トランプ氏支援の仮想通貨、目標に対し購入数は僅か0.35%に
Crypto Times 編集部
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ドナルド・トランプ氏が支援する仮想通貨プロジェクト「World Liberty Financial (以下:WLF) 」が、$WLFIトークンのセールを開始しました。現在約7,480のアドレスによって$WLFIが購入されたことがEtherscanのデータから明らかとなっており、この数字は事前の10万人を超える登録者数と比較すると少ない数字となっています。
今回のトークンセールでは、2,000億枚の$WLFIが1枚あたり0.015ドルの価格で販売されました。仮に全てが売却された場合、プロジェクト側には3億ドルが入ることになります。セール開始から12時間以上が経過した現在、売れたのは約7.1億枚、売上は約1,000万ドル程度にとどまっています。
TezosのCEOキャスリーン・ブライトマン氏はWLFについて、多くの点で既存のDeFiプロトコルと類似しており、差別化要因は「元大統領の支持」のみだと指摘しました。
ブライトマン氏は、トランプ氏のプロジェクト参入は仮想通貨コミュニティを取り込もうとする政治的戦略の一環だと分析しています。民主党が仮想通貨コミュニティへの支持表明を怠った一方、共和党は積極的に支持を表明しておりこれが今後の選挙に影響を与える可能性を示唆しました。
同氏はWLFは多くのDeFiプロジェクトと同様に自己循環的なゲームに終わる可能性を指摘し、トランプ氏の関与は既存の支持層を超えた広がりを持つものではないとの見方を示しています。
今回のWorld Liberty Financialの立ち上げは仮想通貨やWeb3ソリューションが一種の政治的なツールとして利用されつつある現状を浮き彫りにしたと言えるでしょう。