Binance(バイナンス)が思い描くエコシステムとは?取引所だけでは終わらない!
Crypto Times 編集部

仮想通貨取引所として、設立からわずか1年で世界一に上り詰めた事は記憶に新しいBinance(バイナンス)ですが、同社の最終的な目標は世界一の取引所になる事ではありません。
Binanceは創業当時から「spreading the freedom of money(お金の自由を広める)」という信条の元、活動を続けています。
このゴールを達成するべくBinanceは取引所に止まらず様々な事業を打ち出し、Binanceエコシステムを構築しようとしています。取引所、Academy、Labs、Info、Trust Wallet、チャリティとそれぞれの事業がカバーしてる分野は異なりますが、どれも最終的な目標を達成するために必要なピースです。
では、実際どのような形でそれぞれのピースが組み合わさってBinanceのエコシステムを構築しているのでしょうか。
目次
Binance: ブロックチェーンおよび仮想通貨取引所
Binanceはローンチのわずか数ヶ月後から仮想通貨取引所という分野においてリーダシップを発揮していました。
TwitterやInstagramなど業界でトップクラスのサービスを提供する企業名が動詞になるのと同じように、世界180ヶ国で展開しているBinanceは仮想通貨取引所と同義語だと言っても過言ではありません。
安全かつ堅牢で高速なBinanceはお金の自由を実現するための最初のアプローチです。Binanceはローンチ直後から価値ある仮想通貨を交換するのに最良な手段を提供してきました。
しかし、その地位に甘んじる事は決してなく、常に新たな機能の追加や既存のサービスの強化を行ってきました。
人々がお金を消費する自由でより良い手段がある限り、Binanceは最前線で人々にそれをもたらします。
Binance Labs: トップブロックチェーンプロジェクトの生みの親
Binanceはブロックチェーンを活用した未来への道は革新者の前で統一されているという事を知っています。そのため、彼らへ機会を提供し、潜在能力を引き出してあげる事が大切になってきます。Binance Labsはトップブロックチェーン開発者や価値を創造するプロジェクトをサポートするために創設されました。
Binance Labsのサポートシステムは局地的ではなく、全体的に介入していきます。開発者の卵を育てるところから、新たなアイディアを提示したり、初期資金を確保したり、スタートアップに対するガイダンスなどを行います。そして最終的には点と点を繋げ、エコシステムを構築します。
このようにBinance Labsは開発者らと協力してそれぞれのステップをこなしていく事で、グローバルな金銭的自由へと繋げていきます。
Binance Labsはこれから登場するであろう次世代のゲームチェンジャーを目の当たりにし、ブロックチェーンテクノロジーの可能性を最大限に引き出してくれる事に期待しています。
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ー CRYPTO TIMES
Binance Launchpad: トークンローンチプラットフォーム
Binanceはブロックチェーンスタートアップのサポーターとして、人々は資金調達のサポートや助言などを求めている事を認識している一方で、一部の人は確固たる計画を持っていてそれを幅広い層に訴求できるプラットフォームを必要としている事も理解しています。
Binance Launchpadでは、厳しい審査プロセスを通過したプロジェクトはBinanceのプラットフォームを使ってローンチし、トークンセールを通じて資金調達ができます。このプラットフォームはトップクラスのセキュリティや使い勝手の良さからスタートアップにはこれ以上ない恩恵となるでしょう。
Launchpadのおかげで、運営チームはプロジェクトのビジョンに集中して取り組むことが可能になります。
さらに、Launchpadは近いうちに仮想通貨投資家へとサービスを拡大し、価値のあるプロジェクトの詳細なデータなどを提供します。
Binance Info: 仮想通貨インフォメーション
Binanceが世界最大の仮想通貨取引所に上り詰めた理由の一つに取り扱い通貨の豊富さがあります。それによってBinanceは仮想通貨関連の情報を発信する信頼できる情報源としてのポジションを獲得しました。
すでにブロックチェーンや仮想通貨関連のプロジェクトを支援するサービスを提供しているBinanceが次にやるべき事と言えば、全てのユーザーに十分な情報を提供するという事です。
Binance Infoは全ての通貨において人々が求めている情報を素早く効率的に伝えます。ここでは、プロジェクトの詳細やニュースの他、マーケットデータ、レーティングなども取り上げています。
これらの情報は複数の情報源やレーティングエージェンシーをカバーしており、Binance Infoは仮想通貨情報におけるハブとなりつつあります。
Binance (バイナンス)が仮想通貨データアプリ「Binance Info」ベータ版をリリース
ー CRYPTO TIMES
Binance Academy: ブロックチェーンおよび仮想通貨教育
仮想通貨に関する情報を知るだけではそのポテンシャルを最大限に発揮するという事には繋がりません。我々はブロックチェーンに関する全体的な知識を学ぶ必要があります。Binance Academyはブロックチェーンエコシステムを学ぶための図書館として機能します。ここには知っておくべき用語集も含まれています。
Binance AcademyはもともとBinanceで取引を行うためのガイドとして使われていましたが、それ以上の役割を担うべく進化しました。Binance Academyはあなたが新参者であろうが、ブロックチェーンコミュニティの一員だろうが、世界を変えるテクノロジーであるブロックチェーンをより理解するためのレッスンを提供します。
Binance(バイナンス)がブロックチェーンについて学べるサイト「Binance Academy」をローンチ ー CRYPTO TIMES
Trust Wallet: Binance公式ウォレット
Binanceは人々にサービスを提供する際に包括的なアプローチを取っています。それは、人々が仮想通貨について学ぶのを手助けし、取引するためのプラットフォームを提供するところから始まります。
そして、この度BinanceはTrust Walletをチームに迎え入れる事で、資産の保管という分野にも進出しました。このウォレットは数十万人のユーザーに信頼されている製品で、Binance上での安全かつ便利なユーザーエクスペリエンスをモバイルレベルにまで落とし込んでいます。
Trust WalletはBinanceの公式なウォレットで、整理されたインターフェイスと強固なセキュリティが特徴のモバイルアプリです。プライベートキーはユーザーのデバイスにローカルに保存されるため、安心して利用できます。また、分散型アプリケーション(Dapps)と接続するためのブラウザも装備されています。
さらに、複数の通貨に対応可能なこのウォレットは積極的に改善されており、将来的にはさらに多くの通貨に対応する計画です。BinanceはTrust Walletとの連携によって、ブロックチェーンを通じて金銭的自由のための体験を提供していきます。
BinanceがオープンソースのウォレットアプリであるTrust Walletを買収 ー CRYPTO TIMES
Blockchain Charity Foundation: 世界的な貧困緩和を分散化する
ブロックチェーンを通して人々を支援するという事は、単に彼らにツールや知識を与えるだけではありません。ブロックチェーンは人類の福祉をより効率的に、直接的にするために使える(使うべき)でしょう。Binanceはブロックチェーンを社会的利益のために使用し、世界的な貧困に終止符を打つ事ができると信じています。
それがBinanceが分散型チャリティの基礎を「Blockchain Charity Foundation(BCF)」の創設と共に築いた理由です。
BCFはブロックチェーン産業におけるリーダー、国際団体、政府、NGO団体らと強固なパートナーシップを築いてきました。この中にはマルタ政府や国連開発計画(UNDP)、トロン(Tron/TRX)などが含まれます。
BCFはUNDPのブロックチェーンを活用した持続可能な発展目標達成を支援するべく100万ドル(約1.14億円)を寄付しました。これらの活動や、将来的なパートナーシップにより、BCFは多くの人、特に社会から阻害された人々の人生に影響を与えるでしょう。
バイナンスがチャリティ団体「Binance Charity Foundation」を設立 ー CRYPTO TIMES
もはや無視できないBinanceの可能性
当初は1仮想通貨取引所としてスタートしたBinanceですが、今や同社はその枠には収まりません。Binanceは自らが持っているリソースをフル活用して、ブロックチェーンエコシステムを構築しようとしています。
上で紹介したように手がける事業の範囲は教育や慈善活動にまで及びます。今年3月にBinance Chainの開発計画を発表した際に、Binanceチームは「Binanceは企業からコミュニティに移行します。」と発表しています。
CZ氏を始めとしたBinanceチームは一企業としての利益を追求するのではなく、社会そのものを変えていくというところをゴールとして努力しているようです。
その姿勢もさる事ながら、すでに政府や大手企業と連携して動いているBinanceはこれから多くの人の人生に影響を与えていく事でしょう。
記事ソース: Binance(Medium)