最大手セキュリティデータプロバイダー「GoPlus」がRPCNodeによる新しいセキュリティサービスや詳細なロードマップを公開
Crypto Troll
業界最大手のWeb3セキュリティデータプロバイダー「GoPlus」が、RPCNodeによる新たなセキュリティサービス「GoPlusSecNet」や、トークノミクスなどの詳細なロードマップを公開しました。
🌐 Mystery Solved!
#GoPlusSecNet is now live worldwide!
🔒 The first-ever RPC service centered around user security, building an impenetrable on-chain transaction firewall for #Web3 users.
Experience a new level of security protection with GoPlus! #BlockchainSecurity pic.twitter.com/CxZzA1vAmK
— GoPlus SecWareX (@GoPlusSecWareX) April 30, 2024
本記事では、簡単なGoPlusの概要から新情報の紹介までを行なっていきます。
目次
GoPlusとは?
GoPlusとは、Web3における悪意ある行為を検出し、ユーザーに安心安全な体験を実現するセキュリティデータプロバイダーです。
GoPlusのネットワークは、主にセキュリティ・データ・レイヤーとセキュリティ・コンピュート・レイヤーで構成されており、パーミッションレスであるためどの開発者でも参加することが可能です。
また、アンチスキャム、アンチフィッシング、アンチMEVなど、トランザクションにおけるさまざまな段階のユーザーのセキュリティ要件に基づき、対応するセキュリティ・ソリューションを提供しています。
おそらく、現在GoPlusで最も有名なセキュリティプロダクトは「SecWareX」でしょう。これにより、ユーザーは資産のセキュリティを完全にコントロールし、個々のニーズに合わせたさまざまなリスクコントロールとセキュリティポリシーを設定することが可能になっています。
GoPlusでは、分散型セキュリティデータサービスネットワークやSecWareXセキュリティプロダクトなどを通じて、We3のオンチェーン取引環境全般に対して包括的なセキュリティソリューションを提供しています。
GoPlusのより詳細な紹介は、こちらの記事でも行っておりますので、興味がある方はご参照ください。
Binance Labs.からも出資を受けるGoPlusに関して徹底解説、業界最大手のセキュリティデータプロバイダを紹介
RPCNodeによる新しいセキュリティサービス「GoPlusSecNet」が開始
4月30日、「GoPlusSecNet」がリリースされました。
これは、RPCNodeレベルでセキュリティ対策を行う新しいセキュリティサービスであり、侵入不能なオンチェーン・トランザクション・ファイアウォールを構築するものです。
GoPlusSecNetによって、ブラックリストに登録されたアドレスとの取引は自動的にブロックされたり、詐欺サイトでフィッシングコントラクトを承認しようとした際には、阻止されるようになっています。
また、悪意のあるアセットを購入しようとした場合、取引結果をシミュレートし被害が発生する前にリスクを把握することが可能です。
SecWare Protocolについて
GoPlusNetworkを紹介するにあたって欠かせないのが、「SecWare Protocol」です。
SecWare Protocolは、ユーザーとセキュリティ開発者を中心に構築された分散型セキュリティサービスのエコシステムです。これはユーザー、開発者、セキュリティサービス間の相互作用と関係を定義する複数のコントラクトエンティティで構成されています。
SecWare Protocolでは、セキュリティサービスはSecWareとして定義されます。開発者はブロックチェーン上にSecWareインスタンスを作成し、ユーザーはバインディングと購入を通じてセキュリティサービスにアクセスする仕組みとなっています。
こうした仕組みを成り立たせるためには、インセンティブを中心としたエコシステムの構築が欠かせません。次では、トークノミクスやロードマップに言及していき、どのようなインセンティブが設定されているのかを紹介していきます。
トークノミクスやロードマップの詳細も公開
GoPlus Networkは、より詳細なトークノミクスとロードマップも公開しました。
これはエコシステムの拡大、セキュリティサービスの強化、トークンの普及に重点を置いたものとなっています。
トークノミクス
ユーティリティ
$GPSはGoPlusによる独自トークンであり、セキュリティガスとして機能します。
これはユーザーがSecWareにアクセスするための手数料となったり、開発者にとっては高品質のSecWareアプリケーションを作成・維持するための報酬として重要なインセンティブとなるなど、多くのユーテリティを有しています。
主要な用途として、以下が挙げられます。
- サービスへのアクセス手数料:ユーザーは、様々なSecWareにアクセスするための手数料として、$GPSトークンを支払う必要があります。
- 開発者のインセンティブ:$GPSはすべての参加者に品質とセキュリティを優先させるインセンティブを与えます、
また、手数料の支払いについては、サブスクリプションモデル(定額制)と、トランザクションごとの支払いモデルの二つが提供されており、ユーザーはニーズに合わせた支払い方法を選択できるようになっています。
ステーキング
$GPSはステーキングによっても、ネットワークの全体的なセキュリティとガバナンス強化に寄与します。
エコシステム参加者ごとに、以下のようなメリットが提供されます。
- データ貢献者:ネットワークへのデータ提出、データ検証プロセスへの参加、提供したデータの有用性と正確性に基づくインセンティブを得ることが可能です。
- 計算ノード貢献者:ステーキングすることで、コンセンサスメカニズムに関与し、供給する計算能力に比例した報酬を得ることが出来ます。
- SecWare開発者:開発者はエコシステム内にアプリケーションを展開し、開発リソースにアクセスし、ユーザーから取引手数料やサブスクリプションを受け取ることが可能となります。
- ユーザー:ステーキングによって、ユーザーはガバナンスの決定における議決権を付与され、システムの方向性や方針決定に参加することが出来ます。
ロードマップ
現在、2024年Q2から2025年Q2までのロードマップが公開されています。それぞれを紹介していきます。
2024年Q2-Q3
- セキュリティRPCサービス「GoPlus SecNet」の開始:イーサリアムとBNBチェーンをカバーし、SecWareXユーザーがリアルタイムでオンチェーンのリスクコントロールを体験出来るようになります。
- SecHubローンチ: パーソナル・セキュリティ・センター・モジュールの導入により、様々なレベルのセキュリティ・リスク設定が可能となります。
- SecWareプロトコル開設: GoPlus Networkの開発者エコシステムを構築し、SecWareXを通じてより多くのサービスがユーザーにサービスを提供できるようにすることを目指します。
- セキュリティガスのサービスモデル: すべてのオンチェーン取引を$GPSで保護し、ユーザーのセキュリティニーズに応えることで、$GPSを中心とした消費メカニズムを構築します。
2024年Q4
- GoPlusNetworkテスト版の開始:セキュリティデータ貢献レイヤーを導入し、データ貢献者がトークンをステークすることでデータ貢献ノードになることが可能になります。
- USM(User Security Module)のリリース:USM SDKをリリースし、さまざまなRPCやチェーンのシーケンサーへのオープンな統合を可能にすることで、セキュリティサービスの規模と範囲を拡大します。
- より多くのブロックチェーンをサポート: マルチチェーン環境におけるGoPlus Networkの適応性と互換性を強化します。
2025年Q1
- SecWare Decentralized Computing Layerのローンチ: より多くの開発者がサービスを展開できるようになり、コンピューティングレイヤーノードに対するインセンティブプログラムを導入します。
- GoPlusセキュリティエンジンの一部オープンソース化: 開発者プラットフォームとプレイグラウンドを、コミュニティの参加と開発のために開放します。
- SecWare開発者プラットフォームの立ち上げ: これにより、開発者は独自のSecWareを自由かつ自動的に開発、デプロイ、公開できるようになります。
2025年Q2
- GoPlus Networkメインネットの立ち上げ: メインネットワークプラットフォームの正式リリースと運用を開始します。
GoPlusの今後の展開について
GoPlusNetworkエコシステムが健全に稼働するためには、エコシステム参加者全体の協力が必須となります。そうした協力を実現するために必要なのがインセンティブであり、$GPSはその機能を果たすものです。
$GPSトークノミクスの詳細が発表されたことで、GoPlusNetworkをより強固にするための仕組みへの解像度が増した形となります。また、来年までの詳細なロードマップの公開によって、GoPlusNetworkが目指す方向性も分かるようになりました。
多くのハッキング被害が発生している現在、セキュリティに対する需要は非常に増しています。GoPlusNetworkの試みは、単なるプロダクトとしてセキュリティソリューションを提供するだけでなく、$GPSステーキングという仕組みを用いることで、開発者だけでなく一般ユーザー全体を包括的に取り込んでいることが特徴と言えるでしょう。
今後のGoPlusNetworkの成長に注目が集まります。
GoPlus 各種Information
Website:https://gopluslabs.io/
英語公式X:https://x.com/GoPlusSecurity
英語Medium:https://goplussecurity.medium.com/
日本語公式X:https://twitter.com/GoPlus_JP
Discrod:https://discord.gg/5cvSsaT8N5