonのステーキング例に簡単に解説していきます。 預けられている資産:11,290,912MATIC ステーキングで得られる利回り:9.03% Matic / MaticX為替レート:1.0238MATIC Stader に MATIC を入金するとステーキング時の為替レートに基づいてMATICXを受け取る事が出来ます。 MATICXの使い道は、サポート対応されている Quickswap(DEX)、.beefy.finance(DeFi)で使用可能で、その他にもBalancer(DEX)、Autofarm(Defi)、Market.xyz (borrowing)、QiDao (borrowing)でローンチ予定です。 Stader トークン (SD)について Staderは、総供給量150,000,000枚のSDトークンがありStaderエコシステム全体で4つのユーティリティがあります。 1.Preferential delegations and Insurance バリデーターは最⼩限の SDトークンをステーキングすることで、ステーキングプールに対する割り当てを受け取る事が出来る。 2.Rewards and discounts Stader で請求される⼿数料の割引を受ける事が出来る。ステーキングプールからの出金手数料は、SDトークン(ガバナンス)保有者に再分配される。 3.Governance SDトークンをもっておくことでバリデーター プールの選択、バリデーターの選択などに関連するポリシーを提案、投票できる。 4.Leverage Stader infrastructure SDトークンをステーキングすることでStaderインフラストラクチャの開発へアクセスする事が出来る。 Catheon Gamingの概要・特徴 10億ドル規模のユニコーン企業となる可能性が高い2つ目の企業「Catheon Gaming」は、2021年ウィリアム・ウーによってオーストラリアを拠点に立ち上げられたPlay-and-Earnを展開する総合型ブロックチェーンゲーム兼エンターテインメント企業です。 遊び方、生き方、稼ぐ方法に革命を起こす事を使命としており、ミッションは、ゲーム・エンターテイメント・メタバースを通じて楽しい体験を生み出し、ブロックチェーン技術の力と報酬を世界に解き放つことです。 有力なゲーム開発者やIP保有者と提携し、最高クラスのブロックチェーンゲームを育成して多くの人に提供していく事を戦略として掲げています。 Catheon Gamingについて抑えておきたい特徴を以下の3つの観点から解説していきます。 ①37ヶ国大規模なグローバルチームとネットワーク ②20のブロックチェーンゲームプロジェクトをポートフォリオ ③Launchpadでプロジェクトを支援 それではCatheon Gamingの特徴をチェックしていきましょう。 37ヶ国大規模なグローバルチームとネットワーク Catheon Gamingは230名を超えるコアチームで構成されています。 公式サイトでは、経営陣・運営チーム・コミュニケーション、マーケティングチーム・アドバイザリーボードに携わるメンバーの経歴が掲載されています。 最近では2022年5月5日、アドバイザリーボードにゲーム業界で成功を収めた経験とネットワークをもつ6名が参加しました。 https://twitter.com/CatheonGaming/status/1521925368185298944?s=20&t=cyFVEbYXenG6dBEY3Bu81Q またトップマネジメントチームにGoogle、Meta、McKinsey、Goldman Sachs、Equinex、Binance、Huobi、NVIDIA など有名企業の人材でチームが構成されており大規模なグローバルネットワークチームで展開しています。 10のブロックチェーンゲームプロジェクト Catheon Gamingは10のブロックチェーンゲームを運用しています。 SolChicks SolChicksは、solanaブロックチェーンで構築されたNFTを利用して遊び稼ぐファンタジーゲームです。 メタバースの世界でゲームキャラクターのヒヨコであるSolChickを育て、闘い、アイテムを集めて隠された宝物を探すロールプレイングゲームとして楽しむことが出来ます。 トークンは、solana、BSCネットワークで展開されているイールドファーミングやステーキングで使える$CHICKSとミニゲーム「Dungeon Escape」をプレイして稼ぐ$SHARDSがあります。 Seoul Stars Seoul Starsは、歌って稼ぐリズム & カラオケゲームという斬新な切り口でプロダクトを開発しています。 韓国の大手K-POPアーティストの事務所であるHUMAPが、有名K-POPスターの意見を取り入れてデザインした3DバーチャルアイドルYunaのNFT保有者は、ガバナンス トークン ($SSTAR) を獲得することが出来る独自のPlay-to-Earnにアクセスが出来ます。 2022年8月にガバナンストークンである$SSTARのプレセールが開催され、プレセール参加方法はいくつかありますが、Seoul Stars NFT 保有者は、ミニマム500ドル分のアロケーションを受け取る事が出来るホワイトリストに登録出来るとのことです。 ちなみにデビュー曲であるKiss Me Kiss Meは、K-POPらしいリズムとテンポでスッと耳に入ってくる曲調で聴いていて気持ち良かったです。 Launchpadでプロジェクトを支援 Catheon Gamingの3つ目の特徴は、Launchpadでプロジェクトを支援するという点です。 同社ではCatheon Gaming Center (CGC) という独自のLaunchpadを通じてプロジェクトの支援を行っています。 様々なソーシャルチャネルで70万人以上のユーザーが参加し、最高時価総額が40億ドルとなったSolChick($CHICKS)もLaunchpadでサポートされています。 Launchpadの応募は、フォームに回答し登録を行えば次のステップに進む連絡が入るとのことです。 Hex Trustの概要・特徴 次のユニコーンとなる可能性がある3つ目の企業であるHex Trustは、暗号資産を銀行レベルのカストディサービスを保険付きで提供する、香港、シンガポールでライセンス取得済みのプロバイダーです。 同社は2018年3月にアレッシオ・クラグリーニとラファル・チェルナフスキによって香港で共同創設されており、現在の拠点は香港だけでなくシンガポールやドバイ、イタリア、ベトナムにオフィスを構えています。 Hex Trustの使命は、銀行や金融機関が安全でコンプライアンスに準拠したカストディで暗号資産を採用し、ビジネスモデルに統合できるようにするインフラストラクチャを提供することです。 Hex Trustについて抑えておきたい特徴を以下の3つの観点から解説していきます。 ①独自プラットフォーム「Hex Safe」 ②暗号資産&ブロックチェーン業界をリードする投資家から88万ドルの資金調達 ③様々な国のライセンスを取得 それではHex Trustの特徴をチェックしていきましょう。 ①独自プラットフォーム「Hex Safe」 Hex Safeは、IBM とのパートナーシップにより機関が求める要件を満たした機能をもつ暗号資産プラットフォームです。 暗号資産やブロックチェーン技術が金融機関への普及を妨げている問題点として、利用のしやすさやセキュリティを企業規模で提供できる暗号資産のカストディソリューションが少ない事を述べており、これらの問題を解決することを目指しています。 IBMと提携してHex Safeソリューションを立ち上げた理由として、IBMは長年金融取引を保護しており、信頼性があるためIBM® LinuxONEソリューション上に構築したとのことです。 Hex Safe を使用するユーザーは暗号資産を安全に保管しプラットフォームで提供されているサービスにアクセスできます。 サービスには、カストディサービスだけでなくパートナーであるAAVEやTezosのDeFiプラットフォームへHex Safeを介してアクセスが可能となっています。 ②暗号資産&ブロックチェーン業界をリードする投資家から88万ドルの資金調達 Hex Trustは、シリーズBでリップルやアニモカブランド、コインリストなどから88万ドルを調達しています。 シリーズBで調達した資金は、Hex Trustにとって過去最高となる規模の調達ですが、調達した資金は新たなライセンス業務資格の取得、Hex Trustのビジネス展開、Hex Safeの開発に使用し規模の拡大を目指すとのことです。 ③様々な国のライセンスを取得 Hex Trustは、本社を構える香港の香港信託条例に基づく登録信託会社であり、マネーロンダリングおよびテロ資金対策条例に基づく、サービスプロバイダー(TCSP)ライセンスを取得しています。 またシンガポールでは、シンガポール金融管理局(MAS)から資本市場サービス (CMS) ライセンスを取得しているため、証券先物法に基づいて規制されている暗号資産カストディ サービスを提供しています。 最近では、ドバイ暗号資産規制当局から暗号資産のカストディアン業務の暫定的な許可を得る事が出来た事でドバイに事務所を構えています。 また2022年7月12日のプレリリースによると、イタリアのミラノにヨーロッパ オフィスを立ち上げ、イタリア規制当局(OAM)の監督の下イタリア暗号資産サービス プロバイダー (VASP) レジストリの登録が完了したとのことです。 まとめ KPMGとHSBCが発表したベアマーケットが明けた後に10億ドル規模のユニコーン企業として誕生する可能性が高い企業やプロジェクトについて解説してきました。 会計監査、税務、経営コンサルティングサービスをグローバルに提供する世界四大会計事務所の1つであるKPMG、数兆円の資産を有する世界最大の銀行及び金融サービス機関HSBCによる共同レポートは、12の市場(中国、シンガポール、インドネシア、マレーシア、台湾、タイ、ベトナム、韓国、香港、インド、日本、オーストラリア)から、100のスタートアップ企業を挙げています。 暗号資産市場はベアマーケットにもかかわらず、アジア太平洋地域におけるブロックチェーン、Web3領域の勢いが伝わってきます。 ユニコーン企業は米国が圧倒的に多い現状ですが、今後のアジア太平洋地域のスタートアップ企業にも注目していきましょう。 ここまで読んでいただきありがとうございました。 記事ソース:Asian Crypto Start-Ups Could Become ‘Unicorns’ Despite Crypto Winter, Says Report
プロジェクト
2022/07/25トークン発行の噂も | クロスチェーンブリッジ「Bungee」とは?
現在市場には多くのDappsが存在しますが、他のブロックチェーンで展開されているDappsを使うには、対応するブロックチェーンへトークンを移動する必要があります。 トークンをチェーン間で移動させる際はブリッジプロトコルを利用しますが、ブリッジプロトコルも複数存在するためルートや方法などで悩んでしまう場面も多いでしょう。 本記事では、シームレスにブロックチェーン間を行き来する事が出来るクロスチェーンブリッジ「Bungee」について、概要や使い方について紹介します。 Bungeeに関して一部でエアドロップの噂もされているため、是非この機会にUXを体験しながら本記事を頼りにBungeeを利用してみてください。 クロスチェーンブリッジ「Bungee」 Bungeeはサポートされているチェーン間でトークンを思うままにスワップ出来るシームレスなクロスチェーンブリッジです。 Intuitive & smooth bridging experience is a necessity in a multi-chain world like ours🌐 Introducing Bungee, the only app you'll ever need to jump across chains! Get ready to fall in❤️with bridging! App: https://t.co/Y8yuUZfbVu Read More: https://t.co/t5v64f9HTT pic.twitter.com/503HCQ1qbi — Bungee (@BungeeExchange) March 10, 2022 現在、様々なブリッジプロトコルが市場にローンチされていますが、ユーザーは効率良く且つ安全に資金を移動させるために、基本的に以下の4点を考慮してプロダクトを触っています。 ブリッジ時間 ブリッジコスト ガス代 セキュリティ ブリッジにまつわる時間・コスト・ガス代はリアルタイムで異なり、選択するルートによって差が出ますが、Bungeeはブリッジアグリゲーターとしてユーザーに効率的で快適なルートを提案してくれます。 [caption id="attachment_77175" align="aligncenter" width="800"] 画像引用元:Medium[/caption] 執筆時点でBungeeは以下のブロックチェーンに対応しており、ほぼメインチェーンをおさえているラインナップとなっています。 Ethereum Arbitrum Polygon Optimism BSC Avalanche Fantom Aurora Gnosis L2であるArbitrum、Optimismにも対応しているのも注目ポイントです。 Bungeeの使い方、手順 それでは実際に以下の手順に沿ってプロダクトを触っていきましょう。 ①MetaMaskのウォレットを用意する ②サポートされているチェーン&トークンを準備する ③BungeeにMetaMaskを接続する ④トークンをチェーン間でブリッジする ①Metamaskのウォレットを用意する Metamaskのウォレットのインストール方法など使い方は、下記記事で解説しているのでご覧ください。 ⇒MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 ②サポートされているチェーン&トークンを準備する Bungeeが対応をしているネットワークを追加していきますが、適切なチェーン&ネットワークIDに接続出来るChainlistを使うのが適しています。 connect walletでMetaMaskと接続したらBungeeが対応している以下のネットワークを追加していきます。 Ethereum Arbitrum Polygon Optimism BSC Avalanche Fantom Aurora Gnosis 操作は各チェーンの項目で「Add to Metamask」をクリックして追加する。 シンプルですね。 ③BungeeにMetaMaskを接続する bungee.exchangeにアクセスし、MetaMaskを繋ぐためにconnect walletをクリックします。 Metamaskをクリックします。 下記の通り右上に自分のウォレットアドレスが表示されれば、接続は完了です。 ④トークンをチェーン間でブリッジする MetaMaskに接続後、チェーンを跨いでトークンをブリッジさせるにあたって使用したいネットワークを設定していきます。 今回は、Arbitrum⇒Ethereumネットワークへ0.5ETHをブリッジさせる手順を解説します。 Bungeeは、他ネットワークへトークンを送る際に最適なルートを提案してくれますが、各ブリッジプロトコルを使用した際のガス代や時間、ルートをリアルタイムの状況で確認出来る透明性があることが特徴です。 例えば下記4つを比較してみます。 Across Bridgeを使用した場合:ブリッジに最長5分の時間 0.361のGAS手数料 Hyphen Bridgeを使用した場合:ブリッジに最長2分の時間 0.151のGAS手数料 Hop Bridgeを使用した場合:ブリッジに最長10分の時間 1.054のGAS手数料 Celer Bridgeを使用した場合:ブリッジに最長20分の時間 0.361のGAS手数料 ブリッジにかかる時間、手数料のGAS代は、各プリッジプロトコルで上記のように異なります。 またブリッジする際にも手数料が発生しますのでルートを選択する際は、ブリッジ手数料はどれだけ消費するか確認しましょう。 今回はブリッジにHop Bridgeを使います。 上記の例をあげますとArbitrum⇒Ethereumネットワークに0.5ETHをブリッジさせる際に ガス代が$0.187 時間が最長10分 ブリッジの手数料が4$ ブリッジ後の数量は0.496064ETHである事が分かります。 内容を確認し「Proceed」をクリックします。 ブリッジを行う最終確認の画面になるので「bridge」をクリックします。 MetaMaskが起動してトランザクションが生成されます。 トランザクションがコンプリートしますとブリッジが完了となるので、イーサリアムブロックチェーンに0.5ETHから0.004ETH差し引かれた0.496ETHがブリッジしている事を確認しましょう。 サイトにあるトランザクションのカテゴリーにてブリッジが完了したか、過去のブリッジした履歴を確認する事が出来ます。 Refuelとは BungeeはRefuelという機能を搭載しています。 Refuelというのは給油という意味で、移動元ネットワークのネイティブトークンをガス代として提供する事で、移動先ネットワークのネイティブトークンが受け取れる仕組みです。 この機能があることでブリッジ先のネットワークにネイティブトークンを保有していない時、ガス代ほどのネイティブトークンを保有する事が出来るようになるので、ガス代がない時に活用できる便利な機能となります。 Refuelの使い方 今回は、EthereumネットワークのネイティブトークンであるETHを提供してAvalancheネットワークのネイティブトークンであるAVAXを取得してみました。 数量0.01THをRefuel費用とした場合、以下の内訳でAVAXの取得が可能と表示されました。 Destination Transaction Fee(仕向地取引手数料):0.114833AVAX Protocol fee:0$ Estimated Time(予定時間):5分 Estimated Receiving Amount(受け取り予定額):0.49744$ 内容を確認し「Move」をクリックします。 0.1 ETH (10.8$)にガス代0.000855 ETH (0.92$)で0.01085508 ETH (11.72$)の費用がトランザクションを生成する費用になります。 引き続き「確認」をクリックします。 Refuelが完了するとトランザクションの履歴に反映されますので内容を確認することが出来ます。 少量の手数料が足りないために、わざわざ取引所からウォレットに手数料分のトークンを送金するといった面倒な手間が省けるので非常に便利な機能ですね。 まとめ クロスチェーンブリッジBungeeについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか? シンプルなUXで設計されているため見やすく、ブリッジアグリゲーターとしてブリッジの最適ルートを提案してくれるため、様々なブロックチェーンネットワークのDappsを触りたい時に重宝するプロトコルと感じていただけたと思います。 Arbitrum Odysseyの影響もありますが、7月8日に公式アカウントからツイートされた内容によると、 75,000人以上のユーザーがBungeeに参加 12,000以上のETHボリュームを達成 チェーン間のブリッジプロトコルでトップ5にランクイン と製品の良さを裏付けるような上記実績をあげたとのことです。 https://twitter.com/BungeeExchange/status/1545392924904435712?s=20&t=G8GkP1XJ13i42rjlzyK-kw 今後の情報についてTwitterやDiscord、Mediumで公開されていくことになると思いますので是非checkしていきましょう。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 – Bungee公式リンク – web site:https://www.bungee.exchange/ Twitter:https://twitter.com/BungeeExchange Medium:https://medium.com/bungee-exchange Discord:discord.gg/zfKJR8yWaH 免責事項 本記事は情報を伝えることが目的であり、投資等の勧誘、または推奨を目的としたものではありません。本記事により発生、誘発されたとされるいかなる損失についてもその理由やプロセスに関わらずCryptoTimes、筆者及び全ての関係者は一切その責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。
プロジェクト
2022/07/24【トークン発行予定】分散型クロスロールアップブリッジ「Orbiter Finance」を解説
イーサリアムのスケーラビリティ問題が課題となっており、解決に向けて沢山のレイヤー2プロジェクトがローンチされていますが、レイヤー2で使われる技術の中にロールアップと呼ばれるものがあります。 ロールアップの技術を採用する事で、データ処理のスピードが上がる、手数料が下がるといったメリットがありますが、本記事で紹介するOrbiter Financeは、分散型クロスロールアップの技術を備えるプロトコルのため早く・安く、各ネットワークへのブリッジが可能です。 斬新な技術を備えるOrbiter Financeですが、執筆時点でトークン発行がされておらず、今後発行する可能性もあるので興味のある方は是非読んでみてください。 Orbiter Financeとは Orbiter Financeは、L1とL2の間でイーサリアムブロックチェーン上のアセットをブリッジするための分散型クロスロールアップブリッジです。 Orbiterは、従来のブリッジにありがちなミントとバーンを行わずにOptimisticなメカニズムを採用することで、安価で高速なクロスロールアップ取引を高セキュリティで行えるとしています。 現在、Orbiterでは10種類以上のネットワークに対応しており(上記画像参照)、「Loopring → Immutable X」など、自由度の高いブリッジが可能。 Orbiterはサポートするアセット、ネットワークを今後も増やしていくと予定としています。 *StarkNetは現在アルファ版のため、未知の問題がブリッジに影響を起こす可能性もあるので、少量で体験してくださいとDiscordでチームの方がコメントしています。 ブリッジの最小~最大枚数について ドキュメントのFAQにETHのブリッジの最小~最大枚数が細かく記載されています。 最小は全てのネットワーク間で0.005ETH。最大は0.02~10ETHです。(各ネットワークによって異なる) USDCは最大10,000USDC、USDTも同じく最大10,000USDTのブリッジが可能とのことです。 Makerの機能とは MakerはOrbiter Financeに流動性を提供し手数料を稼ぐ事が出来ます。 流動性は現在Orbiterチームによって提供されておりMakerの機能は開発中のため使えません。 ですが、将来的にローンチする事が決定しており、流動性提供をすることで手数料を得る事が出来るようになります。 Orbiter Financeの使い方、手順を解説 以下の手順に沿ってOrbiterを触りブリッジを体験してみましょう。 ①MetaMaskのウォレットを用意する ②サポートされているネットワーク&アセットを準備する ③OrbiterにMetaMaskを接続する ④アセットをネットワーク間でブリッジする ①Metamaskのウォレットを用意する Metamaskのウォレットのインストール方法など使い方は、下記記事で解説していますのでインストールされてない方は、ご覧になってください。 ⇒MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 ②サポートされているネットワーク&アセットを準備する Orbiterが対応をしているコイン(トークン)はETH、USDC、USDTですのでMetaMaskにいずれかのアセットを保有しましょう。 ネットワークでは、適切なチェーン&ネットワークIDに接続出来るChainlistを使いarbitrimやoptimismなどサポートしているネットワークを追加します。 ③OrbiterにMetaMaskを接続する orbiter.financeにアクセスし、メタマスクを繋ぎますので「connect wallet」をクリックします。 引き続き「Connect」をクリックします。 メタマスクが起動したらパスワードを入力してロック解除を行い接続出来ている事を確認します。 ④アセットをチェーン間でブリッジする 今回は、Ethereum⇒zksyncのネットワーク間でETHをブリッジしてみましたので手順に沿って解説していきます。 0.4ETHをEthereumネットワークからzksyncのネットワークへブリッジした場合、ガス代が引かれた0.39994ETHがzksyncのネットワークへ転送されます。 枚数を確認しましたら「SEND」をクリックします。 こちらがブリッジを実行する際の詳細です。0.0013ETHが手数料としてかかり、受け取るのは0.39994ETHとなっています。 詳細を確認しましたら「CONFIRM AND SEND」をクリックします。 proceedingでは、実行中のブリッジを各ネットワークエクスプローラーで進捗を確認する事が出来ます。 ブリッジが完了するとトランザクションが生成されデータとして記録されている事が分かります。 履歴のカテゴリーでは、ブリッジした履歴を月日時間・銘柄・ネットワークを確認出来ます。 OrbiterのYouTubeチャンネルでは、アセットをチェーン間でブリッジする手順が解説されているので、こちらを参考にしてみても良いでしょう。 Ethereum⇒zksyncのネットワーク間でブリッジしてみて分かった注意点 執筆時点でMetamaskに追加出来るzksyncのネットワークは、アルファテストネットバーションになります。 Orbiter FinanceはzkSync1.0のMainnetに対応しているので、アルファテストネットネットワークでブリッジしたETHは反映されません。 なのでこちらのドキュメントの手順に従って、zkSync1.0Mainnetにメタマスクを接続しzkSync walletでアセットが反映されているか確認します。 zksyncネットワークへブリッジしたアセットは、zkSync walletのL2残高に反映されますので確認してみてください。 トークン発行はあるのか ディスコードのFAQカテゴリーでチームが答えていたQ&Aによるとトークンは発行予定とのことです。 トークンはいつ発行されるのか?という質問に対して、"現在は製品開発とユーザーエクスペリエンスの向上に注力しているが、アナウンスはTwitterないしDiscordで行う"と回答。 執筆者の予測ですが、流動性提供のMakerを行うと手数料を稼ぐ事が出来ると公表していることから、Makerを行うサポーターや他のエアードロップを配布したプロジェクトのように、プロダクトを触っているユーザーがエアドロを受け取る条件として独自トークンを得る事が出来るのではないかと考えています。 ただし、Orbiterは現在アルファ版の状態なので、ご利用はご自身の余裕のある資金内で自己責任でお願い致します。 まとめ 分散型クロスロールアップブリッジOrbiter Financeについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか? Orbiter FinanceをつかうことでEthereum⇔zksync、optimism、arbitrum等へ早く安くブリッジを行う事が出来ます。 また将来的に使う事が出来る予定のMakerは、流動性を提供し手数料を稼ぐ事が出来る機能ですし、気になるトークンについては、前述の通り"発行予定"とコメントされているので、続報を得るためにもTwitterフォローやDiscordに参加して注目すると良いかもしれません。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 – Orbiter Finance公式リンク – web site:https://www.orbiter.finance/ Twitter:https://twitter.com/Orbiter_Finance Discord:discord.gg/orbiter-finance Medium:https://orbiter-finance.medium.com/ YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC8oEJxM3_4IAYtEeAzR2bog 免責事項 本記事は情報を伝えることが目的であり、投資等の勧誘、または推奨を目的としたものではありません。本記事により発生、誘発されたとされるいかなる損失についてもその理由やプロセスに関わらずCryptoTimes、筆者及び全ての関係者は一切その責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。
プロジェクト
2022/07/14【ユーロ連動型】ステーブルコイン$EUROCとは?発行企業Circleも解説
米ドルと連動したステーブルコイン「USDC」を発行しているサークル・インターネット・フィナンシャル(Circle Internet Financial)は先日、ユーロに裏付けられたステーブルコイン「EUROC」の発行の開始を発表しました。 1/ Euro Coin ($EUROC) is now live via the Circle Account! Our newest #stablecoin is designed with the same full-reserve model as $USDC so that it’s always redeemable 1:1 for euros. Learn all about it: https://t.co/3PclycHxPk pic.twitter.com/5MpPjgbFPD — Circle (@circlepay) June 30, 2022 世界の通貨でユーロは米ドルに次いで2番目に取引されている通貨ですが、ユーロをペッグとした代表的なステーブルコインは未だありません。 本記事では、ステーブルコイン$EUROCや、$EUROCを発行するCircleの概要について紹介します。 是非本記事を読んで発行元のCircle、ユーロと連動したステーブルコインEUROCについて学んでみてください。 「Circle Internet Financial」について Circle Internet Financialは、米ドルにペッグされたステーブルコインUSDCと、後述するユーロにペッグされたEUROCを発行している企業です。 Circleは、2013年にアメリカ合衆国のボストンにてジェレミー・アレール氏とショーン・ネビル氏によって共同設立され、会社として以下の使命をもっています。 "To raise global economic prosperity through the frictionless exchange of financial value" -Our Mission- ”摩擦のない金融価値の交換を通じて、世界経済の繁栄を高めること”です。 また、Circleは従来の金融システムと世界をリードするパブリックブロックチェーンの橋渡しを行う企業としても活躍しています。 Circleを牽引するチームメンバー 暗号資産・ブロックチェーン業界で世界経済、暗号資産投資家、企業をより成長させる事を目的としているCircleですが、どのような経歴の方がリーダーシップをとって牽引しているのか公式サイトにて経歴を確認出来ます。 -Leadership at Circle- あらゆる業界で経験を培い実績を残してきたプロフェッショナルが集うチームメンバーではありますが、個人的に興味深い人物は、最高戦略責任者兼グローバルポリシーの責任者であるDanteです。 Danteは、米Meta(旧Facebook)が発行を計画していたDiem(旧Libra)のプロジェクト管理を担うDiem Associationの副社長を務めていたのでステーブルコインの発行・運用に関して知見が深い人物であることが推察できます。 ステーブルコインUSDCとは USDCは、1:1で米ドルとペッグされており米ドルや暗号資産と交換が可能なCircle社が手がけるステーブルコインです。 2018年に発行を開始したUSDCですが、2021年から右肩上がりで市場価値を高め、執筆時点で時価総額が$55.7Bを誇り時価総額ランキングは4位。1日の取引量は$4.15Bを記録しています。 もう少し細分化してみると2021年7月~2022年6月の期間によるUSDCの時価総額は、なだらからな曲線ではありますが、ステーブルコインの選択肢としてUSDCの需要が高まっています。 このようなことからUSDCは、ブロックチェーン間をシームレスに流動する市場インフラストラクチャの位置付けとなっています。 マーケットキャップ・ドミナンスのデータベース https://defillama.com/peggedassets/stablecoins USDC マーケットキャップ 54.67B ドミナンス 35.7% USDT マーケットキャップ 66.92B ドミナンス 43.7% 執筆時点のデータによると、USDTに対してマーケットキャップの差は12.25B、ドミナンスの差は8%であることからUSDTの時価総額、ドミナンスには及ばないものの着実とシェアを獲得しており1位であるUSDTに迫る勢いです。 ペッグされているブロックチェーン https://defillama.com/stablecoin/usd-coin USDCはどのブロックチェーンで循環しているのか時価総額の割合とシェアを見ていきましょう。 Ethereum 40.34b(73.34%) Solana 4.1b (7.45%) Tron 2.88b (5.23%) Avalanche 1.95b (3.56%) BSC 1.88b (3.42%) Polygon 1.54b (2.80%) Arbitrum 715.04m (1.30%) Fantom4 08.47m (0.74%) Algorand 244.89m (0.45%) Optimism 196.23m (0.36%) Others 722.74m (1.31%) 最も循環しているのがイーサリアムブロックチェーンで全体の7割を占めています。 ステーブルコイン「EUROC」とは 本題に入っていきましょう。 Euro Coin (EUROC)は、暗号資産市場557億$の市場価値をもつ時価総額ランキング4位であるUSDCと同じ発行元であるCircleが発行しています。 EUROCの裏付け資産であるユーロは、米国で認可されている金融機関が保管するユーロ建ての準備金によってペッグされており、Custodian(管理・保管)は、サンディエゴを拠点とする金融機関シルバーゲート銀行(Silvergate Bank)が担っています。 イーサリアムのチェーンで展開されているEUROCは、1EUROC:1EUROの比率で固定されており、ユーロとの交換が可能です。 Euro Coin (EUROC)をサポートしている企業は? 以下の取引所や企業がEuro Coin (EUROC)のサポートを表明しています。 取引所(CEX): Binance.US、Bitstamp、Bybit、FTX、Huobi Global DeFi:Compound、Curve、DFX、Uniswap Protocol カストディアン: Anchorage Digital、CYBAVO、Fireblocks ウォレット: Ledger、MetaMask Institutional グローバルな取引所が名を連ねてサポートしていますが、Binanceは米国のUSがサポートをします。 活発に取引が行われるCEXであるBinance本家へのリスティングは、今後の注目ポイントになると思います。 Euro Coin (EUROC)の考察 先に市場にローンチしているUSDCはDeFiのイールドファーミングやレンディングで利用されていることからEUROCもDeFiに使われる可能性が大いにあります。これは投資家や暗号資産トレーダーにとって利点があるポイントと言えます。 EUROCは現在イーサリアムブロックチェーンで展開されていますが、イーサリアムブロックチェーンで全体の7割の流動性の確保に成功しているUSDCの事例があるため、EUROCが浸透していくマーケティング計画があるのは間違いないでしょう。 ただし、ヨーロッパ圏の暗号資産市場で主要ステーブルコインとなる可能性が高いEUROCを、米国の企業がユーロ連動型のステーブルコインを発行、展開していく事について規制当局がどのような対応をするのかは一つの懸念点として挙げられます。 実際ECB(欧州中央銀行)の理事会は、2021年7月14日にCBDC(中央銀行デジタル通貨)を準備するデジタルユーロプロジェクトを正式に開始することを決めており、金融システムが混乱しないように慎重に準備を進めるため2026年以降に発行運用に入る模様です。 デジタルユーロ、ECBが導入準備を発表 まず2年で調査 ECB(欧州中央銀行)はMeta(旧Facebook)が企画・発行を進めていたステーブルコインDiemに強い警戒心を持っており、実用化に向けて発行・運用予定のCBDCに対しても数年かけて導入準備、検証をかけています。 基本的にインターネットに接続出来れば誰でも取引可能なEUROCですが、ユーロ連動型のステーブルコインとして今後何かしらのアクションが取られるのではないかと考えています。 まとめ こちらの記事では、ユーロと連動したステーブルコインEUROC、発行元のCircleについてご紹介しました。 Circleは、プロフェッショナルが集うチームメンバーである事、先に発行しているステーブルコインUSDCの時価総額が上位に位置付いており2021年から需要が高まっている事が分かったと思います。 長年に渡ってSECから担保の疑惑をかけられているテザー社のUSDT、市場崩壊を招いたステーブルコインUSTによって再度ステーブルコインについて問題視されていますが、新たなユーロ連動型ステーブルコインEUROCの発行運用を開始したCircleは、ステーブルコインについてかなり強気な姿勢である事がうかがえます。 今後ECB(欧州中央銀行)、規制当局とドラマを繰り広げそうな予感がするステーブルコインEUROCではありますが、ヨーロッパ圏の暗号資産市場を更に活性化させる一躍を担うプロジェクトである事間違いなしなので是非注目していきましょう。 最後まで読んでいただきありがとうございました。