「お金を稼ごうとしているだけ」イーサリアム創設者がハードフォーク推進者を批判
Crypto Times 編集部
イーサリアム創設者のヴィタリック・ブテリン氏が、予定されているイーサリアムのアップグレード「The Merge」の際に発生する可能性があるハードフォークに関して言及しました。
- “「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)を維持するためにイーサリアムのハードフォークを推進する人々(取引所)は、単に手っ取り早くお金を稼ごうとしているだけです。(一部要約) – 引用元:CryptoSlate」”
海外メディアによると、現在韓国で開催中のカンファレンス「Korea Blockchain week 2022」の記者会見に登場したブテリン氏は上記のように発言。さらに、PoWの維持を望んでいるユーザーを”エコシステムのアウトサイダー”と表現し、コミュニティ内ではPoSを支持する人が多数であると述べました。
ブテリン氏は、同会見の中で、ハードフォークが発生した場合の両チェーン上のNFTに関して「PoWのハードフォークが実質的なものになれば、市場の混乱は予見できる」と懸念を示しています。
先日、暗号資産取引所Poloniexは、イーサリアムがハードフォークした場合に誕生するとされているフォークコイン「ETHW」のサポートを行うと発表しました。
We currently have more than 1 million #ETH. If #Ethereum hard fork succeeds, we will donate some forked #ETHW to #ETHW community and developers to build #ethereum ecosystem. https://t.co/ee4kGSuVoK
— H.E. Justin Sun🌞🇬🇩 (@justinsuntron) August 4, 2022
Poloniexの所有者でTron創設者のジャスティン・サン氏はこの動きを推奨し、新たなチェーンが実現した場合、開発者コミュニティ構築のため、最大100万ETHWを提供するとしています。
サン氏は、今回のブテリン氏の発言を受け、
- “「Poloniexがハードフォークをサポートするのは利益のためではないと明確にする必要があります。PoloniexではETHS/ETHWの取引に手数料を請求しません。」”
とツイートしています。
イーサリアム最大のアップグレードとされるThe Mergeに関連し、今後さまざまな動きが市場で見られることが推察されます。
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