株式の新しい未来？トークン化市場、190兆ドルへの成長予測

暗号資産金融サービス企業のギャラクシー・デジタル（Galaxy Digital）傘下のギャラクシー・リサーチは、トークン化された株式の市場規模が今後20年以内に約190兆ドルに達する可能性があるとの新たな予測を発表しました。

この発表はギャラクシー自身が米国の上場企業として初めて自社株をソラナ（Solana）ブロックチェーン上でトークンとして発行した直後に行われました。

ギャラクシーはコンプライアンスに対応したトークン化基盤を提供するスーパー・ステート（Superstate）を通じて、自社のクラスA普通株式を発行。同社のリサーチ責任者であるアレックス・ソーン（Alex Thorn）氏は、「オンチェーンのGLXYは本物のギャラクシーの普通株式です。トークンを保有することは従来の証券口座で株を買うのと同じことを意味します」と述べ、この取り組みが米国初であることを強調しました。

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この動きを背景にギャラクシー・リサーチはトークン化が金融市場をどう変えるかについての予測モデルを公開。同社はオンチェーンでの取引が従来の仕組みより公平、高速、安価、安全であると広く認識される転換点を「Uniswapモーメント」と表現しています。この段階に至ると伝統的な取引所からブロックチェーン基盤のプラットフォームへと市場シェアが移行すると予測しています。

具体的な予測として、強気のシナリオではトークン化された株式は10年以内に米国株式市場の40%（約50兆ドル）を占める可能性があるとしています。

さらに、取引高にも同様の変化が及ぶと予測。最も楽観的なシナリオではトークン化株式が米国の全株式取引高の93%を占める可能性があり、これにより市場の流動性、決済時間、投資家アクセスが根本的に変わるとしています。