DeFiChain待望のハードフォーク、 新ブロックチェーン「Fort Canning Road」誕生
Crypto Times 編集部
DeFiChainは、4月11日(月)4:36 AM(中央ヨーロッパ夏時間)/ Block Height=1,785,960にハードフォークを行い、新ブロックチェーン「Fort Canning Road」をローンチした。
DeFiChainは、分散型金融アプリケーションを活用したサービスをすべての人に提供することをミッションとしたビットコインネットワークにおける世界最高峰のブロックチェーンである。
今回のFort Canning Roadのハードフォークは、dTokensに生じていたプレミアム価格の問題をコードアップグレード(修正)することを主眼としている。dTokensは、これまで常に超過需要の状態にあり、理論価格に10-15%のプレミアムが付いていたため、投資家は長期保有を敬遠していた。
DeFiChainの主任研究員であるユージン・チュア(U-Zyn Chua)氏は、「dTokensの価格を現実世界の株式価格に近づけることは、投資家にとって非常に魅力的といえる。将来的にDeFiChainの普及につながるだろう。dTokensは先物取引も可能なので、トレーダーはより有利な裁定機会を手にしたといえる」とコメントした。
dTokenは、DeFiChainブロックチェーン上で生成された分散型アセット(資産)である。多数のパラメータを追跡および反映し、Oracleからフィード情報を取得することで、あたかも現実世界の株式価格かのように振舞う。ユーザーの居住地による取引制限はないが、原資産の所有権は移動せず、差金決済のみを扱う。
今回のハードフォークによって誕生したFort Canning Roadは、上記のような差金決済による先物取引を可能にし、dTokenの価格は現実世界で取引されている株式の±5%の範囲内に収まるように維持される。
dTokenの価格が現実の株式価格から5%以上乖離した場合には、DeFiChainユーザーは低リスクかつ短期の裁定機会が得られる。これは前述のとおり、週に一度、7*288ブロックごとに各dTokenの価格が対応する株式価格の±5%の範囲内に補正されるためである。
今年後半に実装予定の先物オプション取引の機能を、DeFiChainのチームは部分的に公開している。DeFiChainは、トークンをバーン(焼却)することでシステムが無担保トークンだらけになってしまうリスクを冒すことなく、先物取引で代替する戦略に舵を切った。
Fort Canning Roadのアップデートで提供される機能は、現実世界の株式価格と比較した場合にdTokensに生じるプレミアムの問題を解決することのみに特化している。
Fort Canning Roadのもう一つの大型アップグレードは、DeFiChainのネイティブステーブルコインであるdUSDが、0.99ドルの固定価格で、DFI建て(DFI=DeFiChainのネイティブトークン)の「50%の差入義務」の代わりを果たすようになることだ。
これは、ユーザーが新しいdTokenをミント(鋳造)する際、DFI建てで50%以上の担保を差し入れる必要がなくなったことを意味する。今後は、dTokenをミントする際の担保は、dUSD建てのみとなる予定だ。
dTokenは、DeFiChain DEXで中長期保有することも、換金することも、流動性マイニングに使用することもできる。ユーザーは、DeFiChain Vaultに担保としてBTC、DFI、dUSD、USDT、USDCのいずれかを差し入れることによって、DeFiChainブロックチェーン上でdTokenをミントすることができる。
但し、分権型アセットを入手する手段は、ミンティングだけではない。ユーザーは、DeFiChain DEXで、他人がミントしたdTokenを購入することもできる(1単位未満の購入も可能)。
DeFiChainについて
DeFiChainは、高度なDeFiアプリケーションを実現するため、ビットコインネットワークのハードフォークとして開発された分散型Proof-of-Stakeブロックチェーンである。高速かつインテリジェントで、透明性の高い分散型金融サービスの実現に特化している。DeFiChainはすでに、流動性マイニング、株式投資、分散型アセット、分散型ローンのサービスを提供している。DeFiChain財団のミッションは、ビットコインのエコシステムにDeFiをもたらすことである。
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