【市場分析】米コアインフレ加速もイーサリアム急騰、4,680ドル到達

米労働省が発表した7月の消費者物価指数（CPI）を受け、暗号資産市場は上昇しました。

コアインフレ率が5カ月ぶりの高水準となったものの、イーサリアム（ETH）は急伸し4,680ドルに達しました。ビットコイン（BTC）も119,000ドルで取引されています。

発表されたCPIは強弱まちまちな内容でした。総合CPIは前月比で0.2%の上昇となり、6月の0.3%から伸びが鈍化。前年同月比では2.7%の上昇で前月から横ばいでした。

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一方、金融政策でより重視されるコアCPIは前月比で0.3%の上昇、前年同月比では3.1%の上昇となりました。年間上昇率は6月の2.9%から加速し、市場予想の3.0%を上回りました。

この結果は、米連邦準備制度理事会（FRB）の目標を依然として上回る水準のインフレ圧力が続いていることを示唆します。

市場は総合指数の伸びが鈍化したことを好感しつつ、根強いコアインフレの動向を慎重に分析しています。発表後、暗号資産市場は上昇基調を強め、特にイーサリアムの続伸が目立ちました。

今回のデータはFRBが難しい政策運営を迫られている状況を改めて浮き彫りにしました。総合指数の落ち着きは短期的な利上げ圧力を和らげる一方、サービス価格などの根強いインフレを示すコア指数の動向が今後の金融政策の道筋を判断する上で引き続き焦点となります。