ヴィタリック氏、トルネードキャッシュ開発者の裁判支援として11万ドル分のETHを寄付
Crypto Troll
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引用元: Alexey Smyshlyaev / Shutterstock.com
イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏が、トルネードキャッシュ開発者のアレクセイ・ペルツェフ(Alexey Pertsev)氏とロマン・ストーム(Roman Storm)氏の裁判支援のために、30ETH(約11万2000ドル)を寄付したことが判明しました。
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画像引用元:Etherscan
ヴィタリック氏の寄付は、Etherscanで確認されました。
また、この入金に伴い、裁判支援のための寄付サイトに表示される寄付額が急上昇していることが分かります。
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画像引用元:Juicebox
トルネードキャッシュは、取引を匿名化するサービスであり、その性質からハッキングなどの被害にあった暗号資産の追跡を困難にするためにハッカー集団に利用されてきた過去があります。
そして、トルネードキャッシュは犯罪資産の資金洗浄を防止する措置が取られておらず、マネーロンダリングを助長してきたとして、開発者はマネーロンダリングの罪で訴えられていました。
米国司法省によると、トルネードキャッシュは10億ドル(約1,550億円)以上の資金洗浄に利用されてきたとのことであり、その中には北朝鮮のサイバー犯罪集団が関与している事件もあるとのことです。
オランダではペルツェフ氏に対して実刑判決が下される|現在は控訴中
今月14日、オランダの裁判ではアレクセイ・ペルツェフ氏に対して、5年4カ月の実刑判決が下されています。同氏は既に控訴しており、控訴審の日程はまだ未定とされています。
このオランダの裁判は、他のトルネード・キャッシュ開発者の今後の裁判にも波及すると見られています。他開発者として、ロマン・ストーム氏と、ロマン・セメノフ(Roman Semenov)氏の名前が挙げられています。ストーム氏の裁判は今年9月に行われる予定であり、セメノフ氏はまだ逮捕されていません。
今回のヴィタリック氏による寄付は、ペルツェフ氏の控訴審を支援する目的があると思われます。