NFTマーケットプレイス「Rarible」の使い方、出品から購入、Mint方法までを完全解説

2021/11/22・

airutosena

NFTマーケットプレイス「Rarible」の使い方、出品から購入、Mint方法までを完全解説

この記事では、NFTマーケットプレイスのRaribleについて解説しています。

Raribleは、OpenSeaのようにNFTを取引できるマーケットプレイスです。

基本的な機能は、OpenSeaと大きく異ならないものの、いくつかチェックしておきたい特徴もあります。

この記事では、Raribleの基本的な概要から特徴、初心者でも利用しやすいように使い方を1から解説しています。

Raribleとは?Raribleの概要について

まず、はじめにRaribleの概要についてご紹介していきます。

Raribleの基本的な部分から、代表的な機能についてチェックしていきます。

RaribleはNFTマーケットプレイス

Raribleを簡単にまとめると「NFTのマーケットプレイス」です。

つまり、NFTを購入・売却することが可能な場所で、NFT専門のメリカリやヤフオクのような存在であると言えます。

また、NFTを作成することも可能となっており、Raribleだけで「NFT作成・売却」というプロセスを辿ることが可能になっています。

類似のプラットフォームには、OpenSeaのようなNFTマーケットプレイスが挙げられ、基本的な機能は大きく変わりません。

しかし、RaribleではOpenseaとは違い、独自トークンとして$RARIを発行しているので、Raribleのマーケットプレイスを使うことでトークンを獲得できるのが大きな違いと言えるでしょう。

Raribleの代表的な機能

次に、Raribleの代表的な機能についてご紹介していきます。

Raribleでできることを把握していきましょう。

RaribleでNFTを作成

上記の画面は、RaribleにてNFTを作成ページとなっており、上記よりNFTの発行が可能です。

Raribleで作成したNFTは、前述の通り、そのままRaribleやその他のマーケットプレイスでも販売することもできます。

RaribleでNFTを売却

この画面は、RaribleにてNFTを売却する画面になります。

メリカリやヤフオクと同じように、価格・販売方法(固定価格 or オークションなど)の設定を行うことで出品できます。

RaribleでNFTを購入

上記の画面から、NFTを購入できます。

各NFTの説明文や価格・販売方法などもこの画面からチェック可能で、気になるものにはお気に入り(ハート)を押しておくことも可能です。

Raribleの4つの特徴

Raribleの基本的なところが分かっところで、気になるのはRaribleの特徴的なポイントではないでしょうか。

これから、Raribleの特徴的な点を4点ご紹介していきます。

二次流通におけるロイヤリティを設定可能

Raribleでは、NFTの作成時に二次流通におけるロイヤリティを設定することが可能です。

つまり、自身の作品が転売された際の利益を一定程度確保することが可能で、アーティストのインセンティブ強化が期待できます。

このロイヤリティの設定自体は、OpenSeaなどでも可能になっており、Rarible独自の特徴ではありませんが、NFTマーケットプレイス全体の特徴的な点に挙げられるでしょう。

ただし、このロイヤリティについては、あくまで「Raribleにおける二次流通」限定となっています。

つまり、他のマーケットプレイスで該当するNFTが売買された場合には、ロイヤリティを手に入れることはできません。

他のロイヤリティが可能なマーケットプレイスでも共通している課題なので、今後の進化に期待したいポイントでもあると言えるでしょう。

Raribleのアクションに伴いRARIを獲得可能

Raribleでは、Rarible内で購入・売却といったアクションを行うと、Raribleが発行しているRARIというトークン獲得することができます。

配布の割合は各条件などによって異なっているため、配布される数量は一概に言えません。

しかし、基本的にRaribleを利用したら、買いでも売りでもRARIをゲットできます。

著名なOpenSeaでは実装されておらず、Raribleの特徴的な点に挙げられるでしょう。

無料でNFTを作成

Raribleでは、2021年に新しく追加された機能で、無料でNFTを作成することが可能になりました。

これまで、RaribleにおいてNFTの作成するにはガス代が必要でしたが、Lazy minting」という機能の実装によって、そのガス代が必要無くなりました。

厳密には、RaribleにてLazy mintingを利用すると、購入時にNFT化(ミント)されることになり、その際のガス代は購入者サイドが支払うことになります。

また、他のNFTと同じように出品覧に表示されるものの、データ自体はIPFSという分散型ストレージ保存されます。

特にイーサリアムのガス代はタイミングによっては高くなりがちな面が知られているので、これからアーティストが気軽に参加しやすくなると言えるでしょう。

「Raribleに作品を出してみたいけど、ガス代が高い・・・」なんて考えていた方は、Lazy mintingを利用してみるのがおすすめです。

IPFSを利用している

最大手のNFTマーケットプレイスのOpenSeaでは、NFTのコンテンツの元となるメタデータを自前のサーバーで管理しています。(IPFSを利用することも可能)

中央集権的な方法で元となるデータを管理しているため、OpenSeaがサービスの提供を終了すると、NFTのコンテンツが閲覧できなくなる可能性が否定できません。

Raribleは、デフォルトでストレージに分散型ファイルシステムのIPFSを利用しているため、上記のようなリスクが軽減されます。

IPFSの詳細については、以下の記事を御覧ください。

【IPFSとブロックチェーン Part1】IPFSとは?ストレージ問題を解決する技術 – CRYPTO TIMES

【作成・出品・購入】Raribleの使い方を1から解説

これから、Raribleの使い方を、まだ仮想通貨を購入したことがないといった方でも利用できるような内容で、1から解説していきます。

各機能の使い方も詳しく解説していくので、RaribleでNFTを作成したい・出品したい・購入したいと言った方は、ぜひチェックしてください。

Raribleを利用するための事前準備

まず、はじめにRaribleを利用するために必要な下準備をチェックしていきましょう。

既に一度他のマーケットプレイスを利用しているという方や、Raribleとウォレットを接続しており、準備完了の方は読み飛ばして頂いて大丈夫です。

しかし、仮想通貨をまだ購入していない・ウォレットを持っていないといった方は、チェックしてみてください。

仮想通貨を購入する(作成したいだけの人は不要)

Raribleの利用に伴い必須というわけではないものの、NFTを購入する予定があるなら、仮想通貨を持っておく必要があります。

まだ、仮想通貨を保有していないという方は、 国内想通貨取引所にて仮想通貨を購入しましょう。

おすすめの仮想通貨は、ガス代が高いもののDeFiなどとも相性が良いイーサリアムです。

イーサリアムは著名な仮想通貨のため、主要な仮想通貨取引所であれば、購入可能です。

「まだ仮想通貨取引所の口座を持っていない・登録していない」という方は、コインチェックやビットフライヤーでの口座開設がおすすめです。

ビットコイン取引量1位のビットフライヤー

【最新版】取引所BitFlyer(ビットフライヤー)の登録方法・使い方まとめ! – CRYPTO TIMES

取引画面がシンプルで初心者におすすめのコインチェック

【Coincheck(コインチェック)の登録方法・使い方】入出金・仮想通貨売買まで徹底解説 – CRYPTO TIMES

ウォレットの作成

Raribleを利用するためには、ウォレットを接続する必要があります。

ウォレットとは、仮想通貨を保存しておくための場所のような存在です。(秘密鍵を管理するツール)

基本的に、NFTを扱うマーケットプレイスや、DeFiなどの利用に伴って必要になるため、これからそういったサービスを利用していこうと考えている方なら、作成しておいて損はありません。

ウォレットにはさまざまな種類がありますが、初心者の方にはMetaMaskがおすすめです。

MetaMaskはもっとも知名度の高いウォレットであるといえ、基本的にどのようなサービスでもMetaMaskは利用可能になっていることが多いです。

また、シェア率が高いことから、ネット上にある情報量がも多いです。

MetaMaskの作成方法についてはコチラ

MetaMaskの作成方法については、以下の動画でも詳しく解説しています。

ウォレットへ送金

仮想通貨取引所で仮想通貨を購入し、ウォレットの作成が済んだら、ウォレットへ仮想通貨を送金しましょう。

取引所によって送金方法の詳細は異なっていますが、基本的にウォレットのアドレスを入力し、取引所の送金画面から送金するという手順が必要です。

ちなみに、Raribleにて無料でNFTを作成したいという方は、この手順は不要です。

ビットフライヤーの送金手順はコチラ

コインチェックの送金手順はコチラ

ウォレットとRaribleの接続

ウォレットの準備が整ったら、Raribleと接続を行いましょう。

以下のような手順で作成可能です。

  1. Raribleへアクセス
  2. 「Sinf In」を選択
  3. 利用しているウォレットを選択
    (MetaMask利用の方は、MetaMaskへ)
  4. ウォレットでの操作を行う

これで、Raribleとウォレットが接続されました。

wETHへETHをConvert

RaribleでETHを利用したい場合は、wETHへのConvertが必要になります。

wETHは、ETHと1対1でペッグしている仮想通貨で、互換性の問題などから一部のプラットフォームで、Convertが必要になることがあります。

ETHをお持ちの方は、以下の手順でwETHへのConvertを済ませましょう。

  1. 画面上部へ
  2. wETHの部分へ
  3. 換金したい金額を入力
  4. 「Convert」へ

これで、wETHが利用可能になります。

RaribleでNFTを作成する(ミント)

まず、はじめにRaribleにてNFTを作成するやり方をご紹介していきます。(Free mintingを想定)

  1. 「作成する」へ
  2. 「シングル」へ
  3. ファイルをアップロード
  4. 各設定を入力
  5. 「Create item」へ
  6. ウォレットの処理などを行なって完了

NFTにするファイルは、PNG・GIF・WEBP・MP4・MP3などに対応しています。

作成にあたり、シングル(Single)とマルチ(Multiple)を選択する箇所が途中で出てきますが、基本的にはシングルで問題ありません。

マルチ(Mutiple)は、作成するNFTの規格に「ERC1155」を利用します。

そのため、ERC1155規格に沿ったNFTを作成したい際に選択しましょう。

ERC1155の詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。

新たなトークン規格『ERC1155』はDAppsゲームの革命となるか?その特徴とは? – CRYPTO TIMES

各設定の内容は以下のとおりです。

  • Put on marketplace = 出品するか否か
  • 購入後にロック解除 = 取引後に何らかのコンテンツを提供
  • 規格の選択
  • Free minting = 無料で出品するか否か
    (無料で出品したいならONに)
  • Title = 名前
  • 説明(Optional) = 説明文
  • ロイヤリティ = ロイヤリティの%を設定
    (0~50%に設定可能)

Raribleで出品・売却

Raribleで出品する手順は以下のとおりです。

    1. 右上の部分をクリック
    2. My profileへ
    3. 出品したいものを選択
      (作成したものは作成済みへ)
    4. 「Put on sale」へ
      (日本語では「売りに出す」という表示)
    5. 出品方法を選択

 

  1. 価格などを選択し出品
    (その後、ウォレットの署名などが必要ですが、簡単に終わります)

Raribleで購入する

Raribleの購入手順は以下のとおりです。

  1. 検索や一覧(Explore)からNFTを探す
    (一覧画面は、下スクロールで可能)
  2. 購入したいものを選択
  3. 「Buy for ・・・」を選択
  4. 支払いへ進み、ウォレットの処理を行えば完了

他のプラットフォームと同じように、支払いから反映されるまでにはトランザクションの関係上、少々ラグがあります。

また、一覧(Explore)の画面から以下の箇所にて、カテゴリーの選択などを行うことも可能です。

出品・購入に伴うRARIトークンの獲得方法

Raribleでは、取引などのアクションを行い、Raribleを利用するとRARIトークンが一定の割合で支払われます。

RARIトークンが供給される量とその供給先の割合は以下のとおりです。

Marketplace miningの60%が、Rurible利用者に対する配布にあたります

割合としては、詳細には纏められていないため、大雑把な表となっています。個人のマーケットプレイスでの利用状況などに応じて、配布されるRARIトークンの数は異なってきます。

「Raribleを利用した」という方は、RARIトークンを獲得できる可能性が高いため、以下の手順をチェックしてみるのがおすすめです。

  1. Raribleのはじめのページへ
    (下へスクロール)
  2. CommunityからRARI Tokenへ
  3. 表示されているRARIを確認
  4. 請求ボタンを押す

RARIトークンの保有者には、運営のガバナンスに関する投票などの権利が与えられます。

また、配布は毎週行われるため、頻繁に利用しているという方は、定期的にチェックしておいた方が良いでしょう。

Raribleのリスク・注意点について

この記事では、Raribleの概要や魅力、利用方法ついて触れましたが、Raribleにも色々と注意点があります。

これから、Raribleの利用するなら押さえておきたいリスクや注意点をご紹介していきます。

コレクションについて

RaribleではNFTを作成する際に、独自コレクション・Raribleコレクションという2つの異なったコントラクト規格の選択が可能です。

一般的に、ガス代の関係などからRaribleコレクションを選択する方が多いでしょう。(独自のものを選択すると、追加でガス代がかかるため)

ただし、この場合、他のNFTマーケットプレイスとの相性が悪くなる可能性が否定できません。

独自コレクションで作った場合、他のマーケットプレイスでの表示名もRaribleではなく、独自のものが表示されます。

つまり、Raribleを利用する上ではなんの問題もありませんが、Rarible外の利用に関しては利便性が低くなる可能性があります。

ガス代のことを考慮すると、Raribleのコレクションを選択することをおすすめしますが、デメリットが無いわけではないことを押さえておきましょう。

著作権などについて

Raribleに限ったことではありませんが、盗用された作品などがNFTとしてマーケットプレイスに出品される事例が相次いでいます。

まだ、NFTを取り巻く法的な環境については整備されていない側面があるものの、基本的に第三者の作品をNFTとして出品することは控えましょう。

グレーだと思う行為は控えるのがベターです。

詐欺的なNFTについて

こちらも、上記と繋がっている部分ですが、逆に被害者になるケースも考えられます。

他者の作品を登用しNFTが販売されているということは、それを購入する方もいるということです。

そのような作品は、購入前に想定していた価値よりも、かなり低い可能性が高いでしょう。

また、ゲーム内で価値を持つNFTと同じ画像(ただ、画像が同じだけでなんの価値もないNFT)を使って、勘違いを狙った出品なども行われています。

マーケットプレイスという特性上「誰でも作品がアップできる・取引できる」できます。

つまり、プロもアマチュアも詐欺師も出品できる環境であると意識しましょう。

特に高額なNFTを取引する際は、リサーチを徹底することをおすすめします。

Raribleについてまとめ

この記事では、NFTマーケットプレイスであるRaribleについてご紹介しました。

Raribleは、RARIトークンをNFTセクターにおける最初のガバナンストークンであるとしています。

OpenSeaでは、記事執筆時点で実装されていません。

NFTを取引しながらトークンも獲得できるので、気になる方は一度チェックしてみましょう。

画像:Postmodern Studio / Shutterstock.com

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