個人で簡単なノード構築を可能にする「Over Protocol」AMA内容まとめ

2023/12/13・

boarding bridge

個人で簡単なノード構築を可能にする「Over Protocol」AMA内容まとめ

執筆:Tsun

個人で簡単なノード構築を可能にするOver Protocol のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティであるboarding bridge(bb)にて開催しました。

今回のAMAでは、ライトノードでネットワークを運用するための技術やUIUXのこだわり、オープンベータテストネットの詳細に焦点を当ててお話を伺いました。

以下はAMAの内容を要約したものです。

AMA概要

日時:2023年12月8日(金)22:00 JST

場所:bb Discord AMA-Voice/Chat

Giveaway:100$ × 5名

スピーカー

Ben | Founder of Superblock

杞憂 | Moderator

Tsun | boarding bridge

(敬称略)

AMAの内容

自己紹介

Over Protocolの開発を手がけるSuperblock創設者のBen Kimと申します。

ソウル大学で電気コンピュータ工学を専攻し、現在は同大学院でブロックチェーンの最適化について研究しています。「Ethanos」というタイトルの研究論文を執筆し、ライトノードのストレージサイズと起動コストの削減に焦点を当てています。

また、韓国最大のブロックチェーン学生コミュニティであるDecipherの設立を主導しました。

Ben Kim

Ben Kim | Linkedin

質問トピック

Over Protocolについて簡単に紹介をお願いします

Over Protocolは、分散化に重点をおいて設計されている新しいレイヤー1ブロックチェーンです。

従来のブロックチェーンプロトコルはノード端末の要求スペックの高さや技術的な複雑さからバリデーターへの参加障壁が非常に高く、分散化を妨げる一つの要因になっていました。一方、Over Protocolでは、エコシステム内の個人が容易にバリデータに参加できるようになっています。これを可能にしているのは有効なデータの範囲を最適化し、ストレージ要件を大幅に削減する革新的な技術である「Ethanos」とユーザーフレンドリーなUIです。

このような効率性により、個人のデバイス上でフルノードを簡単に実行することが可能になり、アクセシビリティとユーザーエンゲージメントの向上につながっています。

Over Protocol|About Over

どのような特徴を持ったブロックチェーンですか?

最も大きな特徴は、ユーザーフレンドリーなインターフェースを備えたライトノードクライアントです。これは、Ethanosという技術によって実現されました。

Ethanosは、無関係なデータをフィルタリングすることで、ストレージサイズと同期時間を大幅に削減する革新的な技術です。その結果、一般の個人でも自宅のパソコンでノードを操作し、バリデータを務めることができるようになります。Over ProtocolではこれをHomeStakingと呼んでいます。つまり、Over Protocolは、バリデータ企業のような組織体ではなく、一般の人々のHomeStakingによって運営されることになります。

このようなネットワークコントロールの民主化により、個人が各々データを所有し、検証することができ、より透明性と分散性を兼ね備えたブロックチェーンを作ることができます。

分散化の促進には何が必要だと思いますか?

分散化の本質は、バリデータへの参加、撤退が容易であることにあります。しかし、ほぼすべてのブロックチェーンプラットフォームは、ブロックチェーン技術やコンピュータサイエンスの専門知識が必要なことが多く、「簡単に参加する」ことが難しい状況にあります。

例えば、ブロックチェーンに参加するには通常、MetaMaskのようなブラウザ拡張機能を学んだり、DeFiアプリケーションのインターフェースを理解したりする必要があります。さらに、ノードを動かすにはLinuxやCLIに習熟する必要があります。

この障壁は、複雑な要素を排除し、より直感的なインタラクションを提供するユーザーフレンドリーなインタフェースを開発することで解決できます。

OverNodeはどのようにユーザーエクスペリエンスを向上できますか?

OverNodeは直感的なグラフィカル・インターフェースを提供しています。このデザインにより、ブロックチェーン技術やLinuxシステムに関する豊富な知識がなくても、簡単にパソコンにノードをインストールして実行することができます。

さらに、モバイルウォレットアプリケーションであるOverWalletを使用することで、ユーザーはOverNodeを簡単に監視・管理することができるようになります。Over Protocolでは、ユーザーは簡単にバリデータとなり、ネットワークに貢献して報酬を得ることができます。

Over Protocol|Lightweight Full Node

OverWalletのポイントは、将来何に使うことができますか?

OverWalletに蓄積されたポイントやフレンドカードは、Over Protocolのメインネットがローンチされた時点で$OVERトークンに変換されます。

そのため、継続的に報酬を貯め、クイズを解き、ステーキングについて学ぶことをおすすめします。

Over Protocol|OverWallet

オープンベータテストネットについて詳しく教えて下さい

オープンベータテストネットは二つのシーズンに分けて開催します。日時は以下の通りです。

シーズン1 : 2023年12月13日(水)〜2023年12月22日(金)

シーズン2 : 2024年2月(予定)

このテストネットでは、OverNodeをインストールし、ミッションを完了した参加者にエアドロップを提供し、私たちのビジョンに参加してもらいたいと考えています。

このテストネットの主な目的は、ノードの最適化技術であるEthanosを評価し、Over Protocolが個人のPC上で効果的に実行できるかどうかを判断することです。さらに、Ethanosがスムーズに機能することを確認し、特に休止状態のアカウントを復元する際のユーザー体験を評価することも目的としています。

ぜひ、このオープンベータテストネットにご参加いただき、エアドロップを獲得してください。

メインネットはいつローンチ予定ですか?

メインネットのローンチは来年の第1四半期に予定されています。

この間、ETFの承認やビットコインの半減期、いくつかの素晴らしいプロジェクトの立ち上げなど、多くの重要なイベントが予想されています。そのため、来年のメインネットの立ち上げを心待ちにしています。

コミュニティQ&A

Node運用のための推奨スペックを教えてください

10GBのストレージと8GBのメモリさえあれば参加できます。

$OVERトークンのユーティリティは何ですか?

$OVERトークンはガス料金の支払いとステーキングに使用されます。

今後の資金調達は検討していますか?

はい、次の資金調達は来年行われる予定です。

OverWalletデイリーポイントをクイズ形式で配布するのはなぜですか?

これはマーケティングとユーザーのブロックチェーン知識の教育を図るためです。

マーケティングに力を入れている地域はどこですか?

OverWalletは発展途上国、OverNodeは先進国に向けてマーケティングを行っています。

クリプト以外のユーザーに普及させる施策はありますか?

ブランディングはとても大切です。クールなイメージを与えることで、より多くの人が熱中できる仕組みを作ることを意識しています。

レイヤー1としてのユースケースを教えてください

セカンダリーマーケットでは韓国の病院やホテルに焦点を当てたいと考えています。K-beautyやK-medical事業など、現実的なユーティリティを持たせるつもりです。

まとめ

今回のAMAではライトノードでネットワークを運用するための技術やUIUXのこだわり、オープンベータテストネットの詳細に焦点を当ててお話を伺いました。一貫した「ノード構築の障壁を減らす試み」からは、より分散化したブロックチェーンの構築への強い想いを感じることができました。

また、今回のAMAは bb Discordチャットにおけるコメント数が歴代3位を記録する盛り上がりをみせました。幅広い層をユーザーとして獲得するマーケティング施策が効果を見せているように感じます。複雑な技術が使用されていることを感じさせないUIは、Web2ユーザーを含め多くの人にアプローチするために大切な要素です。2024年のメインネットローンチに向けての盛り上がりにも目が離せません。

$OVERのエアドロップが明言されているオープンベータテストネットは、2023年12月13日から参加可能です。ご興味のある方は公式Mediumを参照の上、ご参加ください。

また、OverWalletのデイリークイズの解答、解説は日本公式Telegramで毎日公開しています。

今回、時間の都合でお聞きしきれなかったOver Protocolのより詳細な解説を以下の記事で公開しておりますので併せてご確認ください。

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