テザー社、南米の農業大手企業に1億ドルの大型投資|同社の第3位株主へ

2024/09/09・

Crypto Troll

テザー社、南米の農業大手企業に1億ドルの大型投資|同社の第3位株主へ
ct analysis

世界最大のステーブルコイン発行企業テザー (Tether) は、新たな投資先として南米の農業大手Adecoagro SAに注目し、7月から8月にかけて約1億200万ドルを投資したことが、SECへの提出書類により判明しました。

これにより、TetherはAdecoagroの発行済み株式の9.8%を保有し、同社の第3位株主となりました。

Adecoagroは、アルゼンチン最大の牛乳と米の生産者であり、ブラジルではサトウキビと再生可能エネルギーの生産、アルゼンチンとウルグアイでは大豆やトウモロコシなどの作物を栽培しています。

Tetherの広報担当者は、この投資は同社の利益を多様な投資機会に活用するという方針の一環であると説明しました。「Tetherは土地を、ビットコインや金への既存の投資を補完する重要な資産クラスと見なしている。土地は本質的に希少であり、長期的な収益をもたらし、歴史的に地政学的な不安定な時期には安全な避難場所として機能してきた」と述べています。

Tetherは、4月に同社を4つの部門に再編成する計画を発表しました。USDTステーブルコインを管理するTether Finance、ビットコインマイニングへの投資を管理するTether Data、テクノロジー企業への戦略的投資を監督するTether Data、そして教育イニシアチブを主導するTether Eduです。Adecoagroへの投資をどの部門が監督したのかは明らかではありません。

Tetherは、2024年上半期に過去最高の52億ドルの利益を計上したことを受け、8月に2025年までに従業員数を倍増させる計画を発表しました。「開発、投資、コンプライアンスチームの強化に重点を置く」とCEOのPaolo Ardoino氏は述べています。同社は最近、台湾に本社を置く取引所XREXとナスダック上場のビットコインマイナーBitdeerにも投資しています。

テザー社は今後1年間で、10億ドル以上の投資計画

テザー社の投資部門であるTether Investmentsは、今後12ヶ月間で10億ドル以上の投資を行うことを発表していました。

関連:テザー、今後1年間で10億ドル以上の投資を計画|AI、バイオテクノロジー、新興国インフラに注力

人工知能(AI)、バイオテクノロジー、新興市場向けの代替金融インフラの3つの分野に重点的に投資をする方針を打ち出しており、今回の農業大手Adecoagro SAへの1億ドルの投資も、その一環として考えられます。

今後も、テザー社の大規模な投資に注目が集まります。

情報ソース:SEC

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