JCBがデジタル通貨(CBDC)の実証実験プロジェクトを開始
Crypto Times 編集部
クレジットカード会社JCBが中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実証実験「JCBDC」プロジェクトを開始したことが分かりました。
JCBは仏テクノロジー企業IDEMIAと、マレーシアのフィンテック企業Soft Space Sdn. Bhd.と提携・協力しCBDC向け決済ソリューションの開発と実証実験と行なっていくとしています。
上記プロジェクトは、
- JCB提供のタッチ決済インフラの活用
- CBDC向けカードの提供
- 疑似的なCBDC取扱環境の構築
の3点で進められ、将来的にはクイックペイの活用などを取り入れ、2022年中の決済ソリューションの開発、2023年3月末までに実店舗での実証実験を行なっていく予定としています。
現在、世界各国でCBDCの研究が進んでおり、今年5月に国際決済銀行(BIS)が発表したレポートによると2021年時点で世界81行の中央銀行の9割がCBDCに関する動きを見せていることが分かりました。
Nine out of 10 respondent #CentralBanks are engaged in some form of CBDC work, according to the BIS CPMI survey. The share developing or piloting CBDC has almost doubled on year, to 26%, while six out of 10 are doing experiments or proofs-of-concept https://t.co/aQhcWCT5g0 pic.twitter.com/7Tk2UkZpVv
— Bank for International Settlements (@BIS_org) May 6, 2022
日本銀行は今年4月、CBDCに求められる機能や特性が技術的に実現可能かどうかを検証するための概念実証を行うフェーズ1が終了し、より複雑な周辺機能を付け加えた状態での実現可能性や課題を検証していくフェーズ2に移行したことを発表しています。