ビットコイン、強気サイクルの終焉か？過去の天井と類似

ブロックチェーン分析企業Glassnodeは8月20日のレポートで、ビットコイン市場が過去の市場サイクルのピーク（天井）付近で見られたパターンを示していると報告しました。

資本流入の減少と投機的活動の急増が同時に起きており、市場がサイクルの終盤に差し掛かっている可能性を指摘しています。

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レポートによると、ビットコイン（BTC）は先週の高値である12万4400ドルから約9%下落。この間、市場への新たな資本流入は2024年初頭の上昇局面に比べて著しく弱まっています。

実現時価総額の月間増加率は2024年後半の価格急騰時の半分以下に留まりました。これは既存の保有者からの売り圧力が比較的弱いにもかかわらず、買い需要が限定的であることを示唆しています。

市場ではレバレッジを利用した投機的な取引が活発化しています。ビットコイン先物の建玉（未決済の契約総数）は670億ドルと高水準を維持。特にアルトコイン市場の過熱が顕著で、イーサリアム（ETH）の無期限先物の出来高シェアは過去最高の67%に達しました。アルトコインの日次の清算額はビットコインの2倍以上に達しており、市場のボラティリティを高める要因となっています。

現在の市場は過去の強気サイクル（2015-2018年、2018-2022年）と時間的に近い位置にあるとレポートは分析しています。また、長期保有者による利益確定売りも活発化しており、過去のサイクルピークで見られた動きと類似しています。

これらの指標は現在のサイクルが歴史的に見て終盤の段階にあることを示唆しています。ただし、各サイクルは独自の特性を持つため過去のパターンが必ずしも繰り返されるわけではないとレポートは注意を促しています。