テザー社、トランプ氏元顧問をアドバイザー起用｜米政権とのパイプ強化か

ステーブルコインUSDTを発行するテザー社は、ドナルド・トランプ大統領の元顧問であるボー・ハインズ氏を、米国戦略担当の戦略アドバイザーとして任命したことを発表しました。

Tether Appoints Former White House Crypto Council Executive Director Bo Hines as Strategic Advisor for Digital Assets and U.S. Strategy

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— Tether (@Tether_to) August 19, 2025

ハインズ氏は今後テザー社の米国における事業戦略の監督、規制当局との対話、業界関係者との連携などを担当します。同氏は自身の役割について、ステーブルコインが持つ決済の近代化や金融包摂を促進する可能性を民間セクターで実現する機会だと述べています。

今回の任命はテザー社が米国内での存在感を強める中で行われました。同社はすでに米国経済圏に約50億ドルを再投資しているほか、USDTの裏付け資産として約1,270億ドル相当の米国債を保有しており、これは国別で見ても世界18位に相当する規模です。

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また、米国ユーザー向けの新たなステーブルコインのローンチも計画しているとされています。

テザー社のパオロ・アルドイノCEOは「ハインズ氏の任命は、米国内での強固な基盤を築くという我々のコミットメントを示すものだ」とコメントしました。

この動きはデジタル資産分野にとどまらず、米国内のインフラ投資なども視野に入れた同社の長期的な米国戦略の一環と位置づけられています。