米破産判事、Binance.USのVoyager買収を承認

米破産判事、Binance.USのVoyager買収を承認
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暗号通貨投資プラットフォームを提供していたVoyager Digitalが、米国の破産判事から資産を売却し顧客をBinance.USに移管する許可を得たことが分かりました。Binance.US側は今回の手続きでVoyagerに現金2000万ドルを支払うとしています。

Voyagerは、昨年7月に米国連邦破産法第11条(チャプター11)を申請しており、昨年末時点でBinance.USに売却されることが決定していました。

その後米国証券取引委員会(SEC)や米連邦取引委員会(FTC)などの規制当局が”資産再編能力の欠如”などを理由にBinance.USへのVoyager売却に反対。様々な可能性が予想されるなか、米国破産判事のマイケル・ワイルズ氏はBinance.USとの取引を認めました。

今回の取引により、最大4週間の検討の後にVoyagerの顧客アカウントはBinance.USへの移管を予定。2月時点で約13億ドルの評価額だった顧客の暗号資産に関して、Voyagerは破産申請時の約73%を取り戻せると見積もっているとしています。

今回Voyagerの取引先となったBinance.USはBAM Trading Services Inc.が運営する取引所です。

昨年4月、Binance.USは評価額45億ドルでVanEckやCircle Venturesから2億ドル以上の資金調達を実施しました。

資金調達実施時、同社最高経営責任者は”買収のための予定額はなく取引所には数億ドルの流動資産がまだ残っている”と、Voyager以外にもさらなる買収を行っていく姿勢を示しました。

記事ソース:Reuters

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