MOGが急騰──イーロン・マスク氏やギャリー・タン氏が「mog/acc」アイデンティティを支持
Crypto Times 編集部

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- MOGコインは、イーサリアムとベースで人気のミームコインで、モギング(他者より優れること)とアクセラレーショニズム(技術進歩を加速させる思想)を組み合わせた「mog/acc」と呼ばれる文化的な変革を推進することで注目を集めている。
- イーロン・マスク氏やギャリー・タン氏といった影響力のある人物がmog/accのトレンドを支持し、MOGコインの価値を大幅に上昇させている。
- mog/accは、インターネット発の哲学へと進化しており、技術的進歩と「勝利の共通言語」に焦点を当てている。
ドージコイン(DOGE)はもう過去のものだ。テック系Xユーザーの間で話題を呼んでいる新たなミームコインは、単なる楽しみだけでなく、マインドセットそのものを重視している。
MOGコインは、イーサリアム(Ethereum)とベース(Base)で提供されている人気トークンで、「mog/acc」という文化的転換をもたらそうとしている。「mog/acc」とは、モギング(mogging:より優れ、より強く、より速くなることを意味するスラング)とアクセラレーショニズム(いかなる犠牲を払ってでも技術革新を加速させる思想)を組み合わせたものだ。
テクノ楽観主義者たちは、派手なサングラスブランドであるPit VipersをXのアカウントアイコンに設定し始めており、これが暗号資産(仮想通貨)界隈以外にもMOGトークンの認知を広げる要因となっている。

[イーロン・マスク氏のXアカウント]
ソラナ(Solana)エコシステムのレイディウム(Raydium)やジュピター(Jupiter)といった企業もこの動きに参加し、オンラインのアイコンをネコや自社マスコットがPit Viperをかけたものに変更し、「mog/acc」を掲げている。
Always be mogging https://t.co/9wk7rUYAvi
— Garry Tan (@garrytan) May 6, 2025
コミュニティメンバーの一人が、mog/acc信奉者が目指す美学に自動的にディスプレイを変換するmog/accボットを開発した。このアカウントは5月7日のローンチから数時間でバイラルとなった。
mog/acc pfpBot is here
tag @mogpfp + the @username you want mogged. pic.twitter.com/RBgVKmYTSu— mog/acc pfpBot (@mogpfp) May 6, 2025
そもそもmog/accとは何なのか。信奉者たちはこれについて非常に明確な見方を持っている。
「モグ・アクセラレーショニズムは、MOGミームの概念を技術進歩の領域へと拡張したものだ」と、ミームコイン思想家の@VirotechnicsはCoinDeskにTelegramで語っている。「それ(MOG)は、あらゆることにおいて勝ち、競争し、高いパフォーマンスを発揮することを意味する」。
「アクセラレーショニズムは、技術進歩の哲学であり、その速度を上げ、いかなる代償を払ってでも前進させることを目指す。mog/accはこの両者のハイブリッドであり、完璧な融合体だ。両者は互いに補完し合い、ミームの力がこの哲学の拡散を助けている」と彼は付け加えた。
アクセラレーショニズム、すなわちネットスラングで「acc」とは、人類がどんな犠牲を払ってでも技術進歩を加速させるべきだという考え方だ。AI(人工知能)、暗号資産、バイオテック、自動化など、領域を問わず「より速く進み、壊し、未来を前進させる」ことがその本質だ。
この思想から「効果的アクセラレーショニズム(e/acc)」が生まれ、単なるミームではなく実践的な加速主義を目指す流れができた。この思想には、暗号資産の初期投資家バラジ・スリニヴァサン(Balaji Srinivasan)氏も賛同している。
2023年には、イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)が自身のバージョンとして「d/acc(ディフェンシブ・アクセラレーショニズム)」を提唱した。これは、前進する技術を構築しつつも、強欲や社会的マイナスの多い道は避けるべきだとする立場だ。
このように、mog/accは単なる既存の加速主義の流行に便乗するものではなく、独自のインターネット発哲学へと変容しつつある。
e/accが未来を理論化し、d/accが道徳化するのに対し、mog/accはミームによってその存在を現実化する。信奉者たちは難解な論考を排し、派手なアバターと「勝利」という共通言語を重視している。
MOGが単なるコインや雰囲気を超えた存在となるかはまだ未知数だが、現時点では完全に「アイデンティティの表現」となっている。