米ビットコインETF、資金流入発生も取引高は停滞か
Crypto Times 編集部

米国で提供されている現物型ビットコインETF(上場投資信託)への資金流入が停滞している。市場公開直近7日間で2731BTC(約270億円)が流入したものの、アナリストからは取引の低迷を指摘する声が上がっています。
7月2日には、フィデリティが提供する現物型ビットコインETF「$FBTC」に6200万ドルが流入、1028BTCが追加されました。このほか、Ark InvestやBitwise等のビットコインETFにも資金が流れており、同日だけで1.47億ドルのインフローが発生しています。
July 2 Update:
9 ETFs added 2,372 $BTC(+$147.78M).#Fidelity added 1,028 $BTC(+$62M) and currently holds 168,490 $BTC($10.5B).#Grayscale decreased 487 $BTC(-$30.32M) and currently holds 275,271 $BTC($17.15B).https://t.co/hmUpwHwvqq pic.twitter.com/E0al6lhtMX
— Lookonchain (@lookonchain) July 2, 2024
一方、グレースケールの提供するビットコイン投資信託「GBTC」からは資金流出が続いており、GBTCでは市場公開日直近7日間で2664BTCが減少しています。
現在、ビットコインETFのシェアトップはブラックロックの「IBIT」となっており、2位のGBTCとの差は拡大しています。
アナリストのJames Seyffart氏によると、米現物型ビットコインETFの資金フローはほぼ停滞状態にあり、大きな資金流入も資金流出もないと指摘。Seyffart氏によると、取引高も減少傾向にあり、5月中旬以来、1日の取引高は30億ドルに達していないとしています。
現物型ビットコインETFへの期待は依然として高いものの、市場全体の取引は低迷しており、今後の動向が注目されます。