Moveベースのモジュラーブロックチェーン「Movement」AMAまとめ

2024/02/04・

boarding bridge

Moveベースのモジュラーブロックチェーン「Movement」AMAまとめ

執筆:Taka

Move言語ベースのインフラストラクチャ、アプリケーション、ブロックチェーンを展開するためのモジュール式フレームワークを構築するMovementのAMAを、CryptoTimes公式コミュニティであるboarding bridge(bb)にて開催しました。

今回のAMAでは、Move言語にフォーカスする理由やモジュラー式ブロックチェーンの構造についてお話しを伺いました。

以下はAMAの内容を要約したものです。

AMA概要

日時:2024年1月26日(金)23:00 JST

場所:bb Discord AMA-Voice/Chat

Giveaway:Watch and (l)earn x 3

参加者:173名

スピーカー

Rushi Manche | Co-Founder Movement

arata | CryptoTimes

(敬称略)

AMAの内容

自己紹介

Movement Labsの共同設立者のRushiです。データベースと分散システムに長年携わってきたエンジニアです。

Kairsoと呼ばれるAptosで最初のDEXを構築し、Cosmosのバックグラウンドも持っています。

質問トピック

Movementはどういうプロジェクトか教えてください

Movementは、DA用のCelestiaを搭載したEtheruem上の最初のMoveVM L2です。

私たちはAptosとSui MoveをEtheruemに導入し、146k以上のTPSを実現し、今日のブロックチェーン環境で見られるすべてのハッカー攻撃を阻止することができます。Etheruem上で最も高速で最も安全なL2と言えるでしょう。

MoveVM | X

なぜMovement Labs.を立ち上げようと思いましたか?

私はMoveVMをEthereumに導入し、市場で最速かつ最も安全なL2を構築したいと考えました。

今日のスマートコントラクトは非常に不安定な市場を構築しており、エクスプロイトなどによって毎年40億ドルが失われています。

私はEthereumのセキュリティ問題をVMレベルで解決したかったのです。

Moveを選んだのはなぜですか?

前述の通り、私はEthereumのセキュリティ問題をVMレベルで解決したいと考え、Solidityでは不十分だという結論に至りました。

Solidityはセキュリティ上の脆弱性があり、スピードが遅いという点で時代遅れの言語です。

一方、Move は、希少性とアクセス制御を重視した Web3 用の安全なプログラミング言語です。

The Evolution of Smart Contract Development | Mirror

AptosとSUIにおいてMovementはどのような役割を果たしますか?

Movememntは、AptosとSui Moveの両方をサポートしています。

M1とM2の違いや特徴、それぞれのユースケースを教えてください

M1はM2(Etehreum初のMoveロールアップ)を動かす分散型シーケンサーです。

M1はメインネットでのトランザクションのシーケンスにのみ使用され、ここでスマートコントラクトを実装することはできません。M2はスマートコントラクトのデプロイ用のメインETHロールアップであり、シーケンスにM1を使用します。M2はメインのモジュール式ロールアップです。

Introducing the architecture for M1 | X

主にはDeFi・Game・NFTという3つのユースケースが挙げられます。 DeFiでは、EVMで発生する全ての攻撃の90~95%を阻止しています。ゲームでは、ゲーム用に設計された高スループットでダイナミックなNFTと、トークンの特性を自由に交換できるNFTエコシステムがあります。

モジュール式としてのアーキテクチャを簡単に教えてください

我々はEthereumで決済するBlobstreamを使っていますが、ガス代を削減するためにDAにはCelestiaを使っています。ETHにcalldataをポストするには非常にコストがかかるため、DAがロールアップの最大の問題です。CelestiaをDAとして使用することでガス代を相殺することができ、最高のユーザーエクスペリエンスを得ることができます。

Movement Labs announces M2, the first Move VM-based L2 for Ethereum with Celestia underneath | Medium

Dapps(アプリケーション)はM2にデプロイされるのですか?

スマート・コントラクトはM2にデプロイすることになります。

VCやエンジェル投資家からの資金調達は行っていますか?

はい、すでにプレシード・ラウンドで$3.4 Mの資金調達を完了しました。


IDOによるトークンセールの予定はありますか?

現時点では、いかなるローンチパッドでのセールも公表していません。

トークンの発行予定はありますか?

手数料やステーキングに使用できるため、可能性はあるでしょう。

来月からParthenonテストネットを立ち上げる予定です。


AMAリワード の「Watch and (l)earn」とは何ですか?

AMAに参加されているメンバーの方にUSDTでプレゼントをご用意しています!

Movementにおいて、どのようなプロダクトやサービスが期待されますか?

私たちはEthereum上で初の次世代ロールアップをで構築しています。昨年の2023年、Celestia Eigen DAなどのようなalt-DAプロバイダーの台頭を待ち望んでいました。今年は可能な限り最高のMove-EVMを市場に提供することに注力しています。私たちはAltLayerと提携し、誰でもワンクリックでMoveのロールアップを構築できるようにします。

dAppsを誘致する予定やすでに決まっているパートナーシップはありますか?

80以上のアプリがテストネット上でコミットされています。エコシステムについては私たちのXで確認できます。


最後に一言お願いします!

日本のコミュニティの皆さんと一緒に活動できることを楽しみにしています!

まとめ

トレンドにもなっているモジュラーブロックチェーンですが、一般的にはまだ馴染みが薄いものです。特に今回のMovementは、Move言語をベースに複雑なアーキテクチャで構築されており、AMAのコメント欄では、参加者が理解に苦労する一面も見えました。

一方で「勉強になった」という声も多く、Move言語を採用するセキュリティ面のメリットや、モジュール式によるスケーラビリティ改善の可能性を感じることのできるトークセッションとなりました。

Movementではプロダクトについて学習するためのDATA ROOMが用意されており、現在はコミュニティ主導で理解を促進するための「Movement Community Program」も開催されています。

詳細は公式ウェブサイトおよびソーシャルメディアをご確認ください。

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