テザー社「根拠がない」と反論|24億ドル相当のビットコイン返還訴訟
Crypto Troll
大手ステーブルコインUSDTの発行元であるテザー社は、プレスリリースにて、Celsius Network Limitedが提起した訴訟を強く否定しました。
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Tether Will Defend Itself Against “Shake Down” Litigation Commenced by Celsius
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8月9日、ニューヨーク南部地区の米国破産裁判所に提起されたこの訴訟は、2022年の契約をめぐる紛争を中心に展開されています。Celsiusはテザー社が2022年6月に約24億ドル相当のBTC担保を不当に清算したと主張し、その返還を求めています。
一方、テザー社は、今回の訴訟を「根拠のない」「金銭をゆすり取るための訴訟」と批判しています。
訴訟の背景
2022年、テザー社はCelsiusにUSDTを提供し、Celsiusは担保としてビットコインを提供する合意を締結しました。しかし、2022年6月にビットコイン価格が下落し始めるとCelsiusは追加担保の差し入れを求められる事態に陥りました。合意に基づきCelsiusはテザー社が保有するBTCの清算を避けるために追加担保を提供する必要がありました。
テザー社によると、Celsiusは追加担保の提供を「選択せず」、むしろテザー社に対し、約8億1500万USDTのポジションを決済するためにBTC担保を清算するよう「指示」したとしています。
テザー社の反論
テザー社は、Celsiusの訴訟を「法律の明白な誤用」と表現し、元の合意の「実際の事実」を無視していると主張しました。
また、テザー社は、この訴訟がCelsiusの経営破綻の責任をテザー社に転嫁しようとするものであり、Celsiusが財政難の際に下した決定に対して、テザー社に遡及的に費用を負担させようとするものだと主張しています。
テザー社は、法廷で「断固として」自己弁護を行い、有利な判決が下ると確信していると表明しました。
情報ソース:Teher Press Release