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2025/06/10OpenSea、2年ぶりの活況|エアドロ期待でユーザー数44%増
大手NFTマーケットプレイスOpenSeaが新プラットフォーム「OS2」を導入し、ユーザー数が大幅に増加しました。これは停滞していたNFT市場の再活性化への期待を高めています。 2025年5月の月間アクティブユーザー数は前月比44%増の約46万7000人に達し、2023年4月以来の最高水準を記録しました。今年4月と5月のNFT販売数は200万点を超え、2023年2月の水準まで回復しています。 この急増の主な要因は、ゲーム要素を取り入れた報酬システム「Voyages」と将来的なSEAトークンのエアドロップへの強い期待です。ユーザーは報酬を得るために活発に活動しており、OpenSeaは競合のBlurなどから市場シェアを奪還しつつあります。また、米国証券取引委員会(SEC)による調査が終了したことも市場心理の改善に繋がりました。 現在のユーザー増加はエアドロップへの期待に強く支えられており、この勢いが持続するかは不透明です。しかし、今回の急増はNFTに対するユーザーの関心が失われていないことを明確に示していると言えます。OS2の多機能性や規制の明確化が市場の本格的な回復の起爆剤となるか、今後の動向が注目されます。 ビットコイン($BTC)やミームコインを買うなら「Bitget」 仮想通貨取引所Bitget(ビットゲット)では、$BTCや$ETHの現物取引やレバレッジ取引が可能となっています。 情報ソース:Dune
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2025/06/09村上隆氏のカイカイキキ、新NFTプロジェクト「AKIBAHARA TOKYOU」を公開
現代アーティスト村上隆氏が率いるカイカイキキが手掛ける新たなNFTプロジェクト「AKIBAHARA TOKYOU」の情報が公開されました。 🌸 Something new is coming from Planet Nekonyan. Explore before the portal opens. Sign up here: https://t.co/bXZdyDL3mH pic.twitter.com/g1mmEiBDoJ — Murakami.Flowers Official (@MFTMKKUS) June 8, 2025 上記プロジェクトでは10,000体のアバターNFTがEthereumブロックチェーン上で展開されます。 このプロジェクトの物語は別の銀河に存在する惑星「ネコニャン」が舞台です。その惑星の「トキョウ (TOKYOU) 」という国には、電子機器とオタク文化で知られる都市「アキバハラ (AKIBAHARA) 」があり、多様な人々や生き物が暮らしています。 「AKIBAHARA TOKYOU」の最大の特徴は、各NFTアバターにAIが搭載されている点です。それぞれのアバターは名前、性格、記憶、気分といった独自の個性を持っており、所有者はAIのロックを解除することでアバターとリアルタイムでチャットを楽しむことができます。これは単なるデジタルアートの所有に留まらない、新しいインタラクティブな体験を提供します。 ミント(販売)情報 公式サイトではミント開始までのカウントダウンが始まっています。記事執筆時点(2025年6月9日)で開始まで約10日と表示されています。ミント価格についてはまだ発表されていません。 現在、公式サイトでは最新情報を受け取るためのメールアドレス登録が可能となっています。興味のある方は公式サイトやMurakami.Flowers Officialの公式Xアカウントをチェックすることをお勧めします。 記事ソース:akibaharatokyou.kaikaikiki.com
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2025/06/07イーサリアムETFへ資金流入止まらず、14日連続で純増
現物イーサリアム(ETH)上場投資信託(ETF)への資金流入が加速しています。6月5日時点で14営業日連続の純流入を記録し、投資顧問会社やヘッジファンドがこの動きを主導。年初からの累計純流入額は、5月30日に初めて30億ドルを突破しました。 Spot ether ETFs now w/ 14 straight trading days of inflows... Longest streak of 2025. Over $800mil in new $$$. “With traditional finance accelerating its move into tokenization, many view Ethereum as the most secure and reliable chain to build on.” via @sidcoins pic.twitter.com/obpx1DaWkh — Nate Geraci (@NateGeraci) June 6, 2025 5月20日から6月5日までの14営業日で現物イーサリアムETFには約8億1200万ドルの資金が流入しました。この連続流入はイーサリアム価格が2,500ドルから2,650ドルの間で推移していた5月16日から始まりました。期間中の流入額が最大となったのは5月22日で1億1050万ドルを記録。これは2月4日以来1日で最も大きな流入額となります。 ETF別に見ると、ブラックロック(BlackRock)の「ETHA」が市場を牽引。ETHAはこの2週間で約5億7600万ドルを集め、同期間の総流入額の71%を占めました。累計の純流入額は48億ドルを超え、圧倒的な首位を維持しています。フィデリティ(Fidelity)の「FETH」がこれに続き過去14日間で約123百万ドルが流入、累計では15億ドルで2位につけています。 機関投資家の関心も顕著に高まっています。ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームス・セイファート氏が共有した2025年第1四半期の13F申請書データによると、機関投資家が報告した現物イーサリアムETFの保有額は合計で10億ドルを超えました。 Who holds the Bitcoin ETFs and who holds the Ethereum ETFs? I put that in my report earlier this week. Eric shared the Bitcoin version. Here is the Ethereum version: https://t.co/MB4xemp5Ny pic.twitter.com/La7L3tJ9zw — James Seyffart (@JSeyff) June 4, 2025 内訳を見ると、投資顧問会社が約5億8240万ドルと最大の割合を占めています。次いでヘッジファンドが約2億4470万ドル、証券会社が約1億5930万ドルと続きます。その他、プライベートエクイティ企業や年金基金、銀行などもポートフォリオにイーサリアムETFを組み入れており幅広い機関投資家の間で需要が拡大していることが示されました。 国内仮想通貨取引所「OKJ」は、毎日・毎週・隔週・毎月のいずれかのプランで1,000円~200,000円からビットコイン (BTC) の積立購入サービスを提供しています。時間がなく忙しいあなたでもビットコインの投資が行えます。 現在、OKJの口座開設者は1,000円分のビットコインがもらえる限定キャンペーンが実施中。すでにほかの取引所の口座を持っている方もぜひ登録しておきましょう。 OKJで口座を開設する
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2025/06/07NFT巨額利益が「税金の悪夢」に、あるクリエイターの悲痛な叫び
NFT販売で数百万ドル相当の暗号資産を得たことが、後に「税金の悪夢」へと変わった経験をシンガーソングライターのジョナサン・マン氏が語りました。彼はこの教訓から、NFTクリエイターは得た暗号資産を速やかにドルなどの法定通貨に換金すべきだと訴えています。 マン氏は17年以上にわたり毎日楽曲を公開しており、2022年に13年分の楽曲4000曲をNFTとして販売しました。この販売は1時間で完了し、約300万ドル相当のイーサリアム(ETH)を獲得しました。しかし彼はこのETHをドルに換えずに保有し続ける選択をしました。その1週間後、ETHの市場価格が3000ドルを下回り保有資産のドル価値は大きく減少しました。 米国歳入庁(IRS)は暗号資産で得た収益を受領した時点での価値に基づいて通常所得として扱います。そのため、マン氏の資産価値が下落した後でも当初の評価額である300万ドルに対して巨額の納税義務が発生しました。 さらにマン氏は2021年の時点で、過去のNFT発行やイーサリアム・ネーム・サービス(ENS)などのエアドロップに関連して、既に100万ドルの納税義務を抱えていました。その支払いの一部を賄うため、彼はAaveを通じて518ETHを担保に40万ドルを借り入れました。 しかし2022年5月、テラ(Terra)エコシステムの崩壊が市場を直撃。これによりマン氏が担保としていたETHの価値は150万ドルから約20万ドルまで急落しました。結果、最終的に彼の手元には163ETHしか残らず約130万ドルの純損失を被る結果となりました。 2023年から2024年にかけて、IRSから約110万ドルの未払い所得税と資産差し押さえの可能性を警告する通知を受け、彼は最後の手段として自身が保有していたNFT「Autoglyph」の売却を決断。このNFTの売却益により、彼は借入による損失を補填し納税義務を果たすことができました。 この経験を踏まえマン氏は「すべてのNFTクリエイターへの教訓は、得たETHはすぐに売ることだ」と述べ、収益と将来の納税額を一致させる重要性を強調しています。 国内仮想通貨取引所「OKJ」は、毎日・毎週・隔週・毎月のいずれかのプランで1,000円~200,000円からビットコイン (BTC) の積立購入サービスを提供しています。時間がなく忙しいあなたでもビットコインの投資が行えます。 現在、OKJの口座開設者は1,000円分のビットコインがもらえる限定キャンペーンが実施中。すでにほかの取引所の口座を持っている方もぜひ登録しておきましょう。 OKJで口座を開設する 情報ソース:Cryptoslate
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2025/06/06DWF Labs支援、発行額3.8億ドルの合成ドルプロトコル「Falcon Finance」AMAレポート
執筆:MARU 過剰担保によって合成ドル「USDf」を発行し、ユーザー資産に安定と新たな利回りをもたらす「Falcon Finance」のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティであるboarding bridge(bb)にて開催しました。 今回のAMAでは、USDf/sUSDfの仕組み、Boosted Yieldによる高利回り戦略、保険基金を含むリスク管理体制、そして今後予定されているDeFiプロトコルとの連携やFalcon Milesプログラムの拡充について伺いました。 以下はAMAの内容を要約したものです。 AMA概要 日時:2025年5月21日(水)21:00 場所:bb Discord & X Space Giveaway:30 USDf × 10名 DWF Labsが支援し約3.7億ドル分のステーブルコインを発行する「Falcon Finance」のAMAを開催✈️ ⏰ 5月21日(水)21:00 🎁 Giveaway:30USDf × 10名 ✅ Like, RT & Follow ↓ @FalconStable & @bb_jpdao ✅ Join AMA ボイス ▶️ https://t.co/zgxtkwsY4F チャット ▶️ https://t.co/bEK7ely4lb 💁♂️… pic.twitter.com/2Zvq2i9isB — boarding bridge (@bb_jpdao) May 17, 2025 スピーカー ・Jhsu | Falcon Finance ・たぬきち | Guest Speaker ・AKI | boarding bridge (敬称略) 質問トピック 自己紹介 Jhsu | X はじめまして、Falcon Financeでパートナーシップチームを率いているJhsu(Jorinda)と申します。私たちのチームは、暗号資産業界全体との連携を担っており、とくにFalcon Financeが展開するステーブルコイン「USDf」の普及に向けた取り組みに力を入れています。DeFi(分散型金融)の利便性と信頼性をより多くの人に届けるため、さまざまなプロジェクトやプラットフォームとの協業を通じて、エコシステム全体の発展に貢献していきたいと考えています。 たぬきち | X こんにちは、BuzzBridge Capital共同創業者のたぬきちです。BuzzBridge Capitalでは、日本と海外のWeb3プロジェクトをつなぐ支援を行っており、資金調達やマーケティング、コミュニティ構築など、幅広い領域でサポートしています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 Falcon Financeの全体像と目指すものとは? Falcon Financeは、2025年2月に設立され、同年4月末に一般向けのサービスを開始した、過剰担保型の合成ドルプロトコルです。ローンチから間もないにもかかわらず、すでに発行されている合成ドル「USDfの流通量は約3億8,000万USDに到達しており、急速に注目を集めています。本プロジェクトが立ち上げられた背景には、従来の合成ドルプロトコルにおける以下のような課題意識がありました。 ・利回りの水準が十分でないこと ・担保として利用できる暗号資産の種類が限られていたこと これらを受けて、Falcon Financeは「Your crypto, Your yields.(あなたの暗号資産で、あなた自身の利回りを)」という明確なビジョンを掲げ、多様かつ柔軟な戦略を導入しています。 その戦略の中核をなすUSDfでは、ステーカーへ分配される利回りを複数の異なる収益源から創出することで、市場状況に左右されにくい安定的かつ持続可能な提供を目指しています。具体的には、従来のプラスのファンディングレートを利用した裁定取引に加え、市場が逆の状況ではマイナスのファンディングレートを利用した裁定取引も実施。 さらに、複数取引所間の価格差を利用するクロス取引所価格裁定、アルトコインのネイティブステーキングによるオンチェーンでの高利回り獲得、主要なオンチェーン流動性プールへの資産配備を通じたDEXでの活動や裁定取引など、多様な戦略を統合的に運用します。 また、担保についてはより多くの種類の暗号資産を受け入れ、特に非ステーブルコイン資産には過剰担保モデル(担保額の70%までUSDfを発行可能)を適用することで安定性と信頼性を確保。これにより、発行されたUSDfは常にそれと同等以上の価値を持つ担保によって裏付けられ、ユーザーはリスクを抑えつつ利回りを追求できます。 合成ドル 暗号資産や他のトークンを担保としてスマートコントラクト上で発行される、米ドル価値に連動したトークン プロトコル ブロックチェーン上で動作する一連のシステムやスマートコントラクト群を指す ファンディングレート デリバティブ(先物)市場でロング(買い)とショート(売り)の需給バランスを調整するための資金調整手数料 アービトラージ 市場間の価格差を利用して利益を得る取引手法。裁定取引とも呼ばれる 過剰担保モデル 価格変動リスクに備え、発行するトークンの価値以上の資産を担保として預け入れる仕組み 作成 Aki USDfの価格安定の仕組みと利回りの生み出し方について教えてください Falcon Financeが提供する合成ドルUSDfは、以下の2つの設計上の強みを軸に安定性と柔軟性を確保しています。 1.過剰担保による価値の裏付け USDfは、発行するすべてのトークンに対して、常にそれを上回る価値の担保資産を保有しています。USDfを発行(ミント)する際、担保となる資産の種類によってその扱いが異なり、ステーブルコインを担保とする場合は1対1の価値で裏付けられます。一方、非ステーブルコインを担保とする場合は、リスクを管理するため、そのコインの流動性やボラティリティ(価格変動性)に応じた過剰担保比率(OCR)が設定されます。これにより、どのような種類の資産を担保にする場合でも、USDfの価値を安定して支えるための十分な担保が確保されるようになっています。 2.20種類以上の暗号資産を担保として活用可能 ETHやBTC、SOL、USDC、USDTなど、20種類以上の暗号資産を担保として利用できます。 これにより、ユーザーは自身が保有する多様な資産に応じてUSDfを柔軟にミントすることが可能となり、システム全体としてもリスク分散が図られています。 補足:利回り戦略「ミラーリング」の活用 利回りを生み出す手法として「ミラーリング(別名:オフエクスチェンジ決済)」を採用しています。これは、担保資産を実際に取引所に移動させることなく、中央集権型取引所(CEX)にある対応資産と連動させて、マーケットメイクや裁定取引などで収益を得る仕組みです。この戦略により、ユーザーの担保資産を移動させることなく利回りを確保できるため、安全性と効率性の両立が可能となります。 ペッグ 通貨やトークンの価格を一定の水準(例:1 USD)に固定する仕組み。USDfは1USDと連動することを目指す ミント 暗号資産やトークンを新たに発行する行為。USDfは担保を提供することでミントされる カストディ 暗号資産や証券などのデジタル資産を安全に保管・管理するサービスのこと Ceffu Binance(バイナンス)関連の法人向けカストディサービス。高度なセキュリティで資産を管理 Fireblocks 暗号資産の機関投資家向けカストディサービス。MPC(マルチパーティ計算)による安全な鍵管理が特徴 🪙 $USD1 is now live as collateral on Falcon! The stablecoin from @worldlibertyfi joins 16+ other assets you can now use to mint $USDf! More access 🌐 More flexibility 🔁 More yield 📈 gfalcon 🦅 pic.twitter.com/RvbeM3YBp4 — Falcon Finance (@FalconStable) April 11, 2025 Classic MintとExpress Mintの違いは何ですか? Falcon Financeでは、ユーザーの目的や利用スタイルに応じて、2種類のUSDf発行方法が用意されています。それが「Classic Mint」と「Express Mint」です。 まずClassic Mintは、USDfを発行するための基本的な手段です。ユーザーは、USDCやUSDTといったステーブルコインに加えて、ETHやBTC、SOLなど16種類以上の暗号資産を担保にして、USDfを新たに発行することができます。発行時にはKYC(本人確認)手続きが必要ですが、その分しっかりとした担保構造と信頼性を備えたプロセスとなっています。 一方のExpress Mintは、USDfを発行すると同時に、自動的にsUSDf(利回り付きトークン)としてプロトコル内にステーキングされる仕組みです。つまり、「USDfのミント」と「利回り運用の開始」がワンステップで完結する利便性の高い機能です。これにより、ユーザーは煩雑な操作を挟むことなく、Falcon Financeが提供するClassic Yield(年率二桁台のAPY)を即座に享受できます。さらに、Boosted Yieldと呼ばれる3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月といった固定期間ステーキングのオプションを選択すれば、通常よりも高いブースト利回りを得ることも可能です。 なお、KYCを避けたいユーザーは、UniswapやCurve、Balancer、Bunniといった分散型取引所(DEX)でUSDfを直接購入し、すぐにsUSDfとしてステーキング運用を始めるという選択肢もあります。まずはDEXでUSDfを取得し、そのまま運用を始めるのが最も手軽な方法のひとつです。 作成 Aki 現在のUSDfのTVLとユースケースを教えてください Falcon FinanceのTVL(Total Value Locked:預かり資産総額)は、2024年後半のクローズドβ期間終了時点で2億ドルを突破し、現在も安定して約4億ドル超を維持しています。USDfは既に3.8億ドル以上が発行されており、BitfinexやWOO Xといった中央集権型取引所(CEX)への上場に加え、UniswapやCurveなど複数の主要DEXにも流動性プールが展開されています。 また、マネーマーケット「Morpho」などでは担保資産としても採用が進んでおり、DeFiエコシステム内でのユーティリティ(実用性)も着実に拡大しています。 さらに注目すべきは、Falconが備える保険基金の仕組みです。この基金は、毎月の運用利益をプールしておくことで、万が一トラブルが発生した際には、sUSDf保有者に対するAPY(利回り)の支払いを保証する“最後の安全装置”として機能するよう設計されています。 APY(Annual Percentage Yield) 年率換算の複利利回り マネーマーケット 暗号資産(仮想通貨)を預けたり借りたりできるDeFi(分散型金融)の仕組みのひとつ sUSDfによって期待される利回りについて教えてください Falcon Financeでは、USDf保有者に対して自動的に利回りが付与される仕組みとしてsUSDfというトークンが発行されており、さらに利回りを上乗せしたいユーザーにはBoosted Yieldの選択肢も提供されています。これらに連動して、活動量に応じたポイント制度「Falcon Miles」も実装されており、単なる保有を超えた参加メリットが設計されています。 sUSDf:自動で利回りが積み上がるトークン sUSDfは、USDfをFalcon Financeにステーキングすることで得られる利回り付きトークンです。イーサリアムの標準規格であるERC-4626に準拠して設計されており、ユーザーは報酬の請求手続きなしに自動で利回りが加算されていきます。 この利回りは、Falcon Financeが展開する取引戦略やアービトラージから生じる収益をもとに分配されます。sUSDfは時間とともにその価値が上昇していく設計となっており、ステーキングを解除する際には、その時点でのsUSDfとUSDfの交換レートに応じて、利回りを含んだUSDfが払い戻される仕組みです。 現時点での想定利回りは年率10〜15%前後とされており、市場環境に応じて変動はあるものの、比較的高い水準のパッシブインカムが期待されています。 Boosted Yield:固定ロックで得られる上乗せ利回り より高い収益を求めるユーザー向けに、FalconはBoosted Yieldという仕組みも提供しています。 これは、保有しているsUSDfを3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月といった一定の期間ロックすることで、通常よりも高い利回りを得られる制度です。ロックすると、そのポジションを証明するためのNFT(ERC-721規格)が発行され、満期到来時には、元のsUSDfに加えて、条件に応じた追加利回り分のsUSDfが付与されます。 通常のsUSDfはいつでも引き出し可能であるのに対し、Boosted Yieldは柔軟性を犠牲にして利回りを最大化する選択肢と言えます。固定期間ロックの代償として、高いAPYが提供されるため、長期保有を前提とするユーザーには魅力的なオプションです。 Falcon Miles:貢献に応じたロイヤリティポイント Falcon Milesは、Falcon Finance内のさまざまな活動に応じて付与されるロイヤリティポイント制度です。 USDfやsUSDfの発行・保有・ステーキング、Boosted Yield NFTのロックなど、ユーザーのプロトコルへの貢献行動に応じてポイントが累積されていきます。将来的には、流動性提供やレンディング、さらにはイールドトークン化プラットフォーム(利回り権利をトークンにする仕組み)などへの参加も、ポイント加算対象となる予定です。 この「マイル制度」は、単なる利回りを超えたコミュニティ参加インセンティブとして機能し、今後予定されているトークン配布や特典設計とも密接に関係してくると考えられています。 このように、sUSDfとBoosted Yield、そしてFalcon Milesは、USDfをただ保有するだけでは得られない追加価値と報酬機会を提供しており、Falcon Financeのステーブルコインエコシステムの中核を成しています。 ERC-4626 イーサリアム上で「利回りを生むトークン」の共通仕様として策定された規格。ユーザー資産の預け入れ・引き出し・利回り計算などの一貫性を保つために使われる パッシブインカム 労働などの能動的行動を伴わずに得られる収入のこと。代表例にステーキング報酬や配当収入などがある 流動性提供 取引所などに資産を預けて、他のユーザーが取引しやすくする行為。報酬(手数料など)を得られる レンディング 暗号資産を他のユーザーやプロトコルに貸し出し、金利収入を得る行為 実際のブーストAPY水準 | Falcon Finance App(Earn/Boosted ページ) 最新アップデートや実施中のキャンペーンを教えてください 現在チームが注力しているのは、ユーザー参加型ポイント制度「Falcon Miles」の拡充です。同プログラムは、USDf/sUSDfのミント、ステーキング、保有といった基本行動に応じてポイントを付与する仕組みですが、次フェーズではレンディング・プロトコルや流動性プロトコルとの連携を追加し、外部サービスでの活動でもMilesが獲得できるよう機能拡張が予定されています。 合わせて、5月末から「Early Roll(早期参加特典)」キャンペーンが開始されました。期間中に所定のタスクを完了した先着ユーザーには、限定デザインのFalcon Card(オンチェーン証明用NFT)が配布され、獲得したMilesにボーナス倍率が適用されます。 これらの取り組みは、既存ユーザーのエンゲージメントを高めるだけでなく、外部DeFiエコシステムとの接点を広げ、Falcon Finance全体のユーザーベース拡大を狙うものです。 Falcon Miles Program 担保資産が急落した場合、USDfの清算ルールはどうなりますか? USDfが常にデルタヘッジされており、担保価格が急落してもUSDf自体の価値やペッグが直ちに影響を受けないよう設計されています。 デルタヘッジ 価格変動リスク(デルタ)を先物・オプションなどで相殺する手法。保有資産の値動きを無効化する目的で用いられる 新たなDeFiプロトコルとの提携やキャンペーンは予定していますか? はい。Falcon FinanceはすでにEthereum上の主要DEXに統合されているほか、Morpho、Pendle、Fusion、Napier、Spectra などのレンディング/イールド系プロトコルにも対応しています。今後は他チェーンも含めた追加統合を計画しており、USDf・sUSDf のユースケース拡大に合わせた報酬キャンペーンを順次実施する予定です。 万一のケースにユーザー資産を守る仕組みを教えてください Falcon Financeのスマートコントラクトは、ZellicとPashov Audit Groupという2つの外部監査機関によって安全性の確認(監査)が完了しています。監査の内容や、保有資産の裏付け(準備資産)の証明は、公式の「透明性ページ(Transparency Page)」で誰でも確認できます。 また、Falconでは、毎月の利益の一部を積み立てて作られる「保険基金」を設けています。 この基金は、もしシステムにバグやハッキング(=エクスプロイト)が発生した場合に、ユーザーの損失補填や利回り支払いの最後の守りとして機能します。 保険基金 想定外の損失やシステムトラブルに備えて積み立てられる予備資金。DeFiプロトコルの多くで採用されている エクスプロイト スマートコントラクトなどのバグや設計上の抜け穴を悪用する不正行為。被害額が数億円規模に及ぶこともある 監査について | Falcon Finance Doc リステーキングやLSDのトレンドの中で、Falcon Financeはどのような役割を目指していますか? 現時点でFalcon Financeは合成ドルおよび利回り商品に特化していますが、LSD(Liquid Staking Derivative)とリステーキングの領域は将来的な提携先として注視しています。これらのプロトコルと連携することで、USDfおよびsUSDfを担保にした追加利回り機会を提供できると考えており、現在パートナー候補と協議を進めています。 LSD(Liquid Staking Derivative) ステーキング中でも流動性を保持できるトークン化されたステーキング証書 リステーキング(Restaking) 既にステークした資産を、追加プロトコルで再度ステークし二重に利回りを得る手法 まとめ 今回のAMAでは、ステーブルコイン「USDf」を中心に急成長を遂げているFalcon Financeの仕組みや、エコシステムの全体像、そして今後の展望について詳しく語られました。 USDfは、ETHやBTCなど16種類以上の暗号資産を担保に、過剰担保型で発行される合成ドルであり、安全性と柔軟性の両立を実現しています。ステーキングすることで発行されるsUSDfは、ユーザーが報酬を請求することなく自動的に利回りが積み上がる設計となっており、さらにBoosted Yield機能を活用すれば、固定期間ロックにより高いAPYを得ることも可能です。 また、ユーザーの活動に応じてポイントが貯まるFalcon Milesプログラムや、Morpho、Pendle、Fusionといった外部DeFiプロトコルとの統合により、USDfのユースケースは拡大し続けています。USDfの発行量も3.8億ドル以上に達しており、短期間で急成長を遂げています。 加えて、スマートコントラクトの監査済みコード、透明性ページの公開、保険基金によるユーザー保護体制も整備されており、プロトコルとしての信頼性も高く評価されています。 今後は、流動性プロトコルやレンディングとの連携強化、さらにはLSDとのパートナーシップなども視野に入れた拡張戦略が計画されており、USDfは単なる合成ドルに留まらない、DeFiの利回り基盤としての地位を確立しつつあります。 Falcon Financeは、「預ける・使う・貢献する」 すべての行動に報酬が設計された次世代のドルエコシステムとして、今後の日本市場・グローバル市場の両面で注目を集めていくことでしょう。 関連リンク Falcon Finance Website | X (Twitter) | Discord | LinkedIn boarding bridge Website | X (Twitter) | Discord | Link3 執筆:MARU X (Twitter) | Link3
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2025/06/06Azuki、北米最大アニメ祭典期間にファンイベント開催へ
人気NFTプロジェクト「Azuki」が2025年7月にロサンゼルスで開催される北米最大のアニメイベント「Anime Expo」期間中にファン向けイベントを開催することを発表しました。 Azuki Presents: Alley Escape Los Angeles | July 5 | 8PM-12AM Early registration open now: https://t.co/8Uve7RXZj6 pic.twitter.com/at0SLJLWys — Azuki (@Azuki) May 21, 2025 イベント名は「Azuki Presents: Alley Escape」で、現地時間2025年7月5日の夜にロサンゼルス市内の「Bike Shed Moto Co」で行われます。深夜のアニメファン向けイベントと位置づけられており、コスプレ、クレーンゲーム、アニメアートの展示、DJによる音楽など東京スタイルを楽しめる内容が企画されている模様です。 会場では新作カプセルコレクション「Enter The Garden」がイベント限定アイテムと共に発表される予定です。 このイベントは21歳以上が対象で参加にあたってAnime Expo本体のバッジは必要ありません。 記事ソース: lu.ma
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2025/06/06【今日の暗号資産ニュース】ビットコイン一時10万1500ドル割れ、機関投資家はビットコインETFを23%削減
6月6日、ビットコイン(BTC)の価格は103,000ドル前後で推移しており、イーサリアム(ETH)は約2,460ドル、ソラナ(SOL)は約147ドルで取引されています。世界の暗号資産時価総額は3.34兆ドルで、ビットコインのドミナンス(市場占有率)は約64.6%となっています。 本日注目の銘柄・プロジェクト 機関投資家、ビットコインETFを23%削減 暗号資産分析企業CoinSharesが発表したレポートで、機関投資家が2025年第1四半期に米国現物型ビットコイン(BTC)ETFへのエクスポージャーを23%削減したことが明らかになりました。 CoinShares CoinSharesは、この減少を構造的な信頼の低下ではなく戦術的な利益確定と見ています。機関投資家のポートフォリオに占める割合は平均で1%未満とまだ低く、規制環境が安定すれば今後より大規模な資金流入が見込まれるとしています。 また、機関投資家とは対照的に事業会社のビットコイン準備金は年初来で18.7%増加しており、企業による暗号資産の蓄積は続いています。 ビットコインCME建玉、過去最高 シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)におけるビットコイン(BTC)先物の大口建玉保有者数が、2025年5月末時点で過去最高の217に達したことが明らかになりました。これは機関投資家による暗号資産への関心が戦略的な資産として高まっていることを示唆しています。 この数字は今年初めの約160から36%増加したものです。2024年初頭から一貫して増加傾向にあり、機関投資家による資産の蓄積が特定のイベントに合わせた短期的な取引ではなく一貫したテーマになっていることを示しています。 Yuga Labs、ApeCoin DAOの廃止を提案 人気NFTプロジェクト「Bored Ape Yacht Club」などを抱えるYuga LabsのCEOグレッグ・ソラノ氏は、$APEを手掛けるApeCoin DAOを解散し新たに設立するエンティティ「ApeCo」に移管するという提案を行いました。 I heard a ton of feedback on my post below, and I haven't seen near-unanimous support like this for anything in a long time. People want to kill the ApeCoin DAO. This AIP proposes just that. It's time for a leaner, faster org to take the reins.https://t.co/hJx9lUirz7 https://t.co/22LJ1OhOGe — Garga.eth (Greg Solano) (@CryptoGarga) June 5, 2025 この提案が可決されれば、ApeCoがApeChain、BAYC、Othersideにリソースを集中し、製品開発と資本配分の迅速化やApeCoinの長期的な有用性と文化的意義への信念を再燃などの効果が期待できるとしています。 国内仮想通貨取引所「OKJ」は、毎日・毎週・隔週・毎月のいずれかのプランで1,000円~200,000円からビットコイン (BTC) の積立購入サービスを提供しています。時間がなく忙しいあなたでもビットコインの投資が行えます。 現在、OKJの口座開設者は1,000円分のビットコインがもらえる限定キャンペーンが実施中。すでにほかの取引所の口座を持っている方もぜひ登録しておきましょう。 OKJで口座を開設する 情報ソース:CoinShares
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2025/06/06Yuga Labs、ApeCoin DAOの廃止を提案
人気NFTプロジェクト「Bored Ape Yacht Club」などを抱えるYuga LabsのCEOグレッグ・ソラノ氏は、$APEを手掛けるApeCoin DAOを解散し新たに設立するエンティティ「ApeCo」に移管するという提案を行いました。 I heard a ton of feedback on my post below, and I haven't seen near-unanimous support like this for anything in a long time. People want to kill the ApeCoin DAO. This AIP proposes just that. It's time for a leaner, faster org to take the reins.https://t.co/hJx9lUirz7 https://t.co/22LJ1OhOGe — Garga.eth (Greg Solano) (@CryptoGarga) June 5, 2025 ソラノ氏は自身のXアカウントにて、時に冷酷な判断であっても時には不要なものを排除し関係者全員にとってメリットのある手段を実行することの重要性を指摘。 ApeCoin DAOは時流の異なる過去に誕生したもので、現在はガバナンスにおける芝居がかった演出や虚栄心の強い提案が多く行われ、優れたアイディアは埋もれ多くの悪いアイディアが資金提供を受けている状態だとしています。 この提案が可決されれば、ApeCoがApeChain、BAYC、Othersideにリソースを集中し、製品開発と資本配分の迅速化やApeCoinの長期的な有用性と文化的意義への信念を再燃などの効果が期待できるとしています。 国内仮想通貨取引所「OKJ」は、毎日・毎週・隔週・毎月のいずれかのプランで1,000円~200,000円から$APEの積立購入サービスを提供しています。時間がなく忙しいあなたでもビットコインの投資が行えます。 現在、OKJの口座開設者は1,000円分のビットコインがもらえる限定キャンペーンが実施中。すでにほかの取引所の口座を持っている方もぜひ登録しておきましょう。 OKJで口座を開設する 記事ソース:forum.apecoin.com
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2025/06/05総額39万ドル報酬キャンペーン開始!最長稼働のBitcoin Layer2「Rootstock」AMAレポート
執筆:summerchon TVL約2億ドルを誇り、2018年から稼働を続けるBitcoin Layer2「Rootstock」のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティ「boarding bridge(bb)」にて開催しました。 今回のAMAでは、Rootstockが実現するEVM互換のdApps展開、トークン「rBTC」「RIF」の役割に加え、マージマイニングによるセキュリティの仕組みや、総ハッシュレート81%がもたらすネットワークの信頼性について詳しく伺いました。 以下はAMAの内容を要約したものです。 AMA概要 日時:2025年5月29日(木)21:00 JST 場所:bb Discord AMA-Voice X(twitter) Giveaway:100USDT × 2名 総額39万ドル報酬キャンペーン開始!2018年始動のBTC L2 「Rootstock」のAMAを開催✈️ ⏰ 5月29日(木)21:00 🎁 Giveaway : 100USDT × 2名 ✅ Like, RT & Follow ↓@RootstockJapan & @bb_jpdao ✅ Join AMA ボイス▶️ https://t.co/scWMgFNrNg チャット▶️ https://t.co/bEK7elxwvD 💁♂️… pic.twitter.com/R2QU2zWRsF — boarding bridge (@bb_jpdao) May 23, 2025 スピーカー ・Sam | Rootstock ・Gota | Rootstock Japan ・Kato | Guest Speaker ・AKI | boarding bridge (敬称略) 質問トピック 自己紹介 Sam | X 私の名前はサム・ゴールデンです。私はジャーナリズムとマーケティングの専門教育を受けており、サイバーセキュリティ、暗号技術、ドローンや無人航空機、そして最近ではWeb3の分野など、新興技術に関わってきました。この2年間は、RootstockとRootstock Labsのチームと共に、Bitcoin DeFiの普及促進に取り組んでいます。皆さんとご一緒できて本当に嬉しいです。 Gota | X Gotaと申します。「Rootstock」にて、日本市場におけるコミュニティ連携やKOLとの協業推進を担当しております。また、日本におけるBitcoinの高い保有率を背景に、国内取引所との連携やイールド施策に関する協議も進めております。本日はよろしくお願いいたします。 Kato | X Katoと申します。Web3領域を専門とし、クリプトプロジェクト分析サイト「TOKEN ECONOMIST」を運営しています。現在は、分散型ストレージ「Xenea」のビジネス開発・マーケティングや、国内ハッカソンを手掛ける「Akindo」にも携わっております。夏は花火大会巡りが趣味です。本日はよろしくお願いいたします。 Rootstockの概要と全体像について教えてください。 「Rootstock」は、Bitcoin(※1)の堅牢なセキュリティを活かしつつ、Ethereum(※2)互換のスマートコントラクトを実行可能にするサイドチェーン型のLayer2ブロックチェーンネットワークです。いわば「ビットコインのためのDeFiレイヤー」として位置付けられ、分散型アプリケーション(dApps)の展開や、金融・インフラ機能の構築を可能にします。 主な特徴は以下のとおりです。 ビットコインとの連携によるセキュリティ Bitcoinのマイナーが同時にRootstockもマイニングする「マージマイニング」という仕組みで、Bitcoinネットワークのセキュリティを享受 EVM互換性 Ethereum Virtual Machine(EVM)に準拠し、既存のEthereum dAppsを容易に移植することが可能 スケーラビリティの強化 RIF(Rootstock Infrastructure Framework)を活用して、トランザクション処理の拡張性を高める設計 Rootstockエコシステムには2つの主要なトークンが存在します。 rBTC(Smart Bitcoin) 役割:Rootstockチェーンにおける基軸通貨で、取引やガス代の支払いに使用 価値:1rBTC=1BTC の比率で設計されており、Bitcoinの保有者がRootstock上でのアクティビティに参加するための橋渡しとなる RIF(Rootstock Infrastructure Framework) 役割:Rootstockのインフラ機能を支えるユーティリティトークンであり、主に以下の目的で利用 ガバナンス:コミュニティによる意思決定への参加 インフラ利用料:RNS(分散型ドメイン)などの機能の使用料支払い インセンティブ:エコシステム貢献者への報酬配布 今後は、Rootstockを「The Bitcoin Layer」、RIFを「The Bitcoin Scaling Token」としてグローバルに展開し、Bitcoin経済圏におけるDeFiの基盤としてのポジション確立を目指しています。 Bitcoin 最初に誕生した暗号資産であり、最も広く利用されている分散型デジタル通貨 Ethereum スマートコントラクト機能を持つ代表的なブロックチェーンネットワーク Rootstock | 公式サイト 「マージマイニング」について教えてください。 「Rootstock」が採用する「マージマイニング(※1)」とは、Bitcoinのブロックを採掘しているマイナーが、同時にRootstockのブロックもマイニングできる仕組みです。このプロセスでは、マイナーが追加のリソースやコストをかけることなく、Rootstockチェーンにも貢献できる点が大きな特徴です。 具体的には、Bitcoinのマイナーが通常どおりBTCを採掘する際、Rootstockのブロック情報も同時に処理されます。これにより、RootstockはBitcoinネットワークのハッシュパワー(※2)をそのまま活用することができ、非常に高いセキュリティ水準を実現しています。 この仕組みには、以下のような利点があります。 マイナー側のメリット 追加コストなしでRootstockネットワークから報酬(rBTC)を得ることが可能 Rootstock側のメリット 独自のコンセンサスメカニズムを構築する必要がなく、Bitcoin由来のセキュリティをそのまま享受 現在、Rootstockネットワーク上のブロックの80%以上が、Bitcoinマイナーによってマージマイニングされています。このため、Rootstockは「世界で最も安全なBitcoinスマートコントラクト・プラットフォーム」として高い評価を受けています。 マージマイニング 複数のブロックチェーンのブロックをひとつのハッシュ計算で同時にマイニングする技術 ハッシュパワー ブロックチェーン上の取引を処理・検証するための計算能力(採掘速度) Rootstock | 公式サイト 総ハッシュレートの81%という数値と安全性、信頼性の関係を教えてください。 RootstockがBitcoinの総ハッシュレート(※1)の81%を共有しているということは、RootstockネットワークがBitcoinマイニングの膨大な計算能力をそのまま取り込み、非常に高いセキュリティを実現していることを意味します。 一般に、ブロックチェーンの安全性は、そのネットワークを支えるマイニングパワーの大きさに比例します。Rootstockは独自のマイニングリソースを構築する必要がなく、Bitcoinマイナーの協力により、Bitcoin本体と同等レベルのセキュリティを享受しています。 つまり、Rootstockチェーンを攻撃するには、Bitcoinネットワークに攻撃を仕掛けるのと同等の大規模なリソースが必要であり、これは極めて現実的ではありません。 81%という数値は、現在のBitcoinマイニングパワーの8割以上がRootstockチェーンの維持・保護に貢献しているという事実を示しており、Rootstockが極めて高い改ざん耐性と信頼性を備えたネットワークであることの証でもあります。これが、Rootstockが「最も安全なBitcoinスマートコントラクト・プラットフォーム」と評価される理由のひとつです。 ハッシュレート ブロックチェーンの取引やブロックを処理するための計算能力の総量。マイニングの強度やネットワークの安全性を示す指標 Rootstock | 公式サイト 先日開催された日本初のコミュニティイベントの感想をお聞かせください。 先日東京で開催された日本初のRootstockコミュニティイベントでは、BTCFi(※1)に対する日本国内の関心と熱量の高さが非常に強く感じられました。 登壇セッションでは、暗号資産取引所やDeFi関連事業を展開する企業の関係者から、Bitcoinを活用した新たな「Yield(※2)」獲得手段に対する期待や、今後の利活用に向けた具体的な要望が語られました。 また、参加者の多くは長期的にBitcoinを保有してきたホルダーや支持者であり、現在の市場状況においてもBTCに対する強い信念と好奇心を持ち続けている様子が印象的でした。 BTCFiに関しては、「聞いたことはあるが、まだ使ったことがない」「今回初めて詳細を知った」と語る参加者も多く、今後の啓発や導線設計がより一層重要になると感じられました。一方で、すでに他のDeFiプロトコル(Euler、Morpho、Aave、Pendleなど)でBitcoinを運用している層からは、BTCFi領域の拡大や実用化に対する強い期待の声が寄せられました。 BTCFi 「Bitcoin」と「DeFi(分散型金融)」を組み合わせた造語で、Bitcoinを活用した分散型金融エコシステム全体を指す Yield 資産運用における利回りのこと。DeFiではステーキングや貸出による収益を指す Rootstock Japan | X 「Rootstock Staking Surgeキャンペーン」について詳しく教えてください。 「Rootstock Staking Surge(ルートストック・ステーキング・サージ)」は、Rootstock上でrBTCおよびSolvBTC(※1)をステーキング(※2)することで、合計39万ドル相当の報酬を獲得できる大型キャンペーンです。Rootstock、Solv、Pellの各プロジェクトが連携し、参加者に対して複数形式のインセンティブを提供しています。 【キャンペーン概要】 期間:2025年5月15日〜6月14日 目的:Rootstockエコシステムにおける流動性向上と参加促進 報酬内容:ステーキング報酬、ラッフルチケット(※3)、ロイヤリティポイント など 【キャンペーンの構成】 パート1:Solvプロトコル上での参加 方法:rBTCを取得 → SolvBTCへブリッジ/ミント → Sushi、Oku、WoodswapのいずれかでSolvBTCを流動性プールへ提供 報酬:総額30万ドル分の報酬が全参加者で分配 パート2:Pellプロトコル上での参加 方法①:WrBTCまたはrBTCをステーキング → 4万ドル相当の報酬抽選に応募 方法②:SolvBTCを保有 → Pellで再ステーキング → 追加で5万ドル分の報酬抽選に応募 【追加のブースト報酬】 WrBTC、rBTC、SolvBTCのいずれかを50ドル以上ステーキングした参加者は、キャンペーン期間中毎日、追加報酬(ブースト)を獲得できる仕組みも用意されています。 参加・報酬獲得はMerklから SolvBTC rBTCを担保にSolvプロトコル上で発行されるステーキング対応トークン ステーキング 特定のトークンをブロックチェーン上に預け入れることで、報酬や利回りを得る行為 ラッフルチケット 抽選参加権を意味し、報酬がランダムに配布される仕組み Rootstock Japan | X 今後の日本市場におけるコミュニティ形成やマーケティング戦略について教えてください。 Rootstockでは、日本市場に向けたコミュニティ拡大およびブランド浸透を目的に、いくつかのマーケティング施策を現在企画中です。特に今年も参加予定の「WebX(※1)」に合わせ、日本ユーザー向けに特別なキャンペーンを展開する計画があります。 その一環として、「Bitcoin DeFi Café」といったコミュニティが交流できるカジュアルな対面イベントの開催も検討しており、RootstockとBTCFiに関心を持つ参加者同士がつながる場を提供したいと考えています。詳細は近日中に発表予定です。 また、Rootstock Japanの公式X(旧Twitter)では、今後も最新情報やキャンペーン、イベント開催情報などを積極的に発信していく方針です。ぜひフォローして、最新の動向をチェックしてください。 WebX 日本国内最大級のWeb3業界カンファレンス「WebX」を指す略称で、国内外のプロジェクト・企業・投資家が集まる大型イベント BitcoinからRootstockにブリッジする際の手数料や時間はどのくらいですか? BitcoinからRootstockへのブリッジ処理にかかる時間や手数料は、利用するルートによって異なりますが、いずれの方法でも比較的短時間かつ低コストで移行が可能です。 最も高速な方法としては、「Boltz(https://boltz.exchange/)」を利用したアトミックスワップ(※1)による接続があります。これにより、Lightning Network(※2)を通じて、BitcoinからRootstockへのトークン転送がわずか数分で完了します。 また、BitcoinメインチェーンからRootstockチェーンへの直接的なブリッジもあり、こちらも10分以内で完了することが一般的です。 どちらの方法でも、発生する手数料はBitcoinネットワークの通常のトランザクションフィーとほぼ同水準であり、非常に低コストで利用可能です。Rootstockはこのように、ユーザーがBitcoin資産を迅速かつ効率的にDeFiエコシステムへ持ち込める仕組みを整えています。 アトミックスワップ 異なるブロックチェーン間で第三者を介さず安全に資産を交換する技術 Lightning Network Bitcoinのスケーリングソリューションのひとつで、即時かつ低コストな送金を可能にするオフチェーン決済ネットワーク Rootstock | X Web3プロジェクトはたくさんありますが、Rootstockに惹かれる理由は何ですか? 私個人としては、Bitcoinはこれまでに誕生した中で最も堅牢で信頼できる「お金」であり、将来の金融システムの基盤となるべき存在だと信じています。今後、世界の金融インフラは、Bitcoinのブロックチェーンと深く結びついた形で展開されていく――私はそのような未来を描いています。 だからこそ、RootstockのようにBitcoinの安全性・希少性・非中央集権性といった本質的な価値をそのままに、スマートコントラクト機能やスケーラビリティを拡張していくプロジェクトは非常に重要だと感じています。 私にとって、あらゆる評価軸は最終的に「Bitcoinに帰結」します。そして私は、Bitcoinの可能性を心から信じています。 NFTやゲームのような非金融的なユースケースは今後出てきますか? Rootstockの魅力のひとつは、完全にパーミッションレス(※1)である点です。つまり、誰でも自由にこのプラットフォーム上で新たなユースケースを開発・展開することが可能であり、その可能性はコミュニティ次第とも言えます。 実際、Rootstock上では金融用途にとどまらず、さまざまな非金融プロジェクトもすでに始動しています。その一例が「Asami」というプロジェクトです。 「Asami」は分散型の広告ネットワークで、コンテンツを制作・投稿することで誰でも報酬を得ることができる仕組みを持っています。広告主はコンテンツ制作者に直接アプローチでき、報酬はRootstockチェーン上のビットコイン担保型ステーブルコイン「Dollar on Chain(DoC)」で支払われます。 このモデルは、「SocialFi(※2)」と呼ばれる、ソーシャルメディアとDeFiの融合形態としても注目されており、Rootstockにおける非金融的ユースケースの広がりを象徴する事例のひとつです。 パーミッションレス 特定の許可や中央管理者を必要とせず、誰でも自由に参加・開発が可能なシステム SocialFi(ソーシャルファイ) SNSやコンテンツ発信とブロックチェーン技術を組み合わせた分散型経済モデル まとめ 今回のAMAでは、TVL約2億ドルを誇り、2018年から稼働を続けるBitcoinレイヤー2「Rootstock」の基本構造やセキュリティ設計、さらに日本市場での展望について詳しく語られました。 Rootstockは、Bitcoinのハッシュレートと連動したマージマイニングにより、ネットワーク全体の81%という非常に高いセキュリティを実現しています。EVM互換を備え、Ethereum上のdAppsをRootstockへ簡単に移植できる柔軟性も強みのひとつです。また、エコシステムの中心にはrBTCとRIFという2種類のトークンが存在し、スマートコントラクトや分散型サービスの基盤として機能しています。 注目のキャンペーン「Rootstock Staking Surge」では、rBTCやSolvBTCをステーキングすることで39万ドルの報酬が得られるチャンスが用意されており、流動性向上とユーザー参加の促進が進んでいます。さらに、「Asami」のような非金融領域の活用例も登場し、Rootstockの活用範囲はDeFiにとどまらず広がりを見せています。 今後も「WebX」などのイベントと連動した施策が予定されており、日本市場におけるRootstockの浸透が一層期待されます。 関連リンク Rootstock Website | X (Twitter) | Discord boarding bridge X (Twitter) | Discord | Link3 | Articles 執筆:summerchon X (Twitter) | Link3
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2025/06/04ポケモンカード等をNFTとして扱える「Courtyard.io」一部手数料を廃止へ
ポケモンカードなどの物理的なコレクターズアイテムを保管しNFTとして発行することでブロックチェーン上で取引を実現する「Courtyard.io」がマーケットプレイスにおける販売手数料を0%にすることを発表しました。これにより、出品者は販売価格の全額を受け取ることが可能になります。 Sometimes going to 0 is a good thing 👇🧵 pic.twitter.com/K82uhZn44Z — Courtyard.io (@Courtyard_io) June 3, 2025 今回の変更によりCourtyard.io内のすべてのマーケットプレイス販売において手数料が0%となります。(自動販売機形式の買い取りオファーは対象外) また、この変更に伴い既存の1%収益シェアプログラムは終了となり対象者への最終的な支払いは月末までに行われる予定です。現在出品中の商品で0%手数料の恩恵を受けるためには一度出品をキャンセルし、再リストすることが推奨されています。 さらに、カードをCourtyardの保管庫へ送付するサービスも再開され自宅や他の米国マーケットプレイスからカードを送付し0%の手数料で出品できるようになりました。 これまでOpenSeaなどの大手マーケットプレイスではクリエイターフィーなどが課されることが一般的でした。今回のCourtyard.ioの手数料0%化は出品者にとって収益を最大化する大きなチャンスとなると考えられます。 Courtyard.ioはここ数ヶ月、プロジェクト別の取引ボリュームランキングで常に上位を維持しており、2025年1月下旬から取引ボリュームが顕著に増加しています。 NFT市場全体が低迷気味である現在も他のプロジェクトと比較して安定した取引ボリュームを維持している点が注目されます。今回の手数料無料化はさらなるユーザー獲得と取引活性化に繋がるのか今後の動向が注目されます。