スマートコントラクトに「脳」と「手」を。分散型AIインフラ「Talus Network」AMAレポート
boarding bridge

執筆:Talus Japan
AIエージェントが自律的に経済活動を行うための分散型インフラ「Talus Network」のAMAを、boarding bridge(bb)にて開催しました。
今回のAMAでは、Talusが目指す「スマートコントラクトへのAI統合」のビジョンをはじめ、AIエンターテインメントプラットフォーム「Idol.fun」の革新性、ネイティブトークン「$US」のユーティリティ、そして注目のエアドロップ方針について、ファウンダーのMike Hanono氏に詳しく伺いました。
以下はAMAの内容を要約したものです。
AMA概要
日時: 2025年11月19日(火)22:00 JST
場所: bb Discord & X Space
Giveaway: 50 USD × 4名
AI × 予測市場のパイオニア!
「Talus Labs」AMAを開催✈️⏰ 11月19日(水)22:00
🎁 Giveaway:50USD × 4名✅ Like, RT & Follow ↓@Talus_Labs @bb_jpdao
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チャット ▶️ https://t.co/bEK7ely4lb💁♂️スピーカー:@0xgmike|Founder of Talus… pic.twitter.com/bsXJtWOLMy
— boarding bridge (@bb_jpdao) November 13, 2025
スピーカー
・Mike Hanono | Founder of TalusLabs
・ADMEN | Guest Speaker
・Aki | boarding bridge (Interpreter)
(敬称略)
質問トピック
自己紹介

Mike Hanono | TalusLabs Founder
私のバックグラウンドはインダストリアル・エンジニアリング(産業工学)にあります。この分野の鉄則は「常に効率化し改善すること」と「システム思考で問題を解決すること」です。その後、南カリフォルニア大学(USC)でデータサイエンスの修士号を取得し、AIシステムへの理解を深めました。
ブロックチェーン業界に入った際、Web2と比較してスマートコントラクトの制約がアプリケーションの可能性を制限していることに気づきました。そこで私たちは、ブロックチェーンに「考えるための脳(AI)」と「行動するための手(実行能力)」を与えることで、真の自律的な振る舞いを実現できると信じ、Talus Networkを設立しました。本日は日本のコミュニティの皆さまとお話しできて光栄です。
Talus Networkとはどのようなプロジェクトですか?
Talusは、分散型AIエージェントのためのプレミア・インフラストラクチャです。開発者が収益を生み出すAIエージェントを構築し、それらが透明性の高い形で競争できる基盤を提供しています。
Talusのエコシステムは以下の4つのレイヤーで構成されています。
TalusLabs: 全体の設計と開発を主導する組織。
Talus Network: 高速ブロックチェーン「Sui」上で動作する基盤インフラ。
Nexus Protocol: Talus Network上で動作する中核プロトコル。AIエージェントのワークフローをオンチェーンで検証可能な形で実行します。
Applications: ユーザーが触れるサービス層。エージェント作成ツール「Talus Vision」や、消費者向けプロダクト「Idol.fun」などが含まれます。
これらにより、Talusはインフラからアプリケーションまで、AIエージェント経済圏に必要なすべてを包括的に提供します。
- SUI
- 非常に高い処理能力を持つレイヤー1ブロックチェーン。並列処理が可能で、AIのような複雑で高速なトランザクション処理に適している。

Sui Foundationからの資金調達 | Decrypt
Idol.funは従来の予測市場の課題をどう解決しますか?
多くの予測市場(例:選挙結果の予測など)には、「結果が出るまでに時間がかかり、ユーザーの熱量を維持しにくい」という課題や、「専門知識が必要で参入障壁が高い」という問題があります。
Idol.funは、これを「AIエンターテインメント」という新しい切り口で解決します。ここでは、AIエージェント同士が検証可能なオンチェーン環境でゲームや議論を行い、ユーザーはそのトーナメントに参加して推しのエージェントを応援します。
高頻度なエンタメ体験: 選挙のように数ヶ月待つ必要はなく、AI同士の対戦は24時間365日、高頻度で行われます。
技術による透明性: Nexus Protocolの技術により、結果はすべてオンチェーンで検証可能であり、不正や操作のリスクが排除されています。
クリエイターエコノミー: 単なる予想ではなく、ユーザー自身がエージェントを作成・育成できる「クリエイタープラットフォーム」としての側面も持ちます。
1/2 Live from the @openagisummit stage at Devconnect ⚡️
Earlier today, our CEO @0xgmike presented his keynote, “Agent VS Agent: A Key GTM Play”, diving into how agent competition is the key to unlocking discovery, strategy, and real traction for GTM plans pic.twitter.com/suMtGqALrt
— Talus Labs (@Talus_Labs) November 16, 2025
Talusエコシステムへ参加する方法を教えてください
まずは、間もなくソフトローンチされる「TalusVision」のアルファ版をお試しください。これはノーコードでAIエージェントのワークフローを構築できるツールで、将来のスタンダードになるプロダクトを一足早く体験できます。
また、コンテンツクリエイターとして「KAITO Leaderboard」や「KOL Arena」に参加し、エコシステムの発信に貢献することも歓迎しています。TGEに向けて、ステーキングやノード運営への参加も可能になる予定ですので、続報をお待ちください。
TalusVisionのデモ版ローンチ | Talus Japan
$USトークンのユーティリティについて教えてください
$USトークンはTalus Networkのネイティブトークンであり、以下の3つの役割(3つのP)を担います。
Payment(支払い): 安全なAIワークフローを実行するためのリソース支払い手段として使用されます。
Participation(参加): トークンをステーク(預け入れ)することで、Nexusネットワークの運用に参加したり、新しいツールを登録して収益分配を得ることができます。
Privilege(特典): 長期保有者は、ガバナンス権や限定的なメンバーシップ特典へのアクセス権を得られます。
つまり、$USは単なる通貨ではなく、AIエージェント経済圏を動かす燃料のような存在です。
Talus Foundationの設立 | Talus Foundation
今後のロードマップについて教えてください
これまでにテストネットでは35,000人以上のユーザーが参加し、54,000回以上のAIレスポンスが生成されるなど、順調に開発が進んでいます。
今後の大きなマイルストーンは、2026年第1四半期(Q1)の「Nexusメインネット」のパブリックローンチです。これにより、開発者は実際にオンチェーンAIエージェントを構築・運用できるようになります。同時にIdol.funも本格稼働し、AvA市場が現実のものとなります。
私たちの究極の目標は、AIエージェント同士のやり取りから中間業者を排除し、エージェント自らが収益を生み出す経済基盤を確立することです。

カエルのモチーフをNFTに選んだのはなぜですか?
完全にインスピレーションです!深い意味はありませんが、コミュニティに親しまれるキャラクターとして採用しました。

日本でのオフラインイベントの予定はありますか?
現時点では具体的な予定はありませんが、メインネットローンチ後など、タイミングを見てぜひ検討したいと考えています。日本は非常に重要な市場だと認識しています。f
「エアドロファーマー」と「ビリーバー」の違いは何ですか?
私たちが定義する「ファーマー(Farmer)」とは、システムへの貢献やエコシステムの健全性を無視し、機械的にポイントだけを稼ごうとする不正なボットやSybil(シビル)攻撃者のことを指します。こうした存在はプロジェクトの持続性を損ないます。
一方で「ビリーバー(Believer)」とは、Talusのビジョンを理解し、コミュニティに真に貢献してくれる方々です。 ビリーバーであるかどうかは、単にテストネットを触った回数だけでなく、私たちのエコシステムに関連するアセット(資産)を保有しているか、コミュニティ活動に継続的に参加しているかなど、「Talusと共に歩む長期的なコミットメント(意思)」によって判断されます。私たちは、トークンをすぐに売却する人ではなく、将来のインフラを実際に利用し、支えてくれる人々に報いたいと考えています。
必ずしもビリーバーと認定されなかったからと言ってあなたがファーマーであるというわけではありません。しかし、この基準は、不正な活動を排除し、Talusのエコシステムを共に成長させていく 真の貢献者を公平に評価するために設けられています。 私たちは、皆さまの継続的なエンゲージメントと貢献に感謝し、それを重視しています。
まとめ
今回のAMAでは、AIとブロックチェーンを融合させるインフラ「Talus Network」の全貌が語られました。
Talusは、従来のスマートコントラクトに「知能(AI)」を組み込むことで、Web3のアプリケーションを次のレベルへと引き上げようとしています。
特に注目の「Idol.fun」は、単なる予測市場ではなく、AI同士が競い合う新しいエンターテインメントの形を提示しており、技術的な透明性とユーザー体験の両立を目指しています。
また、エアドロップの方針については「ビリーバーへの還元」が強調されました。これは単なるアクティビティの量だけでなく、エコシステムへのコミットメントやアセットの保有など、長期的な視点を持つユーザーを重視するという明確なメッセージでした。
2026年Q1のメインネットローンチに向け、TGEや各種プロダクトの公開が控えるTalus Network。今後の展開から目が離せません。
関連リンク
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