ビットコインの「パニック売り」はこれから？底値模索でさらなる下落か

ビットコイン（BTC）市場では2025年末の価格が8万ドル台にまで割れ込む可能性が強まっています。ETFからの記録的な資金流出やマクロ経済の不確実性が重しとなり、年末に向けた価格回復のシナリオに暗雲が立ち込めています。

この弱気相場の主因となっているのが現物ビットコインETFからの資金流出です。今月だけで総額約30億ドルの流出を記録しており、ブラックロックのIBITからの引き出しが顕著です。BTC財務企業として知られるストラテジー社も保有分の約4割が含み損を抱える状況となりました。

Short-Term Holder supply in loss has surged to capitulation levels consistent with previous bottom formations.

Every cycle, these spikes mark extreme stress and appear right before medium-term bottoms.

Nevertheless, there is no selling panic from STHs in the picture.

This… pic.twitter.com/uQKOZSRIdV

— Swissblock (@swissblock__) November 18, 2025

市場分析を行うSwissblockは、現状についてパニック的な「降伏売り」は不在であると指摘。同社は現在が「底値模索の期間」にあるとしつつも、価格の底打ちは未だ確認されていないと分析しました。市場が安定を取り戻す前に、継続的な売り圧力が価格をさらに押し下げるリスクが残っていると警鐘を鳴らしています。

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— Wintermute (@wintermute_t) November 18, 2025

これに加え12月の米連邦公開市場委員会での利下げ確率が低下したことも逆風です。テクニカル分析では8万7500ドルが重要なサポートラインとして意識されており、Wintermuteなどの市場関係者はレンジ相場への回帰まで予断を許さない状況が続くと予測しています。