自身をビットコインの創設者「サトシ・ナカモト」であると主張するCraig Wright(クレイグ・ライト)氏が、米著作権局からビットコインのホワイトペーパーおよびソフトウェア初期バージョンの著作権を取得したことがわかりました。
登録番号TXu 2-136-996にはライト氏がビットコインホワイトペーパーの著作権を保有することが記されており、有効日は2019年4月11日からとされています。

米著作権局ウェブサイトより|クレイグ・ライト氏にビットコインのホワイトペーパーの著作権が与えられている。
同様に、登録番号TX-8-708-058にはライト氏が開発したとされるビットコインネットワーク・バージョン0.1の大部分への著作権を同氏に与えるといった旨が記されています。こちらの有効日は4月13日からとなっています。
これを受け、ライト氏を「フェイク・サトシ」と呼ぶ者らは「米著作権局への著作権申請は誰でも行うことができ、同局は内容の正当性を調査することはない」とし、ライト氏の主張は依然嘘であると考えています。
Binance(バイナンス)のCEO・Changpeng Zhao氏も自身ツイッター上で「クレイグ・ライトは詐欺師だ」などと述べています。
Registering a copyright is just filing a form. The Copyright Office does not investigate the validity of the claim; they just register it. Unfortunately there is no official way to challenge a registration. If there are competing claims, the Office will just register all of them. https://t.co/YA70ALpG1Y
— Jerry Brito (@jerrybrito) 2019年5月21日
ライト氏はもともとビットコイン開発コミュニティの初期メンバーで、ハードフォーク後はビットコインキャッシュ(当時BCH)へと移りました。
以降、同氏はBCHコミュニティとの意見相違からさらにハードフォークを組織し、ビットコイン・サトシバージョン(BSV)の開発に携わるようになりました。
ブロックチェーン技術界隈人物の多くはライト氏がサトシ・ナカモトであるという主張を否定しており、バイナンスなどの一部取引所はBSVの上場廃止にまで踏み切っています。
今回の件を初めに報道したライト氏支持派メディア・Coingeekは、当記事執筆時点で該当記事を取り下げ、ウェブサイトをメンテナンス状態にしています。
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