リップルとビットコインの溝深まる？サトシ像めぐりCEOに厳しい声

リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOが「サトシの頭蓋骨」像をビットコインの回復力の象徴と再定義したことに対し、ビットコインコミュニティから厳しい声が上がっています。

Is that your apology for Ripple funding Greenpeace’s anti-Bitcoin efforts? I’d prefer an apology to the ugly sculpture.

— matthew sigel, recovering CFA (@matthew_sigel) May 28, 2025

VanEckデジタル資産リサーチ責任者を務めるMatthew Sigel氏は、ガーリングハウス氏のこの動きに対し「それはリップル社がグリーンピースの反ビットコイン活動に資金提供したことへの謝罪ですか？」とコメント。リップル社が過去に関与したとされる反ビットコイン的なロビー活動を指摘しました。

問題の「サトシの頭蓋骨」像は、グリーンピースなどが関与し電子廃棄物で作られたものです。リップル社の共同創業者クリス・ラーセン氏は同団体と協力しビットコインのプルーフ・オブ・ワーク（PoW）という仕組みに反対する活動を行った経緯があります。

今回のガーリングハウス氏による像の再解釈も、こうした過去の経緯からXRPとビットコインコミュニティ間の深い溝を埋めるには至らないとの見方が大勢です。像はリップル社からビットコインコミュニティに寄贈されナッシュビルのビットコイン博物館に設置される予定ですが、両者の関係改善への道のりは依然として険しいようです。