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分散型SNS「Bluesky」のユーザー急増|ブラジルでの「X」停止が追い風に

分散型SNS「Bluesky」のユーザー急増|ブラジルでの「X」停止が追い風に

引用元: Koshiro K / Shutterstock.com

イーロン・マスク氏率いるX(旧Twitter)がブラジルで停止命令を受けたことに関連し、分散型SNSの「Bluesky」のユーザーが急増しています。

ブラジル最高裁判所は先日、イーロン・マスク氏が違法コンテンツの削除命令やブラジル国内に法定代理人を置く命令に従わなかったことを理由に、同国内でのXの活動停止を命令。これによりXにとって世界で6番目に大きい市場であり約2150万人のユーザーを抱えていたマーケットが閉鎖されることとなりました。

さらに、VPNを使用してXのアクセス制限を回避しようとしたユーザーには、1日あたり約8,910ドルの罰金が科せられる可能性があるなど、厳しい対応が取られています。

上記を受けてか、分散型SNSのBlueskyは3日間で100万人以上の新規ユーザーを獲得したことを報告しており「これはブラジルのアプリです」とコメントを残しています。

Blueskyの投稿|画像:https://bsky.app/profile/bsky.app/

ブラジルのルラ大統領も自身のXにてBlueskyのリンクを紹介するなどしており、ブラジルではXから異なるSNSプラットフォームへとユーザーが移行する現象が発生していることが窺えます。

Blueskyは、X(旧Twitter)の創業者ジャック・ドーシー氏によって2019年に構想が示唆され、2022年に公開されたWeb3プロジェクトです。

XのようなUI/UXでのSNSサービスを提供する同プロジェクトは、データやソーシャルグラフを失うことなく異なるプロバイダー間でアカウントの移動を実現する機能(AT Protocol)の開発などを手掛けています。

同プロジェクトは昨年夏、シードラウンドで約12億円の資金を調達しプロジェクトの開発と拡大を加速してきました。今年5月にジャック・ドーシー氏はBlueskyの取締役を退任すると発表しています。

思わぬ形で大量のユーザーを獲得したBlueskyの今後の動向に注目が集まります。

記事ソース:Bloomberg

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