ヴィタリック氏が警鐘。「閉じたシステム」がもたらす危険と解決策とは

2025/09/25・

よきょい

ヴィタリック氏が警鐘。「閉じたシステム」がもたらす危険と解決策とは

引用元: Ahyan Stock Studios / Shutterstock.com

イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏は、社会のデジタルインフラへの依存が高まる中でその基盤がオープンで検証可能でなければ公共の信頼が損なわれると警告しました。

ブテリン氏は9月24日のブログ投稿でヘルスケアシステムや市民生活ツール、個人のデバイスに至るまで、ユーザーがその仕組みを直接確認できない「閉じたシステム」は大きなリスクを伴うと指摘。企業や政府がインフラを管理することで危険な権力集中が生まれ社会が脆弱になる可能性があると述べています。

同氏は特にヘルスケア分野を重要な例として挙げました。独占的なデータプラットフォームは企業がアクセスを制限したり料金を請求したりすることを可能にします。また、健康情報が漏洩すれば保険会社による不当な価格設定や位置情報と結びついた犯罪に悪用される危険性もあります。さらに脳とコンピュータを接続する技術がハッキングされれば思考を読み取られたり操作されたりする可能性すらあり、これはもはやSFの世界の話ではないと強調しました。

ブテリン氏はこうしたリスクに対する解決策として先進的な暗号技術の活用を提唱しています。特にゼロ知識証明や準同型暗号は「データや計算のプライバシーを保護したままプログラムを実行し、その結果の正しさを保証できる」ため非常に強力だと説明しました。これらの技術は中央集権的な管理者なしに信頼を構築することを可能にします。

ブテリン氏はこれらの技術にはパフォーマンス面の課題があることを認めつつもそのトレードオフは価値があると主張します。同氏は「すべてのものに対して最大限のセキュリティとオープン性を達成することは非現実的です」と述べ、まずは速度よりも信頼性が重視される安全な通信やヘルスケアなどの分野から導入を始めることを提案しました。

これらの重要な分野でオープン性と検証可能性を確立することでその成功モデルを徐々にデジタル経済全体へと広げていくことができると、ブテリン氏は結論付けています。


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情報ソース:Vitalik Buterin

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