イーサリアム、昨年の最高値から1/2の価格に

イーサリアム、昨年の最高値から1/2の価格に
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仮想通貨イーサリアム (ETH) の価格は大きく変動しており、3月11日未明に2,000ドルを割り込み一時1,700ドル台まで下落を見せました。これは2023年10月以来の水準であり、過去24時間では約10%の下落を記録しています。

昨年から発生していた、仮想通貨に親和的なトランプ大統領誕生までの一連の強気相場のなかETHは最高値として4,100ドルを記録。現在はその1/2以下の価格となっています。また、BTCは過去最高値となる109,000ドルを突破する動きを今回の強気相場で見せた一方、ETHは2021年11月の過去最高値である4,800ドルを突破出来ていません。

イーサリアム上には1300を超えるDeFi(分散型金融)プロトコルが展開されており、TVL (Total Value Locked) も全体の57%(約705億ドル)を占めています。同チェーンのDeFiにおけるTVLは1日で10%減少しています。

今回のETHの価格下落に伴い、大口のDeFiユーザーは清算を逃れるための対応に追われています。

担保となる仮想通貨を預けることでステーブルコインDAIを借り入れられるSky(旧MakerDAO)を2021年から利用しているあるユーザーは、1650万ドル規模のペナルティが発生する寸前で取引所Bitfinexから2000 ETHを担保に追加することでこれを回避。その後も下落を続けるETHに対応するため、150万ドル分のUSDTを追加し、ローン(DAI)の一部を返済するなど対応に追われています。

データプラットフォームDeFi Saverによると上記ユーザーのSkyにおける清算価格は 1 ETH = $1,781 となっており依然として厳しい状況に置かれています。

清算に追われているユーザーのMakerDAOにおける状況|画像引用元:DeFi Saver

イーサリアムではコントラクトではなくEOAを通じたアカウント抽象化の提案が含まれる大型アップグレード 「Pectra」 の実施が予定されています。

また、先月中旬には、ETFにおけるETHのステーキング機能に関する提案の審査がSECによって開始されるなどの動きも見られています。

ETHの価格急落とDeFi市場の混乱が続く中、これらの取り組みが市場にどのような影響をもたらすか今後の動向が注目されます。


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記事ソース:DeFi Llama

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