ビットコイン、9万5600ドル割れで8万ドル台へ？｜Glassnode分析

暗号資産分析企業Glassnodeの6月5日のレポートによると、ビットコイン（BTC）は長期保有者による利益確定売りに直面しており、強気相場を維持するためには9万5600ドルのサポートラインを死守することが重要です。

レポートは、ビットコインが10万3700ドルを割り込んだ後の主要な支持線としてまず心理的な節目である10万ドル、そして次に9万5600ドルを挙げています。

この下落の主な要因は長期投資家による利益確定です。特に2万5000ドルから3万1000ドル、および6万ドルから7万3000ドルの価格帯でビットコインを取得した長期保有者層が売りの中心となっています。

先週、この層による利益確定額は1日平均で14.7億ドルに達しました。売却の大半は保有期間が12カ月を超える投資家によるもので、短期トレーダーの3倍以上の規模となっています。

Glassnodeは、短期保有者の平均取得コストを9万7100ドルと分析しています。この水準を決定的に下回ると歴史的に長期的な下落につながる一方、この水準を上回って反発できれば強気の勢いが回復することが多く見られます。

今後の見通しとして、最重要サポートラインである9万5600ドルが維持できなかった場合、市場は短期保有者のコストベースである9万7100ドルを今度は抵抗線として試す展開が予想されます。この価格帯の回復に失敗すると、次の下値目標は3月の調整局面で価格を支えた8万3200ドルになる可能性があります。