StarkWare、ビットコインのスケーリングにゼロ知識証明の導入を計画
Crypto Troll
引用元: StarkWare Press Kit
Starknetの開発元であるStarkWareは、イーサリアムと並行してビットコインのスケーリングを可能にするゼロ知識証明の導入計画を発表しました。
Bitcoin’s biggest challenge is scalability. StarkWare has a vision to change that.
The concept of STARK scaling for blockchains was first introduced by @EliBenSasson at a Bitcoin conference in early 2013.
It’s now time to scale Bitcoin with ZK-STARK, making it more accessible… pic.twitter.com/sdx7sQJzur
— StarkWare 🐺🐱 (@StarkWareLtd) June 4, 2024
これは、ビットコインにSTARKスケーリングをもたらすための枠組みを提供する「OP_CAT」と呼ばれる提案に続くものです。
StarkWareは、現在コミュニティでOP_CAT提案が議論されているためゼロ知識スケーリング技術をビットコインに導入する適切な時期であり、また、OP_CATはビットコイン上でSTARKスケーリングを可能にするのに十分なフレームワークを提供するとしています。
同社は、ゼロ知識証明とビットコインの統合に取り組んでいるZeroSyncなどのビットコインプロジェクトを支援しており、ビットコインネットワークの主要な支持者であると主張しています。
イーサリアムとビットコインのどちらか、または両方で決済を選択可能に
StarkWareによると、同じStarknetネットワーク、ガバナンス、トークノミクスを使用し、フォークを必要とせずにビットコインのスケーリングをサポートする計画とのことです。
同社CEOであるEli Ben-Sasson氏は、「Starknetは、ビットコインとイーサリアムの両方で同時に決済し、ビットコインを毎秒数千トランザクションにスケーリングする最初のネットワークになるだろう」と述べています。
ビットコインへのSTARK導入は、2021年11月のビットコインのTaprootアップグレードに続く研究によって実現可能となったとのことです。
OP_CATとは?|技術導入に対する懸念も
OP_CATのようなCovenant提案は、ビットコインの使用方法に特定の条件を課すことができる高度なスクリプト機能です。
これにより、安全な「Vault」の作成、自動定期支払い、様々なシナリオに対応したタイムロック転送、複雑な金融商品などが可能になります。
OP_CATは元々ビットコインの最初のオペコードの一つとして含まれていましたが、脆弱性につながる可能性があるスクリプトを作成できるという懸念から、2010年に他のいくつかのオペコードと共に無効化されました。
今回行われたCovenant提案は、Ethan Heilman氏とArmin Sabouri氏によって行われたものであり、ビットコインのスクリプトの他の運用制限を変更することなく、後方互換性のあるソフトフォークによってOP_CATをビットコインに再導入することを目指すものとしています。
しかしながら、ビットコインコミュニティでは、OP_CATを支持しない声や、他のCovenant提案を支持する声もあります。また、OP_CATの実装による予期せぬ結果を懸念する声も上がっています。
情報ソース:The Block