【RSK Blockchain Conferenceレポート】パネルディスカッション「私たちの世界を変えるアプリケーション」
Crypto Times 編集部
今日は4/10に参加したRSK Blockchain Conferenceの中で行われたパネルディスカッション「私たちの世界を変えるアプリケーション」のレポートを書いていきたいと思います。
現在、世界中でブロックチェーンを用いたアプリケーションの開発が盛んです。その開発に携わる、業界のスペシャリストたちのディスカッションになります。
登壇者の方々は以下の通りになります。
GRANT BLAISDELL / Coinfirm CMO
ADAM EFRIMA / Blox CEO
GAURANG TORVEKAR / Indorse CEO
YU NUMAKURA / Kyvalion CEO
以下、登壇者の発言をまとめつつディスカッションの内容をレポートしていきたいと思います。
ユーザーと開発者の考え・意識の違い、または彼らとの関わり合い
まず、アプリケーションの開発にあたっての開発者とユーザーの関係について議論が始まりました。
「私たちはユーザーとの問題を解決できる方向に進めている。」
「私たちはコミュニティ志向の開発を行っていたり、ユーザーからのフィードバックをもらっている。」
「様々なプロダクトをすでに出していて、ユーザーとの協調ができるようになっている。ユーザーとの関わりを円滑にできるように努力している。」
「私たちのアプリケーションの使用には手数料がかからない、これはユーザーのことを考えてこうなった。」
など、どのアプリケーション開発者も、ユーザー第一での開発を行いつつ、彼らと双方向のコミュニケーションをとっているようです。
特に、ポートフォリオ管理アプリを提供しているBloxでは、ユーザーからの意見を常に募集しつつ、月に一度必ずアプリの更新を行っているとCEOのAdam氏は語っていました。
実際、Bloxのアプリは対応通貨や対応取引所が徐々に追加されており、積極的な開発が行われています。
優秀な人材を開発に巻き込む方法
次に、ブロックチェーンを用いたアプリケーション開発における人材不足について議論が展開されました。優秀な人材(技術者)を開発に巻き込む方法を問われると、登壇者の方々はこう語りました。
「日本でも人材不足は問題になっている。」
「プロジェクトのエコシステムを開発するために人材が足りていないのは事実だ。採用が進めばこの分野に進む人は増えると思う。人材が採用を呼び、採用が人材を呼ぶ。」
「優秀な人材は自分で会社を立ち上げようとしてしまう。しかし、開発者には基礎の知識を知らない人が多いのも事実である。」
「シリコンバレーに才能が集まってしまっている。私たちのアプローチとしては、教育を施していくことだ。新卒が直接プロックチェーン業界に直接入ってくることがこれから増えるだろう、そうなれば人材不足は解決するのではないか。」
というように、ブロックチェーン業界において優秀な技術者の不足は、開発者が共通して感じてる問題のようです。
その中でも未来に関して悲観している人はおらず、積極的に問題意識をもって取り組んでいるようです。
現職の人を鍛えることで人材不足は解決できるか?
前項の人材不足の話に関連して、現在の技術者を教育することで人材不足を解決できるのか、について議論が展開されました。
「まずはプロックチェーンについてしっかり知ることが大事だ。仮想通貨について説明するには、一般の人がわかりやすいように説明する人が必要なはず。」
「業界には素晴らしい人材がいつもいる。」
など、一部の現職技術者の知識不足が指摘されるも、一定数優秀な人材はいるという意見がありました。
これに関しては、プロジェクトごとのチーム環境に依存するよるようです。
まとめ
現在のブロックチェーンを用いたアプリケーションの開発において、ほとんどの開発者がユーザの意見を大切にしていることがわかりました。
また、業界全体における技術者は不足しており、その解決に皆積極的に取り組んでいる模様です。
これからのアプリケーション開発に期待していきましょう!!そして、日本からももっとブロックチェーンを用いたアプリエンジニアが出てくることにも期待していきましょう!