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2024/09/16ロバート・キヨサキ氏「FRBが金利を下げる前にビットコインを買え」
記事の要約 ロバート・キヨサキ氏、FRB利下げでBTCや金銀にプラス影響が出ると予想 米国債務問題やインフレで実物資産への需要増加と予測 直近でビットコイン価格は下落も、今後の動向に注目集まる 著名投資家ロバート・キヨサキ氏は、米連邦準備制度(FRB)の利下げがビットコイン(BTC)や金、銀の価格にプラスの影響を与える可能性があると述べています。9月18日のFOMC(連邦公開市場委員会)では、FRBが4年ぶりの利下げを実施する可能性があり、市場ではリスク資産への資金流入が期待されています。 キヨサキ氏は、米国の債務問題やインフレの影響で不動産やビットコイン、金、銀のような「実物資産」に対する需要が高まる可能性があると述べています。また、FRBの利下げに伴うドルの価値低下により、ビットコインが今後さらに高騰する可能性も指摘されています。 同氏は「FRBが方針転換して金利を下げる前に、金、銀、ビットコインをもっと買ってください」と強気の姿勢を示しています。 Bitcoin, gold, silver prices about to EXPLODE….As stated in my previous tweet…. you talkers….cowards discussing which is better…. Gold or Bitcoin…will be Big Losers… when Marxist Fed PIVOTS…cutting interest rates…and real assets go up in price…as fake money leaves fake… — Robert Kiyosaki (@theRealKiyosaki) September 14, 2024 最新のビットコイン価格は58,456ドルで、これは前日比3.13%の減少です。一方で24時間の取引量は約95億ドルと59.19%増加しています。市場の注目が集まる中、今後の動向がどのように展開するかは不透明ですが、過去のデータでは、9月の低調なパフォーマンスの後、年末にかけての価格上昇が期待されている状況です。 仮想通貨取引所のBitget(ビットゲット)では、500種類以上の仮想通貨が上場しています。 Bitgetの公式サイト 口座開設とタスク完了で50 USDTの獲得が可能なキャンペーンが期間限定で実施中です。 相場が盛り上がったときに慌てて口座開設を行うことが無いように、ぜひ今のうちにBitgetのアカウントを作成しておきましょう。 Bitgetの公式サイトはこちら 免責事項 ・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。 ・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。 ・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。(その他の免責事項はこちら)
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2024/09/15イーサリアム、8月暴落の原因とは|市場を翻弄した「円」の影
記事の要約 イーサリアム(ETH)はBTCやSOLと比較して価格面で伸び悩んでいる Coinbaseは、円キャリートレードの巻き戻しやステーキング量の増加率の鈍化が原因と指摘 注目の新興プロジェクトも登場予定でありイーサリアムには技術革新やキラーアプリの登場が短期では必要 仮想通貨市場全体が低迷する中、イーサリアム(ETH)はビットコイン(BTC)やソラナ(SOL)といった他の主要銘柄と比較して、アンダーパフォームを続けています。特に、7月下旬に米国で待望のスポットETH ETFが開始されて以降もその傾向は顕著であり、8月には20%以上の価格下落を記録しました。 関連:ソラナやイーサリアムなど、レイヤー1の動向|今後は技術改善とdApp採用が鍵か 一般的な見方としては、3月中旬のDencunアップグレード以降、イーサリアムの取引手数料と取引数が減少していることが価格低迷の主な要因だとされています。Dencunアップグレードで導入されたBLOBにより、イーサリアムのレイヤー2スでの取引活動が活発化し、メインネットでの活動が減少したことが、その背景として挙げられます。実際の数値ベースでは、イーサリアムのメインネットにおける月間手数料は2024年8月には過去4年間で最低水準にまで落ち込んでいます。 画像引用元:Coinbase 大手暗号資産取引所Coinbaseは、先日公開したレポートの中でこの単純化された説明には落とし穴があると指摘します。 L2での活動増加は、イーサリアムの価値を毀損する可能性はあるものの、それが直接的な原因となっているわけではないと同社は主張。Coinbaseの計算によると、仮にL2で発生する取引手数料の100%がバーンされたとしてもETHは依然としてインフレ傾向にあるといいます。 Coinbaseは世界の金融市場を揺るがした「円キャリートレードの巻き戻し」を昨今のETHの値動きの弱さの重要な要因として挙げています。 円キャリートレードとは、金利の低い日本円で資金を借り、金利の高い他の通貨で運用する投資手法で、この手法では金利差を利用して利益を狙うため、世界経済が不安定になると、損失を避けるために資金が一気に円に戻されることがあり、これが「円キャリートレードの巻き戻し」と呼ばれる行為です。 2024年8月上旬に起きた円キャリートレードの巻き戻しは、仮想通貨市場を含む多くの資産クラスに大きな影響を与えました。投資家は損失を補填するために、保有資産を売却する必要に迫られ、ETHもその影響を大きく受けた可能性が高いとCoinbaseは分析しています。 さらに、Coinbaseはステーキング量の増加ペースの鈍化にも注目。8月上旬には前年比約27%だったステーキング量の増加率は9月10日時点で約12%まで低下しており、Dencun前に見られた40~50%のペースを大きく下回っています。これは、Dencunアップグレードの一部として実装されたEIP-7514により、バリデータのオンボーディングペースが鈍化したことが原因とみられています。 ETF承認後も機関投資家の注目がビットコインに向かっていることや今後BerachainやMonad、MegaETHのような新鋭のL1/2プロジェクトが登場予定であるなか、Coinbaseはイーサリアム上でのさらなる技術革新や現実世界の資産の積極的な統合、イーサリアムのポテンシャルをフル活用できるアプリケーションの登場が必要となるとしています。 記事ソース:Coinbase
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2024/09/15ラップドビットコイン「cbBTC」、時価総額が1億ドル突破
記事の要約 Coinbase発行のラップドビットコイン「cbBTC」の時価総額が1億ドル突破。 供給量の比率はEthereumが56%、Baseが44% ジャスティン・サン氏はcbBTCの中央集権性を批判 米大手仮想通貨取引所Coinbaseが先日ローンチした、ビットコイン(BTC)に裏付けられた仮想通貨「cbBTC」の時価総額が1億ドルを突破しました。現在市場で供給されているcbBTCは1670枚となっています。 cbBTCは、BTCと1:1の価値を持つように設計された仮想通貨で、EthereumとCoinbaseが手掛けるレイヤー2チェーン「Base」の2つのチェーンで展開されています。発行方法は、コインベースの仮想通貨口座からEthereumやBase上にBTCを送ると、自動的にcbBTCに変換される仕組みとなっています。 cbBTC is onchain. cbBTC is an ERC20 token that is backed 1:1 by Bitcoin (BTC) held by Coinbase. This means millions of BTC holders can now securely access DeFi apps on @base and Ethereum ecosystems—with more chains coming soon. Here’s what you need to know ↓ pic.twitter.com/nF8mF3JGms — Coinbase 🛡️ (@coinbase) September 12, 2024 現在、cbBTCはDEXではAerodrome、Curve、Matcha、Uniswapなど、レンディングではAave、Compound、Morpho、Moonwell、Sparkなどのプロジェクトで利用可能。供給量の比率はEthereumが全体の56%に対してBase上は44%となっています。 一方、DEX(分散型取引所)でのcbBTCの取引ボリュームは、Baseが8割以上を占めています。 オンチェーン分析プラットフォームNansenのCEO Alex Svanevik氏は、cbBTCによってBase上の総資産が大幅に増加する可能性があると指摘。さらに、WintermuteはcbBTCのマーケットメーカーとしてトッププレイヤーとして参入しており、堅実なビジネスとしてcbBTCが機能すると述べています。 This could explode total assets on @base pretty rapidly 👀 Smart move. Looks like @wintermute_t is the #1 market maker for it. Will be a solid business for them too! https://t.co/qVf6SPSCjU pic.twitter.com/Aq94RyUuPq — Alex Svanevik 🐧 (@ASvanevik) September 13, 2024 cbBTCへの批判的な声も一部では上がっています。 Tron創設者のジャスティン・サン氏は、cbBTCは準備金証明や監査がなく、Coinbaseが一方的にユーザーの資産を凍結できることを問題視し「ユーザーはCoinbaseをただ『信じる』しかない」と批判。米政府の召喚状があればユーザーのBTCが押収される可能性にも触れ「これほど中央集権的なビットコインはない」と厳しく非難しました。 また、サン氏は多くのDeFiプロトコル創設者と親交があることを明かした上で、cbBTCのDeFiへの統合は重大なセキュリティリスクになると警鐘を鳴らしています。政府の召喚状一つでオンチェーンのビットコインが凍結されれば、DeFiが掲げる分散化は意味をなさなくなると主張しました。 I'm friends with many DeFi protocol founders, but integrating cbbtc will pose major security risks to decentralized finance. A single government subpoena could freeze on-chain Bitcoin instantly, making decentralization a joke. https://t.co/bi7EkKznpn — H.E. Justin Sun🌞(hiring) (@justinsuntron) September 12, 2024 先日DeFiプラットフォームであるMakerDAOがWrapped Bitcoin(WBTC)を担保とした新規融資を停止しました。 これは、ラップドビットコインWBTCのカストディアンであるBitGoと、Tron創設者ジャスティン・サン氏に関連する企業BiT Globalとの提携に由来する管理一元化の可能性やセキュリティリスクへの懸念に起因しています。 一方、DeFiレンディングプラットフォームのAaveは、大手取引所コインベースが提供予定のラップドビットコイン「cbBTC」をV3プロトコルにも統合する提案を検討するなど、cbBTCの人気が高まっていることが窺えます。 今後、ラップドビットコインは大きな注目分野となる可能性がある一方、DeFi分野への影響については引き続き議論が続くことが予想されます。 記事ソース:Dune
インタビュー
2024/09/13仮想通貨業界の未来を切り拓く – Bitget CEO Gracy Chen氏独占インタビュー|WebX2024
2024年8月28日から29日にかけて東京で開催されたWeb3カンファレンス「WebX」において、大手仮想通貨取引所BitgetのCEOを務めるGracy Chen氏 (@GracyBitget) へのインタビューを実施しました。 グローバルに事業を展開する仮想通貨取引所のリーダーとして、そして業界を牽引する女性リーダーとして活躍するChen氏に、これまでの取り組みや日本への印象、企業の運営方針などについてお話を伺いました。 本インタビューでは、ここでしか聞けない貴重な情報も多数含まれています。ぜひ最後までご覧ください。 インタビュー実施:Crypto Times コンサルティング事業部マネージャー 「2024年5月にCEOに就任して以来、主にどのような点に焦点を当て、どのような取り組みに注力をされましたか?」 Chen氏:CEOに就任して以来、私は主に3つの重要な分野に焦点を当てて取り組んできました。 まず1つ目は「コンプライアンス」です。 私たちは仮想通貨のより広範な採用を促進するために、世界中の規制当局と積極的に協議を行い、より多くのライセンスを確保することに注力しています。この一環として、すべてのユーザーに対してKYC(本人確認手続き)の完了を義務付けることで、コンプライアンスへの強いコミットメントを示しています。 *Bitgetの採用ページ 2つ目は「スポット市場の拡大」です。 市場プレゼンスを強化するために、私たちの戦略は堅固でターゲットを絞ったものになっています。まず、スポット市場の拡大に注力しています。私自身が10人以上のマネージャーを擁するリスティングチームを直接監督し、スポット市場の成長を確実にしています。 次に「流動性の向上」が重要な焦点です。私たちはマーケットメーカーと継続的に対話を行い、運用、技術、金融面で彼らのニーズを満たすために有利なレートを提供しています。 さらに、最近ではいくつかの成功したローンチプールを開始し、その結果、先週の取引量でバイナンスに次ぐ世界第2位の取引プラットフォームとなりました。 スポット市場の拡大は2024年と2025年の重要な戦略です。 焦点を当てている3つ目の分野は、仮想通貨を日常生活に統合する「伝統的な金融セクターとの連携」です。 今年初めに米国SECがビットコインのスポットETFを承認して以来、伝統的な金融セクターからの関心が大幅に増加しています。この動きに対応するため、私たちは各国の銀行と積極的に連携し、これらの関係を強化するために追加のライセンスを取得しています。 また、主要な金融機関とのパートナーシップを通じて仮想通貨対応のクレジットカード (Bitget Card) の発行サービスを開始しました。これは私自身も普段から使用しています。これは単なる製品の提供にとどまらず、仮想通貨を一般的な金融取引の一部にするための大きな一歩だと考えています。 Bitget Card 「トークンを上場する際の判断基準や指標はありますか?」 Chen氏:トークンを上場する際には、いくつかの指標や基準を重視しています。私たちのアプローチは、大学が学生を選ぶプロセスに似ており、パートナーシップを結びたいプロジェクトを慎重に選んでいます。 具体的には、次の3つのポイントに注目しています: 基本的な要素の評価 コミュニティの活動性 オンチェーン上のデータとトークノミクスの健全性 「基本的な要素の評価」についてですが、私達はまずプロジェクトの内容や目標、解決しようとしている問題、その背後にいるチームや支援する投資家など、基本的な情報を詳しく確認します。 次に「コミュニティの活動性」として、そのプロジェクトのコミュニティがどれだけ活発であるかを見ます。例えば、Telegram、Twitter、Discordでのユーザー数や、ユーザーがどれだけ熱心に議論をしているかなどです。 最後に「オンチェーン上のデータとトークノミクスの健全性」の観点で、オンチェーン上でのデータやトークンの経済的仕組みがどれほどしっかりしているかを評価します。例えば、既に分散型取引所でリストされている場合は、そのトークンの24時間の取引量を考慮します。 ただし、たとえ優れたプロジェクトであっても、政治、ギャンブル、プライバシーに関する問題や、マネーロンダリング、国境を越えたコンプライアンスのリスクがある場合には上場を見送ることがあります。リスクがあると判断した場合、どれだけ意味のあるプロジェクトであっても、上場は見合わせることにしています。 「"Blockchain4Her"や"Blockchain4Youth"などのプログラムを通じて若者や女性の市場参加を促進していますが、日本の女性に対してはどのような期待を持っていますか?」 Bitgetの取り組み事例 Chen氏:日本を訪れる前、私は日本の女性について、保守的で静かで夫に大きな影響を受けているというステレオタイプを抱いていました。これは、世界中でよく見られる固定観念の一つです。しかし、東京での経験はその見方を大きく変えるものとなりました。私が出会った当社の従業員やインフルエンサーを含む多くの素晴らしい女性たちは、伝統的な役割を見事に覆していました。 特に、Instagramで100万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーの方々は、私たちの業界における日本の女性の「強さ」と「能力」を象徴しています。こうした方々との協働を通じて、私の以前の考えが大きく変わり、ブロックチェーン技術が彼女たちの生活を向上させる役割を果たしていることを実感しています。 さらに、ブロックチェーン技術は前例のない柔軟性を提供します。これは、キャリアと家庭を両立させたいと考える女性にとって非常に重要です。例えば、私自身も5歳の子供の母親として子供のニーズに合わせてリモートでスケジュールを調整できる能力が非常に貴重だと感じています。この柔軟性は、業界で働く全ての女性に広がり、家庭の責任を管理しながら効率的に働く機会を提供してくれるのです。 *Bitgetでは、ブロックチェーンにおける女性のエンパワーメントをテーマとする「Blockchain4Her」や、仮想通貨業界での若者の活躍をサポートする「Blockchain ForYouth」など様々なカリキュラムが提供されています。 「日本および世界の女性の生活におけるブロックチェーンの影響についてどう思いますか?」 Chen氏:ブロックチェーンは、女性に対して解放をもたらし、独立しつつバランスの取れた生活を送ることを可能にすると考えています。これは、あらゆる機会へのアクセスを民主化し、専門的および個人的な領域で成功するために必要なツールを提供します。 日本だけでなく、世界中の女性はブロックチェーンの可能性を最大限に活用し、「自立」を追求し、精力的に働き、その成果を享受すべきだと思います。ブロックチェーン技術は、女性たちがその生活を最大限に生きるための重要なツールであり、私たちはその力を信じています。 Q:「仮想通貨市場に2015年の早期から参入しているGracyさんですが、$BGB以外で一番好きな銘柄は何ですか?」 Chen氏:現在、特に関心を持っているのは*$BWBです。この仮想通貨には、大きな可能性があると感じています。*$BWBは、BitgetWalletが発行している仮想通貨 $BGBと$BWB以外では、私の投資活動は主にプライマリーマーケットの投資やエンジェル投資プロジェクトに向けられています。これらのプロジェクトのいくつかは、私の母校であるMITから始まったものです。昨日、日本時間の午前1時30分までMIT-ハーバードCubatorのデモデイに参加し、ビットコインエコシステムやレンディング市場に特化した革新的なプロジェクトを視聴しました。その中で特に関心を引いた2つのプロジェクトへの投資を考えています。 また、二次市場ではAptosのようなプロジェクトとも積極的に取り組んでおり、MITやSolanaといった機関とのパートナーシップや投資も行っています。最近では、パリでの重要なイベントにSolana Foundationの会長を招待し、グローバルな協力関係を強調しました。 テレグラムのTON Foundationの創設者を巡るいくつかの論争があるものの、これらのプロジェクトは大きな価値があると見ています。これらは、私が最も興味を持っているトップ20のプロジェクトの一部です。 「Aptos、Solana、TONなどインフラ系のプロジェクトが多いですが、各種Dappsで注目されているプロジェクトはありますか?」 Chen氏:正直に言うと、私はDappsをあまり使いませんが、いくつかのゲームトークンやDeFiトークンには興味があります。 例えば、「Ethena ( @ethena_labs ) 」のUSDEを発行するプロジェクトです。実際、私は彼らのトークン ($ENA) を私たちのローンチプールで発行しました。Ethenaがトークンを発行した際、3つの取引所でのみローンチプールを行っていたためです。 Bitgetで実施されたENAのローンチプールの様子 このようなDeFiプロジェクトは非常に革新的だと思っています。特に、USDEがゼロからステーブルコイン市場で代表的な存在に成長した方法には感心しています。 ステーブルコインについては、別の市場と考えています。私たちはステーブルコインを発行する能力はあると思いますが、現時点ではその計画はありません。 「NFTプロジェクトについてどう思いますか? お気に入りはありますか?」 Chen氏:私は、Pudy PenguinsのNFTを保有しています。また、このプロジェクトが販売しているおもちゃも買いました。 私にとってNFTは投資よりかは、楽しいものとして純粋に楽しんでいるだけです。私はNFTの投資に熱心なタイプではありません。 Pudgy Penguins|画像引用元:marketplace.pudgypenguins.com 実は、2021年5月に「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」がフェアローンチのセールを行っているとき、カリフォルニアの友人から3時間も説得されましたが、私は購入を断りました。その時の価格は約0.08 $ETHでした。その後、購入しなかったことを後悔しています。 しかし、今でもBAYCは持っていませんし「Azuki」も持っていません。今は慎重ながらも楽しむことに重点を置きNFTと向き合っています。 Q:「BybitやBinanceなどの取引所と比較して、競争相手をどのように見ていますか?」 Chen氏:私たちの焦点は、競争そのものではなく、プラットフォームの運営方法にあります。競争にこだわることは、私たちの目標から注意をそらし、戦略的な思考に悪影響を及ぼす可能性があると考えています。 最近、Gate.ioの創設者であるリン・ハン氏 (@han_gate ) に会う機会がありました。彼は非常に注目すべき人物で、知識が豊富でありながらも人懐っこい性格を持っているため、私は「ドクター・ハン」と呼んでいます(実際に博士号も持っています)。 Gate、MEXC、Bybitといった取引所に関して言えば、彼らは業界の中で友人であると同時に競争相手でもあります。私たちは市場内でお互いを観察し、交流を持ちながら、尊敬を持ったライバル関係を維持しています。 OKXや大手のファイナンスプラットフォームは、業界において重要な役割を果たしており、私たちは彼らを直接の競争相手というよりもベンチマークとして捉えています。 最終的には、業界のすべてのプレーヤーを尊重し、多様でダイナミックな市場環境に貢献していると認識しています。それぞれの取引所が持つ特性や強みを理解しつつ、私たちは独自の目標に向けて努力を続けています。 「現在の成長フェーズで多くの新しいスタッフを雇用していると思いますが、採用の際に特に重視している点は何ですか?」 Chen氏:私たちの採用プロセスの基盤となるのは、個人の「価値観」です。採用基準に達していない従業員がいた場合、その従業員は即座に解雇されることもあります。これは、誠実さと透明性への私たちの強いコミットメントを示しています。 私たちにとって、正直さ、オープンさ、そして効果的なコミュニケーションといった個人的な価値観が最も重要です。これらの資質は、必要なスキルセットや経験によって補完されなければなりません。私たちは自分たちの組織をプロフェッショナルな実体として捉えており、単なる家族や社交グループではありません。 従業員には、その役割を効果的に遂行し、会社の目標に積極的に貢献するためのスキルと経験が求められます。このアプローチにより、私たちは日々会社を前進させることができる、賢く有能な人材を引きつけているのです。 Bitgetのチームの様子 *現在もBitgetでは、世界各国で共に働くチームメンバーを募集しています。 ( https://hire-r1.mokahr.com/social-recruitment/bitget/100000079#/ ) 「従業員が期待に応えない場合、会社はどのように対処しますか?」 Chen氏:私たちはこの点について非常に率直です。従業員がパフォーマンス基準に達していない場合、必要な措置を躊躇なく取ります。場合によっては解雇も含まれます。特に試用期間中は、新入社員が会社の価値観とパフォーマンスの期待に合致しているかを慎重に評価します。 私たちの方針は非常に明確で、生産性と結果が最も重要であり、全ての従業員が会社の成功に貢献することを期待しています。 終わりに 本インタビューを通じて、CEOとしてBitgetを率いるGracy Chen氏の明確なビジョンとリーダーシップ、哲学が浮き彫りになりました。 競争よりも独自の価値を追求し、誠実さと透明性を重視する姿勢は、会社の成長と進化の原動力となっているように感じられます。 変化の激しい仮想通貨市場環境の中で責任感をもって新たな挑戦に取り組む姿勢は、業界の未来を切り拓く重要な一歩と言えるでしょう。Bitgetの今後の展開に注目です。 インタビューに応じてくださったGracy Chen氏とCrypto Times コンサルティング事業部マネージャー *WebX開催期間の多忙な時間の中、インタビューに応じてくださったGracy Chen氏に改めて感謝申し上げます。
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2024/09/13ビットコイン、今後の価格変動とは|専門家が3つの要素に注目
ビットコイン市場は停滞続くも、専門家は短期的な価格変動を予想 FOMC、大統領選、ETF承認など、市場を動かす複数の要因に注目が集まる マクロ経済の影響を受けやすく、株式市場との相関性にも警戒が必要と専門家は指摘 仮想通貨市場は9月に入ってもビットコインが若干の回復を見せながらも停滞し、明確な上昇の兆しが見えない状況が続いています。Krakenの戦略責任者であるトーマス・パルフモ氏は、CNBCのインタビューに対し、市場の現状と今後の展望について語りました。 パルフモ氏は、短期的な市場の動きを左右する要素として9月のFOMCの結果や米国大統領選挙の結果、そして機関投資家によるビットコインETFへの資金流入の動向を挙げました。また、米国大統領選挙に関して、一部で「トランプ氏勝利ならビットコイン上昇、ハリス氏勝利なら下落」といった予測が出ていることについて「仮想通貨は超党派的な問題であり、選挙の結果に一喜一憂するものではない」と指摘しました。 スタンダード・チャータード銀行のアナリスト、ジェフ・ケンドリック氏も同様の指摘をしており、ハリス氏の大統領就任に伴うリスクは過剰に評価されている可能性があり、大統領選の結果に関わらず、米国では仮想通貨に関する規制整備が従来以上に進む見通しを示しています。 関連:ビットコイン、年内史上最高値更新へ|米大統領選結果に左右されず – 専門家予測 Krakenのパルフモ氏は、若い世代を中心に仮想通貨への支持が広がっていることを挙げ「今回の選挙戦を通じて、仮想通貨に対する規制の在り方などに関する議論が活発化するだろう」と予測しています。 ビットコイン以外のアルトコイン市場については、「DeFi」や「NFT」といった新たなトレンドが市場を活性化させていた過去の強気相場とは異なり、今年はビットコインに続くようなダークホースが現れていないと指摘。一方でイーサリアムについては、レイヤー2技術の進歩により、高速かつ低コストな取引が可能になったことを挙げ「新たなアプリケーションの登場に期待している」とコメントしました。 パルフモ氏は「現在の仮想通貨市場は、米国株式市場など他のリスク資産との相関関係が強まっている」とし、当面はマクロ経済環境や金融政策が市場全体の動きを左右する可能性が高いとの見解を示し、今後数週間から数ヶ月でビットコインで一定の価格変動が発生すると予想しました。 仮想通貨取引所のBitget(ビットゲット)では、500種類以上の仮想通貨が上場しています。 Bitgetの公式サイト 口座開設とタスク完了で50 USDTの獲得が可能なキャンペーンが期間限定で実施中なので、これを機にぜひ口座を開設してみましょう。 Bitgetの公式サイトはこちら 記事ソース:CNBC 免責事項 ・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。 ・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。 ・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。(その他の免責事項はこちら)
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2024/09/13トランプ氏支援仮想通貨プロジェクト「World Liberty Financial」、近日中に正式ローンチ
再選を目指すドナルド・トランプ前大統領は、9月17日午前10時(日本時間)に自身の仮想通貨プロジェクト「World Liberty Financial」(以下、WLFI)を正式にローンチすることを発表しました。 .@WorldLibertyFi pic.twitter.com/rHEGQXl4jL — Donald J. Trump (@realDonaldTrump) September 12, 2024 トランプ氏は公式X(旧Twitter)アカウントのライブ配信で「私たちは仮想通貨の未来を受け入れ、時代遅れの大手銀行を置き去りにする」と述べました。 WLFIは、散型金融プラットフォームAaveとイーサリアムブロックチェーン上に構築され、「クレジットアカウントシステム」を中心に展開される予定です。 トランプ氏は今年のビットコイン2024カンファレンスにも登壇し、SEC(証券取引委員会)議長のゲイリー・ゲンスラー氏を解任する意向を示したほか、米国が保有する213,000ビットコインの売却を阻止すると公約しています。 同プロジェクトは以前から関心が寄せられていましたが、先日にはララ・トランプ氏とティファニー・トランプ氏のXアカウントがハッキングされ、「World Liberty Financial」に関連するトークンをプロモーションする詐欺投稿も発生していました。 トランプ氏は仮想通貨に親和的な候補者として知られています。同氏の取り組みに注目が集まります。
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2024/09/13ビットコイン、年内史上最高値更新へ|米大統領選結果に左右されず – 専門家予測
スタンダード・チャータード銀行のアナリストは、次期米国大統領が誰であれビットコインは年内に史上最高値を更新すると予測 トランプ氏勝利なら125,000ドル、ハリス氏勝利でも75,000ドルに達すると予想 規制緩和の動きなどを根拠に2025年末までにビットコインが20万ドルに達する可能性もあると指摘 スタンダード・チャータード銀行のアナリスト、ジェフ・ケンドリック氏は、米国大統領選挙の結果に関わらず、ビットコインが年内に史上最高値を更新する可能性があると予測しています。 ケンドリック氏は、ドナルド・トランプ氏が勝利した場合、ビットコインは125,000ドルに達すると予測。一方、カマラ・ハリス氏が勝利した場合でも75,000ドルに達すると見ています。 同氏は、今回の米大統領選がビットコインの将来に与える影響は前回2020年の大統領選時よりも小さいと分析。当時、民主党候補であったジョー・バイデン氏と比較して、市場は今回の選挙結果を比較的冷静に受け止めると予想しています。また、ハリス氏の大統領就任に伴うリスクは過剰に評価されている可能性があると指摘しています。 ケンドリック氏は、銀行のデジタル資産保有に関する厳しい会計ルールを定めたSAB121の廃止など規制緩和の動きはどの政権下でも続くと予想。ホワイトハウスによる同領域への関心は高まっており、先月にはホワイトハウスの高官と仮想通貨業界の有識者によるオンライン会合が開催されました。 上記会合には米財務副長官、国家経済会議議長、大統領首席補佐官代理、そしてカマラ・ハリス副大統領の立法問題担当ディレクターなどが出席し、リップル、ユニスワップ、ステラ開発財団、サークル、コインベースといった仮想通貨業界の代表者と、規制当局への要望、雇用・経済への影響、具体的な使用事例や政策結果などについて議論が行われました。 ケンドリック氏は楽観的なシナリオとして、2025年末までにビットコインが20万ドルに達すると予測しています。引き続き市場の動向に注目です。 記事ソース:CNBC
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2024/09/12「仮想通貨の採用は不可避」 米大統領選後も成長確信|Chainlink共同設立者
Chainlink共同設立者セルゲイ・ナザロフ氏は、仮想通貨の採用は避けられないものであり、米国大統領選の結果は短期的な影響を与える可能性はあるが長期的には変わらないと、CNBCのインタビューにて述べました。 CNBCのインタビューの前日には、カマラ・ハリス副大統領とドナルド・トランプ氏の討論会がありましたが、ハリス氏が優勢となり仮想通貨に親和的な候補者であるトランプ氏が追い詰められたことからか、ビットコインは55000ドル台にまで下落しました。 仮想通貨に親和的とされるトランプ氏と明確にポジティブな姿勢を示していないハリス氏、仮想通貨に対する姿勢が異なるため以前から、仮想通貨業界は選挙の推移に対して大きな注目を集めています。 しかしながら、セルゲイ氏は大統領選挙の結果が暗号資産市場に与える影響は限定的であると考えているといいます。仮想通貨はグローバルな技術であり、米国以外の国々がブロックチェーン技術を採用し競争力を高めていくことで、米国もその流れに追随せざるを得なくなるだろうと同氏は述べています。大統領候補が仮想通貨に対して楽観的な姿勢を示せば米国の採用は加速するものの、5年以内にブロックチェーンや仮想通貨が採用されるかどうかは大統領選の結果によって根本的には変わらないとしています。 Chainlinkの技術がETFに与える影響についても熱弁 また、セルゲイ氏はChainlinkの技術を使ったリザーブ証明の導入について、21SharesのETFを例に挙げながら解説しています。Chainlinkの技術によって、ファンドを裏付ける資産の存在を証明しその情報をブロックチェーン上に置くことで、透明性、コンプライアンス、アカウンタビリティが向上し、シャドーブックの必要性がなくなると説明しています。 さらに、スポット・ソラナETFのような暗号資産ETFの申請が相次いでいることについては、ETFという形式が広く普及しており、価値を保有する信頼できる方法として受け入れられているため当初は多くの利用が見込まれるとセルゲイ氏はコメント。将来的には、現実世界の資産をトークン化した「オンチェーンファイナンス」が、伝統的なETFを凌駕する規模になると予想しています。 セルゲイ氏は、中央銀行や大手資産運用会社、フィンテック企業、DeFiスタートアップなど、さまざまな分野の人々と意見交換を行っており、その中で、オンチェーンファイナンスがより高度な金融商品にとってより良い形式であるという点で多くの人が同意していることを強調しました。 情報ソース:CNBC
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2024/09/12Aave、コインベースによるラップドビットコイン「cbBTC」の統合を検討
DeFiレンディングプラットフォームのAaveは、大手取引所コインベースが提供予定のラップドビットコイン「cbBTC」を、V3プロトコルに統合する提案を検討しています。 DAO proposal to add @coinbase's cbBTC on Ethereum and @base to @aave V3 upon launch. Aave has become the preferred protocol for supporting Tier-1 asset launches. https://t.co/awQ22efItT — Stani (@StaniKulechov) September 11, 2024 Aave Chan Initiative(ACI)からの提案は、cbBTCをBaseネットワークとイーサリアムメインネットの両方に接続することを目指しています。この計画には、流動性を促進し採用を促進するためにAave Meritプログラムから資金提供される3か月間で15万ドルのインセンティブパッケージが含まれています。 提案では「大手中央集権型取引所と主要なDeFiプロトコルの間のこの相乗効果は、より多くの主流ユーザーをAaveに引き付け、プラットフォーム全体の成長と採用に貢献する可能性がある」と述べています。 この提案はコミュニティで賛否両論を巻き起こしており、広範な採用に向けた一歩として評価する声がある一方で、懸念の声も上がっています。 懸念の一つとして、cbBTCが主にコインベースによって主に管理されるという点が挙げられており、これは資産の信用度に関わる単一障害点となり、リスクをもたらす可能性があると指摘されています。 また、コインベースといった米国規制下の企業と提携することの規制上の影響も見過ごされておらず、コンプライアンスの観点からも潜在的なリスクが指摘されています。 ラップドビットコインとしてはWBTCが大手であるものの、最近ではBitGoがジャスティン・サン氏、およびTronエコシステム間の「戦略的パートナーシップ」を発表したことで、管理一元化の可能性やセキュリティリスクへの懸念を巻き起こしました。また、その影響でMakerDAOではWBTCを担保とした新規融資を一時停止するといった事態が発生しました。 cbBTCはBase向けのラップドビットコインとして開発されてきた背景があります。現在巻き起こっているWBTCの議論の中、cbBTCがどのようにシェア拡大を見せるのかに注目が集まります。 情報ソース:Aave
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2024/09/12Stacks Asia Foundationの発足: ビットコインレイヤー2を支えるアジアでの重要なパートナーシップ強化
Stacks保有者の出資により1,500万ドルの予算でスタートし、戦略的アドバイザーによるサポート体制 Stacks Asia Foundation Websiteより Stacks Asia Foundationが正式に発足し、Stacksエコシステムのアジア市場での成長を促進するため、Stacks保有者から1,500万ドルの資金提供を受けたことを発表しました。 この新たな財団は、DeSpread、Spartan Group、SNZといった業界をリードする企業との戦略的パートナーシップを通じて、アジア全域での活動を推進していきます。アジアは、長年にわたって暗号通貨とビットコインL2の発展において重要な役割を果たしてきた市場で、Stacks Asia Foundationは韓国、香港、シンガポール、日本、東南アジア、UAEなど、地域を超えた市場での開発者支援やインフラ整備、投資家との連携強化を目指しています。 地域における主要な目標としては、ビットコインDeFiエコシステムの推進や、重要な資産へのアクセスと流動性の確保が挙げられ、アジア全域でのStacksエコシステムの成長に寄与することを目指しています。 Stacks Asia Foundationは、Stacks Foundationと独立した組織ではあるものの、補完的な分野での協力も視野に入れています。特に、財団の指導は、長年Stacksエコシステムに貢献してきたKyle Ellicott氏が暫定的に行い、彼の豊富な経験と実績が期待されています。 また、DeSpreadのGM Chung氏、Spartan GroupのMelody He氏、Stacks FoundationのMitchell Cuevas氏など、業界のリーダーたちがアドバイザーとして参加し、財団の形成に重要な役割を果たしています。さらに今後、新たなアドバイザーも加わる予定となっており、より多くの専門知識が財団の活動に寄与することが見込まれています。 Stacks Asia Foundationの初期の取り組みとしては、各地域におけるリージョンリードの採用が挙げられ、地域ごとの市場における目標設定や、開発者やコミュニティとの連携が進められます。Stacks Asia Foundationは、リレーションシップ、マーケット、アダプションの3つの柱に基づいた活動を展開し、アジア全域でのStacksエコシステムの採用と認知度向上を目指しており、特にビットコインスマートコントラクトで運用される資産の総価値(TVL)を推進することが重要な目標の1つとなっています。 アジアは暗号通貨の革新と採用の最前線にあり、Stacksのアジア市場への本格的な進出は、この地域が今後の暗号経済においても重要なプレイヤーとなることを示しています。Stacks Asia Foundationの設立は、アジア全域でのビットコインL2エコシステムの成長に大きく寄与すると期待され、専任のチームによる取り組みが進められます。 今後のプロジェクトや取り組みについての詳細は、公式ウェブサイトやTwitterアカウント(@StacksAsiaOrg)で発表される予定です。Stacks Asia Foundationの採用情報はこちらから確認ができます。 Stacksとは? Stacksは、ビットコインを基盤としたスマートコントラクトプラットフォームで、ビットコインのセキュリティを活用して分散型アプリケーションの構築を可能にする技術です。2017年、ムニーブ・アリ博士によって設立され、当初は「Blockstack」としてスタートしました。Blockstackは、インターネットの中央集権的なデータ管理に対抗する分散型ネットワークを目指し、分散型IDやプロファイルページをビットコイン上に構築する「Onename」プロジェクトの経験を活かして、より堅牢なプラットフォームの構築に成功しました。 2019年には、StacksのネイティブトークンであるSTXトークンが米国証券取引委員会(SEC)からRegulation A+の承認を受け、規制下でのトークン販売を実現し、2,300万ドルを調達しました。これは、暗号資産業界において画期的な出来事でした。 Stacksの最大の特徴は、「送金証明(Proof of Transfer, PoX)」と呼ばれる独自のコンセンサスメカニズムです。PoXはビットコインのセキュリティを継承し、ビットコインをアンカーチェーンとして利用して新しいブロックを生成します。これにより、ビットコインの安全性を維持しつつ、ビットコイン上でスマートコントラクトを実行できるという点で他のプラットフォームとは異なる特徴を持っています。 現在、$89.62mのTVLが集まっている (Defillamaより) また、Stacks 2.0のリリースにより、Clarityという新しいプログラミング言語が導入され、ビットコインとのシームレスな相互運用が可能になりました。 さらに、2024年8月29日より開始された「Nakamoto Upgrade」は、Stacksネットワークにおける大幅な改善をもたらします。このアップグレードにより、ブロック生成がより迅速に行われ、トランザクションの確定が数秒で完了するようになります。従来のStacksは、ビットコインブロック生成に依存していたため、トランザクションの確定に時間がかかるという課題がありましたが、Nakamoto Upgradeでは、マイナーが複数のStacksブロックを生成できるように変更されました。また、このアップグレードにより、ビットコインのファイナリティが完全に適用され、Stacksチェーンが自動的にフォークしない仕組みが導入されました。 Nakamoto Upgradeは、ビットコインマイナーによるMEV(マイナー抽出可能価値)問題にも対処し、Stacksネットワークの安全性と効率性をさらに高めるための重要なステップになっています。