ビットコイン(仮想通貨)はやめとけと言われる理由|向いてる人とは
Crypto Times 編集部
家族や友人に「ビットコインの取引を始めようと思っている」と伝えたところ、「そんなものはやめとけ」といわれて悩んでいませんか。大きな注目を集めているものの、歴史が浅いため取引を反対されるケースは少なくありません。反対を押し切って取引を始めるべきか、反対に従って取引を諦めるべきか決定できない人もいるでしょう。
結論から述べると、どちらが正解ということはできません。取引で利益を得ることもあれば損失を被ることもあるからです。重要なポイントは、ビットコインについて理解を深めて自分の考えで決断することです。
この記事では、ビットコインはやめとけといわれる理由と安全に取引を始めるポイント、ビットコインが向いている人・向いていない人などを解説しています。検討材料にしてみてはいかがでしょうか。
目次
ビットコイン(仮想通貨)はやめとけと言われてしまう理由
ビットコインはやめとけという人はなぜこういった心配するのでしょうか。主な理由を挙げてみます。
仮想通貨についてあまり知識がないから
定番の理由といえるのが、仮想通貨について理解していないためにこのような発言をします。誰でもわからないものは「危ないに違いない」「近づかないほうがよい」などと警戒します。
ネットニュースなどで「芸能人が○○円の損失を出した」「仮想通貨に関連する詐欺が起きた」などと報じられることによってこのような認識が強まっている可能性もあります。
このタイプの人は明確な理由があって反対しているわけではありません。「なぜやめたほうがよいの」などの質問をすると答えに詰まってしまいます。心配してくれている気持ちを受け止めたうえで、自分の考えで決断を下すことが重要といえるでしょう。
働かずに稼ぐという考えに否定的だから
働かずに稼ぐことは悪いことと考えている人もいます。簡単にお金を稼ぐと、楽をする癖がついて働かなくなるなどと考えているからです。このような価値観に基づき、投資に反対しているケースもあります。
ビットコインをはじめとする仮想通貨は、短期間で大きな利益を得られることがあるため、特に反対されやすいといえるでしょう。確かに、ビギナーズラックで大金を稼ぐと、もっと稼いでやろうと考え大きな損失を出すこともあります。しかし、このようなトラブルは、仮想通貨の問題ではなくその人自身の問題です。また、仮想通貨も立派な資産運用の方法として認められています。自分なりの価値観に基づき行動することが重要と言えるでしょう。
価格の変動が激しいから
価格変動の大きさに注目してビットコイン(仮想通貨)はやめとけと注意を促す人もいます。大きな利益を期待できる反面、大きな損失を被る恐れもあるからです。
例えば、2021年7月時点で1BTC=3,500,000円程度だったビットコインの価格は、2021年10月には1BTC=7,000,000円程度まで上昇しました。一方で、2022年7月には3,000,000円程度まで下落しています。リターンだけでなくリスクも大きいのは過去の値動きから見ても事実です。
以上の特徴はありますが、考え方により投資対象への評価は異なります。特徴を踏まえて、どう考えるかが大切といえるでしょう。
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仮想通貨の盗難や取引所破綻のリスクもあるから
仮想通貨の盗難やこれに伴う仮想通貨交換業者の破綻を心配しているケースもあります。P2Pとブロックチェーンを用いたビットコインの安全性は優れていますが、これを扱う事業者の安全性はさまざまです。
過去にはサーバーをハッキングされた事業者から、仮想通貨が流出した事件も起きています。ただし、現在では法整備が進み、国内事業者の安全性は高まっています。金融庁へ登録を義務づけるとともに、登録審査などリスクを管理する仕組みを導入しているからです。これらをもってしてもリスクをゼロにすることはできませんが、以前より安全に取引できるようになっている環境は整っていると言えるでしょう。
翌年に損失を繰り越せないから
損失が出たときのことを考えて、やめとけといわれるケースもあります。
仮想通貨の取引で得た利益は、10種類にわかれる所得の中で雑所得に分類されます。雑所得は、損失の繰り越し控除が認められません。損失の繰り越し控除は、ある年の1月1日から12月31日の間に出た損失を控除しきれない場合、翌年以降、3年間の利益からこれを控除できる制度です。
また、雑所得は損益通算も禁止されています。損益通算は、所得金額の計算で生じた損失のうち一定のものを、一定の順序に従い他の所得から控除できる制度といえるでしょう。ただし、仮想通貨の取引で出た利益と損失は相殺できます。例えば、ビットコインで出た利益とリップルで出た損失を相殺するなどは可能です。以上からわかる通り、所得や税金のことを考えてやめとけといわれるケースもあります。
ビットコイン(仮想通貨)の失敗例
ビットコインを含む仮想通貨の取引で失敗することもあります。よくある失敗例とその対策は次の通りです。
有名人の発言を全て信じてしまった
有名人の発言は、仮想通貨取引を始めるきっかけになりえます。SNSインフルエンサーやテレビタレントが「知人にいわれるがまま仮想通貨を購入したら大儲けした」「これから○○(仮想通貨の銘柄)が来ると思っている」などと話しているのを聞いて、自分も挑戦しようと考えている人も多くいるでしょう。
好感度や知名度が高い人の意見は参考にしたくなりますが、このようなケースは失敗につながることもあるため注意が必要です。一時的に儲けている有名人も、仮想通貨の専門家ではありません。運よく儲けているだけということも考えられます。また、発言を信じた結果、失敗したとしても責任は取ってくれません。取引を始めるときは、自分で調べて仮想通貨のメリット・デメリットなどを理解しておく必要があります。
一時の価格上昇の勢いに任せて買った
仮想通貨を購入した途端、価格が急上昇して、さらに買い増すケースは少なくありません。今、買えば大きく儲けられると感じるからでしょう。
タイミングを間違えなければ大きく儲けられますが、適切なタイミングを見極めることは難しいものです。買い増しと同時に価格が下がること、売り時を逃して損をしてしまうこともあります。
前述の通り、仮想通貨は価格の変動幅が非常に大きい商品です。急騰後の急落は珍しくありません。冷静さを欠いた状態で買い増しすると失敗につながる恐れがあります。価格が上昇したときこそ、理由を把握して対応を検討しなければなりません。あるいは、何%上昇したら利益を確定するなどのルールを決めておいてもよいでしょう。
借金してまで購入してしまった
失敗しやすいケースとして、仮想通貨の購入に充てる費用を借金で賄うこともあげられます。
運よく利益を出せればよいですが、損失を出すと借金を別の借金で返済することになります。特に、レバレッジ取引は利益とともに損失も大きくなるため注意が必要です。
仮想通貨の取引に充てる資金は、生活に必要のない余剰資金で賄います。取引方法は、損失を投入した資金に限定できる現物取引が基本です。これらを心がければ、リスクを抑えられるでしょう。面白みに欠けると思うかもしれませんが、仮想通貨は価格変動幅の大きな商品です。タイミングによっては、少額の資金でも大きな利益を得られることがあります。
ビットコイン(仮想通貨)はやめとけという主張に根拠はあるのか?
ビットコインはやめとけと言われる背景や、実際の失敗例について見てきました。では、やはりビットコインには避けるべき根拠があるのでしょうか。この疑問についてあらためて考えてみましょう。
自分で考えて判断することが重要
「ビットコインはやめとけ」といわれる理由はさまざまです。根拠があるものもあれば根拠がないものもあります。例えば、税制面で不利になる、価格の変動が激しいといった意見などは一定の根拠があるといえるでしょう。一方で、”なんとなく危なそう”、”投資は悪いことだ”といった主張は明確な根拠がないといえます。やめとけといわれたときは、なぜそうなのか、それに従うべきかなどを自分で判断することが重要です。
また、ビットコイン(仮想通貨)の取引を始める場合も、周囲の情報を鵜呑みにするのではなく、自分で考えて行動することが非常に大切です。ネット上にはさまざまな情報が行き交いますが、その中には誤った情報に加え、資産の詐取などを目的とした悪意のある情報なども紛れていることがあります。そのため、自分で情報を吟味して判断することが極めて重要になります。
知識を身に着けてから取引を始めよう
自分で考えて判断するために必要なことのひとつとして、正しい知識を身に着けておくことが挙げられます。
ビットコイン(仮想通貨)に関連する知識を身につけないまま取引を始めると、仮に一時的に利益をだせたとしても、継続して利益をだせないリスクが高くなってしまいます。また、想定以上の損失を出してしまうことも考えられます。適切な知識を身に付ければ、リスクをコントロールしながらコツコツと利益を狙うことも可能です。
あるいは、最初は知識をつけるために一定の損失が発生するのはしょうがないという前提で、最小額で取引を始めてみるのも良いでしょう。いずれにせよ「投資は自己責任である」という最低限かつ重要な大前提を念頭におきましょう。
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やめとけと言われるビットコイン(仮想通貨)が人気の理由
やめとけといわれることが多いビットコインですが、人気は高まり続けているといえるでしょう。人気を集める理由として以下の点があげられます。
長期視点でみると値上がりが期待できるため
長期的な視点で見ると、値上がりを続けると考えてビットコインを買っている投資家は少なくありません。
このように考える理由の1つとして、発行枚数の上限が2,100万枚に設定されていることが挙げられます。ビットコインの価格は、基本的に需要と供給のバランスで決まります。発行枚数の上限が設定されているため、人気が高くなると1枚あたりの価格は高くなると考えられます。2024年2月時点におけるビットコインの価格は1BTC=890万円程度です。2020年2月時点では1BTC=100万円程度でした。もちろん、供給が需要を上回ることも考えられますが、今後も人気は継続すると考えている投資家が多いのでしょう。
取引できる企業が増えているから
取引しやすい環境が整いつつある点も人気を集めている理由です。一般社団法人日本暗号資産取引業協会が発表している資料によると、暗号資産交換業及び暗号資産関連デリバティブ取引業の会員数は2018年度から2021年度の3年間で2倍に増えています。具体的には、2018年度16、2021年度32となっています。これと合わせるように、設定口座数(個人)が大きく伸びている点も見逃せません。
2018年度末の口座数は2,839,653口座、2021年度末の口座数は5,826,563口座です。3年間で2倍以上に増えています。口座数が増えている理由のひとつとして、暗号資産交換業者に金融庁への登録を義務づけるなどの法改正が行われていることがあげられます。(出典参照)以前よりも、取引しやすくなっているといえるでしょう。
出典:一般社団法人日本暗号資産取引業協会「暗号資産取引についての年間報告2021年度(2021年4月~2022年3月)」
少額から始められるから
取引にまとまった資金を必要としない点も人気の秘密です。具体的な設定は、仮想通貨交換業者で異なりますが、子どものお小遣い程度でビットコインを購入できる事業者もあります。例えば、bitFlyerは1円から購入できます(販売所の最小発注数量:0.00000001 BTC)。手元資金にあわせて取引を行えるため人気が高まっているのです。価格変動幅が大きいため、少額の資金でも大きな利益を狙える可能性がある点もポイントといえるでしょう。
24時間いつでも取引できるから
基本的に、24時間365日、いつでも自由に取引を行える点も仮想通貨の魅力です。仕事や家事、子育てで忙しい人でも、ライフスタイルにあわせて取引を行えます。例えば、仕事へ出かける前の空き時間、一日の家事を終えてから寝るまでの時間、日曜日のリラックス時間などに取引を行うことが考えられます。ちなみに、比較されることが多い株式の取引時間(東京証券取引所)は平日9:00~11:30と12:30~15:00、FXの取引時間は平日のみ(24時間)です。株式やFXよりも自分のペースで取引しやすいといえます。だから、多くの投資家から人気を集めているのです。
自分以外誰にもアクセスできない資産だから
ビットコインを取引所などではなく個人のアドレスで秘密鍵などをしっかりと管理している限り、自分以外のいかなる組織や企業、個人によってもあなたの資産へアクセスできません。
極端の例を出せば、仮に日本でビットコインの保有が禁止になったとしても、自分が秘密鍵を漏らさない限り、警察や政府機関などいかなる第三者によっても管理する手段は存在しません。
政治情勢が不安定になりつつある昨今で、これらの特性を持つビットコインはある人にとっても大きなメリットと感じられることでしょう。
ビットコイン(仮想通貨)の投資をおすすめしない人
ビットコインは、特徴が明確な仮想通貨で誰にでもおすすめできるわけではありません。以下のポイントに該当する人は注意しましょう。
毎日の値動きが気になる人
ビットコインの価格は、1日で大きく変動することがあります。取引量がまだまだ少ないうえ、ストップ高・ストップ安もないからです。したがって、値動きに一喜一憂してしまう人にはおすすめできません。価格が下がると大きなストレスになってしまいます。あるいは、価格が上がって、勢いで買い増しすることも考えられるでしょう。冷静な判断を下しにくいため、あまり向いていないと考えられます。
お金に余裕がない人
金銭的な余裕がない人も、ビットコインの取引には向いていません。投資である以上、損失をだす恐れがあるからです。大切な資金を失ってしまうと、生活に支障が生じてしまいます。また、精神的な余裕がないため、冷静な判断も下しにくいでしょう。
例えば、損切りしなければならない場面で決断できず損失を大きくしてしまうなどが考えられます。特に、手元資金以上の取引ができるレバレッジ取引には注意が必要です。取引金額が大きくなるため、利益・損失とも大きくなってしまいます。
簡単に稼げると考えている人
ビットコインを購入すれば、誰でも稼げると考えている人にもおすすめできません。確実に稼げる方法ではないからです。ビットコインの価格は上昇することもあれば下落することもあります。購入後、下落して含み損を抱えることもあります。安易に購入すると後悔するかもしれません。
また、簡単に稼げると考えている人は、大きく稼げる可能性がある取引方法を選択する傾向があります。一見すると魅力的ですが、大きなリターンが見込める取引は基本的にリスクも高くなります。したがって、大きな損失をだすことも考えられます。簡単に稼げると考えている人は、しっかりと検討してから取引を始めなければなりません。
値動きが大きい金融商品を好まない人
繰り返しになりますが、ビットコインは価格の変動幅が大きい金融商品です。この特徴は、取引を始める人の価値観によってメリットにもデメリットにもなります。短期間で大きく稼ぎたい人にとっては魅力的な特徴、リスクを抑えたい人にとっては心配な特徴といえます。
値動きの大きさが気になる人は、ビットコインを避けるほうが無難です。価格の推移を落ち着いて見守れる金融商品を選択しましょう。
仮想通貨の将来性に疑問を持っている人
仮想通貨はいずれ人気を失うなどと考えている人にもビットコインは向いていません。将来性を信じられないと、長期的な視点で取引を行えないからです。例えば、下降トレンドに入っただけで「ビットコインは終わった」と考えて、すぐに売りたくなるなどが考えられます。もう少し待てば、反転して利益がでることもあるでしょう。
将来性に疑問を抱いていると、マイナス面に強く反応してしまうため、冷静な判断を下せない恐れがあります。
ビットコイン(仮想通貨)の投資が向いている人
もちろん、ビットコインの投資が向いている人もいます。どのような人に向いているのでしょうか。
仮想通貨に将来性があると思う人
仮想通貨はこれからも伸び続けると考えている人は、ビットコインの投資が向いています。短期的に相場が下落したとしても、焦ることなく投資を続けられるからです。日本国内では、仮想通貨(暗号資産)に関する法整備が進められています。これを受けて、仮想通貨交換業者ならびに仮想通貨に投資する人が増えています。
仮想通貨のプログラムが公開されている点も見逃せません。意欲のある事業者は、決済サービスやゲームなどを開発できます。社会のインフラとして機能する可能性もあるのです。将来性があると考えている人にとっては、楽しみな存在といえるでしょう。
自分で考えながら取引できる人
自分で考えて決断を下せる人も、ビットコインの投資に向いています。相場環境が良いときも悪いときも、ぶれずに行動できるからです。短期的にみると損失をだすこともありますが、自分に合っている取引スタイルなどを見つけて結果的に資産を増やせるケースが少なくありません。
もちろん、アドバイスを聞くことは重要です。しかし、自分の考えがなければ周囲の意見に振り回されることになります。アドバイスを聞いたうえで、自分の考えで行動することが重要なのです。
情報収集が得意な人
自分で考えて決断を下すため必要になるのが質の高い情報です。情報をもとに判断を下さないと単なる思い付きになってしまいます。したがって、情報収集が得意な人もビットコインの投資に向いているといえるでしょう。現在は、スマートフォンなどを使えば、関連する情報を簡単に集められます。しかし、全ての情報が有益とは限りません。
情報を集める力と同じくらい情報を見極める目も重要になります。信頼できる情報、信頼できない情報を見極められるだけの知識も身に付けましょう。
資金的な余裕のある人
ビットコインに限らず、資金に余裕のある人は投資に向いています。苦労せずまとまった資金を用意できるからです。投資額が大きくなるとリターンも大きくなります。投資により資産を増やしやすいといえるでしょう。当然ながらリスクも大きくなりますが、資金に余裕があれば焦らずに状況を見守れます。適切なタイミングで損切りをする、しばらく我慢して反転を待つなどが可能です。
以上を前提としますが、余裕がない人にチャンスがないわけではありません。ビットコインは値動きの幅が大きい仮想通貨です。この点をうまく活かせば、少額の投資で大きく儲けられる可能性はあります。
自分の取引ルールを作れる人
自分で取引のルールを作って、これを守りながら行動できる人もビットコインの投資に向いています。相場環境を問わず安定した結果を残しやすくなるからです。設定しておきたいルールとして、利益確定の条件と損切りの条件があげられます。例えば、買値より10%上昇したら売る、買値よりも10%下落したら売るなどが考えられます。
実際の取引を始めると例外を作りたくなりますが、例外を作ると利益を逃すことや損失を大きくすることなどが増えます。機械的に実行する意志の強さが求められるといえるでしょう。
やめとけと言われるビットコイン(仮想通貨)を安全に始めるためのポイント
ビットコインは、ハイリスク・ハイリターンな商品です。安全に取引するため、次の点を意識しましょう。
少額からスタートする
リスクを抑える基本の対策は少額投資です。投資額を少なくすると、想定外の結果になったときに損失を抑えられます。期待できる利益も少なくなりますが、取引に慣れるまでは仕方がないといえるでしょう。レバレッジをかけないことも重要です。証拠金以上の取引を行える点は魅力ですが、その分だけ損失額も大きくなります。わずかな価格の変動で自己資金をすべて失ってしまうかもしれません。リスクが大きい取引は、ビットコインに慣れるまで避けるほうが無難です。
時価総額が大きく名の知れた仮想通貨を選ぶ
仮想通貨の銘柄には、さまざまな種類があります。それぞれの特徴は異なるため、どれを選べばよいかわからないと感じることもあるでしょう。初心者に適していると考えられているのは時価総額・取引量とも大きい銘柄です。このような銘柄は、取引しやすく価格も安定しやすい傾向があります。*あくまで傾向であり絶対ではないので注意してください。ビットコインは、これらの条件を満たす代表的な仮想通貨です。どれを選べばよいかわからない場合は、ビットコインを中心に銘柄を選定するとよいでしょう。
最初から大儲けしようとしない
ビットコインを含む仮想通貨の魅力は、短期間で大きく稼げる可能性があることです。価格の変動幅が大きいため、このような特徴が生まれます。ただし、最初から大儲けしようとすることはおすすめできません。大きく儲けようとすると、リスクの高い取引を行うことになるからです。例えば、すべての自己資金をレバレッジ取引につぎ込むなどが考えられます。想定とは異なる方向へ価格が動くと、大きな損失を出してしまいます。最初は欲を出しすぎず、利益をコツコツと重ねていくことが重要です。
デイトレードはせず長い期間保有する
デイトレードは、1日に数回程度の取引を行い、その日のうちに決済するスタイルです。1回あたりの利益は小さいですが、取引を繰り返すことで利益を大きくできる可能性があります。ただし、短時間で変化する相場にあわせて、取引し続けることは難しいといえます。大きな流れをつかんで取引を行える中・長期取引のほうが、初心者には向いていると考えられています。また、取引回数が少ないため、中・長期取引のほうが取引手数料も抑えられます。デイトレードは、相場の動きを分析できるようになってから挑戦しましょう。
金融庁に届出が認められていてセキュリティの高い取引所を選ぶ
ビットコインの取引を始めるときは、口座を開設する事業者選びにも注意が必要です。信頼性の低い事業者を選ぶとトラブルに巻き込まれることがあります。どこを選べばよいかわからない場合は、金融庁に登録している事業者を選ぶとよいでしょう(暗号資産交換業者は金融庁・財務局への登録が必要)。登録にあたり審査を受けているため、一定の信頼性が確保されています。登録事業者の中から、セキュリティの高いところを選ぶと基本的には安心して取引を行えます。
余剰資金のみで始める
ビットコインの取引には余剰資金を活用しましょう。余剰資金は、生活資金・非常時の資金を除く手元資金です。しばらく使う予定のないお金といえます。余剰資金を活用する理由は、万が一、損失がでても生活に悪影響が及ばないからです。したがって、生活資金を用いるケースよりも、冷静な判断を下しやすくなります。経済力やライフスタイルにあわせて取引を始めることが重要です。
ドルコスト平均法で買付する
ドルコスト平均法は、定期的に一定金額分のビットコインを購入する取引方法です。毎月1日に10,000円分のビットコインを購入するなどが該当します。特徴は、価格が上昇すると購入量が減少し、価格が下落すると購入量が増加するため、定期的に一定量のビットコインを購入する取引方法よりも平均購入単価を抑えやすいことです。少額の資金から資産を形成していける点も見逃せません。初心者におすすめの取引方法です。
初心者におすすめのビットコイン(仮想通貨)取引所
ここからは、初心者におすすめの仮想通貨交換業者を紹介します。
bitFlyer(ビットフライヤー)
画像引用元:bitFlyer
業界最長となる7年以上ハッキング0を実現したセキュリティの高さが魅力です。ビットコイン、イーサリアム、リップルをはじめとする19種類の仮想通貨を扱っています。販売所におけるビットコインの最小発注数量は0.00000001BTCです。少額から取引をスタートできます。これらの特徴が評価されて、6年連続ビットコイン取引量No.1(Bitcoin 日本語情報サイト調べ。2016~2021年の年間出来高)に輝いている点もポイントです。ビットコインの取引を始めたい初心者に向いています。
Coincheck(コインチェック)
画像引用元:Coincheck
販売所・Coincheckつみたて・Coincheck NFTなど、複数のサービスを扱っている事業者です。目的に合わせた取引を行いやすいといえるでしょう。例えば、Coincheckつみたてでは、毎月10,000円(毎日つみたてプランは1日300円)から投資を行えます。選択できる仮想通貨の銘柄は17種類となっています。使い勝手のよいアプリを提供している点も魅力です。国内の暗号資産取引アプリにおけるダウンロード数はNO.1です。ちなみに、販売所では500円相当額からビットコインを購入・売却できます。
出典:コインチェック公式サイト
OKCoinJapan
OKCoin Japanは、24時間365日即時入出金に対応している取引所です。高い流動性と高速な取引を強みとしています。サポート体制に力を入れているので、丁寧で迅速なサポートが受けられる取引所を探している方にも向いているでしょう。また、法人向けサービスも充実しているので、個人の方はもちろんのこと、法人が大口取引などで活用することもあります。中国発の大手取引所ということもあり、世界的に見ても有名なのが魅力といえるでしょう。OKCoin Japanは日本人向けに提供されており、運営も日本で行われています。暗号資産交換業者にも登録されている会社です。
対応している銘柄数が多いことに加え、送金手数料も安いです。さまざまなキャンペーンも開催されているので、お得に始められるような取引所を探している方からも選ばれています。
bitbank(ビットバンク)
画像引用元:bitbank
ビットコインを含む24種類の仮想通貨を扱っている事業者です。コールドウォレット、マルチシグなどを採用してセキュリティを高めている点が特徴です。使いやすさと安定性を追求したスマートフォンアプリも好評を博しています。過去には、iOS App Storeダウンロードランキング(ファイナンスカテゴリ無料ランキング)で国内1位に輝いています。24時間にわたりリアルタイムで日本円の入金を可能にしているなど使い勝手も抜群です。ちなみに、販売所におけるビットコインの最少注文数量は0.00000001 BTCとなっています。スマートフォンを使った少額取引に向いていると考えられます。
出典:bitbank公式サイト
DMM Bitcoin
画像引用元:DMM Bitcoin
口座開設手数料・日本円クイック入金手数料・日本円出金手数料・仮想通貨入出金手数料などを無料にしている点が特徴です。さらに、365日対応のサポートセンターも開設しています。初心者でも使いやすい事業者といえるでしょう。充実した取引環境も見逃せません。25種類の仮想通貨を扱っているうえ、取引スタイルにあわせて2種類のモードを選択できるスマートフォン取引システムアプリも提供しています。ちなみに、レバレッジ取引の取り扱い銘柄は国内NO.1です。取引に慣れてからも継続して利用しやすい事業者といえるでしょう。
ビットコイン(仮想通貨)はやり方と自分の性格次第
この記事では、ビットコインはやめとけといわれる理由やそれでもビットコインが人気の理由などを解説しました。やめとけという人は相手のことを心配していると考えられますが、根拠がある場合もあればない場合もあります。なんとなく怖そうだからやめとけといっているケースは少なくありません。したがって、自分で情報を集めて「やる・やらない」を決めることが重要です。
一般的にハイリスク・ハイリターンといわれるビットコインですが、取引の方法などを工夫すればリスクを限定することは可能です。例えば、余剰資金を活用して少額の現物取引を始めればリスクはかなり限定されます。一方で、大きな値上がりを期待することも可能だと考えられます。ビットコインに興味がある人は、自分の性格などを踏まえたうえでやり方を検討してみてはいかがでしょうか。この記事で紹介した仮想通貨交換事業者であれば、安心して取引を始められるはずです。