ALISで約250記事書いたライターが感じるALISの課題

ALISで約250記事書いたライターが感じるALISの課題

前回の記事でALISを始めるべき理由を紹介しました。

僕はALISをずっと推しているので、良い面だけを紹介するのはとてもカンタンです。

ですが、今回は逆にALISの改善すべき課題についてお話ししたいと思います。

クローズドβ版がリリースされた2018年4月からずっと利用しているユーザーだからこそ強く感じている問題点があります。これからALISを始めてみようかなと考えている人には、ALISの良い面と悪い面の両方を十分理解してから始めて欲しいと思い、この記事を書くことにしました。

ALISで約250記事書いたユーザーが本音でALISの改善してほしい課題についてまとめたのでぜひ参考にしてみてください。

ウォレット機能が未実装

2019年1月20日現在、ALISにはウォレット機能が実装されていません

このため、記事を書いて得たALISや、いいねをしてもらったALISを他の暗号資産取引所に送金して換金したり、取引所で購入したALISを入金してトークン保有ボーナスを狙うことがまだできません。

トークン保有ボーナスとはいいねや記事作成のアクションに対する報酬に、トークン保有量に基づいて加算されるボーナスのこと。ALISを購入するインセンティブ(動機)になる。

ウォレット機能が実装されなければ、いくらALISを報酬としてもらっても日本円に替えることができません。もし仮に、ALISというサービスがある日突然終了してしまったら(まずないと思いますが)、稼いだALISは全く意味のないものになってしまします。

また、最近では、海外仮想通貨取引所「Cryptopia(クリプトピア)」がセキュリティ被害を受けたとする公式発表がありました。

CryptopiaはALISを取り扱っている3つの取引所の中で1番ALISの取引量が多く、たくさんのALISユーザーが利用していました。

ALISでウォレット機能が実装されていないために、Cryptopia購入したALISトークンを取引所に置いたままにしていたという声が多くありました。

自身のハードウォレットやMyEtherWallet(マイイーサウォレット)等、個人でしっかり管理すればいい話ではあるのですが、ALIS運営には、ユーザーの利便性と資産保護の観点から一刻も早いウォレット機能の実装を期待します。

円建ての報酬が少ない

前回の記事でALISでは報酬をもらえると紹介しましたが、この報酬を日本円で換算するととても少ない報酬になってしまいます。

ほとんどの記事が現在の価値に換算すると1記事100円以下となってしまっているのが現状です。

これはALISトークンの価格下落に起因するものです。

最高値で約140円あったALISトークンの価格は、現在では約2円まで落ち込んでいます。

(2019年1月20日現在)最新のALISの価格はこちら

 

ALISでは1日で配布されるトークンの総量が一定なので、どれだけ良い記事を書いても報酬としてもらえるトークンの枚数には限界があります。

なので、ALISトークン自体の価格が下落してしまうと、いくら良い記事を書いても円換算での報酬は少なくなってしまうのです。

良い記事と書き手が集まりALISが盛り上がるためには、ALISトークンの価格が上がり、それなりの報酬を得れるようになることが不可欠です。

今後、ALISが広く使われるようになるには、トークンの価格がどこまで上がるのかにかかっているでしょう。

記事の自由度が少ない

ALISの記事編集画面は、とてもシンプルでブログ初心者にとっても分かりやすいのですが、記事のカスタマイズ性は少ないという課題があります。

WordPress(ワードプレス)などの他のブログサービスで書きなれているユーザーとっては、物足りなく感じることでしょう。

現在、ALISでは記事を書く際に6つのカスタマイズ機能があります。記事編集画面で文字を入力し、文字を選択すると下記のような吹き出しが出てきます。

大きなT:大見出し

小さなT:小見出し

“”:引用、注釈

B:強調、太字

i:斜体

クリップマーク:リンクの設定

カスタマイズ機能はこれだけです。

しまりす
とてもシンプルで分かりやすいのですが少し物足りないな。WordPressのように文字に色をつけたり、マーカーを引いたり、カラフルな囲み枠で装飾したりできれば…

 

現状ALISでは、見出しの下に線の画像を挿入したりして少しでも記事が映えるようユーザーは工夫しています。

スマホからの投稿がしにくい

また、ALISはスマホから記事を投稿することができない仕様になっています。スマホから記事作成画面に飛ぶと以下ようになります。

どうしてもスマホからALIS記事を書きたいという方には裏ワザ的な方法があります。
それは「スマホを横画面に表示して記事を書く」ことです。

ALISはブラウザの表示画面の横幅でスマホかPCかを判断しているようで、スマホの画面を横画面に表示すれば、ALIS上でPCと判断され、なんとかスマホから記事を書くことができます。

しかし、これが非常に書きづらいです。

上の画像にもありますが、スマホではALISの書き心地が提供できないという理由で対応していないので仕方ないですが。

ブログを書いたことがない人でも継続できるプラットフォームを目指しているALISなので、記事を投稿するというハードルを下げるためにも、早急なスマホアプリの開発を要望します。

最後に

ALISの課題をまとめると以下のようになります。

1 ウォレット機能が未実装

2 円建て報酬が少ない

3 記事の自由度が少ない

4 スマホからの投稿がしにくい

ALISの改善すべき課題について色々と述べましたが、2018年4月のクローズドβ版リリース以降、さまざまな事件や問題が起こるたびに、運営やコミュニティ内で議論され少しずつ改善されてきています。

2019年も毎月以下の機能が実装されていく予定です。

現在、1と2の機能は実装済みで、来月以降も毎月3番以降の項目がアップデートされていく予定です。(番号はリリース順ではない

実装予定の機能一覧

1) デザインリニューアル&トップ画面の最適化

・今まで以上に「仮想通貨」に馴染みの無い人であってもALISを楽しんでもらえるようにサイトデザインをリニューアル

・あわせて、複数カテゴリのオススメ記事が並ぶトップ画面を新設

・初見のユーザの離脱を防ぐため、トップ画面はこれまでの人気ランキングとは異なるロジックを採用

2) カテゴリ全開放

・カテゴリ制限の撤廃

・上記に伴うカテゴリデザインの変更

3) トークン保有ボーナス

・ALISでのいいねや記事作成のアクションに対する報酬に、トークン保有量に基づくボーナスが加算される機能

・ウォレット実装後は、記事の作成やいいねで獲得したトークンのみでなく外部から送信されたALISトークンも含む保有トークンを計算対象とする予定

* ただし、ボーナスALISトークンの付与対象となるトークン保有数に関しては上限が設けられる予定

4) ALISウォレット

・ALISの利用で獲得したALISトークンを外部に送付できる

・外部で獲得したALISトークンをALISウォレットに送付できる

・ALISトークンの移動履歴を閲覧できる

5) エディター機能の改善

・クローズドβ版利用ユーザーからのフィードバックを中心とした書き心地改善のためのエディターの刷新

・同時に、スマートフォンでの記事作成ができるように

6) 獲得ALISポートフォリオ

・獲得したALISトークンの内訳がわかるポートフォリオ画面

7) はじめてのアクション時のモーダル表示

・新規ユーザの継続率を向上させるため、初めての記事作成やいいねの画面導線をデザイン含めて変更

8) 投げ銭ランキング

・記事が獲得した投げ銭量ごとのランキングを追加

・上記に合わせて、誰がどの記事に投げ銭をしたのかというデータをAPIで取得できるように公開

・上記ランキングの不正対策のため、投げ銭するたびに一部をバーンする機能を試験的に追加予定

9) OAuth認証

・デベロッパへのALISアカウントによるOAuth認証を提供

10) ユーザー登録導線の改修

・Facebook、YahooIDによる簡易ログインの実装

11) 有料記事のALISトークン購入

・自分が作成した記事を有料記事にして、設定したALISトークン量を支払った人だけが読める仕組み

12) Referralプログラム

・ALISの利用状況に応じて、まだALISを利用していないユーザーへの特別招待メッセージを送れる機能

・特別招待メッセージ経由で新規ユーザーがALISに登録した場合、そのユーザーのALIS利用状況に応じて、招待者がALISトークンを獲得

・特別招待メッセージ経由でALISに登録したユーザーもALISトークンを獲得

オープンβ版リリース時期と「12の新機能」のご案内」より引用

これらの機能が実装され、ALISユーザーにとって使いやすいプラットフォームとなり、日本発のWeb3を代表するサービスになることを楽しみにしています。
以上、ALISで約250記事書いたライターが感じるALISの課題でした。

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