
StarkNetの「Cairo 1.0-alpha.2」がリリース | より使いやすいプログラミング言語に

Crypto Times 編集部
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レイヤー2ソリューションStarkNetで利用されるスマートコントラクトを記述するためのプログラミング言語の最新版「Cairo 1.0-alpha.2」がリリースされました。
We dropped a new release of Cairo 1.0-alpha.2, bringing new perks to the language including the ability to implement an ERC20 contract.
— Starknet ✨🐺 (@Starknet) January 27, 2023
上記は、2023年Q1にStarkNetでのサポート開始を目指す「Cairo 1.0」のアルファ版で、開発者はERC20のコントラクトの実装等が可能となります。
2022年9月に発表されたCairo 1.0は、従来のCairoよりも機能開発の速度向上が期待でき、より安全でシンプルかつ使いやすいプログラミング言語。
そんなCairo 1.0の中核をなすのは、Sierraと呼ばれる中間表現(=ソースコードを機械語に変換するまでの間のデータ形式)で、Sierraを採用することで、より強固なDoS対策や検閲耐性の獲得が可能なるとされています。
従来のCairoでの実行では「TRUE」「FALSE」「failure」の3つのケースになり、failureの証明は不可能でした。しかし、Sierraでは「TRUE」か「FALSE」のどちらかのみとなりすべての実行の証明が可能です。
パーミッションレスネットワークであるStarkNetにとって、Sierraの上記機能は重要とされており、複雑な暗号決済メカニズムを追加する必要がなくなるとされています。
現在、StarkNetを手掛けるStarkWare社は、古いバージョンのCairoとCairo 1.0の完全な機能の互換性の実現や、Cairo 1.0で書かれたコントラクトをサポートするStarkNet v0.11.0の開発に取り組んでいるとしています。
先日、分散型取引所Uniswap(ユニスワップ)のコミュニティに、同プロジェクトをStarkNetへ展開する案が掲載されました。
関連:Unswap(ユニスワップ)財団、StarkNet展開に関するTwitterスペースを実施
その後、上記提案を掲載したNethermindとUniswap財団のメンバーによってtwitterスペースが開催されるなどしており、今後UniswapがStarkNetへ展開される可能性も否定できません。
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