Over Protocol徹底解説|エアドロが期待される新プロジェクトに迫る

2023/10/13・

Crypto Troll

Over Protocol徹底解説|エアドロが期待される新プロジェクトに迫る

今現在、クリプト分野で話題となっているプロジェクト「Over Protocol」をご存知でしょうか?

Over Protocolはレイヤー1ブロックチェーンであり、誰でも自由にバリデーターとなれるよう、分散化に注力しているプロジェクトです。

最近では、エアドロップが公言されていることもあり、エアドロ活動が盛んに行われていることでも知られています。

しかしながら、具体的にどのようなプロジェクトなのかといった、その内容まで追えている方は少ないのではないでしょうか?

この記事では、Over Protocolの概要や具体的なソリューションの内容、それらビジョンについて徹底解説していきます。

目次

Over Protocolが注目を集める3つの理由

Over Protocolの具体的な内容に踏み込む前に、まずは基本的な概要について述べていきます。

大規模な資金調達を成功させている

Over Protocolは以前より注目をされているプロジェクトであり、大規模な資金調達を行っています。

Over Protocolの開発会社はSuperblockですが、Superblockは、2023年7月に韓国通信最大手のSKテレコム、韓国ゲーム大手Netmarble、Zepetoを開発するNaverZなどから、合計で800万ドルの資金調達を得ています。

現在は主にクリプトVC向けにラウンドを行っています。

このように、多くのVCから注目を集めているプロジェクトであることが窺えます。

Over Protocolの創設者は、韓国最大級のブロックチェーンリサーチグループ「Decipher」の創設者としても知られる

Over Protocolは、Ben Kim氏よって創設されています。また、Kim氏は2018年に組織化されたソウル大学のブロックチェーングループ「Decipher」の創設者としても知られています。

Decipherは、現在では、韓国最大のブロックチェーングループに成長しています。Decipherでは、コンピューター工学は勿論、経済学、金融学、法学といった様々な学問分野の知見からブロックチェーン技術の研究が行われています。既に、クリプト業界で活躍する80名以上のメンバーを輩出しています。

エアドロが明言されており、キャンペーン活動が盛ん

Over Protocolが一般ユーザーから注目を集める理由の一つとして、エアドロが明言されており、それに伴ったキャンペーンを大々的に実施していることが挙げられます。

「Over Community Access Program」と名付けられたこのエアドロキャンペーンは非常に盛んに行われており、スマホアプリ(Over Wallet)を利用することで、誰でも手軽にエアドロ活動を行うことが可能です。

エアドロキャンペーンについては、記事の後半で詳しく掘り下げていきます。

まずは、Over Protocolの具体的なプロジェクト内容に迫ります。

Over Protocolってどんなプロジェクト?

ブロックチェーン開発は、絶えず盛んに行われていますが、Over Protocolの際立った特徴として、「誰でも自由に」ということが挙げられます。

こうした開発理念は、「ホームステーキング」という形で実現され、ユーザーが自宅のPCでバリデーターとなり報酬を稼ぐことを可能にします。

ここでは、Over Protocolが解決しようとする課題から、そのソリューション、ホームステーキングまでを解説します。

Over Protocolのビジョン「誰もが自由に利用できるレイヤー1ブロックチェーン」

Over Protocolは、「Ethanos」と名付けられたプロトコルに基づく新しいレイヤー1のブロックチェーンです。これは、Ethereumを含む多くのブロックチェーンが直面するストレージと依存性の問題を解決することを目的としています。

Over Protocolのビジョンは、ユーザーが誰にも依存することなく、簡単にデータにアクセスし、ネットワークに貢献し、ブロックチェーンを活用できるようにすることです。

また、主な特徴として、軽量でユーザーフレンドリーなフルノードの提供や、個人が自宅のPCでも操作出来るような高いアクセシビリティが挙げられます。

Over Protocolが解決しようとする三つの課題

Over Protocolは、PoSブロックチェーンにおける以下の三つの課題に対処しようとしています。

  • ノード参加への高いリソース要件
  • 参加者制限
  • 技術的な複雑さ

では、Over Protocolは具体的にどのようにしてこれらの問題を解決しようとしているのでしょうか?

それぞれのソリューションを解説します。

ソリューション①:「Ethanos」テクノロジーを活用し、誰でも操作できるコンパクトなブロックチェーン・ノードを実現

ブロックチェーン・ノードを動かすには、高性能なマシンと専門的な知識を必要とします。故に、一般ユーザーが自宅で専門的な知識もなくノードを運用することは極めて難しくなっています。

こうした課題を解決するために開発されたのが、「Ethanos」テクノロジーです。

Ethanosは、ブロックチェーンデータのバックボーンである「ステートトライ」(state trie)をより軽量化します。これにより、デバイス上のストレージが削減され、他のノードとの同期時間が短縮されます。そして、トランザクション速度が向上し、他のブロックチェーンとの互換性が高まります。

ステートは新しいトランザクションを検証するために必要なスナップショットです。ブロックチェーンのステートは、「マークル・パトリシア・トライ」(Merkle Patricia Trie)と呼ばれるツリーデータ構造に保存されるのですが、ブロックチェーンがユーザー活動やトランザクションで活発になると、ステートのサイズは大きくなります。これによって、データ保存の容量が非常に大きくなってしまいます。

ノードのサイズが大きくなり、同期の負荷が高まるにつれて、ノードの稼働にはコストがかかります。これをどのように軽量するのかが問題でした。

Ethanosは、非アクティブなアカウントを効率的に削除することでこれらの問題に対処します。

この世に存在するアカウントのその全てが、稼働している訳ではありません。例えば、イーサリアムの場合、アカウントの95%が少なくとも1ヶ月の間非アクティブとなっており、基本的には休眠状態となっています。Over Protocolはこうしたアクティブアカウントと非アクティブアカウントをEthanosを使用して区別することで、システムに負担をかけない運用を可能にします。

前のエポックのステートトライを保持し、新しいトランザクションに特定のアカウントが関係する場合、Ethanos はまずこの「古い」トライでそのアカウントを見つけようとします。 アカウントが存在する場合、その情報は現在のエポックの「新しい」トライに移動されます。

休眠状態のアカウントの場合は、アカウントをアクティブに戻すための復元プロセスが必要となります。復元されることで、現在のエポックに乗ることができます。

アカウントが 3 エポック以上非アクティブな状態が続くと、アカウントは休眠状態に入ります。 このメカニズムにより、ステートのサイズが際限なく拡大することはなくなり、エポックの長さによって制限されるようになります。

このほかにも、Ethanosはフルノードの軽量化を行えます。

ほとんどのブロックチェーンでは、フルノードをセットアップするためには、1 ~ 2 TB、またはそれ以上のストレージを備えたSSDを必要とします。こうした要件は、現在のブロックチェーンとステートの膨大さだけでなく、継続的なデータの増加に対する予測からきたものです。

しかしながら、Ethanosでは、自宅のPC上で完全なノードを構築できるようにし、一般の家庭でもあるような128 GB ~ 256 GB のストレージを備えたSSDでのフルノードを可能にします。

より詳細なノード要件について

現在、Over Protocolでは、クローズド・ベータ・テストネットを行おうとしています。

そちらで参加のためのノード要件が公開されていますので、参考のために記載させて頂きます。

※Linaxへのサポートはまだであり、近日中にアップデートが行われるとのことです。

・必要要件

OS:Mac OS X 10.14以上、Windows 10 64ビット以上

CPU:2コア以上

メモリ:4GB RAM

ストレージ:SSD 128GB

ネットワーク:8MBit/secダウンロードインターネットサービス

・推奨要件

OS:Mac OS X 10.14以上、Windows 10 64ビット以上

CPU:4コア以上 @ 2.8+ GHz

メモリ:16GB以上のRAM

ストレージ:SSD 256GB

ネットワーク:20 MBit/sec

Application Form:https://go.over.network/apply_cbt

ソリューション②:PoSを採用。誰もが「ホームステーキング」を出来るように試みる

ブロックチェーンを運営するにあたって、ノードは非常に重要です。

多くの既存ブロックチェーンは、高速化のためにコンセンサスへの参加を数十から数百のノードに制限しています。高性能なノードを必要としているものの、イーサリアムでさえ物理的なノードの数は約1万と推定されています。

Over Preotocolが取り組むのは、バリデーターの数の増加です。

Over Protocolは、オープンポリシーと検証可能性を重要視しています。それを実現するために、PoW(Proof of Work)ではなく、リソースを大量に消費しない、PoS(Proof of Stake)のアプローチを選択しています。

仕組みとして、ネットワーク参加者は一定量の$OVERを保有し、それを担保としてブロックを生成・検証します。ブロックの生成と検証に成功した場合、ブロックごとに発行される$OVERと、作成したブロックからの取引手数料が報酬として支払われます。

また、Ethereumを参考として、Over ProtocolはGasperを採用しています。

現状、新興のブロックチェーンはDPoS(Delegated Proof of Stake)方式を採用することが多くなっています。これは一握りのバリデーターが選ばれる仕組みであり、欠点としてバリデーターが高い性能基準を維持しなければ、ネットワークの性能に大きな問題を引き起こす可能性があります。

バリデーターにはノード環境の維持が求められます。そのため、一般人がこれらのブロックチェーンのコンセンサスに直接参加するためには、非常に多くのコストがかかります。

一方で、イーサリアムのGasperは、より多くのバリデーターを歓迎し、高度なノード運用環境を有していない人にも対応しています。Over Protocolは、Gasperを若干修正したバージョンを統合することで、一般の人でもブロックチェーンに参加しやすくします。

参入しやすいPoSの仕組みと、先に述べたようなコンパクトなノードを通じて、ホームステーキングを実現します。

ソリューション③:「フロントエンド・エンベディング」を採用することで、リスクとコストを軽減

Over Protocolの安全性は、ブロックチェーン上のフロントエンドデータの管理手法によって実現されます。

これは、「フロントエンド・エンベディング」(Frontend Embedding)と呼ばれる手法であり、サービスホスティングの主体を統合するものです。

フロントエンド・エンベディングによって、サービスの安定性はブロックチェーンネットワークのみによって決定されるため、関連するリスクが軽減されます。

フロントエンドに関する問題は様々あります。例えば、フロントエンドで問題が発生した場合、ブロックチェーンネットワークが完全に稼働していても、データダウンロードが妨げられることがあります。また、フロントエンドサービスを維持するためのコストが継続的に発生します。

ノードの運用コストも無視は出来ない要素です。ノードにはかなりのストレージ容量が必要であり、イーサリアムなどのプラットフォームでは 1 TB を超える場合もあります。 このようなストレージ要件は平均的なユーザーにとって大きな負担となる可能性があり、参加コストが高くなります。

しかしながら、フロントエンド・エンベディングによってこれらの問題を解決することが可能です。

Webアプリケーションデータをブロックチェーン上に直接保存し、事前定義されたルールに従って管理することで、ブロックチェーンインフラがフロントエンドデータを管理するサーバーとなります。これにより、サービスを独立して運用することができ、同じエンティティによってホストされる構造のためサービスの安定性がブロックチェーンの状態のみに影響されるようになります。

ブロックチェーンエコシステム内の各ノードがホスティングサーバーとなり、サービスホスティングへの分散型アプローチが可能になります。これにより、サービスの安定性が向上する仕組みとなっています。

ホームステーキング:誰でも自宅のPCでバリデーターになることが可能に

イーサリアムがPoSを採用し、ステーキングをすることで報酬を得られる仕組みは非常によく知られています。

それに伴った流動性ステーキングプロトコルも発達しており、Lidoはその最大手です。ステーキングの知識がない人でも、ETHをLidoに預けることで流動性ステーキングを行うことができます。

そして、Over Protocolでは、そうしたPoSステーキングを自宅のPCで行うことが出来るようになっており、手軽にステーキング報酬を稼ぐことが可能となります。

「自宅のPCがATMになる」と考えてみると分かりやすいかもしれません。

Superblock(Over Protocolの開発元)の創設者であるBen Kim氏は、「誰でもバリデーターを運営できるようになることで、個人がホームステーキングと呼ばれるプロセスを通じて受動的な収入を得る可能性がある」と述べています。

こうしたホームステーキングは、Over Protocolエコシステムの中核をなしており、ユーザーがOver Protocolに積極的に参加するようにするための、強力なインセンティブとなっています。

今後のロードマップ

Over Protocolによれば、今後のロードマップは以下のようなものとのことです。

11月:テストネットを公開。

これは、インセンティブ付きのパブリック・テストネットではなく、クローズド・ベータという形で行われる予定とのことです。

12月:よりオープンなパブリックテストネットを公開。

これにより、多くの人々がパーミッションレスに参加することが可能になります。

また、現時点では未確定ですが、2024年Q1にメインネットが公開される予定とのことです。

Over Protocolのプロダクト「Over Wallet」:エアドロ活動の中心

現時点で、一般ユーザーが触ることの出来るOver Protocolのプロダクトは「Over Wallet」です。

Over Walletにはまだ主要な機能は搭載されていませんが、これから紹介するエアドロ活動の場となっています。そのため、エアドロ活動をするためには、アプリのダウンロードが必須となります。

現状、Over Walletは、エアドロ活動の場としての機能しかありませんが、将来的にトークン資産管理や取引機能がアップデートにより追加される予定です。

エアドロキャンペーン「Over Community Access Program」を実施中

Over Protocolは独自トークン$OVERを、アーリーユーザーに対して配布することを公言しており、それにちなんだキャンペーンを実施しています。

ユーザーは誰でもメインネットのローンチに先立って、さまざまなタスクをこなすことで、$OVERを入手するためのポイントを手に入れることができます。

このキャンペーンに参加する方法は非常に簡単です。

手持ちのスマートフォンで、Over Walletアプリをダウンロードし、毎日もらえるポイントや、デイリークイズに回答することでポイントを得ることが可能です。

Over Wallet for Android — https://go.over.network/playstore

Over Wallet for Apple — https://go.over.network/appstore

以下、Overポイントを入手するためのタスクを紹介していきます。

毎日のログインポイント

Over Walletでは、毎日アプリを起動してデイリーのOverポイントを入手することが可能です。

貰えるポイントは一定ではなく、日によって上下しますが、アプリを起動しタップするだけでエアドロ活動を行える手軽さは、魅力的です。

デイリークイズに答えることでポイントが加算

Over Walletでは、ポイントを稼ぐ一環として毎日一問出されるクイズに答えることで、100ポイントもしくは10ポイントを入手できるミッションを行なっています。

連続して七日間答えることで、追加で300ポイントを貰うことが可能です。(誤答しても、ポイントをもらうことが出来ます)

クイズの内容は、クリプト分野やOver Protocolに関係するワードを問うものですが、クリプト初心者の方にとって、クリプト世界の用語は馴染みがないものですし、問題文が英語ということもありハードルは一見すると高いものと思わるかもしれません。

しかしながら、Xの方ではその時々のクイズの答え及びそれをより詳しく解説したものが公式によってリポストされていますので、Over Protocol公式(英語版)Xをフォローし、知識を増やしながらポイントを稼ぐことが可能です。

Over Protocol X(英語版):https://twitter.com/overprotocol

勉強をしながら、ポイントを効率的に稼ぐことができるというのは、非常に魅力的ではないでしょうか。

10月5日のYoutubeライブでは多くの視聴者を集める

Over Protocolのエアドロ活動のミッションの一環として、Youtubeの公式配信「The 1st Online Meet Up!」で発表されるキーワードを入力することで、2000ポイントをもらえるキャンペーンがありました。

2.7万人を超える視聴者が殺到し、活気に満ちた配信となりました。

キーワード入力は5分間の間となっていましたが、発表された直後にはアプリの起動やログインが過多となり、入力がしにくい事態が発生しました。そこで、入力できなかったユーザー向けに、Googleフォームからの入力でのポイント付与という救済措置が取られました。

結論

ここまでOver Protocolの紹介をしてきましたがいかがでしょうか?

現在、Over Protocolはエアドロ活動の場として多くのユーザーを集めていますが、エアドロキャンペーンだけでなく、プロジェクト内容やプロダクトも興味深いものとなっています。

Over Protocolは、バリデーターとなるハードルの高さを非常に画期的な方法で解決しようとしています。また、ユーザーの側からしても、気軽にバリデーターとなり報酬を受け取り、自宅のPCをATMのようにできるというのも非常に魅力的です。

もしOver Protocolに興味が湧いた方がいれば、エアドロ活動も兼ねて、まずはOver Walletのダウンロードから始めてみてはいかがでしょうか?

Over Protocol各種Infomartion

X(日本語版):https://twitter.com/overprotocol_JP

Discord:https://discord.com/invite/overprotocol

Youtube:https://www.youtube.com/@overprotocol

Telegram(日本語版):https://t.me/OverProtocol_Chat_JP

HP: https://www.over.network/

WP: https://drive.google.com/file/d/1DNK0FFOVhnVDRnz8h9RJ1NoDUN4W0He8/view


Sponsored Article by Over Protocol

※本記事はOver Protocolよりいただいた情報をもとに作成した有料記事となります。プロジェクト/サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。

ニュース/解説記事

Enable Notifications OK No thanks