World(旧Worldcoin)、ドイツ当局から生体データの削除命令
Crypto Troll
引用元: T. Schneider / Shutterstock.com
OpenAIのサム・アルトマン氏が共同設立した暗号資産ベースの生体認証プロジェクト「World(旧Worldcoin)」が、欧州事業の見直しを迫られています。
バイエルン州データ保護監督局(BayLDA)は、ワールドが一般データ保護規則(GDPR)に違反しているとして、収集したすべてのデータを削除するよう命じました。また、ユーザーは自身のデータの消去を制限なく要求できるよう義務付けます。
ワールドは「Orb」と呼ばれるデバイスでユーザーの虹彩をスキャンし固有のコードを生成することで、ユーザーがAIボットではなく人間であることを証明することを目的としています。ワールドの技術開発はサンフランシスコに拠点を置くTools for Humanityが行っていますが、ヨーロッパ本社と製造拠点はドイツのバイエルン州にあります。
現在、生体データの機密性の高さからワールドは欧州の規制当局から厳しい目を向けられています。スペインとポルトガルの当局は未成年者がスキャンされているという報告を受けて、同社の事業を禁止しました。
ワールドは今回のBayLDAの決定に対して、異議を申し立て、プライバシー強化技術(PET)の使用に関する司法の明確化を求めています。また、ユーザーデータの匿名化により、EUの法的基準を満たしていると主張しています。
BayLDAの調査はWorldが虹彩コードを中央データベースに保存していた時期に焦点を当てたものとなっていますが、Tools for Humanityの最高プライバシー責任者であるダミアン・キーラン氏は「同社はもはや個人の虹彩データを保存しておらず、虹彩コードを3つの暗号化された部分に分割する暗号化プロトコルを適用している」と述べています。
今後、バイエルン州裁判所が報告書の調査結果を検討し判決を下す予定となっていますが、EUの最高裁判所である欧州司法裁判所に持ち込まれる可能性も指摘されています。
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情報ソース:BayLDA