仮想通貨市場、2024年Q2はミームコイン隆盛も全体は下落傾向 – CoinGeckoレポート
Crypto Times 編集部
仮想通貨市場は2024年第2四半期(Q2)に調整局面を迎えました。
CoinGeckoが発表した最新レポートによると、Q1に多くの通貨が最高値を更新したものの、Q2に入るとその上昇分を戻す展開となり、市場全体で14.4%の価格下落。全体の時価総額は2.43兆ドルとなったとしています。
CoinGecko 2024 Q2 Crypto Industry Report is now LIVE 📊
After nearly breaching all-time highs in 2024 Q1, the total crypto market cap returned some of those gains in Q2, dropping 14.4%, closing at $2.43T in June.
Here are 7 key highlights you shouldn’t miss ⬇️ pic.twitter.com/A8zz42RtGo
— CoinGecko (@coingecko) July 16, 2024
ビットコインは、3月中旬に史上最高値となる73,098ドルを記録した後、58,000ドルから72,000ドルの間で推移。同時期に4回目の半減期を迎えたビットコインでは価格への目立った影響は見られず、最終的に-11.9%の下落で四半期を終えました。
ビットコインの取引量も減少傾向にあり、1日平均は前四半期比21.6%減の266億ドルとなったことがわかっています。
2/ Bitcoin ended Q2 at $62,734 🔴
• #Bitcoin ended Q2 down 11.9%, with its 4th halving having minimal impact.
• Its trading volume fell 21.6%, averaging $26.6B daily.
• The market was unsettled by Mt. Gox moving 140K BTC and the German government’s sale of seized Bitcoin. pic.twitter.com/MXCvv90euL— CoinGecko (@coingecko) July 16, 2024
Q2の市場を特徴づけたのは「ミームコイン」の台頭です。同分野の市場シェアは14.34%に達し、Real World Assets(RWA)の11.3%、AI関連の10.09%を上回りました。また、Telegram発のプロジェクトとして注目を集めるTONエコシステムは1.66%にとどまりました。
中央集権型取引所(CEX)の現物取引ボリュームは3.4兆ドルに達したものの、前四半期比では12.2%の減少に。Binanceは45%の市場シェアを維持し首位の座を守りましたが、Bybitが急成長しUpbitを抜き、第2位に浮上したことが報告されています。
また、分散型取引所(DEX)のスポット取引高は、前四半期比15.7%増の3,707億ドルを記録。CoinGeckoはこの要因として、ミームコインの急増と多数のエアドロップの実施を挙げています。
7/ DEXs hit $370.7B in trading volume, up 15.7% QoQ 🚀
• DEXs gained from the meme coin surge and airdrops in Q2.
• Uniswap led with a 48% market share. Thruster (Blast’s DEX) surged 464% to $6B, while Aerodrome grew 294.7% to $5.9B, each holding a 3% market share. pic.twitter.com/Nu6P7WxwC8— CoinGecko (@coingecko) July 16, 2024
仮想通貨市場は、Q2に調整局面を迎えましたが、ミームコインやDEXの成長など、新たなトレンドも見られました。今後の市場動向に注目が集まります。
※より詳細なCoinGeckoの2024年Q2レポートはこちら(https://www.coingecko.com/research/publications/2024-q2-crypto-report)をご覧ください。
記事ソース:CoinGecko