「SECは証拠を意図的に破棄した」コインベース痛烈批判

2025/09/12・

よきょい

「SECは証拠を意図的に破棄した」コインベース痛烈批判

引用元: Nadezda Murmakova / Shutterstock.com

大手暗号資産取引所のコインベースは米国証券取引委員会(SEC)に対し、説明責任を求める申し立てを連邦裁判所に行いました。SECがゲーリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長のテキストメッセージ約1年分を削除した問題を受け、証拠の迅速な開示やSECへの制裁などを要求しています。

この問題は9月3日にSECの監察総監室が公表した報告書によって明らかになりました。報告書によると2022年10月から2023年9月までのゲンスラー委員長のテキストメッセージが削除されていたことが判明。この期間は大手暗号資産取引所FTXの経営破綻やコインベース自身に対するものを含む複数の強制捜査が行われた暗号資産市場にとって極めて重要な時期と重なります。

コインベースの申し立てによると同社は以前から情報公開法(FOIA)に基づき、暗号資産に関する規制決定に関連する通信記録の開示を求めていました。また裁判所もSECに対しイーサリアムの規制上の地位に関するゲンスラー委員長と他の当局者との通信記録を提出するよう命じていました。しかし、SECはこれらの命令に従わずテキストメッセージを提出していませんでした。

監察総監室の調査では、復元されたメッセージの38%が暗号資産の強制捜査に関する議論を含む「任務関連の通信」であったことが確認されています。これはゲンスラー委員長がテキストメッセージを管理目的でのみ使用していたとするSECの主張と矛盾するものです。

コインベースの最高法務責任者であるポール・グレワル(Paul Grewal)氏は、自身のSNSで「SECは保存・提出義務のある文書を破棄した。我々は今SEC自身の監察総監からの証拠を手にしている」と述べました。さらにグレワル氏はSECがゲンスラー委員長の在任中、記録保持義務違反を理由に他の金融機関へ10億ドル以上の罰金を科してきた事実を指摘。SECの姿勢は「ダブルスタンダード」であると厳しく批判しています。

コインベースはSECのバックアップシステムの不具合によりさらに40人のSEC高官のテキストメッセージが失われるリスクが続いていると主張しており、これ以上の証拠の破壊を防ぐため裁判所に緊急の介入を求めています。この問題はSECによる暗号資産規制の透明性と公正性を問う重大な事態に発展しています。

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情報ソース:資料


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