仮想通貨$SAND (The Sandbox)とは? 特徴と将来性について徹底解説!
Crypto Times 編集部
引用元: The Sandbox
The Sandboxはブロックチェーン上のメタバースプロジェクトです。
NFT化された土地(LAND)を購入し、その上に様々なコンテンツを展開できるプラットフォームで、多くの参加者によってThe Sandboxの中に価値が作り込まれていきます。
$SANDはThe Sandboxのガバナンストークンで、エコシステム全体を支えます。
- The Sandboxってどんなプロジェクト?
- $SANDは今後伸びる可能性はあるの?
- $SANDをトレードするなら、どの仮想通貨取引所がおすすめ?
こんな疑問をお持ちの人に向けて、この記事ではThe Sandboxと$SANDの特徴と将来性を解説しました。加えて、$SANDを取引するのにおすすめの取引所も紹介しています。
最後まで読めば、The Sandbox($SAND)の魅力をしっかり把握できますよ。
目次
The Sandbox($SAND)の5つの特徴を解説
最初に、メタバースThe Sandboxとそこで使用される仮想通貨$SANDの概要について解説します。
The Sandbox($SAND)の特徴を5つあげたので、ひとつひとつチェックしていきましょう。
- The Sandbox($SAND)の5つの特徴
最もメジャーなブロックチェーンメタバースプロジェクト
名称 | The Sandbox (ザ・サンドボックス) |
---|---|
プロジェクトの種類 | メタバースプラットフォーム |
提供者 | TSB Gaming |
サービス開始 | 2020年 |
公式サイト | https://www.sandbox.game/ |
公式サイト(日本) | https://jp.sandbox.game/ |
公式X | https://x.com/thesandboxgame |
公式X(日本) | https://x.com/TheSandboxJP |
公式Telegram | https://t.me/sandboxgame |
公式Discord | https://discord.com/invite/thesandboxgame |
The Sandboxは、ブロックチェーン上に構築されたメタバースプラットフォームです。
The Sandboxが提供する広大なメタバース空間内にクリエイターが集まり、ゲームなどのコンテンツを創作して公開します。プレイヤーは、メタバース空間内を自由に移動しながら、さまざまなコンテンツを体験できます。
その過程で発生するのが、コンテンツ利用に伴う料金や報酬のやり取り、コンテンツを展開するスペース(LAND)や素材となるNFTの取引などの経済活動です。参加者の活動によってThe Sandboxのエコシステムが成長します。
メタバースプラットフォームとしてのThe Sandboxは、2020年に始まりました。
The Sandboxの公式ページの情報によれば、2023年11月の時点で500万人のユーザー、約130,000人のクリエイター、約24,000人のLAND所有者が集まっており、ブロックチェーン上のメタバースプロジェクトとしては最もメジャーな存在に成長しています。
NFT化されたLAND上にゲームなどのコンテンツを作って公開できる
The Sandboxのメタバースは、仮想的な土地であるLANDがマップの上に並んだ状態で構成されています。クリエイターはLANDの上にゲームなどのコンテンツを創作し、公開できます。
LANDはNFT化されています。全部で166,464個あり、数が増えることはありません。
LANDの上には、小さな立方体(ボクセル)を組み合わせて作られたボクセルアートで構成されたキャラクターや小物などのASSETを置き、コンテンツを作成することができます。
多くの企業や個人がThe Sandbox上でオリジナルのコンテンツを展開しています。The Sandboxのマップを眺めれば、見慣れたブランドのロゴが多く見つかるはずです。
$SANDはThe Sandboxのガバナンストークン
名称 | The Sandbox |
---|---|
テッカーシンボル | SAND |
発行者 | TSB Gaming |
発行日 | 2019年10月29日 |
トークン規格 | ERC-20 |
総発行枚数 | 30億SAND(すべて発行済) |
対応チェーン | イーサリアム、Polygon |
時価総額ランキング | 89位(2024年6月26日のCoinMarketCapの集計による) |
時価総額 | 約1,200億円(2024年6月26日のCoinMarketCapの集計による) |
公式ページ | https://www.sandbox.game/ |
The Sandboxのエコシステムで使用される仮想通貨が$SANDです。2019年10月に発行上限の30億SANDがすべて発行されました。
$SANDはThe Sandbox内でのNFTの売買やコンテンツの利用料徴収、各種報酬の配布などに利用されるゲーム内通貨です。また、$SANDはThe Sandboxのガバナンストークンでもあり、保有者はThe Sandboxに関する意思決定のための投票権を持ちます。
時価総額ランキングは89位で、Web3ゲームやメタバース関連の中では大きな時価総額のトークンです。海外の仮想通貨取引所の多くが$SANDを取り扱っており、国内でも9つの取引所で$SANDを売買できます。
ASSETやゲームの無料制作ツールが使える
LAND上に展開するコンテンツの構成要素をASSETと呼びます。人や動物などの非プレイアブル・キャラクター(NPC)や装備品、各種装飾アイテムやランドマークなどが該当します。
ASSETは小さな立方体(ボクセル)の集合体であるボクセルアートで、クリエイターが自由に作成可能です。フリーで使えるボクセルアート作成ツールVoxEditがThe Sandboxから提供されています。
また、The Sandboxでは賞金を懸けたボクセルアートコンテストなどのイベントを頻繁に実施しており、ボクセルアートのデザイナー育成に注力しています。
さらにLAND上にゲームコンテンツを展開するクリエイター向けに、フリーのゲーム作成ツールGame Makerが提供されています。
Game Makerはコードレスでゲームが組めるので、プログラミングの経験がない人でも高度なコンテンツを作成可能です。
ゲームクリエイター育成のためのGame Jamが頻繁に開催されています。優秀なコンテンツには$SANDが提供されるので、興味がある人は挑戦してみましょう。
LANDやASSETはNFT化されており売買できる
LANDはNFT化されており、OpenSeaで購入できます。メタバース上の場所によって価格が異なりますが、0.1ETH程度から購入可能です。
また国内では、CoincheckのマーケットプレイスであるCoincheck NFTでもLANDを購入できます。
LANDの数は有限なので、The Sandboxに注目が集まればLANDの価格が上昇する可能性もあります。
コンテンツ内で使用するASSETもNFT化されており、こちらも売買可能なため、自分が作成したASSETを販売して収益を上げることができます。
The SandboxにはNFTを売買するためのマーケットプレイスが開設されており、ここで$SANDを使用してASSETを取引可能です。
The Sandbox($SAND)の稼ぎ方
The Sandboxは、経済活動が可能なプラットフォームです。クリエイターでもプレイヤーでも様々な方法で収益を得ることができます。
ここでは、The Sandbox($SAND)の稼ぎ方を解説します。
- The Sandbox($SAND)の稼ぎ方
The Sandbox上のイベントに参加して稼ぐ
The Sandbox上では、報酬として$SANDが配布されるイベントが数多く開催されています。これらのイベントに参加すれば、金銭的なコストゼロで$SANDを獲得可能です。
プレイヤー向けのものは、コンテンツを体験することで報酬として$SANDの配布を受けることができるイベントです。コンテンツ中にクエストが設定されており、そのクエストを達成したプレイヤーに報酬が分配されます。
クリエイター向けのイベントの中にも、報酬として$SANDが提供されるものがあります。様々なテーマを決めてボクセルアートやゲームを募集し、優秀なクリエイターには賞金として$SANDが分配されるコンペティションです。
$SANDが獲得できるイベントは常に新しいものが出てきます。The Sandbox公式ページのイベントページで紹介されるので、頻繁に確認してみましょう。
- イベントの報酬を受け取るにはKYC認証が必要
- The Sandboxにアカウント登録をしただけでは、イベントの報酬として$SANDを受け取れません。KYC認証(本人確認)の完了が報酬獲得の必須条件です。
NFT化されたASSETの売買で稼ぐ
The Sandboxのコンテンツ内で使用されるASSETはNFT化されており、The Sandboxが展開しているマーケットプレイスで販売して$SANDを獲得できます。
ASSETは、人や動物などの非プレイアブル・キャラクター(NPC)や装備品、各種装飾アイテムなど、多岐にわたります。
ASSETはコンテンツのオリジナリティを演出するのに重要です。形状がシンプルで安いASSETは1SAND以下で取引されますが、複雑なものは数百~数千SANDの高値です。
ボクセルアートのデザインが得意なクリエイターにとっては、自己のスキルを収益化するよい機会になりますよ。
LANDの取引で稼ぐ
The Sandbox中の土地であるLANDはNFT化されており、売買できます。
大手マーケットプレイスであるOpenSeaや、Coincheckが運営するCoincheck NFTでLANDを取引できます。
LANDの価格は一律ではなく、立地する場所によって異なります。2024年7月の時点で、安いもので0.1ETHの程度の価格で取引されています。
LANDの数は有限なため、今後The Sandboxに注目が集まればLANDの価格も上昇する可能性があります。通常の土地取引と同様に、有望なLANDをあらかじめ押さえておき価格の上昇を待つのは、有効な戦略です。
ガバナンストークン$SANDのトレードで稼ぐ
$SANDを仮想通貨取引所でトレードして稼ぐこともできます。
海外のメジャーな仮想通貨取引所のほとんどは、$SANDの取引が可能です。
国内の仮想通貨取引所では、以前は$SANDを扱っているところは少なかったのですが、徐々に増えて行き、現在(2024年7月)では9つの国内取引所で$SANDが売買できます。
以前より、$SANDのトレードはずっと身近になりました。
$SANDをステーキングして稼ぐ
$SANDをステーキングして、The Sandboxに流動性を提供することで、エコシステムに貢献できます。ステーキング中は$SANDはロックされますが、報酬として$SANDが配布されます。
報酬は毎週固定数量の$SANDを、ステーキングした$SANDの比率によって参加者に分配する方式です。
LANDの保有者は、より有利に$SANDのステーキングが可能です。LANDを多く保有するほどより多くの$SANDをステークでき、得られる報酬の比率も優遇されます。
ステーキングは、The Sandbox公式ページのステーキングのページから行うことができます。一定期間使用する予定のない$SANDがあるなら、ステーキングを検討してみましょう。
- $SANDをステーキングできるのはPolygonチェーンのみ
- $SANDはイーサリアムチェーンとPolygonチェーンの両方に存在しますが、ステーキングできるのはPolygonチェーンの$SANDのみです。イーサリアムチェーンの$SANDをステーキングする場合には、Polygonチェーンへブリッジする必要があります。
今後の動きは?$SANDの将来性
ここまでThe Sandbox($SAND)の特徴と稼ぎ方について説明しました。ユニークで面白そうなプロジェクトですよね。
ここからは、The Sandboxのガバナンストークン$SANDの将来性について解説します。
- $SANDの将来性
$SANDのこれまでの価格動向
2019年の発行当初、$SANDは大きな上昇を見せることなく低迷していました。
2021年になると仮想通貨全体が活況を呈し$SANDにも50円前後の値が付くようになりましたが、同年10月になると$SANDは突如高騰します。
これはFacebook社が名称をMetaに変更し、メタバースに対する注目が急に集まったことによると言われています。
2022年に入ると、仮想通貨市場全体のトーンダウンに伴って価格を下げ長い低迷期に入りました。
2024年に入ってビットコインやイーサリアムといったメジャー通貨が盛り上がった際には、$SANDは少し上昇しましたが2021年のような大きな動きには至っていません。
$SANDの将来性を左右するポイント
2024年7月の時点での$SANDの価格は50~100円のレンジを上下する状態が続いています。
今後大きな伸びを見せるのかについて確定的なことは言えませんが、将来性を左右する重要なポイントについて考察していきましょう。
- 仮想通貨市場全体の活性化
- メタバースへの注目度の再上昇
- The Sandboxへの著名な企業・個人の参画
仮想通貨市場全体の活性化
他の多くの仮想通貨と同様に、$SANDも仮想通貨市場全体の勢いに影響されています。
2021年の$SANDの伸びは、ビットコインやイーサリアムなどのメジャーな通貨の高値からアルトコインの上昇といった流れが大きく寄与したことは否めません。
2024年に入り、ビットコインの半減期や、ビットコイン・イーサリアムのETF承認などで、仮想通貨市場は2023年までの低迷から抜け出しました。
2024年7月の現時点では一時の盛り上がりは沈静してきましたが、今後のさらなる盛り上がりの発生は$SANDの価格上昇の前提条件になるはずです。
メタバースへの注目度の再上昇
$SANDの現在の低迷は、メタバースに対する注目度が下がったことが大きな原因です。
著名なコンサル企業であるGartner社が2023年に発表したハイプ・サイクルによれば、「メタバース」はすでに幻滅期に入っており、トレンドとしては興味が失われつつあることが示唆されています。
しかし、メタバースというコンセプトそのものは短期間のうちに消えていくものではありません。2021年のFacebook社の改名のようなきっかけがあれば再注目されますし、類縁の新ワードが新たなトレンドを呼び起こす可能性もあります。
- Gartner社のハイプ・サイクルとは?
- テクノロジーの成熟度を表すチャートで、Gartner社が発表しています。テクノロジーの定着までの流れを「黎明期」「過度な期待のピーク期」「幻滅期」「啓発期」「生産性の安定期」に分け、話題となっているテクノロジーがどこに位置づけられるかを示しています。
The Sandboxへの著名な企業・個人の参画
$SANDが大きく伸びるためには、The Sandboxに著名な企業・個人が参画し積極的に活動して注目を集めることが最も重要です。
The Sandboxはこの点でも努力を続けており、さまざまな企画を立ち上げ続けています。
中でもアニメーション作品とのコラボレーションは活発です。「キャプテン翼」との提携は2023年に発表され、「キャプテン翼」LANDが開発中です。すでに関連するNFTの販売も始まりました。
他にも、「ドラゴンボール」「美少女戦士セーラームーン」「ワンピース」などの作品を制作している東映アニメーションとの提携を発表しています。
SHIBUYA109エンタテインメント社との提携も話題になりました。The Sandboxの中にSHIBUYA109専用の土地「SHIBUYA109 LAND」を開設してイベントを展開しています。
このような動きが加速され、魅力的なコンテンツやイベントが継続的に展開されていけば、The Sandboxへの注目が集まり$SANDの価値にも期待できます。
$SANDの購入でおすすめの仮想通貨取引3選
$SANDは、海外の仮想通貨取引所の多くで購入できます。また、最近では国内の取引所でも扱うところが多くなり、売買しやすくなってきました。
ここでは、$SANDのトレードにおすすめの仮想通貨取引所を3つ紹介します。
- $SANDの購入でおすすめの仮想通貨取引所
Bitget
名称 | Bitget |
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運営会社 | Bitget Global Inc. |
提供サービス | 現物取引、先物取引、コピートレード、ステーキング |
公式サイト | https://www.bitget.com/ |
取り扱い通貨数 | 800種以上 |
$SANDの購入でおすすめな海外の仮想通貨取引所がBitgetです。1日の取引量が2,500億円以上の規模を持つ大手取引所で、800種以上の仮想通貨をトレードできます(2024年7月時点)。
現物取引だけでなく、ハイレバレッジの先物取引も可能です。また、プロフェッショナルなトレーダーの取引をコピートレードできるのも、Bitgetの大きな特徴です。
PCからウェブサイト経由で利用できるウォレットとスマホアプリが用意されており、どちらも丁寧に日本語対応されているので、高度な機能を違和感なく使えますよ。
Bitgetの登録方法まとめ!口座開設とKYC認証まで徹底解説
Coincheck
名称 | Coincheck |
---|---|
運営会社 | コインチェック株式会社 |
提供サービス | 販売所、取引所、暗号資産つみたて、NFTマーケットプレイス |
公式サイト | https://coincheck.com/ |
取り扱い通貨数 | 31種 |
Coincheckは国内の仮想通貨取引所の中では比較的古くから開業しており、実績のある取引所です。仮想通貨のトレードだけでなくNFTのマーケットプレイスも運営しており、野心的な試みが多いのが特徴です。
Coincheckは$SANDに関して特に積極的に関与しています。
$SANDを最初に扱い始めた国内の取引所はCoincheckです。また、マーケットプレイスの中でLANDの取引ができるのも、国内ではCoincheckのみです。
また、CoincheckはThe Sandbox内にLANDを保有しており、そこでメタバース都市「OASIS TOKYO」を展開しており、クリエイター向けのコンテストなどのイベントも行っています。
Coincheckにとって$SANDは単なる取り扱い通貨のひとつではなく、Coincheck自体がThe Sandboxのメタバースを成長させる一翼を担っているのが目を引きますね。
【Coincheck(コインチェック)の登録方法・使い方】入出金・仮想通貨売買まで徹底解説
OKCoin Japan
名称 | OKCoin Japan |
---|---|
運営会社 | オーケーコイン・ジャパン株式会社 |
提供サービス | 販売所、取引所、暗号資産つみたて、ステーキング |
公式サイト | https://www.okcoin.jp/ |
取り扱い通貨数 | 34種 |
OKCoin Japanは海外の大手取引所OKCoinの日本法人です。
取り扱い通貨の種類を増やすことに積極的で、取引できる通貨は40種(2024年7月時点)にのぼります。もちろん$SANDも扱っており、販売所取引だけでなく板取引での売買も可能です。
顧客の資産は100%コールドウォレットで管理しており、ハッキングによる資産の不正流出を防いでいるので、安心して使える取引所ですね。
OKCoinJapan(オーケーコイン・ジャパン)の登録方法から使い方まで解説!
The Sandbox($SAND)のまとめ
- The Sandbox($SAND)のまとめ
- The Sandboxは最もメジャーなブロックチェーンメタバースプロジェクト
- LAND上にボクセルアートのコンテンツを作って公開できる
- The Sandbox上のイベント参加や、LANDやASSETの売買で稼げる
- $SANDはThe Sandboxのエコシステムを支えるガバナンストークン
- $SANDの取引ならBitget、Coincheck、OKCoin Japanがおすすめ
この記事では、メタバースプロジェクトThe Sandboxとガバナンストークン$SANDについて、特徴と将来性を解説しました。
The Sandboxはブロックチェーン上のメタバースとしては最もメジャーな存在で、多くの企業や個人が参画して多様なコンテンツが展開されています。
2024年7月現在はメタバースへの市場の反応が減退しており、The Sandboxへの注目や$SANDの価格は伸び悩んでいます。
しかし、メタバースは一過性のものではなく長い目で見るべき重要なコンセプトです。仮想通貨市場全体の活性化や、著名な企業や個人の参画などでThe Sandboxに注目が再度集まる可能性は十分にあります。
The Sandbox($SAND)の今後の動きにはしっかりアンテナを張っておきましょう。