142兆ドルの金余り。量的緩和でビットコインに資金流入か

世界の広範なマネーサプライ（M2などに相当）が9月に過去最高の142兆ドルに達しました。この記録的な拡大は、中国、米国、欧州連合（EU）が牽引しています。

この資金供給の増加は世界的な現象です。The Kobeissi Letterの分析によれば、世界のマネーサプライは2000年以降で446%増加しました。これは116兆ドルの増加に相当します。

BREAKING: Global broad money supply surged +6.7% YoY in September, reaching a record $142 trillion.

This measure covers 169 economies, representing 99% of global GDP.

Year-to-date, money supply has jumped +9.1%, driven by China and the US.

Since 2000, global money supply has… pic.twitter.com/WgjjA3TY9c

— The Kobeissi Letter (@KobeissiLetter) November 7, 2025

金融政策の転換点も近づいているようです。ニューヨーク連邦準備銀行のジョン・ウィリアムズ総裁は量的緩和（QE）の時代が市場の予想より早く戻る可能性を示唆しました。同氏は根強い流動性圧力と市場の警告シグナルに言及。その上で、中央銀行が量的引き締め（QT）を終了し、再びバランスシートを拡大する必要があるかもしれないと述べました。

流動性が急増すると資金は利回りを求めてリスク資産や実物資産に向かう傾向があります。ビットコインは伝統的な資産が停滞する中で次の資金流入の受け皿として注目されています。

記録的なマネーサプライの増加と中央銀行による量的緩和への再転換の兆候は、暗号資産市場の次のラリーに向けた条件を整えつつあると見られます。