
専業トレーダーえむけんの仮想通貨市場分析!【3月6日】

Crypto Times 編集部
ブロックチェーン専門メディアCRYPTO TIMES編集部です。CRYPTO TIMESのニュース、コラム、インタビューなど全ての編集を行っています。 元エンジニア出身なので、ブロックチェーンのノードを建てたり、簡単なスマコンの実装まで対応できます。Twitterもよろしく。
みなさん、こんにちは。えむけん@BinaryMkent です!
現在、テクニカル分析に関するnoteを作成しているのですが、そちらの製作で手一杯になってしまっており、更新が1日遅れてしまいました・・・。
さて、 BTCは前回の更新からやや難しい推移を見せていますね。一度は前回記事での予想通りに推移したものの、再度上昇・・・と、なかなか難しい動きをしております。
それでは、今回もBTC、並びアルトコイン市場を分析していきましょう。
目次
BTCチャートの分析
BTCチャート(長期)
まずは、BTC長期から見ていきましょう。
長期チャートを見てみると、前回から特に変わった様子は伺えませんね。
ですが、ここで素直に下げなかったのは少し意外でした。やはり、「アルトコイン市場が活発である」というのが底堅さに繋がっているのでしょうか。
現状からはまだなんとも言えませんが、長期チャート、そしてアルトコイン市場の活発さを踏まえて見てみると、このようなアセンディングトライアングル推移も視野に入ってきますね。
それでは、次に中期チャートを見ていきましょう。
BTCチャート(中期)
長期チャートでは、まだ上も見込めるような展開ですが、中期チャートを見てみると、やはり少し苦しそうな展開ですね。
もちろん、前回記事にてお話しした半値(3750ドル周辺)を下抜けたにも関わらず、再度大きく上昇してきたのは評価すべきポイントです。しかし現状では、「新規で買いづらい状況」というのも紛れもない事実です。
例えば、「BTCが4200ドルを上抜ける展開」となれば、4200ドルの上抜けと同時に買いを入れる、というのが現状における理想的な動き方です。ここまで何度も阻んできた価格帯ですからね。その上抜けとなれば、その分大きな上昇も見込めることでしょう。
しかし、現状はどうでしょうか?ここから買いで入ると仮定しても、「では、どこで買いを入れるのか?」のターゲットが非常に不透明です。つまり現状、わざわざここで買う理由が見当たらないわけです。(あくまで現状では・・・ですが)
それ故、個人的には新規の買いも見込めない状況、つまり「下優勢では?」と判断しております。
とはいえ、ここから「買いが入りやすいような推移」をしていく可能性も十分にあります。ということで今回も、現状から考えられうる推移パターンを2つ搾り出してみました。
BTCチャートの総評
現状のチャートから想定できる推移は以下の2パターン。
①緑□で押し目を作り、短期逆三尊成立
②半値+ウェッジ下限からリターンムーブ
もちろんこのまま押し目をつけずに下落する可能性もありますが、現状から考えられる推移としては上記の2パターンですね。
それでは次に、アルトコインのドミナンス分析に移りましょう。
ドミナンス分析
ドミナンスチャートに関しては、「Trading View」を参考することにしております。
前回記事では、ETHのアップデート直前ということもあり、事実売り警戒でETHのドミナンス下降、そしてそれと同時にBTCのドミナンス上昇が確認できましたね。つまり、前回記事の段階では、ETHからBTCに資金が流れていた可能性があったわけです。
しかしその後、そのまま衰退すると思われたETHドミナンスが、ここに来て再度上昇してきています。
通常、アップデートなどの好ファンダを過ぎれば、「ファンダの事実売り」として、一気に利益確定(売り)ムードに転じるのが大抵です。しかし、現状のETHからはその様子が伺えません。
このようにTwitterでは言及しましたが、このETHの底固さは「今回のアップデート内容(PoWからPoSへの移行)」がその理由かと思われます。
それでは次に、主要アルトコインの動向を見てみましょう。
主要アルトコインの動向
やはり主要アルトコインの動向を見ると、今回のBTC上昇はどちらかといえば「アルトコイン主導での上げ」だと思われます。また、中でもTRXやADA、ETH、EOSの伸びが顕著ですね。
今まで同様、これからもアルトコインがBTCを引っ張っていく可能性は大いにあるため、引き続き優秀な推移をしている通貨については監視していくべきでしょう。
ということで今回も3つ通貨を取り上げてお話ししていこうと思います。
ETH
先ほどお話ししたように、現状の推移からは「ファンダによる事実売り」が少なく、リバを見ても若干底固いような印象を受けました。
チャート的にも、上抜けたチャネルライン上限をサポートにして推移しており、ここさえ耐えればもう一段、二段と上を目指せる形ですね。
もし仮に、このまま押し目を固めた場合には、「165.5ドル」が一つの節目になると思われます。恐らく「165.5ドルを抜けれるか?」、これが現状のETHにおける、トレ転(トレンド転換)の境界線と言っても過言ではないでしょう。
現状、ETHがBTCの推移を引っ張っていますから、ここからも引き続き要注目ですね。
LTC
以前、注目アルトとしてご紹介したポイントが黄色点線ですから、あれからかなり上昇しましたね。
主要アルトコインの中でも、依然破竹の勢いで上昇しておりますが、ここからさらに上を目指すにしても、ここらで一旦、調整移行の可能性を視野に入れるのが妥当でしょうね。
USD建てで見ても、ここでの買いは高値掴みにもなりかねないため、一旦様子を見たほうが良さそうです。
TRX
決して良いチャートを描いているわけではありませんが、先ほどの主要チャートの動向を見ても、リバのスピードが他よりも優れていたため、若干見ておいたほうが良さそうです。
そしてこのリバは、TRXとテザーの提携ファンダによる上昇の可能性が高いですが、チャート的にも前回の上昇の半値ポイントと押し目となり得るポイントです。テクニカル的にも、ファンダ的にも注目すべきポイントだと言えるでしょう。
Tether($USDT)とTRON($TRX)が提携を発表 TRONネットワーク上でUSDTを発行へ – CRYPTO TIMES
総評(まとめ)
さて、最後にまとめに入りましょう。
- BTCは短期逆三尊を作れるかどうか
→非成立で安値更新の可能性 - ETHの事実売りが弱い
→PoWからPoSへの移行によるもの(?) - TRXは好ファンダ+押し目ポイント
→ファンダ詳細+推移に注目
- BTCは短期逆三尊を作れるかどうか
ざっくりですがこんな感じでしょうか。
また、メインでは取り上げませんでしたが、今年からアルトコインの大手取引所であるBinanceが「Binance Launchpad」というプラットフォームを利用してのICO実施を再開しました。過去に取り上げたBTTもこのうちの一つですが、これまでLaunchpadによってサポートされたプロジェクトはBTT、FETと2つとも大成功を収めています。
Binanceによると、毎月1つずつ新たなプロジェクト(通貨)へ支援をしていくそうなので、既存の通貨だけでなく、「Binance Launchpad」についても注目しておいたほうが良さそうですね。
BinanceがBinance LaunchPadを再開!毎月新しい仮想通貨プロジェクトをサポート – CRYPTO TIMES
今回はここまでにさせていただきます。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
不定期ですが、[email protected]にて相場分析配信もしているのでよろしければご登録ください!
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