Otherside(アザーサイド)とは?概要や特徴を解説|BAYC関連 メタバースプロジェクト

2022/10/16・

Daichi

Otherside(アザーサイド)とは?概要や特徴を解説|BAYC関連 メタバースプロジェクト

世界中で大きな盛り上がりを見せているYuga Labs関連の注目メタバースプロジェクト「Otherside」について解説していきます。

CoincheckでのNFT取り扱い開始や、CryptoPunksとMeebitsの買収など、Yuga Labs関連のプロジェクトは、様々な話題で注目を集めています。

この記事では以下の内容について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事のポイント!
  • 世界で注目されているメタバースプロジェクト「Otherside」とは?
  • Othersideの土地NFT「Otherdeed」について
  • なぜ世界中で注目されているのか?革新的な特徴について
  • プロジェクトの現状と、今後の計画や将来性について
  • Othersideの「今できること」と「これからできること」

目次

メタバースプロジェクト「Otherside」とは何か?

「Otherside」は、NFT制作スタジオYuga Labsが関与するメタバースであり、現在世界で注目されているメタバースプロジェクトの1つです。

Othersideは世界中の人々が同時に参加できるメタバースプラットフォームであり、ユーザーは一般的なゲームプレイに加え、創作・対戦・探索ができるなど、その自由度の高さが特徴です。

また、このメタバースプラットフォームはコミュニティによって発展・拡大されることが想定されており、プラットフォームのツールや実用性についてもコミュニティによる参画やニーズによって形作られていくとしています。

運営・開発には大人気NFTコレクションを展開するYuga Labsをはじめ、業界屈指の企業が名を連ねていることも話題を集める要因となっています。

Othersideの概要
  • 世界で注目されているメタバースプロジェクト
  • ユーザーは創作・対戦・探索などができるなど自由度が高い
  • プラットフォームはコミュニティによって発展・拡大していくことが想定されている
  • 運営・開発にはYuga Labsなど業界屈指の企業が名を連ねる

運営・開発を手掛けるのはあのYuga Labs 他2社

引用:Otherside

Othersideの豪華な運営・開発陣も注目を集めています。

Othersideの運営・開発企業
  • Yuga Labs・・・NFTシーンを席巻する注目のNFT制作スタジオ
  • Improbable・・・メタバース関連の開発を手掛けるテクノロジーカンパニー
  • Animoca Brands・・・The Sandboxを運営するゲーム制作会社

まさにWeb3.0を牽引する業界屈指の企業が集まっています。簡単ではありますが、ひとつずつ見てみましょう。

Yuga Labs

引用:Yuga Labs

Yuga Labsは、世界のNFTシーンを席巻する注目の制作スタジオで、BAYC(Bored Ape Yacht Club)やMAYC(Mutant Ape Yacht Club)はじめとする多数の大人気NFTコレクションを展開しています。

現在(2022年9月)、大手NFTマーケットプレイスであるOpenSeaの取引高トップ10にYuga Labsのコレクションがランクインしており、その人気ぶりが見て取れます。

また、これらのNFTは何億円以上など極めて高額で取引されることでも知られ、その所有者にはラッパーのエミネム氏や、サッカー ブラジル代表のネイマール選手、日本ではEXILEの関口メンディーさんなど著名人も多くいます。

2022年3月にはYuga Labsが、Larva LabsのNFTコレクションである「CryptoPunks」と「Meebits」を買収したことでも話題になりました。

Improbable

引用:Improbabale

Improbableは、メタバース関連の開発を手掛けるテクノロジーカンパニーです。

Othersideの開発においては、M2(MSquared:エム・スクエアード)というプロジェクトを創設しています。

このM2はメタバース実現に立ち上はだかる課題の解決を目指すもので、この技術を用いることで1万人の同時接続が可能になり、さらに1秒間に3億5000万回以上の操作処理が可能になると説明されています

まさにOthersideのメタバースの技術基盤を支える企業ということになりますね。

Animoca Brands

引用:Animoca Brands

Animoca Brandsは、ブロックチェーンゲームとして知られるThe Sandboxを運営するゲーム制作会社です。

ブロックチェーンやNFTに関連する様々な業界に多数出資し、独自のWeb3.0エコシステムの構築を進めています。

また、2022年2月には日本法人が設立されたことでも話題になりました。

Othersideの土地NFT「Otherdeed」について

引用:Otherside

Otherdeed(NFT)とは?種類や設定についてわかっていること

Othersideには土地NFTである「Otherdeed」が存在します。

Otherdeedについてはまだ詳しく公開されていない部分が多いですが、簡単に以下のように整理されています。

Tier(階層)

引用:Otherside

Otherdeedには土地の堆積物によって5つの階層に分かれています。

Tier 1 – Sludge   INFINITE EXPANSE
Tier 2 – Bog     COSMIC DREAM
Tier 3 – Obsidian  RAINBOW ATMOS
Tier 4 – Luster   CHEMICAL GOO
Tier 5 – Crimson   BIOGENIC SWAMP

その土地の堆積物、環境、リソースなどの組み合わせによって、様々な変化があるようです。また、土地によっては後述のKoda(コーダ)が存在している可能性もあるとのこと。

Koda(コーダ)

引用:Otherside

Koda(コーダ)はOthersideの原始の生物で、我々ユーザーをOthersideへ導いた存在です。なぜ彼らが我々をOthersideへ導いたのかはまったくわかっていないそうです。

全区画のうち10%に存在するようで、その希少性からKodaが存在する土地は高値で取引されています。

Resource(リソース)

引用:Otherside

Othersideには4つのリソース(資源)が存在し、採取して利用することができるとのこと。これらのリソース(資源)はOthersideの世界を形作る素材をとなります。

Anima(アニマ)
Ore(オレ)
Shard(シャード)
Root(ルート)
Artifact(アーティファクト)

引用:Otherside

Othersideにおいて一定確率で点在するとされるArtifact(アーティファクト)はレアアイテムです。

なかにはいかなる手段でも作ることのできないものやOthersideの世界の秘密を握っている可能性もあると噂が流れています。

ダイナミックNFTとしてのOtherdeed

引用:Otherside

OtherdeedはダイナミックNFTであるため、Othersideに存在する様々な素材などの要素、ユーザーの選択と行動などによって変化・進化していきます。

各Otherdeed(NFT)には、その土地のSediment(堆積物)やTier(階層)、Resource(リソース)やArtifact(アーティファクト)、Koda(コーダ)などの情報が記載されています。

Otherdeed(NFT)購入殺到!記録的なガス代により大変なことに…!

Otherdeed(NFT)は、2022年4月30日に5万5000区画が一律305ApeCoin(ApeCoinについては後述)で販売されましたが即日完売し、およそ24時間で3億2000万ドルの調達に成功しています。

また、あまりに人気に購入希望が殺到した結果、イーサリアムブロックチェーンのガス代が高騰し、完売までにかかったガス代は全体で1億2400万ドルにも達したとのこと。

システムへの高負荷に伴って高額なガス代だけを支払いながら購入には失敗するという人も続出したため、Yuga Labsは後日このことについて謝罪し、購入に失敗した人のガス代は払い戻されることになりました。

NFT即日完売や記録的なガス代など、話題尽くしとなりました。

その後もOtherdeedの人気は続いており、現在(2022年9月)OpenSeaのNFT取引高ランキングでは第4位となっています。

ガバナンストークンのApeCoin (APE)

引用:ApeCoin

ガバナンストークンとして機能しているのはApeCoin(APE)です。

人気NFTコレクションであるBAYC(Bored Ape Yacht Club)に関連する仮想通貨として、2022年3月にツイッターで発表されました。

その特色として、「Web3.0を牽引する分散型コミュニティを支える、カルチャー、ゲーム、商業利用のためのトークン」であるとされています。

立ち上げにはYuga Labsが携わっていますが、運営そのものはApeCoin DAOという自立分散型組織によって行われ、トークン保有者はその運営の意思決定に関わる投票券を得ることになります。

BINANCE、Bybit、FTX、Gate.ioなど多くの大手取引所に上場していることからも注目されています。

Othersideが注目を集める理由とは?革新的な特徴について解説!

Othersideが世界の注目を集める理由として、その革新的な3つの特徴について解説します。

① より進化したメタバース開発への挑戦!

引用:Otherside

Othersideでは、メタバース開発によって次の3つの実現に取り組んでいくと発表しています。

より進化したメタバース開発への挑戦
  • クラウドネットワーク技術とレンダリング技術によって何千ものユーザーを同時接続させる
  • 空間オーディオ技術によって何千ものユーザーが同時に会話できるようにする
  • あらゆるデバイスからの接続を可能にし、誰もが手軽にコミュニティに参加できるようにする

最初の2つについては、世界中の何千もの人々が同時に接続すること、そして同時に会話を行うことを目指しています。

とくに会話については、何千もの人々の声が一斉に聞こえるのではなく、距離感なども考慮したよりリアルな「人混みのなかでの会話」を再現することに挑戦しているようです。

また、3つ目については、メタバースへのアクセスに必要なマシンのスペックの壁を越えようという試みです。誰もがスマートフォンやPCブラウザで手軽にアクセスでき、デバイスの制限を取り払うことを目指しています。

② 「ODK」とメタバース間の相互接続性!

引用:Otherside

Othersideには「Otherside Development Kit(ODK)」というクリエイターツールが存在します。

ODKを使用することで、ユーザーは相互運用可能なコンテンツを自ら創造することができるようになると公表されています。

また、実際に作成したオブジェクトに対して、その機能やビジュアルを付与することができるそうです。

例えば、作成したオブジェクトに椅子としての機能とビジュアルを付与することで実際に座ることができるになり、こうして作成されたコンテンツはメタバース内で相互運用できるようになるとのことです。

将来的にはそのメタバース内だけでなく、先述のM2プロジェクトで開発されたメタバースであれば、異なるメタバース間で相互運用可能になることを目指しています。

ちなみに、下記のNFT保有者ついては、Othersideリリース時にそのまま使用可能なNFTの3Dモデルが配布されるとのことです。

・BAYC(Bored Ape Yacht Club)
・MAYC(Mutant Ape Yacht Club)
・BAKC(Bored Ape Kennel Club)
・CryptoPunks
・Meebits

③ あらゆるモノの取引を可能にする「The Agora」

引用:Otherside

「The Agora(ジ・アゴラ)」はOthersideにおいて予定されているマーケットプレイスのことです。

The Agoraでは、作成したり、育てたり、収穫したりしたものを、購入したり、仕分けしたり、取引したりということができるようです。

Otherside経済圏の利点を享受するには最も簡単で安全な場所となるます。

メタバースが発展するにつれて、The Agoraにおける資源の受容と供給が増していくことが予想されます。

Othersideの現状や今後の計画は?将来性についても考察!(2022年9月現在)

Othersideの現状や、今後の計画と将来性について整理していきます。

プロジェクトの現状

初めての「First Trip」で最大同時接続数4620人を記録!

まずはPhase 1として、Otherdeed保有者(=Voyagers:ボイジャーズ)と開発者のみが参加できる「First Trip」というデモプレイが2022年7月16日に開催されました。

最大4620人もの同時接続プレイの様子は、公式ツイッターや個人のYoutubeなどで確認することができます。

このFirst Tripと題されたデモプレイは今後も複数回実施予定とのことで、現状未定ではありますが、詳しい日時や詳細は追って公式SNSにて発表されるとのことです。

2022年4Qに向けた新トレーラー公開!

2022年9月2日には第4Qに向けたトレーラーが公式ツイッター及びYouTubeにて公開されました。

10月以降にはまた新たな動きがあると思われるため、今後の動向に注目です。

プロジェクトの今後の計画「The Voyager’s Journey」

「The Voyager’s Journey」と名付けられた一連のデモプレイのロードマップが公開されており、プロジェクトはこれに沿って進められていくということです。

ただし、詳細が公開されているのはすでに終了している1回目のFirst Tripのみで、他の予定についてはタイトルのみの発表に留まっており、その他の詳細は現状公表されていません。

現在ウェブサイトで確認できるロードマップの各タイトルは以下の通りです(参照:The Voyager’s Journey

・FIRST TRIP
・THE CODEX
・KODA ORIGINS // THE DECOUPLING
・THE GROWTH
・THE AGORA
・THE DREAM
・THE CHOICE
・THE SETTLING
・THE TOOLKIT
・THE AERONAUTS
・THE RIFT

あとは次回のFirst Tripの予定が発表されるまでのおあずけとなりそうです。

プロジェクトの将来性についての考察

最後にメタバースプロジェクトOthersideの将来性について考察してみましょう。

Otherside及びYuga LabsでNFT売上高トップ4を独占!

引用:OpenSea

現在(2022年9月)、NFT取引高トップ4をYuga Labsのコレクションが独占、そして第4位がOtherdeedとなっています。

Otherdeedはすでに高値での取引が行われており、NFTシーンにおけるOtherdeed及びYuga Labsの注目度は高い状況です。

今後のロードマップやリリースによってOtherdeedがさらに注目される可能性!

引用:Otherside

すでに非常に注目されているOtherdeedですが、今後のOthersideのロードマップ進捗やデモプレイなどのイベント次第では、まだまだプロジェクトが、勢いづく可能性を秘めているのではないでしょうか。リリースが近づけば近づくほど、Otherdeedの注目度が高まっていく可能性が考えられます。

メタバース環境が整えばApeCoin (APE) のユーティリティも増える?

現在、APE DAOのガバナンストークンとして機能しているApe Coinですが、Othersideのメタバース空間が利用可能になることで、ユーティリティが増える可能性が予測できます。

The Agoraでの利用可能やメタバース内でアイテムを購入する際に利用可能になっていくことが考えられます。

例えば、ブロックチェーンを活用したメタバース空間のDecentralandでは、メタバース空間内で基軸通貨であるMANAを利用することで、ゲームプレイやウェアラブルアイテムが購入することができます。

このようなユーティリティが増えることが考えられるので、Othersideの今後の開発状況には注目です。

M2が目指す技術が実現すればメタバースが一気に普及する?

引用:Improbable

M2が実現を目指して取り組む開発目標のひとつに、「マシンスペックに制限されず誰でもどのデバイスからでもアクセスできる」という項目がありました。

もしもこのような技術が本当に実現したら、マシンスペックにとらわれずメタバースにアクセスすることが可能になります。現状は、PCやVR機器がほぼ必須となっていますがスマホからもアクセスできる時代がくる可能性があります。

誰もが手軽にメタバースにアクセスできるようになり、Othersideを含むメタバースそのものの敷居が一気に下がり、生活や仕事のなかに急速に普及する可能性を秘めているのではないでしょうか。

まとめ

今世界で最も注目されているメタバースプロジェクト「Otherside」について解説してきました。

まだまだスタートしたばかりですので、今後どうなるかわからない部分が多いですが、今わかる部分だけでもリリースが待ち遠しい限りです。

また、Otherdeed保有者の方は、この革新的なプロジェクトのスタートに携わる貴重な貴重を得られるわけですから、本当にうらやましいですね。

Otherdeedを持っていない方も、メタバースの躍進を見逃さないように今後の動向も要チェックです。

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