モバイルウォレットTrustが発表したTrust Platformの紹介・まとめ
Shota
こんにちは!Shota(@shot4crypto)です。
本記事では、以前Crypto Timesでも紹介したTrustウォレットを開発しているTrustから発表された、新たなTrust Platform(プラットフォーム)に関しての紹介をしていきます。
Trustウォレットの詳細に関しては、こちらを参照してください。
モバイルウォレットアプリ Trust CEO Viktor氏へ独占インタビュー – CRYPTO TIMES
目次
Trustプラットフォーム開発の経緯
Trustは、ブロックチェーン技術の一般への普及を目指しており、Trustから既にリリースされているTrustウォレットはUI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)を重視していました。
ウォレットは新たなプラットフォームの発表段階で既に利用者10万人を超え、アクティブユーザーも数万人に達し、アーリーアダプターに対し十分な機能を提供することに成功していました。
同時にTrustはKyberやOpenSea、POA、CanYaなどと提携を結んでいきました。
しかし、技術が前進していくためには、一つのソリューションではなくGoogleのような一つの統一や標準化がなされた、開発や個人の可能性を広げるような包括的なツールが不可欠であると考えるようになりました。
このようにブロックチェーンのより大多数への普及に対するソリューションとして生み出されたものが今回紹介する『Trust platform』になります。
Trustプラットフォームの概要
Trustプラットフォームは核となる技術やソリューションを終結させたエコシステムとして機能するプラットフォームであり、デベロッパーに対してより優れたツールを提供し、ブロックチェーンと非ブロックチェーンの両者の統合を可能にします。
このプラットフォームを構成するそれぞれの要素は自律的ではありますが、これらがTrust Platformの一つに集結すると、大多数への普及などを含む多くの問題を解決できるようになります。
Trust Platformはブロックチェーンの精神を保ちながら、オープンで誰にとっても利用できるように設計がなされています。
Trustプラットフォームの詳細
Trustプラットフォームのゴール
Trustチームは今回のTrust Platform開発に関して、以下の目標を掲げています。
- Dappsやコレクタブル用マーケットプレイスにおける便利な分散型のエコシステムの構築
- Web3.0やブロックチェーン技術を大多数に普及させるためにDappsのデベロッパーに対するインセンティブをする
- ユーザー、プロバイダー、デベロッパーに評価のスコアを導入すること
- クロスプラットフォーム用のアカウント管理のためのユーザー認証システムの推進
Trustプラットフォームの構成要素
Trustプラットフォームは、既にリリースされているTrustウォレットやDappsブラウザーと新たな5つの機能を加えた7つの要素で構成されています。
新たに追加された5つの要素は以下になります。
- Trust ID
-Trust Platform内でDappsやユーザーにかかわる個人情報の登録を可能にするソリューション
- 分散型Dapps用マーケットプレイス
–スマートコントラクト上に構築される分散型のDappsのキュレーションで、コンテンツの質はユーザーによってスマコンを利用して維持されます。
- Trust SDK
-デベロッパーがTrust Platform上にアプリを作成できるようになるSDK(Software Development Kit)。これによりTrust Platformは新たな市場となり、ブロックチェーン外でのビジネスとなります。例えば、デベロッパーは開発したアプリ内の決済をTrustウォレットと統合し、仮想通貨で行うことができます。
- Trust API
–オープンソースのAPIで、他のソフトウェアはTrustウォレットやTrust Platform上のソフトウェアの内部の機能を利用することができるようになります。
- コレクタブル用マーケットプレイス
-分散型のマーケットプレイス
トークン発行に関して
Trust Platformの発表にはエコシステムをよりうまく機能させるためにトークンを発行するとの記載がありました。
これは、第一にTrustがウォレット開発においても大事にしてきたUI / UXの簡略化などの点によるものであり、単一のトークンを発行することで複雑なシステムをよりシンプルなものにできると考えているようです。
第二に、トークンを付加することでDappsやコレクタブルのマーケットプレイスにおける各種価格の標準化などを図る目的があるとしています。
更に、トークンが存在することで分散型のマーケットプレイスをマーケットプレイスとしてしっかりと機能できるようになると考えているようです。
まとめ
本記事では、Trustより発表のあったTrust Platformの構想に関しての記事をまとめさせていただきました。
今回のTrust Platformは、現在あるものに例えると、iPhoneなどのAppStoreと同じようなイメージのものがTrustのエコシステム上に構築することができるようになると考えています。
ERCトークンをメインに扱うモバイルウォレットの中でも、抜群のユーザビリティを誇っていたTrustウォレットですので、こちらのTrust Platformに関しても進捗に期待しています。
ありがとうございました!