アルゼンチンの37地域に走る公共交通機関で、ビットコイン決済が可能に
Crypto Times 編集部
アルゼンチンの37地域の公共交通機関で利用されている交通系ICカード「SUBE」に、ビットコインでチャージが可能になったことを現地メディアが報じました。
アルゼンチン政府のウェブサイトによると、SUBEカードは、バスや電車、地下鉄などを利用する際に使うことができ、様々なサービスが現金で支払うよりも割安で受けられるとされています。アルゼンチンにおける日本のSUICAのような役割をしているのがSUBEカードになります。
今回、このSUBEを運営するAlto Viaje社と、ブロックチェーン企業であるBitex社が提携し、ビットコインによるチャージが可能になりました。SUBEは既にPayPalによる決済も可能となっており、今後は現地決済プロバイダーであるRapiPago社も加えた3機関による決済も追加される予定です。
Bitex社のCMOであるManuel Beaudroit氏は、今回の提携について以下のように述べています。
今回の提携は、人々にビットコインの技術をもたらし、それが日常生活において価値のあるものであると実証するための、非常に重要なプロジェクトだ。
また同氏は、ビットコインの最低チャージ額について、50アルゼンチン・ペソ(約145円)であるとも話しました。
一方、Alto Viaje社のディレクターであるLuciano Verardo氏は以下のように述べています。
Bitex社との連携により、支払いとビットコインを結び付け、人々や企業に新たな金融包摂の可能性が生まれる。
アルゼンチンは近年、急激なインフレの進行による法定通貨への疑念からビットコインの需要が増加しており、今回の公共交通機関の支払い対応も含め、あらゆるところでビットコイン決済が普及していっています。
記事ソース:Public Transportation Across Argentina Can Now Be Paid With BTC