ドルの流動性増加でビットコイン投資加速か|FRB利下げの影響
Crypto Times 編集部
先週、米連邦準備制度理事会(FRB)が50ベーシスポイントの利下げを発表し緩和サイクルを開始したことを受けてか、ビットコインは8%以上上昇しました。この動きは、米国経済が景気後退に陥ることなく減速するという「ソフトランディング」への期待を再燃させました。
暗号資産データ分析企業Kaikoの最新レポートによると、FRBの発表から24時間以内にビットコインは5.2%上昇。9月18日午後6時(UTC)のFRBの声明発表直後、ビットコインのCVD(スポット市場における買いと売りの圧力の尺度)は急上昇し、アジア市場が開場した午後11時(UTC)頃にはオフショア取引所での買い圧力がさらに強まったとしています。
Our latest Data Debrief is out now.
We broke down the impact of the Fed’s 50 bips rate cut on markets, among other things.
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— Kaiko (@KaikoData) September 23, 2024
デリバティブ市場ではBybit、OKX、Binanceにおけるビットコインの建玉は9月16日から19日の間に約12%増加し、120億ドルに到達したとしています。
Kaikoは「FED以外にも欧州中央銀行(ECB)やイングランド銀行(BoE)が今年すでに利下げを実施しているものの、これらの発表後のビットコインの反応は限定的であった」と指摘。その理由として米国の金利低下は通常米ドル安に繋がることを前提に、ビットコインの取引はドル建てで主に行われるため、FEDの緩和政策がビットコイン価格を押し上げやすく、また、米ドルやドル連動ステーブルコインの取引シェアが市場の93%(8月時点)を占めていることを挙げています。
同社は、ドルの流動性増加がビットコインなどの代替資産への投資を促進していると結論付けています。
記事ソース:Kaiko