「トランプ一族」の仮想通貨、下落止まらず｜1週間で-55%

トランプ大統領を含むトランプ一族が共同創設者として参画するDeFiプロジェクト「World Liberty Financial」のガバナンストークン「WLFI」の価格下落が続いています。

WLFIは昨年10月から今年3月にかけて0.015ドルと0.05ドルの2つの価格フェーズでトークンセールが実施されました。2025年9月2日にローンチされた同通貨は公開直後、一部の取引所で1WLFI=1USDTを超える価格を記録し、その後0.24ドル付近で推移した後、再び0.4ドルまで上昇するなど活発な動きを見せていました。

しかし、0.4ドルを記録してから1週間も経たないうちに価格は約55%下落し、現在は0.18ドルで取引されています。

WLFIを巡って不穏な動きも報告されています。7500万ドルをWLFIに投資したとされるトロンの創設者ジャスティン・サン氏に関連するウォレットが900万ドル相当のWLFIを移動させた後、そのアドレスがWorld Liberty Financialによってブラックリストに登録される制裁措置が取られました。

JUST IN: JUSTIN SUN’S ADDRESS BLACKLISTED FOR TRANSFERRING $9M $WLFI pic.twitter.com/O25281D7mi

— Arkham (@arkham) September 4, 2025

この件についてサン氏は自身のX（旧Twitter）で「私たちのアドレスは非常に少額での一般的な交換預金テストを数回行っただけでその後にアドレス分散を行った。売買は一切関与しておらず、市場に影響を与える可能性は全くない」とコメントし市場操作の疑いを否定しています。

トランプ一族が関わる仮想通貨プロジェクトとして注目を集めたWLFIですが価格の不安定さと運営側の対応を巡って投資家の間で慎重な見方が広がっています。