ビットコインがサポレジ転換点。12万ドルへの道開く試金石【仮想通貨チャート分析】

ビットコイン（BTC）価格が現在の市場サイクルにおける最も重要な分岐点である106,400ドルに達しました。この水準を明確に上回り支持線にできるかどうかが今後の方向性を決定づけます。

Bitcoin price by TradingView

106,400ドルの価格帯はこれまで何度も支持線と抵抗線として機能してきました。日足および週足の終値でこの水準を維持することが重要だと指摘されています。

価格が106,400ドルから108,000ドルの範囲を安定して上回り、この水準が抵抗線から支持線に転換した場合、次の目標である114,000ドル、さらに117,000ドルから120,000ドルの価格帯への道が開かれます。

一方この水準の上抜けに失敗した場合、価格は103,000ドル次いで100,000ドルを目指し、最終的には90,000ドル台後半まで下落する可能性が残ります。

強気相場が継続するには新たな需要が市場に流入している証拠が必要です。特に注目されるのが、米国の現物ETFへの資金流入動向です。しかし現状の資金流入は不安定で、日々の増減が激しい状態です。デリバティブ市場の動向も価格上昇の鍵を握ります。

10月上旬に記録された約126,000ドルが今サイクルの天井であり、すでに弱気相場が始まっているという見方もあります。この見方を否定し上昇トレンドを再開させるには前述の持続的なETF資金流入とデリバティブ市場の偏り改善が必要です。

金利やドル相場といったマクロ経済要因も価格に影響します。しかし現在の市場ではETFのフローとオプションのスキューが短期的な方向性を決める主要因となっています。106,400ドルの攻防が今後の相場を占う試金石となります。